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「レクサスLX」国産最高峰SUV、その走りから豪華装備まで

【徹底レビュー】「レクサスLX」国産最高峰SUV、その走りから豪華装備まで
【徹底レビュー】「レクサスLX」国産最高峰SUV、その走りから豪華装備まで

ようやく国内導入されたレクサスの最上級SUV

レクサスの最上級SUV

レクサスLXは、日本においては2015年8月から販売開始されたレクサスSUVラインアップのフラッグシップモデル。国産のSUVの中で唯一1,000万円を超えるラグジュアリーSUVです。ランドクルーザーをベースに開発されたレクサスLXは海外では1996年から導入されており、3代目となる現行型も実は2007年に登場しています。2012年のマイナーチェンジでフロントマスクにレクサスのアイコンであるスピンドルグリルを採用し、さらに2015年の2度目のマイナーチェンジでデザインや走りなど飛躍的進化を遂げたのを契機に日本にもようやく導入されました。

レクサスLXは最高出力377ps、最大トルク534Nmを発生する5.7L V型8気筒DOHCエンジンを搭載したLX570の1グレードのみで展開されています。デビュー当初は3列シート8人乗りのみでしたが、2017年8月には2列シート5人乗りモデルを追加し、ユーザーの多用なニーズに応えています。5.7Lという大排気量、そして車両重量は2.5トンを超えるヘビー級だけに、燃費性能はJC08モードで6.5km/Lという数値となっています。

全長5mオーバーの迫力ある外観

迫力ある外観

レクサスLXのボディサイズは全長5,070mm×全幅1,980mm×全高1,910mm。レクサスのフラッグシップモデルにふさわしい存在感のある大きさを誇ります。外観デザインはボディの下部を大胆に厚くすることにより安定感のあるフロントスタイル、伸びやかで厚みのあるダイナミックなアンダーボディを強調するサイドビュー、そして力強いスタンスと洗練された造形のリアビューというトータルデザインにより、本格SUVとしての力強さとフラッグシップとしてのラグジュアリー感を表現しています。

ランクルとは別物の豪華なインテリア

豪華なインテリア

インテリアは機能性に配慮しながら、金属、革、本木目と異なるマテリアルのコントラストを際立たせて、上質感を演出。水平基調のインストルメントパネルにより、車両の姿勢を容易に把握できるなど、SUVとしての基本性能も確保しています。

レクサスLX インテリア

レクサスLXインテリア

5人乗りモデル

写真は2017年8月に追加された2列シート5人乗りモデル

シート表皮には見た目、肌触り、座り心地すべて上質な高級素材のセミアニリン本革をすべてのシートに採用。またシート位置は1列目から3列目へと後方になるほど、少しずつアイポイントを高くする設計を採用し、どの位置に座っても前方の景色が見えるだけでなく、開放感を味わえる空間を確保しています。さらにフロントとセカンドシートにはシートベンチレーションを装備し、温度調整が可能となっています。

高速も悪路も乗り越えていく5.7LのV8エンジンと8速AT

V8エンジン

レクサスLXは2,000回転という低回転域から最大トルクの約90%を発生させるワイドバンドな5.7L V型8気筒エンジンと8速ATというパワートレインによって、オンロードではスムーズな加速、そしてオフロードでは低・中速域での力強さを発揮します。

さらに、レクサスLXは走行シーンに合わせて、クルマの設定を変更できる「ドライブモードセレクト」を搭載。ダイヤル操作で走行モードを切り替えることにより、ドライブの楽しさがさらに広がります。またレクサスで初採用となったカスタマイズモードも搭載しています。パワートレイン、シャーシ、空調の組み合わせが自由に選択可能なので、走行シーンや気分に合わせて、ドライバーの理想とする走りを追求することができます。

クロカンベースのタフな足回りに電子制御の魔法をプラス

クロカンベースのタフな足回りに電子制御の魔法をプラス

ドライブモードセレクトと連動し、レクサスLXにはサスペンションを自在に制御する、「4輪アクティブハイトコントロールサスペンション(4-ホイールAHC)」&「アダプティブバリアブルサスペンションシステム(AVS)」を採用しています。4-ホイールAHCはノーマルモード、乗降時などに配慮したローモード、オフロード走行時に威力を発揮するハイモードの3つのモードから車高を選ぶことが可能です。

高速走行時には走行安定性を高めるため車高を自動的に下げたり、悪路走行用のL4駆動時には状況に応じてハイモードへと自動切り替えをしたりするなど、さまざまな状況下で車高調整を自動制御します。ちなみにレクサス初となる乗降モードスイッチをONにしておけば、エンジンを停止させると車高が下がり、乗降しやすくなるという高級車らしい細かい芸も持ち合わせています。

走行状態に応じてサスペンションの減衰力を自動調整するAVS

走行状態に応じてサスペンションの減衰力を自動調整するAVSは、路面からの入力による車体のヒープ(上下揺)/ロール(横揺)/ピッチ(縦揺)方向の振動を検知し、4輪の減衰力を制御。ランドクルーザーベースのタフな足回りを持つLXですが、このAVSのおかげで車体のあおりを自然で滑らかに制御し、優れた乗り心地を確保しています。

ほかにもアクセルやブレーキ操作をすることなくステアリング操作のみで極低速走行が可能な「クロールコントロール」や、トラクションやブレーキを最適制御し4WD機能を高める「マルチテレインセレクト」、そして車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」を設定するなど、最新のデバイスによってドライバーの負担を軽減してくれます。

さすがの先進安全装備

レクサスの最上級SUVだけに、LXには予防安全パッケージ「レクサスセーフティシステム+」をはじめとした先進安全技術が搭載されています。歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の可能性をドライバーに知らせる「レーンディパーチャーアラート(LDA)」、先行車や対向車を遮光しハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」、高速道路で先行車との車間距離を適切に保ちながら、追従走行が可能なレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)をパッケージ化して、全方位での安全運転支援を強化しています。

実力も価格も国産車に並ぶものなし

車両本体価格1,000万円オーバーのレクサスLXのライバルは国産車には存在しません。輸入車ではキャデラックエスカレード、メルセデス・ベンツGLS、アウディQ7、ボルボXC90、そして間もなく日本に導入されるBMWX7などがライバルでしょう。このようなライバルの中でもレクサスLXのオンロードの優れた乗り心地と高い悪路走破性はトップレベルの実力を誇ります。ミニバン的な多人数乗車を望む人は3列シート8人乗り、たくさんの荷物を載せる趣味をもっている人は2列シート5人乗りがオススメです。

<レクサスLX価格表>

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
LX570 8人乗り4WD6.51115万円
LX570 5人乗り

 

(2019年4月現在)

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※記事の内容は2019年5月時点の情報で執筆しています。

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