所有から利用へ 昭和的な「所有」という発想を変えれば、生活コストを大きく減らせる

先日、高級車ポルシェがサプスクリプション制(定額払い)で乗り放題というニュースが、米国で大きな話題になりましたね。時代の流れは定額払いが主流で、Netflixなど動画見放題、Amazonの本読み放題なども人気です。他にも、ブランド品のレンタルなどもあります。現代において、新品を購入する意味が薄れてきつつあります。初期費用が高く、かけたお金だけ使いきれない可能性も高いからです。人は飽きやすく、買った時のときめきは長く続きません。 昭和的なマイホーム、マイカーも保有信仰を捨て去ることによって、時々に合わせて自分で決めることができ、結果、生活コストを下げられ、利便性の高い自由な生活が送れるようになります。

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サブスクリプション制(定額払い)の時代

海外ではUberやGrabなどの配車アプリに加えて、カーシェアやカーリースなどが一般的で、必ずしも所有にこだわらない人が増えています。ITを駆使したイノベーションを活用すればお金がないと言われる若い世代も生活コストを下げながら、より良いライフスタイルを楽しむことができます。私が住むシンガポールでは学生も配車アプリを使ってタクシーに乗っているようです。

カーリース大国アメリカではカーリースの利用者の割合は33%程度です。自動車ローンよりも少ない負担でよりハイスペックな自動車を取得することができるために人気があるようです。飽きっぽいので色々な車を短いサイクルで試したい、はたから見て所有と変わらないので安価でステータスを買える、使いたい時に利用でき時間当たりのコストが安くなる、法定費用が含まれているので費用を定額化しやすいなどといった理由でサービスを利用している人もいます。個人事業主や法人の場合は節税効果も非常に高くなるので利用価値が大きいです。

保有にこだわり過ぎずに、よりよいカーライフスタイルに焦点を当て、満足度をお金に変えた場合、カーリースも一つの選択肢として検討の価値がありそうです。利用者にとっては一定の月額料金を支払えば、利用回数を気にすることなく契約期間中は好きな車を利用できるのが魅力になります。ローンを組んで購入するよりも初期費用も一般に安くなるのも大きな魅力です。

カーリースなどの定額サービスは、残価設定型ローンと「何が違う?」と疑問に思う人もいるでしょう。
カーリースなど「定額サービス」の場合は月々の利用料を払って借りるという状態です。それに対して、「残価設定型ローン」の場合は、数年後に下取りをしてもらうという約束で、販売と下取りの差額分を毎月ローンで支払っていくという形になります。定額サービスの場合は利用料として、残価設定型ローンはローン=借金という形での支払いをすることになります。

ライフスタイルに合わせた車を利用すれば無駄がない

また、カーリースの場合は1年など短い期間での契約も可能なためにライフスタイルに合わせたカーライフを楽しむことができます。

例えば、シングルでお金にも余裕があり自分自身のライフスタイルを充実させたいという時は期間限定でラグジュアリーカーに乗るのも手でしょう。車はステータスと考えている人は特に男性の中には多いようですが、ラグジュアリーカーを購入するには手が届かないということもあるでしょう。目的を持って期間限定で使うのであれば高級車のリースもありです。結婚をした理由に好きな車が同じだったということを挙げていた女性もいるくらいで、独身の女性がファッションやメイクにお金をかけるように、独身の男性も期間限定で車にお金をかけるのも手かもしれません。今は購入という手段の他にも様々な手段で利用ができるからです。

ファミリーができた場合はスポーツカーよりも子供の人数によってはワンボックスなどの方が向くでしょう。子供の年齢、家族構成、習い事などのライフスタイルに合わせて何年間どういった車が必要になるかを考えて、シングルの時と比べて安価な車を選んで長期で契約をするのも一つです。

子供が巣立って夫婦二人になったら必要な車も変わってきます。自分の健康状態や住むエリアによっても必要な車が変わってくるでしょう。運転にやや不安があるようなら自動運転機能を搭載した車を選ぶといった選択肢も近い将来考えられるかもしれませんね。所有と比べてその都度乗りたい車を都合よく乗り換えていけるので無駄がありません。

住宅の場合も同じことが言えそうです。シングル、夫婦のみ、ファミリーでは必要な間取りも変わります。その都度必要なエリアにライフスタイルに合った物件を借り変えていった方が満足度も高く無駄がありませんね。

他方で所有にこだわり過ぎると、ニーズに合っていない物を所有しなければならない場合も多くあります。例えば、将来結婚することを想定して50平米程度のマンションを購入するなど。50平米の部屋はシングルにはやや広く、ファミリーでは手狭だからです。ずっとシングル、途中で大家族になるなどのリスクがあるのでライフスタイルを固め過ぎないほうがよいのです。また、マイホームを買った後に転職をして通勤できるけれど、片道2時間かかるといった事例もよく聞きます。

便利な世の中なので毎年どんどん目新しいサービス、商品が開発されていきます。不動産や自動車も例外ではなく、その技術は年々向上しています。所有にこだわり過ぎると時代遅れのサービスを使い続けるなどライフスタイルの満足度を下げたり、余分なお金をかけたりすることも出てくるかもしれません。

昭和的なマイホーム、マイカーの保有信仰を捨て去ることによって、住むエリアも時々に合わせて自分で決めることができる、乗りたい車もその都度選ぶことができるなど身軽に生活をすることができるようになります。また、無駄なお金をカットして生活コストを下げることができれば、老後に必要なお金をため、趣味やバカンスにもお金をかけることができるようにもなります。

若い世代はもらえる年金額も数千万円損をしているなどと言った世代間不公平も日本ではあります。しかし、高コスト体質から脱却ができない高齢世帯と比べると、若年世代にはサプスクリプション制(定額払い)という大きな武器があります。動画の見放題、本や雑誌読み放題にすれば月数千円で暇つぶしができますし、ブランド品や洋服をレンタルすれば購入では手の届かないステータスを手に入れることも可能です。家計項目の多くを定額払いで安価なサービスにすれば、一極集中で自分の趣味にお金をかけたり、余裕資金を運用に回してお金持ちになることを目指すこともできるのです。

花輪 陽子

この記事の執筆者

花輪 陽子(はなわ ようこ)
ファイナンシャルプランナー

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。1978年、三重県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、外資系投資銀行に入社。退職後、FPとして独立。2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、東京とシンガポールでセミナー講師など幅広い活動を行う。『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2011年度相談員。

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