車を選ぶ基準は、人それぞれ異なります。「ロングドライブを楽しみたい」という方は、エンジンや足回りが気になるでしょうし、「気に入ったデザインの車に乗りたい」という方は、フォルムやカラーを重視するでしょう。
登山やキャンプなどアウトドアに行く機会が多い方や、仕事で車を使う方は、車の居住性や車載能力を第一に考えるかもしれません。ここでは、スズキ「スイフト」の居住性や車載能力、内装、収納スペースなどについて紹介します。
コンパクトなサイズと居住性を両立させたスズキ「スイフト」
2000年に初代モデルが誕生した、スズキのコンパクトカー「スイフト」。2016年12月にフルモデルチェンジして4代目モデルがデビュー、同年7月にはハイブリッドモデルも追加されました。
4代目モデルには、高い剛性と軽量化を両立させる新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」が採用されています。これにより、エンジンルームの最小化を実現し、運転しやすいコンパクトなサイズと、ゆとりある室内空間を両立させているのが特徴です。
さらに座席のヒップポイントを下げることで、前席・後席ともにゆとりのある頭上空間を確保しました。後席のひざ周りにも余裕を持たせているため、どの座席でも狭さを感じることはないでしょう。
フロントドアの開き幅は広く、開口高は高めに設定されています。リアドアも同じく、開口高を高めに設定することで乗り降りしやすい仕様になっていることに加えフロントドアは3段階、リアドアは2段階に開くため、荷物の出し入れがスムーズに行えるのも魅力です。
運転席には、チルトステアリングとテレスコピックステアリングが標準装備されており、ベストなドライビングポジションを確保することが可能。さらに運転席のシートリフターは上下に60mm、シートスライドは前後に10mmずつ、最大240mmまで調整できるなど、細かい設定ができる仕様になっています。
スイフトの内装はシンプルで飽きのこないデザイン
スイフトの内装は、全体的にブラックをベースにしたシンプルなデザインとなっています。長年使用しても飽きのこないインテリアといえるでしょう。グレードによる内装の違いはシート素材以外にはほぼありません。
前席には、体を包み込むようなホールド性の高いシートが装備され、体重をしっかり支えてくれます。シートの中央部にはエンボス加工が施され、標準モデルでは縞板のような柄を採用。RSグレードはメイン部分にドット柄が採用されたRS専用のファブリック素材を使用し、標準モデルに比べてよりスタイリッシュな印象を与えるデザインとなっているのが特徴です。
全車の運転席に、シートバックと座面を温める「シートヒーター」が標準装備されている点も高ポイント。4WD車では、助手席にもシートヒーターが装備されています。後席の足元に温風を送り込む「リヤヒーターダクト」も全車に標準装備されているため、寒い冬でも快適にドライブが楽しめます。
インパネはフルモデルチェンジで立体感あるデザインに
インパネ部分は、ブラックを基調としたシンプルなデザインながら、目を引くポイントが散りばめられています。ステアリングホイールはスポーティーなデザインを意識し、D字型のシェイプハンドルを採用。ステアリングの底部がフラットなラインになっているため、スムーズな乗り降りが可能です。
またメーターはスピードメーターとタコメーターを左右に配した2眼タイプのメーターで、メーターの周囲には印象的な赤いラインが施されており水温計や燃料計も配置されています。
まるでクロノグラフのようなメーターのデザインはスポーティーな雰囲気をコックピットにもたらしており、ブラックの内装と相まってシャープでクールなインテリアの雰囲気を作り上げています。
スイフトの座席周りの収納
スイフトにはどのような座席周りの収納が装備されているのか、見ていきましょう。
センターコンソールトレー
センターコンソールにはスマートフォンが置けるサイズのトレーが用意されています。
センターコンソールドリンクホルダー
スイフトのフロントシートのドリンクホルダーはセンターコンソールに2個装備されています。運転席からも助手席からも手が届きやすく、重宝するでしょう。
グローブボックス
車検証や自賠責保険証などの書類入れとして使用するには十分な大きさのグローブボックスが助手席前に備わります。
リアドリンクホルダー
センターコンソールの最後部には後部座席で利用できるドリンクホルダーが用意されているのはうれしいポイント。小物入れとして使用することも可能です。
フロントドアポケット
左右のフロントドアにはペットボトルホルダーと地図などが収納できるポケットがあります。ポケットには幅があるので、タオルやポーチなどを収納してもよさそうです。
リアドアペットボトルホルダー
左右のリアドアにもペットボトルホルダーがあります。ポケットは付属しません。
このほかにスイフトには助手席シートバックポケット、ラゲッジサイド左側のコンビニフックが装備されています。近年の新型車はこまごまとした座席周りの収納を用意しているモデルが多い中、大型の収納ボックスなどが装備されていないスイフトの収納はちょっと物足りない、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
スイフトの荷室&座席アレンジ
スイフトの荷室の開口高は、荷物の積み降ろしやすさを考慮し715mmに設定されています。5名乗車時でも、小型のスーツケースが2つ収納できる265Lの荷室容量を確保しているため、日常的な買い物などはもちろん週末のレジャーなども存分に楽しめるのではないでしょうか
リアシートには分割可倒式のシートを採用
リアシートには分割可倒式のシートを採用しているので、片方だけ倒してゴルフバッグなど長いサイズの荷物を積むことができます。
また、リアシートをすべて倒せば、最大579Lの荷物を載せることが可能。ただし、ハイブリッドの一部グレードでは、荷室容量がやや狭くなります。
車選びの際には内装や車載能力を確かめることが大切
走行性能の良さや、シンプルで飽きのこないデザインが魅力のスイフト。コンパクトなボディながら内装やレイアウトが工夫されており、圧迫感や窮屈感がない点も好印象です。
車の内装や収納スペースなどの使い勝手は居住性の良さに関わるため、重要な車選びのポイントのひとつといえます。快適なカーライフを手に入れるため、車選びの際はインテリアの質感や収納についてもしっかりとチェックすることをおすすめします。
※記事の内容は2020年8月時点で執筆しています。
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