車のインテリアデザインは車種によって個性が大きく異なります。エクステリアのデザイン性が高いモデルはそのデザイン性をインテリアにも反映させ一体感を持たせていたりすることが多く、随所にさまざまな工夫が凝らされています。車選びの際には車種によって異なるインテリアの個性を把握し、自分の感性に合い快適にドライブが楽しめると思えるものを選ぶことが大切です。
ここでは、スズキ「スペーシアカスタム」の内装について紹介します。
【この記事のポイント】
✔ゆとりのある広い室内空間
✔ブラックを基調としたスポーティーなインテリアデザイン
✔大開口かつ自転車の積み降ろしをサポートするガイドが設置された使いやすい荷室
スペーシアカスタムの室内空間の特徴
2017年12月に登場した現行型のスペーシアカスタムは、新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によって低床は維持しつつも全高を上げ、室内高1,410mmを確保しました。さらにホイールベースも拡大し、前後のシート間隔にも余裕を持たせたため、頭上や足元もゆとりのある広さを実現しています。
インパネは水平基調のデザインとすることで運転席の良好な視界を確保するほか、開放感のある広々とした室内空間を演出。さらに前席・後席ともにアイポイントを高く取って見晴らしが良く、運転しやすいよう工夫されています。
スペーシアカスタムの内装
ここからは、スペーシアカスタムの内装について見ていきましょう。スペーシアカスタムではインテリアカラーは全グレード共通で、グレードによってインテリアデザインの差はあまりありません。シート素材やステッチなどで差がつけられている程度です。
スーツケースをモチーフとしたカラーパネル
スペーシアカスタムの内装は、エクステリアのデザインモチーフである「スーツケース」を感じさせるカラーパネルをインパネに採用し、エクステリアと一体感を持たせているのが特徴です。
ブラックを基調としたインテリア
スペーシアカスタムでは、クールさやシャープさを感じさせるブラックを基調としたインテリアを採用しています。インテリアカラーはブラック一色のみで、ほかの選択肢はありません。
インパネのカラーパネルには上品さを感じさせるブラックパールを採用。さらに室内の随所につやのあるピアノブラックや、華やかさや上質さを室内にもたらすメッキ加飾やシルバー加飾をあしらい、ベースモデルのスペーシアとは異なる迫力とこだわりを感じさせるインテリアに仕上げています。
専用シートを装備
スペーシアカスタムでは室内でゆったりとリラックスして過ごせるよう、手触りにこだわった素材で細部まで作り込んだシートを搭載。
上級グレードの「HYBRID XS」「HYBRID XS TURBO」では、レザー調素材をあしらい、より上質感をプラスしています。
上級グレードには本革を使用
「HYBRID XS」「HYBRID XS TURBO」では、本革巻きのステアリングホイールやシフトノブが標準装備になるほか、レッドステッチも追加され、よりスポーティーな装いになっています。レッドステッチはシートにもあしらわれます。
スペーシアカスタムの座席周りの収納
ドライブの際に必要になる身の回りのものを収納したり、ドリンクを置いたりするスペースの充実度はドライブの快適性に大きく関わります。スペーシアカスタムには、どのような座席周りの収納が装備されているのかを見ていきましょう。
インパネアッパーボックス(助手席)
スペーシアカスタムのエクステリア・インテリア共通のモチーフである「スーツケース」を思い起こさせるスタイルのインパネアッパーボックス。スペーシアカスタムならではの遊び心のあるデザインが魅力です。
蓋付きでしっかりと閉まるので、収納物が外から見えずプライバシーも守られます。貴重品のほか、タオルやメガネなど、ドライブの際によく使用するものを収納しておくスペースとして重宝するでしょう。
インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)
運転席、助手席にひとつずつドリンクを置くスペースが確保されています。
インパネボックス(助手席)
