【安全性能】スズキジムニーの安全装置を徹底解説!

2018年7月、スズキが世界に誇るジムニー&ジムニーシエラが20年ぶりにフルモデルチェンジを受けた。軽自動車のジムニー、それにオーバーフェンダーと1.5Lエンジンを加えたジムニーシエラ。ともに悪路走破性の高いボディとシャシーはさらに磨きを掛けつつ、オンロード性能や安全性能を大幅にアップデートしている。すでに予約リストには長い列ができているこの2台の見どころを紹介しょう。

  • Facebook シェアFacebook シェア
  • TwitterTwitter
  • hatenahatena
  • LINE

以前であれば、安全技術といえば衝突時の「エアバッグ」や「キャビンの形状維持」のことが中心でした。しかし、近年、各メーカーはさらなる先進安全技術として「自動ブレーキ」や「車線維持機能」「ヘッドライトの自動調節」、さらに「車間距離を自動で保って速度調整を行う機能」などを発表し、新型車に続々搭載しています。

こうした機能を過信することは禁物ですが、少なくとも、これらは運転の労力を軽減し、また、万が一の事態を回避してくれる機能といえるでしょう。2018年7月に発売されたスズキの新型ジムニーにも先進の予防安全技術が導入されています。

それでは、新型ジムニーに搭載された安全装置について、チェックしてみましょう。

予防安全技術は、最高レベルの「サポカーS ワイド」

自動車メーカー各社では競うようにして先進安全技術の開発と新型車両への導入を進めています。しかし、企業ごとに搭載される機能の精度や呼び名がそれぞれ異なるため、一般の消費者にとって比較は困難な状況でした。

そこで、国土交通省では先進安全技術に対し、車種ごとに搭載する技術によって「セーフティ・サポートカー(略称:サポカー)」としてのレベルを以下のように設定しました。

<サポカーのレベル>※機能が高い順

  • 「サポカーS ワイド」
  • 「サポカーS ベーシック+」
  • 「サポカーS ベーシック」
  • 「サポカー」

ジムニーに搭載された先進の予防安全技術は、最高レベルの「サポカーS ワイド」に設定されています(ただし、あくまで最高レベルであって、最高の安全技術というわけではありません)。

ジムニーに搭載されている「スズキ セーフティ サポート」とは?

ジムニーの安全装置は、フロントガラス上部に設置された単眼カメラとレーザーレーダーによって、「スズキ セーフティ サポート」という、下記の7つの機能を実現しています。それぞれ見ていきましょう。

デュアルセンサーブレーキサポート

自車速度約5km/h~100 km/h(対象が歩行者の場合は約5km/h~60 km/h)で走行中に、先行車や対向車、あるいは歩行者を検知し、衝突のおそれがあると判断した場合、ブザー音やメーター内の表示によってドライバーに警告します。また、警告を受けてブレーキを踏むと、ブレーキ踏力をアシストします。

もし、ドライバーがブレーキを踏まなかった場合も自動でブレーキをかけ、衝突の回避、または衝突時の被害を軽減してくれます。

誤発進抑制機能

近年、駐車場での急発進によるコンビニ店舗への衝突などの事故が多発しており、こうした事故の軽減が期待されている技術が誤発進抑制機能です。

停車、または10km/hの徐行時に前方に障害物がある場合、誤ってアクセルペダルを強く踏むと、ブザーやメーター表示で警告を発し、エンジン出力を5秒間制御。急発進・急加速を抑制するものです。

車線逸脱警報機能

左右の車線の区画線を検知し、車線をはみ出すと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示よって警告を発します。ただし、車線の検知は約60km/h~約100km/hでの高速走行中に限るため、主に高速道路で活躍する機能といえるでしょう。

ふらつき警報機能

車線逸脱警報機能と同じく、左右の車線の区画線を検知し、自動車の走行パターンを計測します。運転の疲れや眠気などによって蛇行し、パターンと照らして「ふらつき」と判断した場合にブザー音とメーター表示で警告を発します。こちらも車線の検知は約60km/h~約100km/hでの高速走行中に限るため、主に高速道路で活躍する機能です。

先行車発進お知らせ機能

ブレーキを踏んで停車しているとき、先行車が発進して約5m以上離れても自車が停止したままの場合、ブザー音とメーター内の表示によって、先行車が発進したことをお知らせしてくれます。

ハイビームアシスト

約30km/h以上で走行中に、周囲の環境に応じてヘッドライトをハイビームかロービーム、適切なほうへ自動的に切り替えてくれます。視認性の低い暗い夜道ではハイビームに切り替えますが、対向車や先行車がいる場合や、周囲に街路灯があるような市街地ではロービームに切り替えてくれます。

標識認識機能

ジムニーに搭載された単眼カメラが道路上の特定の標識を認識し、メーター内に表示して知らせてくれます。認識する標識は4種類。「最高速度」「はみ出し通行禁止」「車両進入禁止」「補助標識『終わり』」です。最高速度では標識の数字まで認識し、補助標識『終わり』を認識すると表示を消します。また、車両進入禁止は標識を通過する前に、メーター表示やブザー音で知らせてくれます。

