【徹底レビュー】「三菱 デリカD:5」唯一無二のミニバンSUV。その走破力から使い勝手まで

10年以上にわたって販売されているロングセラーのデリカD:5。ミニバンらしい室内空間・スライドドアを持ちながら、SUVとしての実力もいまだ一級品だ。今年初めて外観もマイナーチェンジされたが詳しい人でないとわからないレベル。ミニバンとSUVのクロスモデルとして貴重な存在である。

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ライバル不在のロングセラー

2007年1月に販売開始されて以来、10年以上のロングセラーモデルとなっている三菱デリカD:5。2017年の年間販売台数は第42位で、1万2969台を記録。平均月販1000台という安定した人気を誇るミニバンとSUVのクロスモデルです。

デリカD:5の人気のポイントはいくつかありますが、なによりもミニバンでありながらクロカン4WDに匹敵する高い悪路走破性を持っていることでしょう。最低地上高210mm(2WD車は190mm)を確保し、本格オフローダーであるパジェロ譲りのAWC(オールホイールコントロール)を搭載しています。

古くから四輪駆動を手がけてきた三菱が誇るAWCは、4輪のタイヤ能力をバランス良く、そして最大限発揮させることで「意のままの操縦性」と「卓越した安定性」を実現する4輪運動制御技術の思想です。このAWCと高い剛性を確保した環状骨格構造のボディがオールラウンド性能を生み出す原点となっているのです。また電子制御4WDには優れた燃費性能を発揮する2WDモード、路面状況や走行条件に応じて前後に駆動力を最適に配分する4WDオートモード、そして強力な駆動力を得られる4WDロックモードが設定されています。ダイヤル式のドライブモードセレクターによって走行中でも切り替え可能と、まさに本格的なSUVなのです。

ミニバンとしての基本もしっかり

デリカD:5のもうひとつの人気のポイントは多彩なシートアレンジと充実した収納スペースを持つミニバンであることでしょう。サードシートは左右跳ね上げ式で、格納すると4〜5人乗車+荷物を積むことができます。さらにチップアップ&スライド機構の付いたセカンドシートを畳めば、2人乗車+荷室長1610mmという広大なラゲージスペースが出現します。

セカンドシートを片側だけチップアップ&スライドすれば、4名+長尺ラゲッジルームモードも可能。さらにセカンドとサードシートの背もたれを後に倒せば車中泊も可能なフラットシートレイアウトもできます。

ミニバンらしく収納スペースはフロントシート回りのアッパーグローブボックス&ロアグローブボックスをはじめ、インパネサイドポケット、インパネロアボックスなど大きさの異なる収納スペースを確保しています。ドリンクホルダーはセカンドシートだけでなく、サードシートにも設置されるなどホスピタリティが感じられます。

クリーンディーゼルも大きな強み

3つ目のポイントは、国産ミニバンで唯一のクリーンディーゼルエンジンを搭載していることです。デリカD:5に搭載されているエンジンは2WD車に搭載されている2L直4ガソリンエンジン、4WD車に搭載されている2.4L直4ガソリンと2.2L直4ディーゼルターボの3種類です。組み合わされているトランスミッションはガソリンエンジンがCVT、ディーゼルターボエンジンが6速ATとなり、JC08モード燃費は10.8〜13.0km/Lとなっています。 特に高速燃費が良く、悪路での走破性の高いディーゼルエンジンはデリカD:5のキャラクターによく似合っています。

変わらない外観が人気の証

 

登場以来、商品力を向上させる一部改良は度々行われてきました。最近の2018年4月のマイナーチェンジの改良点はフロントバンパープロテクター(アンダーカバー一体型)を採用することで、いっそう力強くアクティなイメージのフロントフェイスとしたことです。実はデリカD:5は今回初めて外装デザインを変更しました。とはいえ変更点はあまり大きくなく、人気モデルはそんなに手を加えなくても、ということなのでしょう。

オフロードはもちろん、オンロードの実力もいまだ衰えず

今回は最上級グレードDプレミアム(車両本体価格405万5400円)に試乗しました。210mmというロードクリアランスとともに、全高1870mmという高さを誇るデリカD:5。運転席に座ると、開放感とともに広い視界が広がります。2.2Lディーゼルターボは運転席とエンジン位置が近いこともあり、停車中などはディーゼル独特の音が聞こえます。アクセルを踏むと約1.9トンもあるデリカD:5のボディを力強くそして粘り強く加速させます。最大トルクが360Nmもあるため、アクセルを踏むのが短時間でも法定速度に達してしまいます。18インチという大径タイヤを装着していますが、ストローク量の大きなサスペンションによって無駄な上下方向の動きはかなり抑えられていますので、セカンドシートはフラットな乗り心地を実現しています。

オートマの設定はやや穏やかなのですが、ステアリングコラムに設置されたパドルシフトによってハンドルから指を離すことなく自分の好みのタイミングでシフトチェンジが可能です。高速道路の合流や高速道路での追い越しなどで非常に重宝した装備でした。専用開発された18インチのマッド&スノータイヤを装着していますが、オンロードでの乗り味はかなり高いレベルだと思います。

■三菱デリカD:5価格表(2018年6月現在)

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
2.0MFF13240万8400円
2.0G パワーパッケージ276万1560円
2.4M4WD10.6285万5520円
2.4G パワーパッケージ317万7360円
2.4G-プレミアム373万1400円
2.2D-パワーパッケージ13353万4840円
2.2D-プレミアム405万5400円

先進の安全装備は物足りないけれど

基本設計が古いので先進の運転支援システムは他車と比べると物足りないのは否めません。ただしデリカD:5にはそのデメリットを埋めるだけの魅力があるのも間違いありません。クロカン4WDに匹敵する悪路走破性とミニバンの居住性という贅沢な希望を持っている人には他に選択肢はありません。ジャスパーというアウトドア仕様もあるので、キャンプによく行く人などにもオススメです。

萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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