走行性能や燃費性能、安全性、エクステリアのデザインなど、車選びのポイントとなる部分はたくさんあります。どれを重視するのかは、車の使用用途や個人の好みによって変わってくるでしょう。しかし、どんな車であっても居心地の良さを左右する車の内装は必ずチェックしておきたい部分といえます。
ここでは、マツダ「フレアクロスオーバー」の内装について紹介します。
- 先代よりもホイールベースや左右乗員間距離を拡大し、ゆとりのある室内空間を確保
- タフな世界観を演出する「3連インパネガーニッシュ」を採用
- ボディカラーによって異なる3色のアクセントカラーがある
フレアクロスオーバーの室内空間の特徴
2020年2月に登場した現行型のフレアクロスオーバーは、先代モデルよりもホイールベースを35mm拡大したことによって狭くなりがちな後席の足元に余裕のある空間を確保しました。また、前席の左右乗員間距離も30mm広く取り、どの席においても窮屈さを感じることのない快適でゆとりのある室内空間を確保しています。
加えてインパネにSUVの要素を取り入れたフレアクロスオーバーならではのタフな世界観を演出する「3連インパネガーニッシュ」を採用し、メーターやアッパーパネル、オーディオをボディカラーによって異なるカラーのバーで囲み、力強さを表現しています。
フレアクロスオーバーの内装
フレアクロスオーバーには「HYBRID XG」「HYBRID XS」「HYBRID XT」の3種類のグレードの設定がありますが、グレード間で内装の差は加飾類の有無程度で、それほど大きな差はありません。
フレアクロスオーバーの内装の大きな特徴としては、先にも少し述べたようにボディカラーに応じて3種類の異なるアクセントカラーの設定があることでしょう。ここでは、カラー別に内装を紹介します。
グレーイッシュホワイト
フレアクロスオーバーの中で、最も落ち着いた印象を与えるのがこのグレーイッシュホワイトです。
「3連インパネガーニッシュ」はデザイン的に存在感が強く個性的な印象を与えますが、このカラーであればあまり主張が激しくないので、個性的すぎるインテリアは好みではない、という方にも受け入れられやすいのではないでしょうか。
シートにも同色のアクセントカラーがあしらわれます。なお、シート素材は全グレード共通してファブリックが採用されています。
このグレーイッシュホワイトのアクセントカラーの設定があるボディカラーは、モノトーン4色とフェニックスレッドパール2トーンカラーです。
デニムブルー
デニムブルーはクールで落ち着いた印象。あざやかなブルーではなく、トーンを抑えくすませたデニムブルーとすることで、大人のスタイリッシュさを感じさせる仕上がりです。
SUVであってもあまりアクティブさやわくわく感を求めるのではなく、おしゃれさを演出したい方には最適なカラーでしょう。
このデニムブルーの設定があるボディカラーはデニムブルーメタリック2トーンカラーのみ。ボディカラーと完璧にコーディネートされたインテリアはセンスの良さを感じさせてくれます。
バーミリオンオレンジ
あざやかなバーミリオンオレンジは、最もSUVらしいアクティブさを感じさせるカラー。個性を主張するにはぴったりでしょう。乗り込んだ瞬間に楽しい気分になりそうです。
バーミリオンオレンジは、バーミリオンオレンジ2トーンカラーに設定されているアクセントカラーです。
グレードによって異なる点
フレアクロスオーバーの内装で、グレードによって差があるのは「HYBRID XS」と「HYBRID XT」に本革巻きのステアリングホイールとシフトノブ、エアコンルーバーアクセントのサテンメッキ加飾、シフトパネルのピアノブラック加飾程度で、あまり大きな差はありません。
フレアクロスオーバーの座席周りの収納
フレアクロスオーバーには、どのようなポケッテリアがあるのかチェックしてみましょう。
インパネアッパーボックス(助手席)
「HYBRID XS」「HYBRID XT」には、リッド付きのインパネアッパーボックスが装備されています。外から収納物が見えることがないので、車を離れる際も安心でしょう。走行中に収納物が落下する危険もありません。
「HYBRID XG」のインパネアッパーボックスは、オープンタイプになります。オープンタイプとはいってもガードが付いているため、安心して使用できるでしょう。
