低燃費や先進性、高い走行性能など、車にはそれぞれの個性があります。現行型の日産「スカイライン」の場合はスポーティーな走行性能、もしくは最新鋭の運転支援技術がそれにあたるでしょう。しかし、その特徴だけで車を選んでしまうのは危険です。カーライフを送る上で最もふれることになるのは内装なので、居住性には問題がないか、デザインは好みにあっているのかなどをチェックしておくことが大切といえるでしょう。
ここでは、スカイラインの内装について詳しく紹介します。
【この記事のポイント】
✔先進性を感じさせる内装デザイン
✔「GT Type P」以上のグレードでは本革シートが標準装備
✔ガソリン車では6:4分割可倒式のシートの選択が可能
スカイラインの室内空間の特徴
現行型のスカイラインはハイブリッド車が2014年、ガソリン車が2015年に登場し、モデルライフはそれなりに長くなっています。しかし、2017年、2019年と2度のマイナーチェンジが行われ、安全性能や走行性能を向上させるとともに内装デザインに関しても進化させて、時代に合わせた先進性と洗練さを併せ持つ室内空間となっています。
メーター内にはさまざまな情報を表示するアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用。ハイブリッド車は7インチ、ガソリン車は5インチとパワートレインによってサイズが異なります。
さらにハイブリッド車はヘッドアップディスプレイを採用し、近未来的な雰囲気を感じさせます。
静粛性を高めたり、エンジン音の音質を高めたりするユニークな装備も搭載
現行型のスカイラインは、スポーティーなだけではなくプレミアムセダンとしての顔も持っており、贅沢ともいえるような快適性を提供する装備も搭載されています。
アクティブノイズコントロール/アクティブサウンドコントロール
室内で快適に過ごすには、静粛性も大切です。スカイラインではエンジンから不快なこもり音が発生する状況になるとオーディオスピーカーから制御音を出力し、不快な音の音圧レベルを低減することで静粛性を確保するアクティブノイズコントロールを全車に搭載しています。
また、スカイラインのようなスポーティーな走りが魅力のモデルでは、エンジンサウンドも大切にしたいところ。ドライブモードやエンジンの状態に応じて、車内で聞こえるエンジン音の音質を高めるアクティブサウンドコントロールも搭載しています。リニアなエンジンサウンドで、スカイラインでのドライブがより楽しくなるでしょう。
スカイラインの内装
ここからは、スカイラインのグレードごとの内装について見ていきましょう。
最もシンプルな内装の「GT」
出典:日産「スカイライン」室内
スカイラインの中でも最も価格の安いエントリーグレードである「GT」は、比較的シンプルな印象の内装です。そうはいっても車両価格が400万円以上するモデルなので、エントリーグレードでもチープさを感じさせるような要素は見当たりません。ステアリングホイールやシフトノブには本革を使用しています。
ブラックをベースにした室内にガンメタリックのフィニッシャーを組み合わせ、スマートでスポーティーな雰囲気を演出。フィニッシャーはインパネのほか、センタークラスターやドアトリムにあしらわれます。
シート素材はソフトジャカード織物とネオソフィールのコンビシートです。
本革シートが装備される「GT Type P」
出典:日産「スカイライン」室内
ワンランク上のグレード「GT Type P」では、本革のシートが標準装備されます。
ラグジュアリーな質感のシートで室内に上質さをプラス。プレミアムセダンらしい装いが魅力です。なお、このグレードからインテリアカラーはブラックとグレーの2色から選択可能。
また、「GT Type P」以上のグレードでは、オプションでアンビエントライトシステムの設定があります。落ち着いたやわらかな光で、ホテルのスイートルームのような上質感を演出してくれるので、よりラグジュアリーさを高めたい方にはうれしいオプションでしょう。
