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「ホンダ フィット」マイナーチェンジで完成度を高めた今が買い?

「ホンダ フィット」マイナーチェンジで完成度を高めた今が買い?
「ホンダ フィット」マイナーチェンジで完成度を高めた今が買い?

コンパクトのベストセラー、ホンダフィットの3代目モデルが大幅なマイナーチェンジを受けた。好評の室内空間の広さと使い勝手はそのままに、走りや快適性、そして外観の最新化など、その進化ぶりはとても大きく、ついに完成の域に達したと言っても過言ではないだろう。試乗インプレッションも合わせてお届けしよう。

革命的な広さと使い勝手の良さがベストセラーの理由

革命的な広さと使い勝手の良さがベストセラーの理由

フィットは2001年に登場したホンダのコンパクトカー。ホンダが掲げる「人のためのスペースは最大にメカニズムは最小に」という「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)」を具現化したモデルです。その思想の象徴が燃料タンクをボディの中央部に配置するホンダ独自のセンタータンクレイアウト。このレイアウトのおかげで、コンパクトカーの中でトップクラスの室内空間の広さとミニバンに匹敵する多彩なシートアレンジを手に入れ、フィットはベストセラーモデルとなったのです。

度重なるリコールを克服した3代目

現行型の3代目フィットは2013年に登場。初代から続くセンタータンクレイアウトによる広い室内空間と使い勝手の良さは継承されています。3代目はガソリン車とホンダ独自のシステムを搭載したハイブッド車が設定されました。しかし登場直後、凝った設計のハイブリッド車のトランスミッション制御系が裏目に出て、何度もリコールが出てしまいました。イメージダウンは結構なものでしたが、現在ではしっかりと対策が施されています。そして2017年6月に大幅改良を実施、今回はリフレッシュしたフィットの魅力について紹介しましょう。

流行りのLEDヘッドライトや印象的なインテリアカラーを追加

流行りのLEDヘッドライトや印象的なインテリアカラーを追加

まずは内外装のデザイン。前後のバンパーデザインを変更し、低重心でワイドな外観デザインとなりました。ヘッドライトにはインラインタイプのLEDヘッドライトを採用し、スポーティさや先進性を主張しています。

スポーティさや先進性を主張しています①

スポーティさや先進性を主張しています②

スポーティさや先進性を主張しています③

インテリアは「ハイブリッド・L ホンダセンシング」に本革のような風合いや肌触りの素材を使用した「プレミアムブラウン・インテリア」を設定するなど、グレードのキャラクターを際立たせるインテリアカラーを採用しました。

スポーティさや先進性を主張しています④

さらにオーディオシステムは、iPhoneやアンドロイドなどスマートフォンをUSBに接続すると、音楽再生やマップアプリケーションなどの操作がナビ画面や音声で行える「アップルカープレイ」、「アンドロイドオート」にも対応することで最新化が図られています。

車体剛性の強化や遮音ガラスの採用で快適性もアップ

車体剛性の強化や遮音ガラスの採用で快適性もアップ

上質さの追求はデザインだけでなく、走行性能にも及んでいます。ボディそのものに補強を加えて車体剛性を強化し、サスペンションダンパーの最適化を行うなどの改良で、よりしっかりとした乗り味を実現しています。また遮音機能付きフロントウインドウガラスを採用したことで静粛性も高まりました。

搭載するパワートレインの1.3L

搭載するパワートレインの1.3L、1.5L直列4気筒ガソリンエンジン。そして「スポーツハイブリッドi-DCD」と呼ぶ1.5L+モーターのハイブリッドシステムは細部にわたって手が加えられ、ハイブリッド車はJC08モード燃費で37.2km/Lまで燃費性能を向上させています。

注目は先進安全運転支援装置の充実ぶり

注目は先進安全運転支援装置の充実ぶり

そして今回の改良で最も注目したいのが安全装備の充実です。オデッセイやレジェンドといった上級モデルに装着されていた、ホンダの安全運転支援システム「ホンダセンシング」をガソリン車、ハイブリッド車の多くのグレードで標準装備としています。ホンダセンシングはミリ波レーダーと単眼カメラという2つの異なるデバイスによって車両前方の状況認識を行い、必要がある場合にはブレーキやステアリングを制御することで安心・快適な運転や事故回避を支援するシステムです。フィットに搭載されたものは、車両だけではなく歩行者も認識し、衝突の危険がある場合に警告や自動ブレーキを作動させる衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ、高速道路で先行車を追従するアダプティブクルーズコントロールなど、8つの機能を搭載した最新バージョンです。

乗って実感できるスムーズで静かな走り

乗って実感できるスムーズで静かな走り

では実際に乗ってみるとどうでしょう。今回試乗したグレードはプレミアムブラウンインテリア仕様の「ハイブリッド・L ホンダセンシング」です。クルマをスタートさせて、まず気がついたのは静粛性能の高さ。ハイブリッド車なのでモーターで走り出すのですが、モーター独特のヒュ〜ンという音すらほとんど車内には入ってきません。トランスミッションの7速DCTの制御が変更されたこともあって、さらにスムーズな加速感を獲得しています。試乗は街中を中心に行いましたが、補強された車体と最適化されたサスペンションによって荒れた路面や段差などの衝撃が抑えられ、非常にフラットな乗り味となっています。前期モデルはややスムーズな加速や静粛性という点で不満な部分がありましたが、そのあたりは今回のマイナーチェンジですべて改善されています。

フィット価格表

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
13G・FFF(5MT)21.8142万8840円
FF(CVT)24.6
4WD20.2162万3240円
13G・L ホンダセンシングFF24.6165万3480円
4WD20.2184万7880円
13G・S ホンダセンシングFF24.2179万0640円
4WD20.2198万5040円
15XL・ホンダセンシングFF22.2185万3280円
4WD19.4201万5280円
RS・ホンダセンシングFF(6MT)19.2205万0920円
FF(CVT)21
ハイブリッドFF37.2169万9920円
4WD29.4189万4320円
ハイブリッド・FFF34181万5480円
4WD28.6200万9880円
ハイブリッド・L ホンダセンシングFF34207万9000円
4WD28.6224万1000円
ハイブリッド・S ホンダセンシングFF31.8220万5360円
4WD28236万7360円

 

オススメのグレードはガソリン車ならば「13G・L ホンダセンシング」。ハイブリッド車ならば、スポーティシートを採用した「ハイブリッドS ホンダセンシング」です。いずれも装備と価格のバランスが良いグレードです。なおガソリン車の13G・FとハイブリッドFはホンダセンシングがオプション設定となっていますので注意してください。

完成の域に達した3代目フィット

完成の域に達した3代目フィット

もともと実力の高さは折り紙つきだった3代目フィット。今回のマイナーチェンジで見た目も走りも着実に進化しましたが、何より高い満足度を得られるのはホンダセンシングの採用でしょう。同じクラスのコンパクトカーでも衝突回避軽減ブレーキなどは搭載されていますが、高速道路を走行する際に効果的なアダプティブクルーズコントロール(ACC)まで搭載しているモデルはまだ少ないのが現状です。先進安全装備のホンダセンシングが搭載されたことはフィットにとって大きなアドバンテージとなりました。もちろん、フィットの特徴であるセンタータンクレイアウトを採用した使い勝手の良い室内空間は健在です。今が買いどきなクルマの1台であることは間違いありません。

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※記事の内容は2017年12月時点の情報で執筆しています。

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