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家計の大敵、クルマの維持費「イレギュラー出費」を回避せよ!

家計の大敵、クルマの維持費「イレギュラー出費」を回避せよ!
家計の大敵、クルマの維持費「イレギュラー出費」を回避せよ!

クルマを購入してから必要となる維持費は家計に与える影響も大きい。自動車税(種別割)、オイル交換などの消耗品交換、自動車保険、そして車検。そんな「イレギュラー出費」を予測して、想定外の出費を想定内に!

家計をやりくりするなかでもっとも避けたいものの一つが、イレギュラーな出費でしょう。毎月コツコツ貯金しても、想定外の出費によって帳消し…なんてことはお財布にも精神的にもダメージが大きいですよね。

「イレギュラー」を月単位、年単位で予測する

クルマは購入してから、様々な出費があります。主なものでも燃料代、自宅に駐車場がなければ駐車場代、オイルやタイヤ交換などのメンテナンス代、そして車検費用や税金など。実はこれらの出費は必要となる時期が分かっているものが大半。ここでは新車購入から2度目の車検を迎える5年目までの期間、燃料代を除いたイレギュラー出費を月単位、年単位で事前に予測し可視化することで、「想定外」を「想定内」にすることを狙います。わかっていれば準備できますよね。

毎年5月は自動車税(種別割)に備えよ!

まずは時期が決まっている出費、自動車税(種別割)から。自動車税(種別割)はその年の4月1日時点の所有者に対して、5月のゴールデンウィーク明けに納税証明書が送られてきて、5月末までに納付する税金です。税額は乗用車の場合エンジンの排気量そして自家用、事業用によって区分されています。軽自動車は別区分となっており、乗用車に比べてかなり割安感があります。購入の翌年のみ適用される減税を考慮しない場合の軽自動車の自動車税(種別割)は10,800円、コンパクトカー(排気量1〜1.5L)で34,500円、ミニバンの多くが該当する排気量1.5L以上〜2.0Lが39,500円となります。毎年5月末ですよ!

クルマを買った、ちょうど1年後、2年後の月はプラス2〜3万円の出費が!

続いては1年に1回、自分のクルマを買った時期にまとめて必要となってくる費用を整理しましょう。まずは消耗品関係。その代表例はエンジンオイルの交換です。エンジンオイルの交換時期はクルマの種類や使用状況によって変わってきますが、一般的には1万〜1万5000kmもしくは1年毎といわれています。エンジンを高回転まで使用する軽自動車やターボなどの過給器付き、そしてディーゼル車は先ほどの期間よりも早めの交換が心がけたいものの、おおむね1年に一度交換していればトラブルにはなりません。

ちなみに、エンジンオイル交換の2回に1回はエンジンオイルに混入した不純物を取り除くオイルフィルターも交換することは忘れずに行いましょう。オイル交換の費用は3,000〜5,000円程度、オイルフィルター交換は+2,000円ほどを見込んでおきましょう。

もう一つ、消耗品だとワイパーの交換があります。ワイパーはフロントガラスやリアガラスの視界を確保するのに重要なパーツです。しかし、なかなか交換のタイミングがわかりません。最近は大雨も多くなっていますし、ワイパーのゴムが劣化していて、キチンと拭き取ることができないと非常に危険です。1年毎にワイパーのゴムは交換しましょう。ワイパーゴムの交換は自分でやれば部品代で2,000円前後ですみます。

冬季スタッドレスタイヤに交換するエリアでない場合、タイヤの前後ローテーションも年に一度は行いたいです。タイヤをローテーションさせることで、タイヤの寿命を長くできます。さらに偏摩耗などがないか、釘が刺さっていたりしないかなどもチェックできるので、パンクなどのトラブルを防ぐことにもなります。ガソリンスタンドなどで2,000〜4,000円前後が相場です。

法定12ヶ月点検を受けてトラブルの芽を摘む!

定期点検も買った1年後、2年後に発生する出費です。最近のクルマは電子制御化が進み、シロウトが見ても全然わかりません。パソコンやスマホ同様にクルマの電子機器ソフトのバージョンアップも実は結構行われているので、やはり1年に一度はプロの目によるチェックを受けておくと安心です。またプロのチェックを受けておけば、トラブルの芽を小さいうちに摘み取ることもできます。トラブルが拡大して、大きな出費となる前に、プロによる定期点検を受けておくといいでしょう。

上述したエンジンオイル、ワイパー交換、タイヤローテンションなどの消耗品交換と合わせてお願いすると手間も減ります。法定12ヶ月点検自体の費用は1〜2万円前後。それに加えて消耗品交換の費用となります。つまりクルマを買った月には、毎年2〜3万円のプラス出費を想定しなければなりません。クルマを買った月は毎年要注意です!

