カーリースではほとんどの車の維持費を定額制にできますが、残念ながら燃料費はリース料金にまとめることはできません。そのためリース料金のほかに必要になる車のための費用を把握するためにも、車選びの際には燃費性能を確認しておくことが大切です。
ここでは、トヨタ「カローラ」の燃費について紹介します。
【この記事のポイント】
✔動力源、駆動方式別カタログ燃費と実燃費はこちら
駆動方式 | WLTC モードカタログ燃費 | 実燃費 | |
---|---|---|---|
ハイブリッド車 | 2WD | 25.6 ~ 29.0km/L | データなし |
4WD | 24.4 ~ 26.8km/L | 24.5km/L | |
ガソリン車 | 2WD | 14.6km/L | 13.4km/L |
ターボガソリン車 | 2WD | 15.8km/L | 10.7km/L |
✔カローラのハイブリッド車の燃費は日産「シルフィ」やマツダ「マツダ3」の燃費を上回る
✔新世代プラットフォームを採用し、フラットな乗り心地や優れた操縦安定性を実現
カローラの燃費の特徴
2019年9月に登場した13代目となる現行型のカローラは、1.8Lガソリンエンジン+モーター、1.8Lガソリンエンジン、1.2Lガソリンターボエンジンの3種類のパワートレインをそろえ、幅広いラインナップとなっています。
1.8Lガソリンエンジン+モーターを搭載するトヨタ自慢のハイブリッド車はシステム全体の高効率化により低燃費を達成させるとともに、モーターのトルクを活用し心地よいシームレスな加速感を実現しています。
マニュアルトランスミッションが組み合わされた1.2L直噴ガソリンターボエンジン車は燃費性能の向上に貢献するトヨタの連続可変バルブタイミング機構のVVT-iとその発展形のVVT-iW、さらに最適な燃焼効率を実現する燃料噴射システム「D-4T」を採用し、アクセル操作に対するレスポンスの良さや伸びやかな加速フィーリングからなる走りの楽しさ、そして優れた環境性能を両立させているのが特徴です。
カローラのカタログ燃費
カローラのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
G-X | 2WD | 29.0km/L |
4WD | 26.8km/L | |
S | 2WD | 29.0km/L |
4WD | 26.8km/L | |
W×B | 2WD | 25.6km/L |
4WD | 24.4km/L |
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
G-X | 2WD | 14.6km/L |
S | 2WD | 14.6km/L |
W×B | 2WD | 14.6km/L |
ターボガソリン車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
W×B | 2WD | 15.8km/L |
カローラの実燃費
現在、カローラに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費 」によると、カローラの実燃費は以下のとおりです。
駆動方式 | 燃費 | |
---|---|---|
ハイブリッド車 | 2WD | データなし |
4WD | 24.5km/L | |
ガソリン車 | 2WD | 13.4km/L |
ターボガソリン車 | 2WD | 10.7km/L |
WLTCモード燃費は、信号や渋滞などの影響を受ける市街地モード、信号や渋滞などの影響を受けにくい郊外モード、高速道路での走行を想定した高速道路モードの3つのモードでの計測値を平均的使用時間配分で構成したもので、日本だけでなく国際的に使用されている燃費の計測方法です。カタログスペックとしてはJC08モード燃費よりも低くなる傾向があります。
WLTCモード燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますが1~1.5割程度の差が出ることが多いようです。その点を考慮に入れると、カローラのカタログ燃費と実燃費の差はターボガソリン車以外では非常に小さく、優秀といえるでしょう。
ターボガソリン車は平均値よりも大きな差が出ています。
カローラとライバル車の燃費を比較
カローラの最大のライバルとされてきたホンダ「シビック セダン」の10代目となる現行型モデルは、2020年8月に惜しまれながら販売終了となりました。そこで、ここでは同じセダンタイプの日産「シルフィ」とマツダ「マツダ3」とカローラのカタログ燃費を比較してみます。
日産「シルフィ」
後席の広さが自慢の日産のコンパクトセダン「シルフィ」。シビック セダンと並んでカローラのライバル車であった「サニー」の実質的な後継となるモデルです。
シルフィのJC08モードカタログ燃費は、15.6km/L。1.8Lガソリンエンジン車のみで、ハイブリッド車の設定はありません。
