萩原文博
寄稿記事(上級者向け)
モータージャーナリスト
萩原文博はぎはらふみひろ

「日産スカイライン」大幅マイナーチェンジで新プロパイロット搭載

「日産スカイライン」大幅マイナーチェンジで新プロパイロット搭載

日産、いや日本を代表するスポーツセダン

日産、いや日本を代表するスポーツセダン

日産スカイラインは初代モデルが1957年に登場し約62年、日産車の中で最も古い歴史を持つクルマとなっています。2014年2月に登場した13代目にあたる現行型スカイラインは4ドアセダンのみとなっていますが、以前は2ドアクーペやステーションワゴンなどもラインナップしていました。

スカイラインは日産、いや日本を代表するプレミアムスポーツセダンとして、その時代の最先端の技術が導入され、高い走行性能や安全性を進化させてきました。そのスカイラインが、2019年7月16日にマイナーチェンジを行い、9月より販売開始されることが発表されました。

一本化用スカイラインセダン

裏目に出たインフィニティエンブレム

2014年2月の発売当初、現行型スカイラインは最高出力306ps、最大トルク350Nmを発生する3.5L V型6気筒エンジンと最高出力68ps、最大トルク290Nmを発生するモーターを組み合わせたパワーユニットに、日産独自の1モーター2クラッチシステム方式のハイブリッドシステムを搭載した350GTのみをラインナップ。続く5月に業務提携しているダイムラー社から供給された最高出力211ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載する200GT-tが追加されました。

それぞれグレードは標準車、タイプP、タイプSPと3グレードを設定し、FR(後輪駆動)を中心にハイブリッド車の350GTに4WD車が用意されました。

そんな現行型スカイラインが物議を醸したのは、日本仕様のスカイラインながらエンブレムに日産のプレミアムブランド“インフィニティ”を採用したことでした。

R34型と呼ばれるモデルまでスカイラインは日本市場の専売モデルでしたが、2001年に登場したV35型となってからは、スカイラインはインフィニティG35として販売されるようになりました。

現行モデルも海外ではインフィニティQ50として販売されています。日産としては日本専売モデルだったスカイラインが「世界で認められるグローバルモデルとして日本に凱旋」したというポジティブなメッセージを送りましたが、しかし熱心なスカイラインファンの反発を招きました。折しも4ドアセダンが苦戦するなか、高いブランド力を持っていたスカイラインも、そのセダン離れの波にのみ込まれて販売は低迷したのです。

スカイラインブランドの復権を目指す

今回行ったマイナーチェンジのポイントは大きく3点。内外装の変更、新エンジン3LV型6気筒ツインターボの搭載、そして先進運転支援技術「プロパイロット2.0」の採用です。「最新のスカイラインが最良である」ということとともに、前期型で失われたスカイラインの「ブランド力の復権を目指す」という開発陣のメッセージが感じられます。

日産ロゴ、そして丸目テールランプが復活

日産ロゴ、そして丸目テールランプが復活

そのメッセージが強く感じられるのが、内外装の変更です。前期型で採用していたインフィニティのエンブレムと決別し、フロントには日産ブランドの象徴である「Vモーショングリル」を採用。スカイラインのスポーティネスを凝縮したフロントフェイスとなっています。

またリアには「歴代スカイライン」のアイコンである「丸目4灯コンビネーションランプ」を採用。均一に光るLEDランプにより、先進的であると同時に、後続車にスカイラインであると主張するデザインとなりました。

コネクテッド機能など内装も最新化

コネクテッド機能など内装も最新化

インテリア

ヘッドアップディスプレイを搭載

インテリアはプレミアムスポーツセダンとしての機能性や質感をさらに向上させ、ハイブリッド車の350GTには日産車として国内初採用となるヘッドアップディスプレイを搭載しました。加えて、クルマと社会が繋がるコネクテッド機能も強化。新しいニッサンコネクトサービスを開始しています。通信により、ナビの地図更新が自動で行える「OTA(Over The Air)自動地図更新」やナビとスマートフォンの連携により、クルマに乗る前の地点からクルマを降りてからの最終目的地までのシームレスな道案内を可能とした「ドアtoドアナビ」、車内がWi-Fi環境となる「ドコモインカーコネクト」など多彩なサービスが提供されています。

スカイライン史上、最強の405馬力の新エンジン

スカイライン史上、最強の405馬力の新エンジン

「スカイラインのブランド力復権」のメッセージが強く感じられるのが、新エンジンの搭載です。前期型ではダイムラー社から提供された2Lターボエンジンを搭載していましたが、マイナーチェンジで自社開発の3L V6ツインターボエンジンへと変更されています。この新エンジンは最高出力306ps、最大トルク400Nmを発生し、前期型の2Lターボから大幅にパワーアップしています。

400R

400R外観

さらにスカイライン史上最高の405psという最高出力を実現した400Rというハイパフォーマンスモデルも用意しています。

サスペンション

インテリジェントダイナミックサスペンションを新搭載

また、V6ターボエンジン車の一部グレードには、走行シーンに合わせてサスペンションの減衰力を緻密に制御し、車両を安定させるインテリジェントダイナミックサスペンションを新搭載。このデバイスによって、スポーティな走行での優れた操縦安定性とともに、車体の揺れを低減して快適な乗り心地も実現しています。まさに走りの良いスカイラインが復活したと言えます。

「プロパイロット2.0」はハンズオフ可能

「プロパイロット2.0」はハンズオフ可能

そして、マイナーチェンジ最後のポイントとして紹介するのが「プロパイロット2.0」の搭載です。この新しい運転支援システム「プロパイロット2.0」は高速道路などの複数車線をナビゲーションシステムと連動して、あらかじめ設定したルートをドライバーが常に前方を注視しながら走行する状態であれば、道路・交通・自車両の状況に応じて、同一車線内でのハンズオフ(手放し)を可能としました。もちろん「手放し」といってもハンドルを操作できる状態であることが前提です。

「プロパイロット2.0」

またナビゲーションで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始。ナビゲーションと360度のセンシング情報に基づき、ルート走行中のインターチェンジの分岐や追い越しのための車線変更の適切なタイミングをシステムが判断しドライバーに提案、そしてドライバーがハンドルに手を添えて、ウインカーを操作することにより、車線変更を開始する機能も盛り込まれました。

この先進の運転支援システム「プロパイロット2.0」はハイブリッド車に標準装備されますが3L V6ターボ車には設定されていません。V6ターボ車は前期型スカイラインでも採用されていた運転支援システムにとどまっているのは少々残念なポイントです。

インテリなハイブリッドか、走りのターボか

インテリなハイブリッドか、走りのターボか

新型スカイラインの販売価格はハイブリッド車が547万4520〜632万7720円。V6ターボ車は427万4640〜552万3120円となっています。最新の運転支援システムを搭載しインテリジェントなハイブリッド車、そしてパワフルな新エンジンを搭載しスカイライン本来の走りを取り戻したターボ車。あなたならどちらを選びますか。

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
ハイブリッドGT2WD(FF)14.4547万4520円
4WD13.6575万4240円
ハイブリッドGT タイプP2WD(FF)14.4571万1040円
4WD13.6599万760円
ハイブリッドGT タイプSP2WD(FF)14.4604万8000円
4WD13.6632万7720円
3.0GT2WD(FF)10.0(WLTCモード)427万4640円
3.0GT タイプP455万4360円
3.0GT タイプSP481万8960円
400R552万3120円

※記事の内容は2019年8月時点の情報で執筆しています。

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