車選びの際に何を重視するのかは人それぞれですが、どのような車を選ぶのであれ必ず確認しておきたいのが内装です。車を使用する人にとって内装は最もよく接する部分のため、自身や同乗者が快適に過ごすことができ、使い勝手がいいと感じる内装を持つモデルを選ぶことが車を長く愛用するためのひとつのポイントといえるでしょう。
ここでは、マツダ「フレア」の内装について紹介します。
- 新プラットフォームの採用によって先代よりも室内長を拡大
- 「HYBRID XG」はボディカラーによって内装カラーが異なる
- 後席は分割可倒式のシートを採用し、座席アレンジが可能
フレアの室内空間の特徴
2017年3月に登場した現行型のフレアは、新プラットフォームの採用によって先代モデルよりも室内長を285mm拡大し、より広く快適な室内空間を確保しました。
特に軽自動車では狭くなりがちな後席の足元スペースを広く取り、大人が4人乗車しても余裕をもってくつろげるのも魅力。また、前席ではヒップポイントの高さを最適化し、乗降性に配慮しているのも特徴といえるでしょう。
フレアの内装
ここからは、フレアのグレードごとの内装について見ていきましょう。
ボディカラーによって内装カラーが異なる「HYBRID XG」
フレアの基本となるグレードの「HYBRID XG」では、ボディカラーに応じて内装のカラーが変わります。「ブルーイッシュブラックパール3」「ホワイト」を選んだ場合はブラック内装となります。
「フィズブルーパールメタリック」「アーバンブラウンパールメタリック」「ブリスクブルーメタリック」「シフォンアイボリーメタリック」の場合はベージュ内装です。
なお、「シルキーシルバーメタリック」もしくは「ピュアホワイトパール」を選択した場合に限り、ブラックとベージュのどちらかを選択することが可能です。
どちらのカラーもシートやステアリングホイール、ドアトリムも統一されたワントンカラーとなり、ブラックはシャープで落ち着いた印象、ベージュは明るく親しみやすい印象を与えます。インパネデコレーションパネルにはブラック・ベージュに両方にブラウンが組み合わされました。
シート表皮はいずれもファブリックを採用しています。
上質さを感じさせる「HYBRID XS」
「HYBRID XS」は、エアロパーツやアルミホイールをまとったスポーティーな装いが魅力の最上級グレード。内装もスポーティーなイメージの強いブラックが組み合わされました。
なお、「HYBRID XG」では2色の内装カラーの設定がありましたが、「HYBRID XS」はボディカラーに関わらず内装カラーはブラックのみとなっています。
「HYBRID XS」では上級グレードらしく、ダークブルーをアクセントカラーとしたブラックのインパネデコレーションパネルを採用し、スタイリッシュさを演出。本革巻きのステアリグホイールやシルバーのインサイドドアハンドルなどで上質感も表現しています。
シート素材はファブリックですが、2020年1月の商品改良時にシート表皮をよりスタイリッシュなデザインへと刷新しました。
フレアの座席周りの収納
ドライブの快適さには、収納の使い勝手も大きな影響を与えます。ここでは、フレアにどんな収納が備わっているのかを見ていきましょう。
アンブレラホルダー
出典:マツダ「フレア」機能性
フレアの目玉装備のひとつがこのアンブレラホルダーです。傘の置き場所は意外に困ってしまうもの。濡れている状態だとなおさらです。
フレアではリアドアの内側に全長90cmまでの傘が収納できるアンブレラホルダーを設置。傘についた雨水は車外に排出されるので、水が車内に溜まることもありません。雨の日のドライブがより楽しくなりそうです。
インパネドリンクホルダー(運転席・助手席)
出典:マツダ「フレア」機能性
ドリンクホルダーは運転席、助手席に1つずつ用意されています。インパネ埋め込み式なので、安定感は抜群です。走行中も安心して使用できるでしょう。
オープントレイ(助手席)
出典:マツダ「フレア」機能性
助手席前のインパネには、薄型のティッシュボックスが収まるサイズのトレイが用意されています。
インパネアッパートレイ(運転席)
出典:マツダ「フレア」機能性
