スタイリッシュな2シーターのオープンカーでありながら優れた走行性能でライトウェイトスポーツカーとしても存在感を発揮するマツダ「ロードスター」は全国にオーナーズクラブがあるなど、熱烈なファンも多くいるモデルです。
ロードスターはインパクトの強いエクステリアや走行性能に注目が集まりがちかもしれませんが、実際に使用するとなるとそのほかの装備内容もしっかりとチェックしたいところです。ここではロードスターのグレード別の装備内容についてご紹介します。
ロードスターのグレード構成
ロードスターは「S」「S Special Package」「S Leather Package」「RS」「NR-A」の5種類のグレードに分けられています。
ロードスターではグレードごとにラインナップされるトランスミッションが異なり、「S」「RS」「NR-A」では6MTのみですが「S Special Package」「S Leather Package」では6MTに加えて6EC-ATが追加され、スタイリッシュさなどのロードスターのスポーツ性能以外の部分に魅力を感じる方でも導入しやすくなっているのが特徴といえるでしょう。
全グレードにマツダの先進安全技術パッケージ「i-ACTIVSENSE」が搭載されています。
ここからはロードスターのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
シンプルな装備に徹した「S」グレード
「S」出典:マツダ「ロードスター」グレード・価格
基本グレードにあたる「S」グレードのエアコンはマニュアルエアコン、オーディオは4スピーカー、電波式のキーレスエントリーシステムなど、快適装備は必要最低限に抑えたシンプル内容になっています。
基本グレードであってもオートレベリング機能付きのLEDヘッドランプやリアコンビランプが装備されている点は評価できるポイントといえるでしょう。ステアリングホイールはオーディオリモートコントロールスイッチの付いた本革巻き、チルト&テレスコピックステアリングが標準装備になっている点もロードスターがライトウェイトスポーツカーとして存在感を発揮しているモデルであることを感じさせます。
さまざまな機能が充実する「S Special Package」グレード
「S Special Package」出典:マツダ「ロードスター」グレード・価格
このグレードでは「S」の装備に追加してフルオートエアコンやアドバンストキーレスエントリーシステム、コネクティビティシステム「マツダコネクト」に対応した7インチWVGAセンターディスプレイや運転席に座った状態でセンターディスプレイを操作できるコマンダーコントロールが装備されるなど、快適機能が充実します。
車が減速する際に「発生する運動エネルギーを電気エネルギーに回生してナビやエアコンなどの消費電力に充てる減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」やアイドリングストップ機構「i-stop」が標準装備(AT車のみ、MT車はオプションで追加可能)され、環境性能や燃費性能も向上。
MT車にはトルクセンシング式スーパーLSD、リアスタビライザーが標準装備になります。ロードスターならではの走行性能を求めるのであれば欠かせない装備といえるでしょう。
エクステリアではハイマウントストップランプカバーやリアのタイヤディフレクターが装備されます。
またクルーズコントロールや交通標識認識システムなどがセットになり安全性能が充実するセーフティパッケージやCD/DVDプレイヤーと地上デジタルTVチューナー、シートヒーターのセットオプション、Boseサウンドシステム+9スピーカーのオプションなど、「S」と比較して追加可能なオプションが豊富なのもこの「S Special Package」の特徴です。
レザーシートを装備し高級感あふれる「S Leather Package」グレード
「S Leather Package」出典:マツダ「ロードスター」グレード・価格
この「S Leather Package」は「S Special Package」をベースに、シート素材を本革にして高級感を持たせたグレードです。寒い時期のドライブも快適に楽しめるシートヒーターも追加されています。
「S Special Package」ではオプションだったセーフティパッケージやBoseサウンドシステム+9スピーカーが標準装備になるなど、ロードスターにラグジュアリーカーとしての要素を持たせたグレードといえるでしょう。
走る楽しさを実感できる「RS」グレード
「RS」出典:マツダ「ロードスター」グレード・価格
走りの楽しさを追求したこのグレードでは海外の高級スポーツカーなどによく使用される人工スエード調素材のアルカンターラとナッパレザーを使用したレカロ社製シートが装備されます。
さらにRS専用チューニングが施されたビルシュタイン社製の車高固定式ダンパーや大径ディスクブレーキ、ボディ剛性を向上させるフロントサスタワーバーや爽快なエンジンサウンドを響かせるインダクションサウンドエンハンサーなど、まさに走りを楽しむ装備内容となっています。
そのほかの装備内容は「S Leather Package」に準じます。
サーキットでの走りに焦点を当てたモータースポーツベース車「NR-A」
「NR-A」出典:マツダ「ロードスター」グレード・価格
サーキットなどのモータースポーツでの走りを追求した「NR-A」では、快適装備などはほとんど省かれ、ストイックにサーキットでの走りを追求する仕様になっています。
「S」の装備内容をベースにトルクセンシング式スーパーLSD、リアスタビライザー、大径ディスクブレーキやフロントサスタワーバー、車高調節機能付きのブルシュタイン社製ダンパーが装備されます。
モータースポーツでロードスターを活躍させたいのであればこのグレードがおすすめといえるでしょう。
バランスの取れた装備の「S Special Package」がロードスターのおすすめグレード
フルオートエアコンやコネクティビティシステムがついて快適機能が充実する上、アイドリングストップなどがついて燃費や環境にも優しい「S Special Package」がロードスターの中では普段使いしやすくおすすめです。
運転のしやすいAT車を選んでスタイリッシュなロードスターの魅力を楽しむか、トルクセンシング式スーパーLSD、リアスタビライザーが標準装備されるMT車でロードスターならではの走りを味わうのか。好みや予算に合わせてあなたのカーライフに合うロードスターを選んでください。
※記事の内容は2019年7月時点の情報で執筆しています。