車を選ぶ際にチェックしたいポイントはさまざまありますが、多くの方が気になるのはやはり燃費なのではないでしょうか。車を維持していく上で燃料は必ず必要になるものですし、わずかな燃費の違いも長い目で見れば大きな差につながります。軽自動車は普通車よりも燃費がいい傾向にはありますが、それでもより燃費のいい車を選びたいと思うのは当然のことでしょう。
ここでは、スズキ「ワゴンR」の燃費について紹介します。
【この記事のポイント】
✔動力源、駆動方式、トランスミッション別カタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 | トランスミッション | WLTCモードカタログ燃費 | 実燃費 | |
---|---|---|---|---|
ガソリン車 | 2WD | CVT | 24.4km/L | 12.5km/L |
5MT | 24.8km/L | 22.4km/L | ||
4WD | CVT | 23.2km/L | --- | |
5MT | 23.0km/L | 24.3km/L | ||
マイルドハイブリッド車 | 2WD | CVT | 25.2km/L | 19.7km/L |
4WD | CVT | 24.2km/L | --- |
✔ワゴンRは軽ワゴンNo.1の優れた燃費性能を誇る
✔新プラットフォームの採用によって軽自動車屈指の高い走行性能を持つ
ワゴンRの燃費の特徴
2017年2月に登場した現行型のワゴンRは、発電効率に優れたISGと呼ばれるモーター機能付きの発電機を搭載したマイルドハイブリッドシステムを採用しています。ISGによって減速時に発生するエネルギーを利用して発電し、専用のリチウムイオンバッテリーやアイドリングストップ車専用鉛バッテリーに充電してエンジンの再始動時や加速時にエンジンアシストを行うことによってガソリンの消費を抑え、燃費性能を向上させています。
ワゴンR のマイルドハイブリッドシステム搭載車は、軽ワゴンNo.1(※2019年12月、スズキ調べ) の低燃費を誇り、優れた燃費性能を持つことが特徴であるといえるでしょう。
ガソリン車においてもさまざまな熱効率技術を採用した新開発のエンジンを採用し、幅広い速度域でスムーズな走りと高い燃費性能を両立させています。
ワゴンR のカタログ燃費
ワゴンRには、直列3気筒DOHCエンジンを搭載するガソリン車と、直列3気筒DOHCエンジン+ISGのマイルドハイブリッド車の2種類のパワートレインが用意されています。駆動方式はいずれにも2WDと4WDがあり、トランスミッションはガソリン車にはCVTに加えて5MTの設定もあります。
ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 燃費 |
---|---|---|---|
FA | 2WD | CVT | 24.4km/L |
5MT | 24.8km/L | ||
4WD | CVT | 23.2km/L | |
5MT | 23.0km/L |
マイルドハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 燃費 |
---|---|---|---|
HYBRID FX | 2WD | CVT | 25.2km/L |
4WD | CVT | 24.2km/L | |
HYBRID FZ | 2WD | CVT | 25.2km/L |
4WD | CVT | 24.2km/L |
ワゴンRの実燃費
現在、ワゴンRに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費 」によると、ワゴンRの実燃費は以下のとおりです。
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | 燃費 |
---|---|---|---|
FA | 2WD | CVT | 12.5km/L |
5MT | 22.4km/L | ||
4WD | CVT | --- | |
5MT | 24.3km/L |
e燃費では現行型のマイルドハイブリッド車の実燃費データがないため、当社調べで全国のワゴンRオーナーに調査したところ、ワゴンR のマイルドハイブリッド車の実燃費は2WD車で19.7km/L程度となっています。
WLTCモード燃費は、信号や渋滞などの影響を受ける市街地モード、信号や渋滞などの影響を受けにくい郊外モード、高速道路での走行を想定した高速道路モードの3つのモードでの計測値を平均的使用時間配分で構成したもので、日本だけでなく国際的に使用されている燃費の計測方法です。カタログスペックとしてはこれまで日本で使用されてきたJC08モード燃費よりも低くなる傾向があります。
WLTCモード燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますが1~1.5割程度の差が出ることが多いようです。
そのため、ワゴンRのカタログ燃費と実燃費の差はガソリン2WDのCVT車とマイルドハイブリッド車の2WD車ではかなり大きいといわざるをえないでしょう。
ワゴンR とライバル車のカタログ燃費を比較!