いまや加入マストの任意保険は月払いを選ぼう

もうひとつ、クルマを買った時期に任意保険の更新を迎える人も多いのではないでしょうか。自動車保険は自賠責保険と任意保険の2種類にわけることができます。自賠責保険は車検のタイミングに支払うものなので、ここでは任意保険について説明します。任意というものの、自動車を運転するには基本必ず加入しなければなりません。それは、自賠責保険の補償は相手の体に関する損害しか適用されないからです。

相手のクルマやガードレールといったモノには適用外ですし、最近は人身傷害への賠償金が自賠責保険の限度を超えることが大半です。任意保険は自賠責でカバーできない損害を補償する保険のことです。任意保険は加入者の年齢や免許証の種類(ゴールド免許など)、これまでの保険を使った回数や使用目的、そしてクルマの種類などによって保険金額が決まります。事故を起こして保険を使ってしまうと高くなりますし、使用しなければ翌年の保険料は安くなります。

最近では運転する人の年齢やどういう関係の人に保険を適用させるのかなど細かく設定できるようになっています。任意保険は月払いを選べる場合もあります。クルマの費用の中では高額な部類に入るので、突然の出費に困るより計画的な月払いをおすすめします。

3年ごと、4年ごとの「大物」出費たち

走行距離やクルマを停めている環境にもよりますが、エアコンのフィルターも交換が必要となります。メーカーは1年の交換を推奨していますが、2年に一度交換すれば、問題ないでしょう。エアコンフィルターが汚れてくると、エアコンの風が弱くなる、変なニオイがするといった症状が出てきます。変なニオイがする理由の一つとしてエアコンフィルターにカビや雑菌が付着していることがあげられます。

使い方によりますが、3年目以降は「大物」の消耗品交換も視野に入れなければなりません。3年だとバッテリー交換はしておいた方がいいでしょう。バッテリーは5,000〜1万円前後。購入から4年目あたりで走行距離によってはタイヤ交換のタイミングを迎えます。タイヤの溝が減ってくると、雨が降った路面では非常に滑りやすくなるので危険です。早めの交換をオススメしますが、サイズ次第で2万〜4万円の費用となります。

最大の出費はやはり車検!

新車で購入してから3年目、その後は2年に一度やって来る一大イベントが車検です。車検のタイミングでは法定費用と呼ばれる自賠責保険料と自動車重量税がまず必要となります。これはコンパクトカークラスで5万円ちょっと。さらに法定24ヶ月点検整備費用などが必要となります。12ヶ月点検に比べて項目数の多い24ヶ月点検は費用も掛かります。

非常に大雑把ですが点検整備時に上述した1年に一度、2年に一度の消耗品交換も同時に行ったとして、法定費用・整備費用合わせて7万円〜15万円程度の「まとまった費用」が車検時に発生するのです。「大物」のバッテリーやタイヤ交換もこの時期に重なることも多く、やはりその費用はけっこうな額になってしまいます。

今回紹介した費用を3年間で見てみると下記のようになります(下記の表では月々3万円のローンを組み、任意保険は毎月支払いとした場合です。費用はコンパクトカークラスでの概算です)。やはりクルマを購入した月と自動車税(種別割)のある5月は要注意ですね。

最大の出費はやはり車検!

出費をまとめてではなく毎月一定額で支払う手も

事故や故障といったアクシデントによる出費はどうしようもありませんが、自動車税(種別割)、車検費用、整備費用などの「まとまった出費」を回避する方法はあります。それが個人リースです。個人リースは5年や7年といった期間でクルマを借りるプラン。車両本体価格やオプションに加えて、リースしている期間の定期点検や車検費用・税金などをセットにした金額を一定額で毎月支払うというものです(どこまで費用に含むかはリースの種類によって異なります)。その結果、年1回の自動車税(種別割)や整備費用、車検代といった「まとまった出費」を毎月の支払いに分散することができます。

クルマに関する出費を3年先、5年先まである程度見通せるのは大きなメリットですよね。個人向けリースには整備費用をどこまで含むか、契約終了時の車両費用の精算方法をどうするかなど、いくつかの種類があります。新しいクルマの所有の仕方を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

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※記事の内容は2017年9月時点の情報で執筆しています。

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