カローラはWLTCモード、シルフィはJC08モードという燃費の計測方法の違いがあるため単純比較はできませんが、WLTCモードはより実際の車の使用環境に近い計測方法のためJC08モードよりもカタログスペックとしては1.5~3割程度悪くなる傾向があります。
その点を考慮に入れると、カローラのカタログ燃費はシルフィを上回っているといえるでしょう。
マツダ「マツダ3」
端正なエクステリア、欧州車にも負けない上質なインテリアデザインが魅力のマツダ「マツダ3」は、コネクティング機能や新世代の先進安全装備「i-ACTIVESENSE」などの最新の技術を集結させたモデルです。
マツダ3のWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
マイルドハイブリッド車(新世代ガソリンエンジン)
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
X PROACTIVE | 2WD | 17.2km/L |
4WD | 16.2km/L | |
X PROACTIVE Touring Selection | 2WD | 17.2km/L |
4WD | 16.2km/L | |
X L Package | 2WD | 17.2km/L |
4WD | 16.2km/L |
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
15S | 2WD | 16.6km/L |
4WD | 15.8km/L | |
15S Touring | 2WD | 16.6km/L |
4WD | 15.8km/L | |
20S PROACTIVE | 2WD | 15.8km/L |
4WD | 15.2km/L | |
20S PROACTIVE Touring Selection | 2WD | 15.8km/L |
4WD | 15.2km/L | |
20S L Package | 2WD | 15.8km/L |
4WD | 15.2km/L |
ディーゼル車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
XD PROACTIVE | 2WD | 20.0km/L |
4WD | 19.0km/L | |
XD PROACTIVE Touring Selection | 2WD | 20.0km/L |
4WD | 19.0km/L | |
XD L Package | 2WD | 20.0km/L |
4WD | 19.0km/L |
カローラのハイブリッド車のカタログ燃費はマツダ3のいずれのパワートレインよりもいい数値となっています。ガソリン車同士の比較においては若干カローラがマツダ3に後れを取っているといえるでしょう。
カローラの走行性能
現行型のカローラはトヨタの新世代プラットフォームを採用し、さらに国内専用の設計を加えたことでフラットな乗り心地と取り回しの良さ、優れた操縦安定性、そして高い静粛性を手に入れました。また世界各国の道を約100km走ってチューニングを重ねたサスペンションを採用し、従来型以上の上質な走りを実現しています。
モータージャーナリスト、岡崎五朗さんの試乗記でカローラの走行性能を詳しくチェック!
走りの良さとハイブリッド車の燃費の良さが魅力のカローラ
カローラのハイブリッド車はライバル車を凌ぐ燃費性能を有しています。さらに走りの良さを身につけ、時代に合わせて進化しました。日本国内のみならずグローバルで長年愛されてきたカローラですが、現行型は従来型のイメージを覆す新しい魅力を持つモデルであるといえるでしょう。
よくある質問
Q1:カローラのカタログ燃費はどのくらい?
A:カローラのWLTCモードカタログ燃費はハイブリッド2WD車が25.6~29.0km/L、4WD車が24.4~26.8km/L、ガソリン2WD車は14.6km/L、ターボガソリン2WD車は15.8km/Lです。カローラのハイブリッド車の燃費は日産「シルフィ」やマツダ「マツダ3」の燃費を上回っています。
Q2:カローラの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:カローラの実燃費はハイブリッド4WD車が24.5km/L(2WD車のデータなし)、ガソリン2WD車が13.4km/L、ターボガソリン2WD車が10.7km/Lとなっています。WLTCモード燃費は実燃費と近い数値が出る燃費の計測方法ではありますが、それでもカタログ燃費と実燃費の間に1.5割程度の差があるのが一般的とされているので、カローラのターボガソリン車以外のカタログ燃費と実燃費の差は小さいといえるでしょう。
Q3:カローラの走行性能・乗り心地は?
A:現行型のカローラでは、トヨタの新世代プラットフォームを採用したことに加え、国内専用設計としたことでフラットな乗り心地と取り回しの良さ、優れた操縦安定性、そして高い静粛性を実現しています。
※記事の内容は2020年9月時点の情報で執筆しています。
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