スズキの軽自動車の中でも高い人気を誇るワゴンR。派生車種であるワゴンRスティングレーも合わせるとエクステリアを3種類用意し、幅広いラインナップで老若男女問わず愛されている軽トールワゴンです。
現行のモデルは2017年の2月にフルモデルチェンジされた6代目。ボディのカラーバリエーションも豊富になり、ますます選ぶ楽しみも増えています。
今回注目するのはワゴンRのインテリアや収納力。実際に車を使用していく上で、内装は居心地の良さを左右する重要なポイントとなります。ここではワゴンR の内装について詳しく紹介します。
ワゴンRの室内空間の特徴
現行型となる2017年2月に登場した6代目ワゴンRは、スズキの新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によりエンジンルームを小さくし、車内空間を拡大しました。
その結果、室内長は軽ワゴンNo.1(2019年12月、スズキ調べ)の2,450mm を確保。前後のシート間隔もゆったりと取り、大人4人が乗っても前席、後席ともに窮屈さを感じさせない快適な車内となっています。室内高は1,265mmあるため、圧迫感もありません。
ワゴンR のグレードごとの内装
ここからは、ワゴンRのグレードごとの内装について見ていきましょう。
シンプルさが際立つ「FA」
ワゴンR唯一のマニュアル車が設定されているベースグレードの「FA」では、内装はブラック1色のシンプルな内装となっています。シートもブラックのワントーンカラー。加飾類などはほとんど使用されず、実用性に徹した印象です。
インテリアカラーの選択が可能な「HYBRID FX」
中間グレードのマイルドハイブリッドシステムを搭載する「HYBRID FX」では、インテリアカラーがベージュとブラックの2種類から選択できるのが特徴です。インテリアカラーの選択が可能なのはこの「HYBRID FX」のみとなっています。ブラックの内装は「FA」と同じで、グレードによるデザインの差はありません。
ベージュ内装は明るく開放感があり、女性やファミリー層に好まれそうなイメージです。シャープさを感じさせる引き締まったブラックの内装、明るくやわらかいベージュの内装と、正反対の印象をもつ内装が用意されているので、好みに合ったカラーを選ぶといいでしょう。
ステアリングの質感にこだわった最上級グレード「HYBRID FZ」
最上級グレードの「HYBRID FZ」は「FA」と同じく内装カラーはブラックのみとなります。「HYBRID FZ」はエクステリアに上下2分割されたヘッドライトを採用し、エアロ形状のバンパーやスポイラーを装備したスポーティーなルックスが特徴のグレードなので、内装カラーもシャープさが際立つブラックのみにしているのだと思われます。
「HYBRID FZ」ではステアリングホイールが本革巻きになることに加えてステアリングガーニッシュも追加されており、細かい部分でほかのグレードとは差をつけています。
ワゴンRの座席周りの収納
座席周りの収納は車内での過ごしやすさを左右します。ここではワゴンRにはどのような収納が用意されているのかを見ていきましょう。
インパネアッパートレー
運転席前に用意された便利なトレー。ドライバーがとりあえずものを入れておくのに便利です。タオルやハンカチなどの収納場所としてもいいでしょう。
インパネアンダートレー
これも運転席前に用意されています。ドライバーの目の前、ステアリングホイールの下部にあるので、財布など貴重品の置き場として最適です。
インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)
ドリンクホルダーも運転席、助手席の両方に用意されました。
カードホルダー(運転席)
クレジットカードなどのカード類を保管する場所です。ここにカードを置いておけばドライブスルーを利用するときなどにもいちいち財布を出すこともなくスムーズに会計でき、便利でしょう。
助手席オープントレー
助手席前のインパネには、ティッシュボックスが収まるサイズのトレーが用意されました。奥行きがあるため、女性のメイク時にも役立ちそうです。
助手席グローブボックス
