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メンテナンス費用や燃料費、各種税金や保険など車に関する維持費はいろいろありますが、特に日常生活や仕事で車が欠かせない方にとって大きなウエイトを占めるのが燃料費でしょう。そのため燃料費を左右する車の燃費は車選びの際の重要なチェックポイントとなります。
ここではフリードの燃費について、カタログ燃費はもちろん実燃費やライバル車との比較などさまざまな面から解説します。
フリードはどんな車?
2016年9月に登場した2代目モデルとなる現行型のフリードは、先代の「ちょうどいい」を進化させ「いつでも」「どこでも」「だれでも」が思い通りに使用できる日本の道路事情に適したコンパクトミニバンとして誕生しました。
2008年の発売直後から人気を博した先代モデルと同様、広い室内空間と多彩なシートアレンジで街乗りからアウトドアなどのレジャーまでさまざまなシーンで活躍し、オーナーの日常生活に寄り添うモデルとして開発されています。
現行モデルではコンパクトミニバン初(※2016年9月、Honda調べ)となるハイブリッド4WD車がラインナップに加わりました。
フリードのカタログ燃費
フリードには伸びやかな加速感を実現するハイブリッド車と、力強いホンダ車ならではの走りが自慢の1.5L直噴ガソリンエンジン車がラインナップされています。
フリードのJC08モードカタログ燃費は以下の通りです。
・ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 燃費 |
---|---|---|---|
HYBRID B | 2WD | 6名 | 27.2km/L |
4WD | 6名 | 25.2km/L | |
HYBRID G Honda SENSING | 2WD | 6名 | 27.2km/L |
7名 | 26.6km/L | ||
4WD | 6名 | 25.2km/L | |
HYBRID EX | 2WD | 6名 | 26.6km/L |
・ガソリンエンジン車
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 燃費 |
---|---|---|---|
B | 2WD | 6名 | 19.0km/L |
4WD | 6名 | 17.6km/L | |
G | 2WD | 6名 | 19.0km/L |
7名 | 19.0km/L | ||
4WD | 6名 | 17.6km/L | |
G Honda SENSING | 2WD | 6名 | 19.0km/L |
7名 | 19.0km/L | ||
4WD | 6名 | 17.6km/L |
フリードとライバル車のカタログ燃費を比較
燃費性能をチェックするには同クラスのライバル車と燃費を比較してみるのもひとつの方法です。ライバル車の筆頭としてまず挙げられるのはトヨタ「シエンタ」でしょう。このほかに同クラスで3列シートを有している車種はあまりないので、ボディサイズは一回り小さく2列シートですがほぼ排気量が同じ日産の「キューブ」と比較してみます。
トヨタ「シエンタ」
シエンタはトレッキングシューズをモチーフとしたこれまでのコンパクトミニバンの概念を覆す斬新なエクステリアや、薄型燃料タンクをセカンドシート下に収納することで実現した低床フラットフロアによって得た広い室内空間が支持を集めている人気モデルです。
シエンタのJC08モードカタログ燃費はハイブリッド車(2WDのみ)が28.2km/L、1.5Lガソリン2WD車が20.2km/L、4WD車が15.4km/Lとなっています。
ハイブリッド車、ガソリン車いずれにおいてもフリードにメリットがあることがわかる結果となりました。
日産「キューブ」
一目で「キューブ」だとわかる角が取れた優しい四角のフォルムや、愛着を感じさせるヒューマニックで愛嬌のあるフロントマスクが特徴のキューブの現行型は2008年に登場しました。
現行型のデビューから10年後の2018年にはユニークなキューブのデザインやインテリアを自分の部屋のように見立てるコンセプトなどが評価され、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
キューブのJC08モードカタログ燃費は1.5Lガソリン2WD車が19.0km/L。4WD車やハイブリッド車の設定はありません。
キューブとフリードのガソリン車の燃費の数値は同じ。この2モデルは同等の燃費性能を持っていることがわかりました。
フリードの実燃費
オーナーの実燃費のデータを収集しているe燃費の数値を参考にすると、フリードの実燃費はハイブリッド2WD車が18.52km/L、4WD車が17.95km/L、ガソリン2WD車が13.85km/L、4WD車が15.38km/Lです。
そもそも、カタログ燃費とは平坦でまっすぐな道でライトやエアコンなどを使わずに一定の条件下で計測されているもので、指標に使われる数値です。しかし、日常生活ではさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との差が生まれます。そのため燃費をチェックする際には実燃費で行うことが重要なのです。
路面の状態や運転の方法によって実燃費は変わりますが、JC08モード燃費においてはだいたい平均3割程度は実燃費が低くなるといわれています。フリードのカタログ燃費と実燃費の差は概ね3割以内に収まっていますが、ハイブリッド2WD車においては3割よりも大きな差が出てしまいました。
フリードの乗り心地
車内の上質な乗り心地や快適な乗り心地も車に求められる重要な要素です。フリードには快適なドライブを実現するためのさまざまな工夫が施されています。
高剛性リアサスペンションや低重心化によって安定性を実現
フリードでは高剛性リアサスペンションと上質な乗り心地を実現する液封コンプライアンスブッシュの組み合わせにより、衝撃の少ない快適な乗り心地を実現しました。また低重心化することで操縦安定性を確保しています。
会話のしやすい静かな車内空間
加速時、走行時においての静粛性の向上を図ることでドライブ中にロードノイズや風切音を気にすることなく会話が楽しめる快適な室内空間を実現しています。
優れた燃費性能を持つフリード
満足のいくカーライフを送るためには燃費事情も決して無視できません。車選びの際にはデザインや安全性だけではなく燃費もしっかりチェックすることが大切です。
フリードは静かで快適な乗り心地とともにライバル車にも引けを取らない優秀な燃費性能を持つモデルです。この燃費の良さはフリードの大きなアドバンテージであるといえるでしょう。
※記事の内容は2019年8月時点の情報で執筆しています。