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萩原文博はぎはらふみひろ

「トヨタ アルファード&ヴェルファイア」海外でも大人気!1人勝ちの理由

「トヨタ アルファード&ヴェルファイア」海外でも大人気!1人勝ちの理由

トヨタが誇る大型高級ミニバンのアルファードとヴェルファイア。3代目となる現行型は「大空間高級セダン」をテーマに開発され、押し出しの強い外観とゴージャスな内装、そして最上級グレードは700万円超えというお値段もあり、高級ミニバンとしての地位を確立している。いまや日本のみならず海外でも支持されるこの2台の魅力に迫ろう。

いまや高級車はセダンから大型ミニバンに

「高級車」の定義は時代によって変わります。以前は高級車というと大型セダンが一般的でした。特に政治家や財界人がトヨタセンチュリーやクラウン、日産シーマやフーガなど大型高級セダンの後部座席に乗っているシーンはテレビや映画などでよく目にしました。しかし、この10年ほどで、その役割は大型セダンから大型ミニバンへと変わろうとしています。変わらないのはボディカラーが「黒」、ということでしょうか。特に芸能人の世界では室内空間が広い大型高級ミニバンが移動の足として定着しているようです。

いまや高級車はセダンから大型ミニバンに

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エルグランドが開拓した市場を一夜にしてひっくり返す

このような高級ミニバンとして使われていることが多いのがトヨタアルファード/ヴェルファイアです。日本における高級ミニバンの元祖は1997年に登場した日産エルグランドでした。エルグランドが人気を集めていた市場に2002年に投入されたトヨタアルファードは一気にマーケットを奪いました。

実はほぼ同じタイミングで日産エルグランドはフルモデルチェンジを行い、2代目へと進化しています。当時、「キングオブミニバン」を自負していたエルグランドは搭載するエンジンを3.5LV6の1種類に限定しました。一方、アルファードはエスティマと同様に3LV6と2.4L直4の2種類のエンジンを設定。レギュラーガソリン仕様でもあった2.4Lエンジンの割安な価格によってアルファードは勝利を引き寄せたのです。

もちろん圧倒的な広さを誇る室内空間に高級感を演出する装備を満載した点もユーザーの心を掴みました。その後ホンダが遅れてこのマーケットにエリシオンを投入しましたが、ホンダ得意の低床シャシーによる操縦性能の向上よりも、低床シャシーによって車高が低く見えてしまうことが災いし、早々にこのマーケットから脱落しました。「大きく見えること」「豪華な室内空間を持っていること」がこのクラスでは必要とされていたのです。

高級なアルファード、ちょいワルなヴェルファイア

高級なアルファード、ちょいワルなヴェルファイア

3代目の現行型アルファードは巨大なフロントのメッキグリルに象徴されるように高級路線を貫く

高級なアルファード、ちょいワルなヴェルファイア②

エルグランドが開拓した「ちょいワル」路線を正統に継いだのはこのヴェルファイアだろう。最近ではミニバンだけでなく軽自動車でも、この顔を意識した他社モデルもチラホラ

2008年にアルファードはフルモデルチェンジを行い2代目へと進化します。この時のトピックは兄弟車のヴェルファイアが設定されたことでしょう。外観のデザインを高級路線=アルファード、スポーティというかちょいワル路線=ヴェルファイアと分けたことで、どちらの路線でもエルグランドを圧倒します。

特にヴェルファイアは大きなボディサイズ、迫力あるフロントマスクにより、市場から絶大な支持を集め「ミニバンヒエラルキー」の頂点に立つモデルとなったのです。時代はちょいワルを求めていたのでしょう。2010年には北京モーターショーに出展され、中国市場への導入を発表。その後台湾でも投入され日本同様に高級車として人気を集めるようになりました。

現行型は「大空間高級セダン」として開発

現行型は「大空間高級セダン」として開発

3代目となって低床シャシーの導入でやや全高が下がった。しかしそれを感じさせないボリューム感に満ちたデザインがユーザーの支持を受けている

現行型は「大空間高級セダン」として開発②

こちらはエアログレードのヴェルファイア。アルファードにもエアログレードは用意されるが、やはりヴェルファイアの方がしっくりくる

そして2015年1月に3代目・現行型のアルファード/ヴェルファイアが登場します。開発テーマはズバリ「大空間高級セダン」。トヨタはついにこのクルマを「大きなミニバン」ではなく「大きな高級車」と定義して開発したのです。

ミニバンはドアやリアハッチなどの「開口部」が広いので、高級セダン並みの静粛性や乗り心地を実現するのは手間もコストも掛かります。そのためボディには軽量・高剛性を両立させた高張力鋼板を積極的に採用。さらに強度を上げるために構造用の接着剤を使用することでボディ剛性を向上させました。

ついに変更されたリアサスペンションは高級車の証

もうひとつ、大きな変更点はリアサスペンションです。それまでのシンプルで堅牢な「車軸式」から、路面からの衝撃吸収性に優れるため高級セダンに使われることが多い「ダブルウィッシュボーン式」に変更したのです。クルマに詳しい人は旧型のアルファード/ヴェルファイアのリアサスペンションが車軸式だったことに対して「安物だ」とよく非難(?)していましたが、もう大丈夫!?