夜間でもカップホルダーなどにアクセスしやすいという機能性もポイントです。アンビエントライトシステムは、BOSE Performance Seriesサウンドシステムとのセットオプションです。
ガソリン車ではスポーティーパッケージの選択が可能な最上級グレード「GT Type SP」
出典:日産「スカイライン」室内
最上級グレード「GT Type SP」では、標準仕様のシート素材は本革で、内装はほとんど「GT Type P」と変わりありません。変化があるのはペダルがアルミになる程度です。
ガソリン車のみスポーティーパッケージの選択が可能
「スポーティーパッケージ」は、ガソリン車の「GT Type SP」でのみ選択が可能です。「スポーティーパッケージ」はスポーツサスペンションや電子制御ショックアブソーバーであるインテリジェント ダイナミックサスペンション、スポーツブレーキが含まれる、走行性能を高めるオプションです。
内装でも標準仕様とは差をつけており、サイドサポートが張り出した本革スポーツシートを採用。スカイラインの走行性能を活かしたスポーツ走行をしっかりと支えてくれます。さらにサイサポートエクステンションが追加されているので、ロングドライブでも疲労を感じにくいのも魅力といえるでしょう。
ラグジュアリーさとスポーティーさを兼ね備えた特別仕様車「400R」
3.0LV6ツインターボエンジンに専用チューニングを施した特別仕様車「400R」では、ダイヤキルティングをあしらってスタイリッシュさを増した本革スポーツシートが装備されます。
さらにレッドステッチによって、ハイパフォーマンスモデルらしいアグレッシブさをプラスしているのが特徴といえるでしょう。インテリアカラーはブラックとホワイトから選択が可能です。
なお、フィニッシャーには本アルミを使用しています。
スカイラインの荷室
スカイラインに限らず、セダンにはあまり荷物が積めないイメージがある方も多いのではないでしょうか。特にハイブリッド車はバッテリーを収納しているため、荷室容量は狭くなりがちですが、現行型のスカイラインではハイブリッド車もガソリン車でも9インチゴルフバッグが4個収納できる広さを確保しています。
週末のゴルフはもちろん、家族での旅行なども楽しめるでしょう。
また、ガソリン車ではリアセンターアームレストスルー機構があるため、スキー板や釣り竿などの長尺物の積載ができるのもうれしいポイント。さらにガソリン車限定で、オプションで6:4分割可倒式のリアシートの選択ができるので、セダンでありながら座席アレンジをして荷室を拡大することも可能です。
プレミアム感とスポーティーさを融合させたスカイラインの内装
スカイラインは、スポーティーさはもちろんのこと、未来を感じさせる先進性を持った上質なインテリアを持つモデルです。
内装はドライブの快適性に大きく関わる部分なので、オプションも視野に入れながらよくチェックして、自身が快適に過ごせるモデルを選んでください。
よくある質問
Q1:スカイラインの内装の特徴は?
A:スカイラインは2つのモニターを搭載したセンターパネルやヘッドアップディスプレイを採用し、先進性の高い内装が特徴です。車内で快適に過ごすために、不快なエンジン音を打ち消す制御音をスピーカーから出力することで静粛性を確保するアクティブノイズコントロールや、エンジンサウンドの音質を高めるアクティブサウンドコントロールなどのユニークな装備も搭載されています。
Q2:スカイラインの内装はグレードによって違う?
A:エントリーグレードの「GT」ではソフトジャカード織物とネオソフィールのコンビシートを採用していますが、それ以外のグレードでは本革シートが標準装備されます。特別仕様車「400R」では、ダイヤキルティングとレッドステッチがあしらわれた本革スポーツシートを搭載し、ハイパフォーマンスモデルらしい内装に仕上げています。
Q3:スカイラインの荷室には荷物がたくさん積める?
A:スカイラインは、ハイブリッド車もガソリン車も9インチのゴルフバッグが4個積み込める荷室容量を確保しています。なお、ガソリン車ではオプションで6:4分割可倒式のリアシートを選択すれば座席アレンジも可能です。
※記事の内容は2021年4月時点の情報で執筆しています。