オープントレーの下に用意されています。車検証などの書類の保管場所として定番ですが、ワゴンRのグローブボックスは奥行きを持たせてあるのでティッシュボックスや500mlのペットボトルを同時に収納できます。
ティッシュボックスの予備を収納できるスペースがあるのはうれしいポイントでしょう。
助手席シートアンダーボックス
助手席の座面の下に収納スペースがあります。衣類やブランケット、非常持ち出し袋の収納などさまざまな使い方ができるフリースペースは貴重です。
ショッピングフック
助手席前、グローブボックスの右側に用意されています、紙袋やビニール袋をかけておくフックです。
フロントドアポケット
ドアの下部に地図や雑誌などが収納できるスペースと、500mlのペットボトルの収納が可能なドリンクホルダーが用意されています。
インパネに設置されたドリンクホルダーと合わせると運転席・助手席ともに2つずつドリンクホルダーが用意されていることになります。長距離のドライブの場合などはとても役立つのではないでしょうか。
リアドアポケット
リアドアにもボトルホルダーに加えて大型のポケットがあります。後部座席にも小物が置けるスペースが確保されているのは評価できるポイントです。
助手席シートバックポケット
助手席のシートバックには雑誌や新聞、タブレットなどの収納に適したポケットがあります。
アンブレラホルダー
後席の両側のドア内側に、アンブレラホルダーが設置されました。このアンブレラホルダーの凄いところはただ傘を収納するだけではなく、傘についた雨水を車外に排出する機能がついているところでしょう。雨の日でも車内に水が溜まることなく快適に過ごせます。
ワゴンRの荷室・座席アレンジ
ワゴンRは大きな荷物も積み込みやすいよう荷室開口高840mm、荷室開口幅1,165mmの大開口の荷室を備えており、中型のスーツケースも余裕で積み込める広さです。また左右独立してリクライニングやスライドが可能な分割可倒式のワンタッチダブルフォールディングリアシートを採用しているため、幅広いシートアレンジが可能。
後席を倒してフラットにすれば、ゴルフバッグはもちろんのこと斜めにして自転車が収納できます。
さらに助手席を倒せばサーフボードなどの長い荷物もOK。
前席を後ろに倒しフルフラットにすれば、大人二人が足をのばしてくつろぐこともできます。運転に疲れた際に休憩したり、万一の非常時には車中泊したりできるので便利です。
ワゴンRの内装や収納、居住性はレベルの高い仕上がり
車内空間の広さ、居住性の良さには定評のあるワゴンR。軽自動車トップの室内長を誇るゆとりある室内の広さは非常に魅力的です。現行型では細かい収納も多数用意していることに加え、座席アレンジもしやすくなりより使い勝手の良さに磨きをかけています。
ワゴンRはユーザーの使い勝手を考慮した実用的で居住性の高いモデルといえるでしょう。
よくある質問
Q1:ワゴンRの室内空間の特徴は?
A:ワゴンRは軽ワゴンNo.1(2019年12月、スズキ調べ)である室内長2,450mmを誇ります。そのため大人4人が乗車してもゆったりくつろげ、後部座席でも足を伸ばして座れる室内空間の広さを確保しているのが特徴です。室内高も1,265mmを確保しており、圧迫感を感じることもありません。
Q2:ワゴンRのグレードごとの内装の違いは?
A:ワゴンRのインテリアカラーは「FA」ではブラック、「HYBRID FX」はベージュとブラックの2種類から選択ができます。インテリアカラーの選択が可能なのは「HYBRID FX」のみです。また、上級グレード「FX」はブラックのインテリアに本革巻きでガーニッシュが追加されたステアリングホイールがあしらわれます。
Q3:ワゴンRにはどんな収納がある?
A:座席周りの収納が充実しており、運転席前のアッパートレー、助手席前のティッシュボックスが置けるサイズのオープントレーや助手席シートアンダーボックスが標準装備されています。また、後席には両側のドア内側に傘を立てて保管でき、傘についた雨水を車外に排出する機能がついたアンブレラホルダーがあります。
※記事の内容は2020年8月時点の情報で執筆しています。
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