※以上のいずれの機能も作動には一定の条件があります。詳細はメーカーのカタログ等でご確認ください。

そのほかの安全技術

上記でご紹介した「スズキ セーフティ サポート」は、安全技術の中では「予防安全技術」に分類されます。

このほかにも、ジムニーには基本的な安全技術や、衝突してしまった場合の被害を軽減するための衝突安全技術も搭載されています。ここでは、その一部をご紹介します。

軽量衝撃吸収ボディーTECT(テクト)

ジムニーは、衝突時の衝撃を効率よく吸収し、分散するボディー構造を採用。高張力の鋼板を使い、コンピューターによる構造解析によって安全性の向上を図っています。

歩行者傷害軽減ボディー

万が一、歩行者と接触してしまった際に、歩行者のダメージの軽減を図るための工夫が施されています。ボンネットやフロントワイパー周辺、フロントフェンダー、フロントバンパーなどに、衝撃吸収構造が搭載されています。

6つのSRSエアバッグ

運転席・助手席のSRSエアバッグに加え、胸部への衝撃を軽減するフロントシートSRSサイドエアバッグを装備。また、フロントからリアシートにかけて、側面衝突時の頭部への衝撃を軽減するSRSカーテンエアバッグを備えています。

ESP(車両走行安定補助システム)

センサーによってクルマの走行を監視し、必要に応じてエンジンとブレーキをコンピューター制御するシステムです。カーブなどでのタイヤの横滑りを抑制するスタビリティコントロール、発進・加速時に車輪の空転を抑えるトラクションコントロール、急ブレーキ時のタイヤのロックを抑えるABSから構成され、クルマの安定走行をサポートしてくれます。

エマージェンシーストップシグナル

急ブレーキをかけたときの車速が約55km/h以上の場合、ハザードランプを自動で高速点滅し、後続車に急ブレーキを視覚的に伝えます。

ジムニーはオフローダーとして必要な安全装置を備えたクルマ

これまでご紹介したジムニーの先進安全技術は、スズキの軽自動車の中でも、けっして最高の装備とは言えません。

例えば、同じスズキの軽SUVであるハスラーに実装されている「スズキ セーフティ サポート」では、単眼カメラではなく、より性能の高いステレオカメラ方式(2つのカメラで障害物などの距離や形をとらえる)を採用。また、車体の4点にカメラを設置した全方位モニターなども備えており、先進安全技術の面では、より性能の良い技術が導入されています。また、小さなお子様が乗ることを想定したファミリー向けのスペーシアなどと比べれば、導入されている安全技術は大きな差がついています。

一方で、先進技術ではなくとも、ジムニーにはリアシートの側面までカバーする6点のエアバッグ機構を標準装備しています。これは、上記の2車種にはない装備です。山道などのオフロード走行を意識するジムニーだからこそ、装備されたものではないでしょうか。

クルマの安全技術は、そのクルマの特性や利用シーンに合わせた技術が導入されています。その点、ジムニーはあえて危険な道をも走る利用者に合わせ、オフローダーとして求められる安全技術が導入されているといえるでしょう。

ごでぃ

この記事の執筆者

後藤直樹(ごでぃ)

神奈川県在住、男児2人の親父のカルモ編集部員。休日に息子たちとアクティブに遊ぶことが生きがい。愛車はデリカD:5。趣味はサーフィン、ボルダリング、ゴルフ。

「【安全性能】スズキジムニーの安全装置を徹底解説!」をシェアしよう!

  • Facebook シェアFacebook シェア
  • TwitterTwitter
  • hatenahatena
  • LINE
カーリースならマイカー賃貸カルモ|ネットで5分、車の格安マイカーリース

新着記事

【徹底レビュー】「ホンダオデッセイ」元祖走りのミニバン。その走行性能から室内空間まで

【徹底レビュー】「ダイハツコペン」3つの顔を持つ軽オープンカー、そのスタイルから走りまで

【試乗記】「レクサスLC」一部改良が加えられたエレガントなクーペをチェック

【徹底レビュー】「レクサスLX」国産最高峰SUV、その走りから豪華装備まで

【試乗記】「三菱デリカD:5」 見た目はともかく中身の進化は素晴らしい(岡崎五朗レポート)

【試乗記】「日産エクストレイルAUTECH」オリジナル内外装の特別なエクストレイルの走りはいかに?

【試乗記】「日産デイズ」6年ぶりの新型の走りはワゴンRを超えたのか?

【試乗記】「トヨタRAV4」SUVを再定義するSUVの元祖(岡崎五朗レポート)

【安全性能】アルファードの安全性能を徹底解説!

【内装・使い勝手】アルファードの内装ってどんな感じ?居心地やインテリアを深堀り!

もっと見る

PAGETOP