【試乗記】「レクサスLC」一部改良が加えられたエレガントなクーペをチェック

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最新技術の粋を集めたフラッグシップクーペ

レクサスLCは新世代レクサスの幕開けを象徴するフラッグシップクーペとして、2017年3月に登場しました。LCを新世代レクサスの幕開けの象徴と呼ぶ理由は、FR車のラインアップに展開されるクルマの骨格であるGA-Lプラットフォームをはじめ、マルチステージハイブリッド、ダイレクトシフト10速ATといった最先端技術を採用していることにあります。

新開発されたGA-Lプラットフォームの採用によって、LCは低重心かつ低い全高とワイドな全幅を実現しました。ボディの四隅に配置されたタイヤを強調する張り出したフェンダー、艶やかな曲面とシャープなラインで構成されたボディ表面など、ラグジュアリークーペにふさわしいスタイルは優雅そのものです。

お得意のハイブリッドも世界初のシステムを採用

LCに搭載されているパワートレインは2種類。LC500には5LV型8気筒DOHCエンジン+新開発のダイレクトシフト10速AT。この10速ATは部品にアルミニウムを使用することで、大幅な軽量化と部品の小型化を実現。またアクセルやブレーキ、車両の重力加速度から、ドライバーの意図を読み取り、最適なギアを選択する新制御も採用しています。LC500hは3.5LV型6気筒DOHCエンジンと走行用モーターのハイブリッドシステムに有段ギアを組み合わせた世界初のシステム。低速域から高速域までシステム効率の最も高いポイントを選ぶことで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適クルージングを両立しています。

LC500、LC500hともにスタンダード、Lパッケージ、Sパッケージの3グレードを用意し、駆動方式は全車FRで車両本体価格は1300万〜1450万円となっています。

登場1年ちょっとで早くも一部改良

2017年に登場したばかりのレクサスLCですが、2018年8月に早くも一部改良を行いました。ステアリングサポートのアルミダイキャスト化による剛性アップとブッシュ特性のチューニングなどでステアリングフィールを改善し、サスペンションのショックアブソーバーに伸圧独立オリフィスを採用することで乗り心地と操縦安定性の向上を図っています。

さらにブレーキ制御、マルチステージハイブリッドシステムのチューニングなどにより、ドライバーの運転意図に沿った、より滑らかな加減速を実現しています。これらの改良によりLCならではのスポーティな乗り味はさらに進化しました。走り以外でもクラウドと車載器でのルート探索を融合したハイブリッドナビゲーションシステムの標準設定により利便性を向上させています。

確かにオリジナリティを感じる外観

今回試乗したモデルは車両本体価格1352万2000円のレクサスLC500h Lパッケージです。LC500h Lパッケージの外観デザインは欧州車がメインとなるラグジュアリークーペの中で、どのモデルにも似ていません。それはそのはず、レクサスLCは2012年にデトロイトモーターショーで発表されたコンセプトカーのLF-LCの革新的なデザインをほとんど変えることなく市販車に導入しているからです。

優雅さだけでなくシャープな雰囲気、そしてワイド感を演出するリアフェンダーは存在感抜群です。Cピラーをブラックアウトすることで、ルーフラインが浮いているように見えるデザインもなかなかオシャレです。21インチという大径ホイールを装着することで、カーデザイナーが描いたスケッチのようなたたずまいとなっています。

気分を盛り上げてくれる低くて上質なインテリア

LCのインテリアはドライビングの高揚感を演出するコクピット空間と乗員を包み込むような助手席空間を融合、艶やかさと機能性を兼ね備えたレクサス独自のラグジュアリー性を表現しています。ホールド性や着座時の圧力分散を追求したシートの表皮には、高級素材のセミアニリン本革を採用。ホールド性と斬新なデザインを両立させるため、シートのメイン部とサイド部を分割したレイヤー構造となっています。またアルカンターラスポーツシートにはより高いホールド性を実現するために表皮一体発泡工法を採用。いずれのシートもスポーツ走行からクルージングまであらゆるシーンで 楽しく快適なドライブを提供してくれます。

そんなインテリアは実際に乗り込んでみると、まさにラグジュアリースポーツ。低い着座位置のドライバーズシートは包まれ感があり、運転に集中する空間が演出されています。シートだけでなく、インストルメントパネルにも贅沢な素材を使用し、豪華な空間となっています。

大人4人はきびしいが2人なら旅行に十分耐える

レクサスLCは4人乗りですが、リアのスペースは荷物置き場と割り切るべきでしょう。大人が乗るにはかなりきびしいスペースです。

また、トランク容量もゴルフバッグが入るように工夫されていますが、奥行きも短く底も浅いので、一週間以内の小旅行の二人分の荷物がせいぜいでしょう(それでもこの手のクーペとしては優秀です)。

ステアリングのしっかり感、滑るような高速クルージング

今回の試乗コースは都内から箱根の往復を設定しました。ハンドルとサスペンションが改良されたレクサスLCですが、ハンドルの操舵感は多めでしっかり感が増しています。高速道路の走りはまさにクルージングという感覚です。アクセルやハンドル操作はほとんどすることなく、スッと滑るように走り抜けていきます。

ハイブリッドシステムのメカニカルノイズは車内にほとんど入ってくることがなく、車内はまるで別世界のような感覚です。21インチという大径サイズで、しかも乗り心地に不利なランフラットタイヤを装着しているにもかかわらず、フラットでソフトな乗り味を実現しています。

箱根の峠道に行くと、車両重量の重さによってややクルマの傾きは大きくなりますが、コントロール性は非常に高いので、どのような走行シーンでもラグジュアリースポーツというキャラクターが変わることはありませんでした。

実燃費11km/Lの驚き

3.5LV6エンジンのハイブリッドシステムを搭載したレクサスLC500h。東京から高速道路で往復し、箱根のワインディングを走行した実燃費は約11km/L。この手のスポーツクーペとしては驚くべき結果を残しました。レクサスLCは豪華さだけでなく、インテリジェンスも兼ね備えたラグジュアリークーペなのです。

萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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