【ライバル対決】 「トヨタ シエンタvsホンダ フリード」人気のコンパクトミニバンはどっちがいいの?実は結構違うその中身

相変わらずファミリーから支持される3列シートとスライドドアを組み合わせたミニバン。しかし最近は少し小さなコンパクトミニバンが主流となってきた。その代表格が少々奇抜に見えるトヨタ・シエンタと好評だった旧型の路線を踏襲するホンダ・フリードだ。今回は販売台数で火花を散らすこの2台を徹底比較!

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ミニバンはコンパクトミニバンの時代に

ファミリーカーとして人気の高いのが、3列シートをもち多人数乗車が可能なミニバン。トヨタ・ノア/ヴォクシー、日産・セレナ、ホンダ・ステップワゴンを思い浮かべる人も多いかと思いますが、最近はもう少し小さいコンパクトミニバンと呼ばれるクラスが人気を集めています。今回はそんなコンパクトミニバンを代表する2台、トヨタ・シエンタとホンダ・フリードを徹底的に比較してみましょう。

抜きつ抜かれつ、白熱する販売競争!

2016年の新車販売台数でシエンタは12万5832台で堂々の第3位に輝きました。人気の高いミニバンの中でもピカイチの売れ筋モデルと言えるでしょう。一方のフリードは2016年の新車販売台数では5万202台で第16位とかなりの差がついているように見えます。しかしフリードは2016年9月にフルモデルチェンジを行ってから急速に追い上げ、最新の2017年1月~6月の新車販売台数で比較すると、フリードが約6.1万台で第5位、シエンタが約5.4万台で第7位とその順位は逆転します。まさに白熱した販売競争を繰り広げる両車ですが、比べてみると意外に違いがあることがわかります。

斬新だけど実はマジメなシエンタ

まずはトヨタ・シエンタです。現行型となる2代目シエンタは2015年7月に登場しました。トヨタのミニバンラインアップの中で最小モデルとなるシエンタは全長4235mm、全幅1695mm、全高1675mmという5ナンバーサイズの枠に収まっています。トレッキングシューズをイメージした外観のデザインは機能性と躍動感を表現したとしていますが、カラフルなボディカラーが多いこともあって確かに目新しいデザインだと感じます。だからといってスタイル重視だけではないのがシエンタの人気の理由。地上から330mmという低い乗り込み口と、フラットな床によって子供からお年寄りまで誰でも乗り降りがしやすくなっています。シート位置は後席に行くほど高くなる配置となっているため、どのシートに乗っても窮屈にならず、開放感いっぱいです。

ハイブリッドだけでなくガソリン車も好燃費

シエンタには1.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車と1.5Lガソリンエンジンを搭載車の2種類を設定。駆動方式はハイブリッド車が2WDのみ、ガソリン車には4WDも用意されています。JC08モード燃費はハイブリッド車が27.2km/L、ガソリン車は15.4~20.2km/Lとハイブリッド車だけでなく、ガソリン車も優れた燃費性能を発揮しています。

ファミリーにうれしい工夫がいっぱいの室内空間

運転席周りには、カップホルダーをはじめ、助手席アッパーボックス、コンソールサイドポケット、回転式買い物フックなど収納スペースなど便利な機能が満載です。また多彩なシートアレンジも魅力。畳むとセカンドシートの下に収納可能な5:5分割のサードシートを採用。使用しない時畳んでおけばフラットな荷室が出現します。

さらにセカンドシートを畳むと26インチのマウンテンバイクが2台そのまま積める広い空間に。乗車人数と積む荷物の大きさに合わせて室内空間を自由に変化できるのが特徴です。

「ぶつからないブレーキ」は付いているものの

安全運転支援システムはレーザーレーダーと単眼カメラを採用した「トヨタセーフティセンスC」を設定。緊急時に自動的にブレーキを掛けてくれるプリクラッシュセーフティシステムをはじめ、車線逸脱の可能性をブザーとディスプレイで知らせる「レーンディパーチャーアラート」、ヘッドライトのハイビームとロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム」がセットになっていますが、自動ブレーキが歩行者を対象としないなど、最近の先進安全装備に比べるとやや物足りない感もあります。