実際、これらの改良によって乗り心地はもちろん、弱点と言われていた操縦安定性も大幅に向上しました。ちなみに車軸式リアサスペンションはコストが掛からないのは事実ですし、比較的コンパクトなクルマに採用されることが多いのもまた確かですが、決して悪いものではありません。優れた設計の車軸式は、そうでないマルチリンク式やダブルウィッシュボーン式より良好な乗り心地や操縦安定性を発揮するものもあります。念のため!

大きな顔と高い車高で存在感は抜群

大きな顔と高い車高で存在感は抜群

余裕のある3列シートながらラゲッジスペースが十分に確保されるのはさすがだ。ゴルフバックが縦に積める点もポイントが高い

現行型は低床フロアを採用することで、全高を低くしながらも室内高は変更ありません。高さを確保したラゲージルームはゴルフバッグを縦に搭載することができます。しかしライバルのエルグランドほど全高を低くしなかったこともアルファード/ヴェルファイアが勝ち続けている理由でしょう。低くなった車高をカバーするように大きくなったヘッドライトやフロントグリル周りは相変わらず威圧感十分でイバリが効きます。

我が家よりもゴージャスな室内空間は最大のセールスポイント

我が家よりもゴージャスな室内空間は最大のセールスポイント

最上級グレード「Executive Lounge」は革とウッド調パネルに囲まれたゴージャスな空間を持つ。この2列目シートに座ると、もう買いたい気持ちを抑えることは難しい、らしい

インテリアにはアルファード/ヴェルファイアのもう一つの魅力が詰まっています。700万円超えの最上級グレードの大きく立派なシートには高級素材のセミアニリン本革が使用されています。そしてアームレストはもちろん、新幹線のグリーン車や国際線のファーストクラスを思わせるオットマンなどが装備され、実にゴージャスな気持ちにさせてくれます。

我が家よりもゴージャスな室内空間は最大のセールスポイント②

中間グレードのヴェルファイア「V」やアルファード「G」でもこのゴージャスさ。2列目シートはもちろん、助手席も大きくスライドする。

2列目だけでなく助手席も大きくスライドし、広い車内を多彩に活用することが可能です。また車内の各所にオリーブ・アッシュパールなどの本木目調パネルを採用。さらにはLEDよる間接照明など、まさに動くリビングルームのような過剰に豪華な室内空間です。いや、失礼ながらおそらく多くの人の家のリビングよりもゴージャスなのではないでしょうか。少なくとも我が家のリビングは完敗です。「ショールームで車内を見てもらったらもう勝ちです」とセールスマンが言うのもあながち大げさな話ではなさそうです。

先進安全運転支援装置も抜かりなし

先進安全運転支援装置も抜かりなし

最近注目を集める安全装備はさすがの一言。駐車場や交差点での安全確認をサポートするパノラミックビューモニターをはじめ、超音波とカメラを使用し、ラクラク駐車を行ってくれるインテリジェントパーキングアシスト2、全車追従機能付レーダークルーズコントロール、ミリ波レーダー方式の衝突軽減ブレーキシステム、プリクラッシュセーフティを採用するなど、高級車に相応しい快適・安全装備の充実度を誇ります。

いまや貴重になった6気筒エンジンもラインナップ

いまや貴重になった6気筒エンジンもラインナップ

搭載するエンジンは3.5LV6、2.5L直4。そして2.5L直4エンジン+モーターのハイブリッドシステムの3種類です。3.5LV6エンジンは最高出力280psを発生し、JC08モード燃費は9.1~9.5km/L。いまや貴重になってきた6気筒エンジンは燃費はいまいちですが、やはりスムーズさとパワーは天下一品です。リーズナブルな価格が光る2.5L直4エンジンは最高出力182psを発生。JC08モード燃費は11.4~12.4km/L。正直、定員いっぱいで走らせると少々苦しい時もありますがCVTがうまくカバーしている印象です。ハイブリッド車はシステム最高出力197psを発生し、JC08モード燃費は18.4~19.4km/Lとなっています。動力性能的にはちょうど中間、低速域での力強さはさすがハイブリッド。もちろん燃費はピカイチです。

最上級グレードは料金2倍!