ワゴンR のライバル車としては、ダイハツ「ムーヴ」や日産「デイズ」などが挙げられるでしょう。ここではこの2車種とワゴンR のカタログ燃費を比較してみます。
ダイハツ「ムーヴ」
ワゴンRの筆頭ライバルといえるのがダイハツ「ムーヴ」でしょう。ダイハツ独自の軽量高剛性ボディ「Dモノコック」の採用によって高い静粛性や燃費性能を有しているモデルです。
ムーヴのJC08モードカタログ燃費 は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
L | 2WD | 31.0km/L |
4WD | 27.6km/L | |
X | 2WD | 31.0km/L |
4WD | 27.6km/L | |
Xターボ“SA Ⅲ” | 2WD | 27.4km/L |
4WD | 25.6km/L |
なお、ムーヴにはハイブリッド車の設定はありません。ムーヴはJC08モードで燃費が計測されているのでワゴンR とは燃費の計測方法が異なります。ワゴンRが採用しているWLTCモードはJC08モードよりもカタログスペックとしては1.5~3割程度悪くなるといわれていますので、その点を考慮するとワゴンRとムーヴはほぼ同程度の燃費性能であるといえるのではないでしょうか。
日産「デイズ」
出典:日産「デイズ」走行・安全
日産と三菱の共同開発車である「デイズ」は、高速道路などでシステムがステアリング・ブレーキ・アクセルを自動制御してドライバーの運転負荷を減らす最新の運転支援システム「プロパイロット」や事故を通報する「ヘルプネット」などが採用され、高い先進性を持つのが自慢のモデルです。
デイズのWLTCモード燃費 は以下のとおりです。
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
S | 2WD | 21.2km/L |
4WD | 18.2km/L | |
X | 2WD | 21.2km/L |
4WD | 18.2km/L |
スマートシンプルハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
ハイウェイスターX | 2WD | 21.2km/L |
4WD | 18.8km/L | |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 2WD | 21.2km/L |
4WD | 18.8km/L | |
ハイウェイスターGターボ | 2WD | 19.2km/L |
4WD | 16.8km/L | |
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 2WD | 19.2km/L |
4WD | 16.8km/L |
デイズとワゴンRの比較では、いずれのパワートレインにおいてもワゴンR がデイズの燃費を上回る結果となりました。
ワゴンR の走行性能・乗り心地
現行型のワゴンR は軽量・高剛性化しサスペンションも骨格部品の一部として利用した理想の骨格構造を持つスズキの新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用することで、車の基本性能をレベルアップし走りの質を大幅に向上させています。
静粛性や振動の少なさ、そして走行性能の高さは軽自動車の中でも特に優れているといえるでしょう。
優れた燃費性能と高い走行性能が魅力のワゴンR
車選びの際には燃費は必ず確認して、自分が納得できる燃費性能を持つ車を選ぶことが大切です。ワゴンR はガソリン車、マイルドハイブリッド車ともに高いレベルの低燃費と優れた走行性能を両立させたモデル。カーライフを存分に楽しみたいけれどできるだけ燃料費は節約したい、という方には最高の一台になるでしょう。
よくある質問
Q1:ワゴンR のカタログ燃費はどのくらい?
A:ワゴンR は軽ワゴンNo.1(※2019年12月、スズキ調べ)の低燃費を誇るモデルです。ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費はガソリン車が23.0~24.8km/L、マイルドハイブリッド車が24.2~25.2km/Lとなっています。
Q2:ワゴンRの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:ワゴンRの実燃費はガソリン2WD車が12.5~22.4km/L、4WD車が24.3km/L、マイルドハイブリッド2WD車が19.7km/L程度となっています。WLTCモードカタログ燃費では実燃費との間に1~1.5割程度の差があるのが一般的なので、ワゴンRは一部のグレードやトランスミッションでは平均値よりもカタログ燃費と実燃費の差は大きいといえるでしょう。
Q3:ワゴンRの走行性能・乗り心地は?
A:現行型のワゴンRは軽量・高剛性化しサスペンションも骨格の一部とすることで理想の骨格構造を手に入れた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によって車の基本性能を向上させ、優れた走行性能や静粛性を確保しています。走行性能に関しては軽自動車屈指の実力を持つモデルといえるでしょう。
※記事の内容は2020年7月時点の情報で執筆しています。
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