インパネトレイ(助手席)
インパネトレイの下には、スマートフォンなどを置いておくのに最適なスぺースが確保されています。
インパネアンダーボックス(運転席)
運転席前にもメガネなどの小物が置けるスペースがあります。運転席周りには収納スペースがない車種も多い中、これは評価できるポイントでしょう。
インパネドリンクホルダー(運転席/助手席)
ドリンクホルダーは運転席と助手席に1個ずつあります。助手席のドリンクホルダーは、使用しないときは収納できるタイプなので邪魔になりません。
インパネセンターポケット(2WD車に標準装備)
シフトノブの横には、ガムなどのちょっとした小物が収納できるポケットが備わっています。
シートアンダーボックス(助手席)
助手席の座面下には収納ボックスがあります。着替えやドライビングシューズなどの収納に最適でしょう。人目につかないので、アウトドアで汚れたアイテムなどを収納してもいいかもしれません。
フロアコンソールトレイ(「HYBRID XS」「HYBRID XT」に標準装備)
フロアコンソールトレイはメイクポーチやランチバッグの置き場所として利用できます。角型の紙パックが収納できるドリンクホルダーも付属します。
折りたたみ式シートバックテーブル(「HYBRID XS」「HYBRID XT」に標準装備)
「HYBRID XS」「HYBRID XT」の助手席のシートバックには、ドリンクホルダー2個とショッピングフック3個が付属するシートバックテーブルがあります。休憩時の食事はもちろん、スマートフォンを置いて動画などを視聴するときなどにも役立つでしょう。
このほか、グローブボックスやシートバックポケット、ドアポケットなどこまごまとした収納がフレアクロスオーバーには備わっています。
フレアクロスオーバーの荷室&座席アレンジ
フレアクロスオーバーの荷室と後席の背面は汚れや濡れに強く、お手入れのしやすい防汚素材を使用しているため、レジャーなどで汚れた荷物も気にすることなく積み込めます。
防汚タイプのラゲッジアンダーボックスも標準装備。簡単に取り外しができるので、汚れたら丸ごと洗えます。また、取り外せばベビーカーを立てたまま荷室に収納することも可能です。
後席を倒せば、大きな荷物の積み込める広大なスペースが出現。
さらに助手席を倒せば、サーフボードなどの長さのある荷物も積載できます。また後席は左右別々にスライドしたり倒したりできるため、荷物の量や大きさに合わせてさまざまなアレンジができるので便利です。
個性豊かでSUVらしさを感じさせるフレアクロスオーバーの内装
3色のアクセントカラーを採用し、カラーによって大きく内装の印象が変わるフレアクロスオーバー。どのカラーにするのか、迷ってしまいそうです。選ぶ楽しみがあるのはうれしいことではないでしょうか。
車の内装はドライバー以外の同乗者にも大きく影響する部分なので、可能であればいっしょに車を使用する方の意見も取り入れながらチェックすることをおすすめします。
よくある質問
Q1:フレアクロスオーバーの室内空間の特徴は?
A:現行型のフレアクロスオーバーでは、ホイールベースを従来型より35mm拡大し、狭くなりがちな後席の足元空間を広げました。また、前席の左右乗員間距離も30mm広く取り、どの席に座っても窮屈さを感じないゆとりのある広い室内空間を確保しています。
Q2:フレアクロスオーバーのグレードごとの内装の違いは?
A:フレアクロスオーバーはグレードによる内装の差はあまりなく、エントリーグレード以外に本革や加飾類がプラスされる程度です。シート素材も全グレード共通でファブリックを採用しています。フレアクロスオーバーの内装はボディカラーによって、グレーイッシュホワイト、デニムブルー、バーミリオンオレンジの個性の異なる3色のアクセントカラーがあしらわれるのが大きな特徴といえるでしょう。
Q3:フレアクロスオーバーの荷室はどんな感じ?
A:フレアクロスオーバーは荷室と後席背面に防汚素材を使用しているため、レジャーなどで汚れた荷物も室内の汚れを気にすることなく積み込めます。また後席は左右別々にスライドしたり倒したりできるため、荷物の大きさや量に合わせてさまざまなアレンジが可能です。
※記事の内容は2021年4月時点の情報で執筆しています。