【徹底レビュー】「トヨタハリアー」依然として魅力を放つ日本専用プレミアムSUV

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トヨタハリアーは1997年に登場した初代モデルによって「国産車のプレミアムSUV」というカテゴリーを確立し、そのポジションを堅守しています。これまでのハリアーは海外ではレクサスRXとして販売されており、日本市場へのレクサスRX導入時にハリアーの販売終了も検討されました。

しかし、強いブランド力をもつハリアーをなくさないでほしいという営業現場からの声に押されて、現行モデルはレクサスRXとは別のモデルとなり日本市場専売モデルとなりました。

日本人の期待に応えるスタイル

日本専売モデルとなった現行型ハリアーは全長4,725mm×全幅1,835mm×全高1,690mmというボディサイズで2013年11月に登場しました。歴代モデルが培ってきたプレミアムSUVのパイオニアという期待に応えるべく「高級・進化・新規」の3点をキーワードに開発されました。

外観はシャシーがRAV4と共用となった影響で、ややホイールベースが短いのですが、ハリアーの個性である水平基調で流麗なスタイリングを継承しながら、洗練されたダイナミズムを表現するデザインでカバーしています。

オーナーの所有欲を満たすインテリアも人気の理由のひとつ

ハリアーの人気を支えるのは豪華なインテリアでしょう。現行型もその伝統を引き継ぎ、人の手で作り込んだような本物感と現代的な洗練を融合したデザインに立てられています。ゆったり感とスポーティなセパレート感を両立した空間を確保し、ハリアーマークをあしらったフロントドアトリムオーナメントなどでオーナーの満足感を高めます。

もちろん大きめのボディサイズに見合った、余裕のある室内空間やラゲッジスペースも期待を裏切りません。

マイナーチェンジで追加された走りのターボ

2017年6月にハリアーは初のマイナーチェンジを行います。内外装の変更に加えて、新パワートレインの追加や安全装備の充実がポイントです。

従来より搭載されている2.0L直列4気筒ガソリンエンジン+CVT、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムに加えて、最高出力231ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ターボ+6速ATを追加。ターボ車はフロントとリアにパフォーマンスダンパーを搭載し、車両の剛性を上げることで高速走行時における直進安定性や操縦安定性を確保しています。

パワートレインで大きく変わる燃費性能

3種類のパワートレインのJC08モード燃費はターボモデルの12.8km/Lからハイブリッドの21.4km/Lまで、その性格に合わせて大きく変わります。駆動方式はガソリンエンジン車が2WDと4WD、ハイブリッド車は電気式4WDのE-Fourとなっています。

好評の内外装はマイナーチェンジでの変更は小さめです。外観はアッパーグリルを薄くし、バンパーのロアグリルをよりワイドにすることで、ダイナミックさを演出しています。ターボ車はスモーク調メッキ加飾ヘッドランプをはじめ、専用フロントグリル、ウルトラスエード+合成皮革のシート表皮の採用、メタルカーボン調のシフトパネルなどとなっています。
快適装備では、ナビゲーションシステムのディスプレイを9.2インチに拡大し、視認性が向上しています。

安全装備の充実ぶりはさすが

安全装備は衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を全車に標準装備するとともに、インテリジェントクリアランスソナーの機能を強化するなど、プレミアムSUVにふさわしい内容にアップデート。

また、シフトレバー操作と連動して自動的に作動と解除を行える電動パーキングブレーキや、右左折時に16個のLEDランプが内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルターンランプなどもマイナーチェンジで追加されています。

プレミアムを感じるターボモデルの走り

マイナーチェンジ後の2Lターボエンジンを搭載したハリアー「プログレスメタルアンドレザーパッケージ」に試乗しました。ブラックを基調としたインテリアは、シルバー加飾とカーボン調パネルによってスポーティな雰囲気が漂っています。

最高出力231ps、最大トルク350Nmを発生する2Lターボエンジンには6速ATが組み合わされており、ダイレクト感ある加速力が印象的。アクセルをそれほど踏み込まなくても、スーッと加速します。しかもエンジン回転数が上がらないので車内の静粛性は非常に高く、プレミアムというモデルにふさわしい質感の高さを感じます。

試乗したモデルは剛性を上げるパフォーマンスダンパーをフロントとリアに装着し、背の高いSUVにもかかわらず、カーブを曲がる際のクルマの傾きを抑えてフラットな乗り味を実現しています。運転していてもハンドル操作に対して鋭く反応しながらも、車両の姿勢は安定しているのが特徴です。

元祖・プレミアムSUVはいまだ色あせず

オフロードの走行性能も確保していますが、ハリアーがパフォーマンスを発揮するのは圧倒的にオンロードだといえるでしょう。パワフルなターボエンジンによるスムーズな加速性能や安定したコーナリング性能は、プレミアムSUVとの価値を知り尽くしたハリアーだからこその仕上がりといえます。

トヨタハリアー価格表

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
2.0 エレガンス2WD(FF)16294万9480円
4WD15.2314万3380円
2.0ターボ エレガンス2WD(FF)13338万400円
4WD12.8357万4800円
2.5 HV エレガンス4WD21.4377万4600円
2.0 プレミアム2WD(FF)16324万9720円
4WD15.2344万4120円
2.0ターボ プレミアム2WD(FF)13351万9720円
4WD12.8371万4120円
2.5 HV プレミアム4WD21.4407万4840円
2.0 プレミアム メタルアンドレザーパッケージ2WD(FF)16359万9640円
4WD15.2379万4040円
2.0ターボ プレミアム メタルアンドレザーパッケージ2WD(FF)13385万200円
4WD12.8404万4600円
2.5 HV プレミアム メタルアンドレザーパッケージ4WD21.4442万4760円
2.0 プログレス2WD(FF)16378万円
4WD14.8397万4400円
2.0ターボ プログレス2WD(FF)13405万円
4WD12.8424万4400円
2.5 HV プログレス4WD21.4460万4040円
2.0 プログレス メタルアンドレザーパッケージ2WD(FF)16412万9920円
4WD14.8432万4320円
2.0ターボ プログレス メタルアンドレザーパッケージ2WD(FF)13438万480円
4WD12.8457万4880円
2.5 HV プログレス メタルアンドレザーパッケージ4WD21.4495万3960円
2.0 エレガンス GRスポーツ2WD(FF)339万8760円
4WD359万3160円
2.0ターボ エレガンス     GRスポーツ4WD399万6000円

(2019年6月時点の情報で執筆した内容です)

萩原 文博

この記事の執筆者

萩原文博(はぎはらふみひろ)

中古車雑誌編集部を経てフリーランスとして独立。現在は日本で最も多くの広報車両を借り出している男として業界で有名だ。もともと走り屋だけに走行性能の評価は得意。それだけでなく長年の中古車相場の研究で培った、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

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