見た目通りマジメなフリード

続いてはホンダ・フリードを紹介しましょう。現行型にあたる2代目フリードは2016年9月に登場しました。こちらもホンダのミニバンの中で最も小さなモデルとなるフリードのボディサイズは全長4265mm、全幅1695mm、全高1710mm(4WD車は1735mm)。シエンタと比べるとフリードのほうが全長は長く、全高も高くなっています。個性的なデザインのシエンタに比べるとフリードはオーソドックスなデザインを採用。好き嫌いがわかれない反面、やや保守的な印象も強いです。

ちょっと気になる3列目シートの収納方法

フリードはホンダ独自の燃料タンクを運転席下に置くセンターレイアウトを採用することで、地上からのステップ高を390mmに設定。フロアとの段差がなく優れた乗降性を実現しています。ステップの位置はシエンタのほうが低いのですが、両車ともに乗降性は甲乙付けがたいほど良好です。

シートアレンジはフリードのサードシートの収納は左右に跳ね上げ式となります。セカンドシート下に収納可能なシエンタに比べると、後方視界の妨げになるのは気になるポイントです。

シエンタと互角の好燃費、ハイブリッドに4WDあり!

フリードに搭載されているのは1.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムと1.5Lガソリンエンジンの2種類。JC08モード燃費はハイブリッド車が25.2~27.2km/L。ガソリン車は17.6~19.0km/Lとシエンタとほぼ互角となっています。駆動方式はフリードの場合ハイブリッド車、ガソリン車ともに2WDと4WDを設定しているのが特徴です。ハイブリッド車は2WDしか設定していないシエンタに対して、降雪地域のユーザーやスノースポーツ愛好家にとって4WDのハイブリッド車を選べるのはかなりのアドバンテージでしょう。

「ぶつからないブレーキ」以外にも盛りだくさんな安全装備

安全運転支援システムとしてフリードには「ホンダセンシング」が用意されています。衝突軽減ブレーキをはじめ、先行車との車間距離を一定に保ち追従走行する「アダプティブクルーズコントロール」、高速道路などで車線のセンターを走行できるようにサポートする「車線維持支援システム」、さらにアクセルとブレーキを踏み間違えても急発進しない「誤発進抑制機能」(バック時も有効)など8つの機能によってドライバーをサポートします。さらに設定したスピードの範囲で前車に合わせて加減速する「アダプティブクルーズコントロール」や、ハンドルに連動して車線内に戻す「路外逸脱抑制機能」、そして走行中に最高速度などの道路標識を認識してディスプレイに表示し安全運転を促す「標識認識機能」など、シエンタに比べるとフリードの充実ぶりが目立ちます。

シエンタ価格表
グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
ハイブリッドG(6/7人乗り)2WD27.2232万9855円
ハイブリッドX(7人乗り)222万6763円
 G(7人乗り)20.2198万327円
 G(6/7人乗り)4WD15.4212万1709円
X(7人乗り)2WD20.2181万6363円
X(6人乗り)4WD15.4195万7745円
X Vパッケージ(7人乗り)2WD20.6168万9709円
X Vパッケージ(6人乗り)4WD15.4183万1091円
フリード価格表
グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
ハイブリッド EX(6人乗り)2WD26.6265万6000円
ハイブリッドG ホンダセンシング(6人乗り)27.2249万6000円
4WD25.2272万8200円
ハイブリッドG ホンダセンシング(7人乗り)2WD26.6251万7600円
ハイブリッドB(6人乗り)27.2225万6000円
4WD25.2247万2000円
G ホンダセンシング(6人乗り)2WD19.0210万0000円
4WD17.6233万2200円
G ホンダセンシング(7人乗り)2WD19.0212万1600円
G (6人乗り)198万0000円
4WD17.6221万2200円
G (7人乗り)2WD19.0200万1600円
B (6人乗り)188万0000円
4WD17.6209万6000円

 

先進運転支援装置の差は意外と大きい

似たようなボディサイズ、燃費性能、乗車定員のこの2台。斬新なシエンタに対してコンサバなフリード。見た目が大きく違うので、その点で選ぶ人が多いのではないかと思います。しかしシートアレンジではシエンタですが、ハイブリッド車に4WDがあること、そして何より先進運転支援装備の充実度でフリードは大きくリードしています。価格はシエンタのほうがやや安いのですが、大切な家族を乗せること、そしてこれから長く乗ることを考えると先進運転支援装備が充実したフリードをオススメします。

萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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