アルファード価格表
グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
ハイブリッド エグゼクティブラウンジ(7人乗り)4WD18.4703万6691円
ハイブリッド SR Cパッケージ(7人乗り)550万1127円
ハイブリッド SR (7人乗り)491万9891円
ハイブリッド G Fパッケージ(7人乗り)535万6800円
ハイブリッド G(7人乗り)477万5563円
ハイブリッド X(7人乗り)415万5055円
ハイブリッド X(8人乗り)19.4411万3818円
3.5エグゼクティブラウンジ(7人乗り)4WD9.1671万6618円
2WD9.5652万2218円
3.5GF(7人乗り)4WD9.1503万6727円
2WD9.5484万2327円
3.5SA Cパッケージ(7人乗り)4WD9.1477万9491円
2WD9.5458万5091円
3.5SA (7人乗り)4WD9.3433万9637円
2WD9.5414万5237円
2.5S Cパッケージ(7人乗り)4WD12442万4073円
2WD11.4(12.4)417万3709円
2.5S Aパッケージ(7人乗り)4WD12400万4837円
2WD11.6(12.8)375万4473円
2.5S (7人乗り)4WD12382万9091円
2WD11.6(12.8)357万8727円
2.5S (8人乗り)4WD12378万7855円
2WD11.6(12.8)353万7491円
2.5G (7人乗り)4WD12424万5382円
2WD11.6(12.8)399万5018円
2.5G (8人乗り)4WD12420万4145円
2WD11.6(12.8)395万3782円
2.5X (8人乗り)4WD12.4344万8145円
2WD11.6(12.8)319万7782円
()はアイドリングストップ装着車
ヴェルファイア価格表
グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
ハイブリッド エグゼクティブラウンジ(7人乗り)4WD18.4703万6691円
ハイブリッド ZR Gエディション(7人乗り)550万1127円
ハイブリッド ZR (7人乗り)491万9891円
ハイブリッド V Lエディション(7人乗り)535万6800円
ハイブリッド V(7人乗り)477万5563円
ハイブリッド X(7人乗り)415万5055円
ハイブリッド X(8人乗り)19.4411万3818円
3.5エグゼクティブラウンジ(7人乗り)4WD9.1671万6618円
2WD9.5652万2218円
3.5VL (7人乗り)4WD9.1503万6727円
2WD9.5484万2327円
3.5ZA Gエディション(7人乗り)4WD9.1477万9491円
2WD9.5458万5091円
3.5ZA (7人乗り)4WD9.3433万9637円
2WD9.5414万5237円
2.5Z Gエディション(7人乗り)4WD12442万4073円
2WD11.4(12.4)417万3709円
2.5Z Aエディション(7人乗り)4WD12400万4837円
2WD11.6(12.8)375万4473円
2.5Z (7人乗り)4WD12382万9091円
2WD11.6(12.8)357万8727円
2.5Z (8人乗り)4WD12378万7855円
2WD11.6(12.8)353万7491円
2.5V(7人乗り)4WD12424万5382円
2WD11.6(12.8)399万5018円
2.5V(8人乗り)4WD12420万4145円
2WD11.6(12.8)395万3782円
2.5X (8人乗り)4WD12.4344万8145円
2WD11.6(12.8)319万7782円
( )はアイドリングストップ装着車

 

アルファード/ヴェルファイアともにラグジュアリー路線とエアロパーツを装着したスポーティ路線の2つのモデル体系を用意。エアロモデルはアルファードは「S」、ヴェルファイアは「Z」で始まるグレードです。アルファード/ヴェルファイアの車両本体価格2.5X2WD車の319万7782円~ハイブリッドエクゼクティブラウンジ4WD車の703万6691円となっています。しかし、これだけ価格の高いクルマながら、2016年の新車販売台数はヴェルファイアが17位で約4万9000台。アルファードが25位で約3万7000台も売れていることに改めて驚きます。

世界も気づいてしまったその快適性

世界も気づいてしまったその快適性

アルファード/ヴェルファイアの人気は日本国内に限りません。いまや香港やASEAN諸国でも高い人気を誇り、関税を含めると1000万円を超える高額車ながら順調なセールスを続けています。アルファード/ヴェルファイアの人気は新車だけでなく、中古車も抜群の人気です、日本ではエアロパーツを装着したグレードが人気ですが、海外では豪華装備の仕様が人気で、日本国内から中古車がどんどん輸出されています。アルファード/ヴェルファイアは購入したとき以上に手放すときにその高い実力を実感できるクルマと言えるでしょう。

LINEクルマ診断

※記事の内容は2017年10月時点の情報で執筆しています。

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