ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す
ライターから記事を探す
寄稿記事
モータージャーナリスト
萩原文博はぎはらふみひろ

「トヨタ アクア」コンパクトハイブリッドの代名詞 マイナーチェンジで進化した走りと燃費

「トヨタ アクア」コンパクトハイブリッドの代名詞 マイナーチェンジで進化した走りと燃費
「トヨタ アクア」コンパクトハイブリッドの代名詞 マイナーチェンジで進化した走りと燃費

小さなプリウスとして登場したトヨタアクア。そのハイブリッド専用ボディはコンパクトながら意外な広さを持ち、クラストップの燃費性能だけではない魅力でベストセラーに輝いた。登場から6年以上が経過したが、2度にわたるマイナーチェンジで課題だった快適性も向上し、まだまだその実力はトップクラスである。

小さなプリウスとして大ヒット

小さなプリウスとして大ヒット

ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドカー。車両本体価格は同じクラスのガソリン車と比べると高額になりますが、高い走行性能と燃費性能でいまだ人気を誇っています。直近5年間の登録車の販売台数を見てもハイブリッド車のトヨタ・アクアとプリウスが独占しています。今回は5ナンバーサイズの取り回しのしやすさで大ヒットしたハイブリッド専用車、トヨタ・アクアについて詳しく紹介しましょう。

アクアは誰もが運転しやすい5ナンバーサイズのハイブリッド専用モデルとして

アクアは誰もが運転しやすい5ナンバーサイズのハイブリッド専用モデルとして、2011年12月に登場しました。アクアが発売された当時、ハイブリッドカーのパイオニアであるプリウスは3代目(先代)モデルが販売されていました。プリウスの全長4460mm×全幅1745mm全高1490mmという3ナンバーのボディサイズに対して、アクアは全長3995mm×全幅1695mm全高1445mmの取り回しの良い5ナンバーサイズのボディを採用。

2014年12月にアクアは初のマイナーチェンジを行います

搭載されているハイブリッドシステムは2代目プリウスの1.5Lガソリンエンジン+モーターというシステムを小型・軽量・高効率化したもので、JC08モードで35.4km/Lという優れた燃費性能を発揮しました。

全長約4mのコンパクトなアクアですが

全長約4mのコンパクトなアクアですが、ホイールベースは2550mmと長くキャビンスペースは大人5人が余裕で乗れるスペースを確保。

さらにハイブリッドシステム用のバッテリーを小型化①

さらにハイブリッドシステム用のバッテリーを小型化②

さらにハイブリッドシステム用のバッテリーを小型化し、リアシート下に配置することで、5人乗車時のトランク容量は305Lを実現するなど優れたパッケージングを誇ります。

新車時価格は200万円を切った169万〜185万円とハイブリッド車としては非常にリーズナブルだったため、2013年〜2015年まで3年間軽自動車や輸入車を除いた国産車で販売台数No.1に輝く大ヒットモデルとなりました。

度重なる改良で、もはや別のクルマに進化

度重なる改良で、もはや別のクルマに進化

大ヒットモデルとなったアクアですが、発売されてからもその進化は止まりません。2013年には一部改良を行い、エンジンやモーターそしてインバーターを改良し、ハイブリッドシステムの効率を一段と高めることで燃費性能はJC08モードで従来比+1.6km/Lとなる37.0km/Lまで延ばしています。加えて、サスペンションにチューニングを施すことで、乗り心地を向上させたほか、遮音材を追加することで、静粛性を高めるなど上質感を向上させています。また、ドアミラーにドアの施錠・解錠と連動して格納・復帰するオート機能や坂道での発進時の車両のずり落ちを緩和するヒルスタートアシストコントロールを装備するなど利便性を向上させています。

