軽自動車は排気量やボディサイズに制限があるため、普通車よりも燃費は良い傾向があります。それでも車種ごとに燃費の差があるため、車選びの際にはライバル車の燃費と比較したり、実燃費をチェックしたりなど、さまざまな面から燃費をチェックしておくことが大切です。
ここでは、ダイハツ「タフト」の燃費性能についてご紹介します。
【この記事のポイント】
✔駆動方式別WLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
2WD | 20.2~20.5 | 18.5~19.0 |
4WD | 19.6~19.7 | 18.1~21.0 |
✔タフトの燃費はライバル車であるスズキ「ハスラー」の燃費には後れを取っているが、スズキ「ジムニー」の燃費は上回る
✔190mmの最低地上高を確保し、未舗装路でも安心して走行できる
タフトの燃費の特徴
2020年6月に登場したタフトは、1984年まで販売されていたラダーフレームを採用する本格オフロード車の名を引き継ぎいた軽SUVです。2019年に発売された現行型の「タント」「ロッキー」に続き、ダイハツの新世代の車づくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」第3弾モデルとなります。
タフトは「DNGA」の理念に基づき軽量高剛性化されたプラットフォームの採用により、燃費向上を実現。さらにターボエンジンにはスプリットギアを使用したダイハツ独自のD-CVTを組み合わせ、心地良い加速フィールと燃費性能を両立させているのが特徴です。
タフトのカタログ燃費
タフトでは、最高出力52psを発揮する直列3気筒NAエンジンと、最高出力64psの直列3気筒ターボエンジンの2種類のエンジンが採用されており、いずれのエンジンにも2WD、4WDの設定があります。
タフトのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおり。駆動方式による燃費の差が少ないのが特徴です。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X/G | 2WD | 20.5 |
4WD | 19.7 | |
Xターボ/Gターボ | 2WD | 20.2 |
4WD | 19.6 |
タフトの実燃費
タフトに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、タフトの実燃費(2022年7月8日時点)は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
X/G | 2WD | 19.0 |
4WD | 21.0 | |
Xターボ/Gターボ | 2WD | 18.5 |
4WD | 18.1 |
WLTCモードは、従来日本で使用されてきたJC08モードと比較すると実際の車の使用環境に近い方法で計測されていますが、実燃費は走行環境や気温、荷物の重量などに左右されるためカタログ燃費よりもある程度の悪化が見られるのが一般的です。
タフトにおいても差は見られますが非常に小さく、カタログ燃費と実燃費の乖離は小さいといえるでしょう。
タフトとライバル車のカタログ燃費を比較
タフトのライバル車としては、スズキ「ハスラー」や同じくスズキの「ジムニー」などがあります。ここではこの2車種とタフトのカタログ燃費を比較してみましょう。
スズキ「ハスラー」
出典:スズキ「ハスラー」外観
軽スーパーハイトワゴンとSUVを融合させ、使い勝手の良さと走破性を両立させたスズキ「ハスラー」。ユニークなルックスは幅広い層に高い人気を誇ります。
ハスラーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID G/HYBRID X | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.4 | |
HYBRID Gターボ/HYBRID Xターボ | 2WD | 22.6 |
4WD | 20.8 |
タフトとハスラーの燃費の比較では、ハスラーの燃費が優れていることがわかります。
スズキ「ジムニー」
出典:スズキ「ジムニー」外観
ラダーフレームを採用し、高い悪路走破性を備えた軽本格オフローダーのスズキ「ジムニー」。そのタフさや武骨さを感じさせるワイルドなスタイルは熱狂的なファンを魅了してやみません。
ジムニーの駆動方式は4WDのみとなっています。WLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
XG/XL/XC | 5MT | 16.6 |
4AT | 14.3 |
タフトとジムニーの燃費の比較では、タフトに大きくメリットがあることが明らかになりました。
タフトの走行性能・乗り心地
タフトでは「DNGA」の理念に基づき、サスペンション設計の見直しやプラットフォームの高剛性化によって操縦安定性を高め、フラットな乗り心地を実現しています。
また最低地上高を190mmと高く取っているため、未舗装路でも安心。加えて滑りやすいシーンで空転した車輪に制動力を加えて空転を抑えるとともに、もう片輪には駆動力を発生させることでタイヤのグリップ力を維持して発進や加速をサポートする「グリップサポート制御」が搭載されており、高い悪路走破性を持つモデルといえるでしょう。
タフトは燃費の差を気にせずに駆動方式を選べるのが魅力
タフトは2WD車と4WD車のあいだでカタログ燃費にほとんど差がないため、燃費の差を気にすることなく必要な駆動方式を選択できるのが魅力といえるでしょう。
燃費はわずかな差であっても積もり積もれば大きな差につながります。車を選ぶ際にはしっかりと燃費性能を確認して、維持費の目安を把握しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1:タフトのカタログ燃費はどのくらい?
A:タフトのWLTCモードカタログ燃費は、2WD車が20.2~20.5km/L、4WD車が19.6~19.7km/Lとなっており、駆動方式やエンジンによるカタログ燃費の差が小さいのが特徴です。
Q2:タフトの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:タフトの実燃費は2WD車が18.5~19.0km/L、4WD車が18.1~21.0km/Lです。実燃費は気候や道路環境、荷物の重量などさまざまな要因によって変わるためカタログ燃費よりは悪化するのが一般的ですが、タフトではそれほど大きな悪化は見られません。カタログ燃費と実燃費の乖離は小さいといえるでしょう。
Q3:タフトの走行性能・乗り心地は?
A:タフトでは「DNGA」の理念に基づいてサスペンション設計を見直したり、プラットフォームを高剛性化させたりすることで、優れた操縦安定性や乗り心地を実現しています。また最低地上高を高く設定して未舗装路でも安心して走れるように工夫されているのも特筆すべきポイントでしょう。
※この記事は2022年7月時点の情報で制作しています
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