助手席前には、スリムタイプのティッシュボックスが収納できる引き出し式のボックスが用意されています。ティッシュは小さな子供がいるファミリーなどではドライブに欠かせないアイテムですが、そのまま出しておくとどうしても生活感が出てしまうため、インテリアにこだわる方はティッシュボックスを設置したがらないこともあるといいます。
スペーシアカスタムのように、使わないときは見えない状態でティッシュボックスが収納できる場所が用意されているのはうれしいポイントでしょう。
助手席シートアンダーボックス
助手席の座面下には収納ボックスが用意されています。取り外しできるため、お手入れもしやすいのでアウトドアなどで汚れたものを入れておくのもいいでしょう。ドライビングシューズの保管場所としても使用できますし、懐中電灯などの非常時用のグッズや清掃用品など、あまり頻繁に使用しないものを収納しておくのもいいかもしれません。
インパネセンターポケット+USB電源ソケット(2個)
インパネ中央部にあるポケットは、スマートフォンの置き場所として最適です。USBソケットを2個備えているので、2台同時に充電しながら保管しておける優れものです。
リアクォーターポケット+アクセサリーソケット(後席右)
後席でもスマートフォンが充電できる設備があるのは評価できる部分です。徹底して使い勝手の良さが考慮されていることがうかがえます。
パーソナルテーブル(折りたたみ格納式、「HYBRID XS」「HYBRID XS TURBO」に標準装備)
「HYBRID XS」「HYBRID XS TURBO」では、後席の左右にドリンクホルダー付きのパーソナルテーブルが装備されています。食事の際などに役立つでしょう。
スペーシアカスタムには、このほかにもフロントアームレストボックスやドアポケット、ショッピングフック、グローブボックスなど、こまごまとした収納が多数用意されています。
スペーシアカスタムの荷室&座席アレンジ
スペーシアカスタムの荷室は大きな荷物も出し入れしやすいように大開口となっているのが特徴です。さらに自転車の積み降ろしをサポートするガイドを設置し、力の弱い方でも自転車が楽に積み込めるように配慮されています。
後席には左右別々にスライドや折りたたみが可能なシートを採用しているため、荷物の大きさや量に合わせてさまざまな座席アレンジが可能。なお、シートは荷室側からでもワンタッチで動かせます。
質の高いこだわりのインテリアデザインが魅力のスペーシアカスタム
ファミリーカーとして人気の軽スーパーハイトワゴンですが、スペーシアカスタムはファミリーカーとしての使い勝手の良さを追求しつつも、質の高いインテリアデザインを実現したモデルです。
家族で使う車であってもデザイン性にはこだわりたい方や、趣味に使いたい男性の方でも満足できるモデルといえるでしょう。
よくある質問
Q1:スペーシアカスタムの室内空間の特徴は?
A:スペーシアカスタムは新プラットフォームを採用し、低床を確保しながら全高を上げたことに加え、ホイールべースを拡大しました。これにより前後乗員間距離やヘッドクリアランスを従来型よりも拡大し、ゆとりのある広い室内空間を確保しています。
Q2:スペーシアカスタムのグレードごとのインテリアの違いは?
A:スペーシアカスタムでは、全グレード共通してブラック基調のインテリアとなっており、随所にピアノブラックやメッキ加飾、シルバー加飾を使用してスポーティーさや上質さを表現しています。上級グレードの「HYBRID XS」「HYBRID XS TURBO」ではシートにレザー調素材が使用されるほか、ステアリングホイールやシフトノブが本革になり、レッドステッチがあしらわれます。
Q3:スペーシアカスタムの荷室の特徴は?
A:スペーシアカスタムは荷物が積み込みやすいよう大開口の荷室を備えています。さらに自転車の積み降ろしをサポートするガイドが設置されているため、自転車も楽に積み込めるのが特徴です。また、後席は左右独立してスライドやリクライニングができる機能を備えているので、荷物の大きさに合わせて荷室の拡大もできます。
※記事の内容は2021年2月時点の情報で執筆しています。