2014年12月にアクアは初のマイナーチェンジを行います

2014年12月にアクアは初のマイナーチェンジを行います。内外装のデザイン変更だけでなく、ボディ剛性の向上やサスペンションのチューニング変更を行うことで操縦安定性や快適性を確保。加えて、一部のグレードにクルーズコントロールを標準装備するなど利便性も高めました。また、このタイミングでX-URBANというクロスオーバーモデルを設定。最低地上高を20mmアップに加えて専用サスペンションを採用。専用のフロントグリルやサイドマッドガード、ルーフモールなど専用の外装パーツによってクロスオーバーモデルらしいアクティブなイメージを表現しています。

続く2015年11月には衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスC」を標準装備し安全性能を向上させました。このパッケージはプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットになったもので、異なる2つセンサーによって高い認識性能と信頼性を確保しています。

流行りのクロスオーバーモデルも進化した2度目のマイナーチェンジ

流行りのクロスオーバーモデルも進化した2度目のマイナーチェンジ

そして現在、新車で購入できるアクアは2017年6月に2度目のマイナーチェンジが加えられたモデルです。今回は外観のデザインを大幅に変更。アクアのデザインの特徴である「親しみやすさ」や「軽快さ」はそのままに先進性を加えています。インテリアでは、センターメーターに様々な情報を表示できるTFTマルチインフォメーションディスプレイを設置すると同時にセンタークラスターのデザインも変更しています。

走行面ではボディ剛性をさらに強化するとともに

走行面ではボディ剛性をさらに強化するとともに、タイヤサイズも175/65R15から185/60R15へとサイズを大きくすることで、操縦安定性、そして乗り心地を向上させています。さらに従来設定されていたX-URBANを廃止し、クロスオーバースタイルを進化された新グレードのCrossoverを設定。専用のフロントグリルやバンパー、フェンダーアーチモール、ルーフモールなどを採用することで、アクティブなイメージを強調したデザインとなっています。

Crossoverはフェンダーアーチモールの採用によってアクアで唯一の3ナンバー車となっています。しかし、走行面でも専用のチューニングを施す事で、SUVらしいしっかりとした操舵感を追求しながら乗り心地も向上させています。

エンジンの改良やハイブリッドシステムの制御の見直しを図ることでLグレードはJC08モードで38.0km/L、そのほかでも34.4km/Lとトップクラスの燃費性能を達成しその実力に陰りは見られません。新車価格は178万5240〜253万8000円となっています。

アクアは登場時、燃費性能は満足できましたが、静粛性や走行安定性、特に高速道路での走りや乗り心地はかなり不満がありました。しかし、一部改良やマイナーチェンジを重ねる度にボディ剛性の強化や遮音材の追加を行い、すいぶん印象が変わりました。2017年に行った2度目のマイナーチェンジはまさにアクアの集大成の仕様変更と言え、走行安定性や静粛性は、もはや高いレベルを実現しています。また、カスタマイズモデルGRを設定するなど幅広いニーズに応えているのもアクアの特徴と言えます。

■アクア価格表

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
LFF38178万5240円
S34.4188万6760円
G206万2800円
Gソフトレザー セレクション208万9800円
クロスオーバー206万2800円
G“GR SPORT”233万2800円
G“GR SPORT・17インチパッケージ”253万8000円

軽自動車をしのぐ燃費と快適性は依然魅力的

登場して6年が経過したハイブリッドコンパクトカーのアクア。しかし2017年の2度目のマイナーチェンジで燃費に加えて快適性も進化しています。軽自動車ではないコンパクトな一台を探している方には、まだまだ魅力的な一台です。

LINEでクイズキャンペーン 第4弾

※記事の内容は2018年2月時点の情報で執筆しています。

日頃の感謝を込めて人気の3車種(ミライース、NBOX、タント)を値下げしました
トヨタアクアの新車カーリース情報
関連するカーリース情報
その他のトヨタアクアの記事
関連記事
カーリースお役立ち記事
車種から記事を探す
人気記事ランキング
注目のキーワード
閉じる

LINEでクイズキャンペーン 第4弾