【徹底レビュー】「三菱 ミラージュ」三菱のグローバルコンパクト、その使い勝手から走りまで

三菱ミラージュの6代目はタイで生産され世界各国で販売されるグローバルコンパクトだ。登場からやや時間が経過したが2015年12月のマイナーチェンジでテコ入れされた。走りや燃費、室内空間や先進安全装備など、気になるその実力を徹底レビューします。

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帰って来た往年のヒットモデル

ミラージュは三菱初のFF・3ドアハッチバックとして1978年に登場、先進的なスタイルで当時なかなかの人気を集めました。その後、5ドアハッチバックや4ドアセダンなども設定され、三菱のコンパクトクラスの中心車種として5世代に渡って2000年まで販売されました。長い中断を経て6代目となる現行型ミラージュが日本に導入されたのが2012年8月。12年振りに往年の名車の名前が車種ラインナップに戻ってきました。ボディサイズは全長3795mm×全幅1665mm×全高1505mmとそれまでのミラージュより小さくなっています。それは現行型ミラージュが、「先進国における環境対応車」と「新興国におけるエントリーカー」という2つのニーズを両立させたグローバルコンパクトカーへと生まれ変わったからです。

タイから世界各国に

現行型ミラージュの生産はタイで行われ、東南アジアや日本そして欧州、オーストラリアに導入されています。2012年8月の導入時はJC08モード燃費27.2km/Lを実現した1L直列3気筒エンジン搭載車のみでしたが、2014年12月に1.2Lエンジン搭載車を追加。さらに、2015年12月にマイナーチェンジを行い、内外装の変更を行うと同時にエンジンは1.2Lの一本に絞られました。それではアジアで生まれたグローバルコンパクトカー、三菱ミラージュの魅力を紹介しましょう。

2015年12月のマイナーチェンジでイメージ一新

デビュー当初、ミラージュのフロントデザインはグリルレスのフロントマスクなどシンプルさが特徴でした。しかし2015年12月のマイナーチェンジで、ボリューム感のあるボンネットフードやクロームメッキで加飾した上下二分割グリル、さらにエアロ形状のフロントバンパーなど採用し、スポーティで上質感を強調したものとなりました。また、リアもロー&ワイドな印象を与える大型リアバンパーの採用や、優れた空力特性と後方視認性を両立する新形状のルーフスポイラーの追加などでイメージを一新しました。

運転席周りではメッキリングをあしらった高輝度常時透過照明点灯タイプのメーターを採用し、上質感と高い視認性を両立させています。上級グレードのGにはハンドルやスポークの一部をピアノブラック&メッキ加飾としたリモコンスイッチ付き本革巻きハンドルも追加されます。

インテリアはグレードによって仕立てが異なります。上級グレードのGはブラック内装を採用し、シートのサイドにステッチを施しています。スタンダードグレードのMはブラック&アイボリー内装と採用し、それぞれ質感を高めた新デザインのシートを採用しています。

ラゲージフロアは分割収納が可能なカーゴフロアボックスの採用で収納性を高めたほか、リアシートを前倒しした際にフロアがフラットになるなど積載性が向上しています。

エンジンや駆動方式は1種類のみ、燃費はまずまず

現在、ミラージュに搭載されているエンジンは1.2L直列3気筒DOHCの1種類で、組み合わされているトランスミッションはCVTのみ。そして駆動方式もFFのみというシンプルなもの。低燃費化技術である「オートストップ&ゴー」というアイドリングストップ機構を搭載し、最高出力78ps、JC08モード燃費は23.8km/Lとパワーそして燃費性能とも十分なレベルを達成しています。

ミラージュの走りはコンパクトカーらしいキビキビとした走りが特徴です。2015年12月のマイナーチェンジでCVTのクラッチ制御を改良し、ダウンシフトの制御を見直すことで中間加速時のレスポンスを向上させています。サスペンションもリアのスプリングと前後のショックアブソーバーの減衰力を最適化しボディ側の取付部の剛性を高めたことで、操縦安定性と走りの質感を向上させています。

今となっては物足りない先進安全装備

運転支援システムは低車速域衝突被害軽減ブレーキの「FCM-シティ」と誤発進抑制機能(前進時)を標準装備しています。FCMシティは約5〜30km/hの低速時にレーザーレーダーが前方車両を検知し、衝突の危険があるときはブザーとメーター内の警告灯で注意喚起。最終的には自動ブレーキで衝突の回避または衝突被害の軽減を図るというもの。誤発進抑制機能は停車〜約10km/h以下の走行時に車両や障害物を検知している状態で、踏み間違いなどの操作ミスによって、アクセルペダルを素早く強く踏み込んだ時に注意喚起をします。同時にエンジン出力を抑制し発進を緩やかにして衝突被害の軽減を図る装備です。ミラージュはいち早くこういった安全装備を導入したものの、アップデートが行われておらず、現在ではやや物足りない内容となっています。

高いコスパは依然魅力的

ミラージュの車両本体価格はスタンダードな1.2Mが138万240円。ディスチャージヘッドライトなど装備が充実した上級グレードの1.2Gが148万5000円と軽自動車並の価格設定です。先進安全装備ではやや物足りない内容のミラージュですが、走りそして燃費性能は国産のコンパクトカーでもかなり高い実力をキープしています。デビュー当初の1L車は非力だったのでオススメしづらいクルマでしたが、現在の1.2Lエンジンを搭載したミラージュのコストパフォーマンス の高さはなかなかのものです。

三菱ミラージュ価格表(2018年8月現在)

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
1.2MFF23.8138万240円
1.2G148万5000円
萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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