ステアリングホイールの奥にもドライバーが利用できるトレイが用意されています。ミントタブレットやハンドタオルなど、よく使用するものを置いておくスペースとして活躍しそうです。
カードホルダー(運転席)
出典:マツダ「フレア」機能性
ステアリングホイールの左側には、カードホルダーもあります。駐車券やガソリンスタンドの会員証などの保管に役立つのではないでしょうか。
インパネアンダートレイ(運転席)
出典:マツダ「フレア」機能性
ステアリングホイールの下には長財布やメガネケースが収納できるスペースがあります。運転席周辺の収納スペースがほとんどない車種も多い中、フレアにはドライバーから手が届く範囲に複数の収納スペースが用意されているのは評価できるポイントでしょう。
グローブボックス
出典:マツダ「フレア」機能性
助手席前の定番収納、グローブボックスももちろん装備。車検証や取扱説明書などの書類入れとして使用するのはもちろん、画像のようにペットボトルなどを収納するのもいいかもしれません。
シートアンダーボックス(助手席)
出典:マツダ「フレア」機能性
近年、軽自動車に採用されるケースが多くなった助手席座面下の収納スペースです。人目につきにくいので、あまり見せたくない汚れ物や頻繁に使用しない清掃グッズなどの収納場所として最適です。
シートバックポケット(助手席)
出典:マツダ「フレア」機能性
助手席のシートバックには、地図や雑誌などが保管できるポケットがあります。タブレットの保管場所としても役立つでしょう。
フレアにはこのほかにも、フロント・リアドアのアームレストポケットとドリンクホルダー付きドアポケット、2kgまでの荷物を掛けられるショッピングフックなどがあります。
フレアの荷室&座席アレンジ
出典:マツダ「フレア」機能性
フレアでは、リアコンビネーションランプをリアバンパー上端に配置しているため、荷室開口幅が広く大きな荷物も楽に積み降ろしが可能です。また、荷室幅も先代モデルより拡大し、積載性も向上しています。
出典:マツダ「フレア」機能性
さらにラゲッジアンダーボックスを標準装備しているため、ベビーカーを立てた状態で収納することも可能。高さのある荷物を積み込む際に便利です。小物などをすっきりと収納する場合にも役立つでしょう。
後席には分割可倒式のワンタッチダブルフォールディング機構を搭載したシートを採用。後席の片側だけを格納して3人が乗車した状態でも荷室が拡大できることに加え、助手席前倒し機構と組み合わせて利用すればサーフボードやラグなどの長尺物も積み込めます。
後席をすべて倒せば、自転車も積み込める広いスペースが出現。乗車人数や荷物に合わせて、自在に座席アレンジができるのも魅力です。
内装はよく確認して納得のいく1台を選ぼう
一般的に長期間使用することになる車の内装は、居心地の良さや快適性にこだわって選ぶことが大切です。グレードごとの内装カラーの違いや収納の使い勝手などをよく確認し、納得のいく内装の1台を選んで快適なカーライフ送ってください。
よくある質問
Q1:フレアの室内空間の特徴は?
A:現行型のフレアでは新プラットフォームを採用することで、先代モデルよりも室内長を拡大。より広く快適な室内空間を確保しました。また、後席の足元スペースを広げ、大人4人が乗車してもゆとりをもってくつろげるように工夫されています。
Q2:フレアの内装はグレードによって異なる?
A:ベーシックグレードの「HYBRID XG」は、ボディカラーによって内装カラーがブラックとベージュで異なります。一部のボディカラーのみ、ブラックとベージュから選択が可能です。
上級グレードの「HYBRID XS」はブラック内装のみで、ダークブルーのアクセントカラーをあしらったインパネデコレーションパネルやシルバードアハンドル、本革巻きステアリングホイールなどの上質感を高める装備がプラスされます。
Q3:フレアは座席アレンジが可能?
A:はい、フレアでは後席に分割可倒式のワンタッチダブルフォールディング機構を搭載したシートを採用しているため、さまざまな座席アレンジが可能です。後席の片側のみを収納して3人が乗車した状態でも荷室を拡大したり、助手席の前倒し機構も利用して長尺物を積み込んだりすることもできます。また、後席をすべて倒すと自転車も積み込める広いスペースが出現します。
※記事の内容は2021年5月時点の情報で執筆しています。