寄稿記事(上級者向け)
モータージャーナリスト
萩原文博はぎはらふみひろ

「ダイハツアトレーワゴン」タフさと便利さを兼ね備えた軽セミキャブワゴンのロングセラー

「ダイハツアトレーワゴン」タフさと便利さを兼ね備えた軽セミキャブワゴンのロングセラー
カルモくんなら新車が

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軽自動車で人気の高いスーパーハトワゴンと同じような、広い室内空間と便利なリアスライドドアを持つダイハツアトレーワゴン。商用車ベースのハイゼットカーゴをベースに開発され、エンジンを運転席下に搭載したセミキャブオーバータイプのワゴンです。今回はそんなタフさと便利さを兼ね備えたアトレーワゴンを徹底レビューしましょう。

スーパーハイトワゴンとは似て非なるもの

スーパーハイトワゴンとは似て非なるもの

現在、軽自動車で主力モデルとなっているのが、スーパーハイトワゴンと呼ばれるモデルです。軽自動車のサイズ枠いっぱいのボディを活かした広い室内空間と、利便性に富んだ両側リアスライドドアを採用しているのが特徴です。ダイハツではタントがこのスーパーハイトワゴンに該当するのですが、ダイハツにはこのタントに似たスタイリングの車種があります。それがアトレーワゴンです。

アトレーワゴンは、軽のビジネスモデルであるハイゼットカーゴをベースとした乗用モデルで、タントがエンジンを運転席より前に搭載しているのに対して、アトレーワゴンは運転席下に設置するセミキャブオーバーと呼ばれるレイアウトを採用しています。広い室内空間と両側スライドドアはスーパーハイトワゴンと共通ですが、タントのような快適装備は省かれ、広い室内空間はたくさんの荷物を積めるように工夫されています。ここでは、軽自動車のロングセラーモデルとして安定した人気を誇る現行型アトレーワゴンについて紹介しましょう。

家族との時間をアクティブに過ごしたいお父さんがターゲット

家族との時間をアクティブに過ごしたいお父さんがターゲット

2代目となる現行型アトレーワゴンは2005年5月に登場し、すでに16年以上販売されている軽セミキャブワゴンのロングセラーモデルです。スーパーハイトワゴンが小さいお子さんのいるママをターゲットとしているのに対して、アトレーワゴンは家族との時間をアクティブに過ごしたいお父さんがターゲットです。

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長い室内空間は4人乗車時でも広いラゲージスペースを確保

長い室内空間は4人乗車時でも広いラゲージスペースを確保1

長い室内空間は4人乗車時でも広いラゲージスペースを確保2

長い室内空間は4人乗車時でも広いラゲージスペースを確保3

「家族みんなで楽しく使えるプレジャーサポーター」をコンセプトに開発され、軽セミキャブワゴン最大の魅力である空間効率を徹底的に追求すると共に、快適性・質感を大幅に向上させています。インストルメントパネルからバックドアまでの距離を2630mmも確保することで、4人乗車時でもキャンプ道具などの4人分の荷物積載が可能な広いラゲージスペース(最大荷室容量1116L)を実現。さらに、大開口のスライドドアや低いフラットフロアにより後席の乗降性とラゲージルームへの積載性を向上させています。

エンジンはターボのみ、駆動方式は4WDもあり

エンジンはターボのみ、駆動方式は4WDもあり

搭載するエンジンは、最高出力64ps、最大トルク103Nmを発生する660cc直列3気筒ターボの1種類で、組み合わされるトランスミッションも4速ATのみです。駆動方式は2WD(FR)と4WDを設定していて、登場時の燃費性能は10・15モードで14.0〜14.6km/Lでした。グレードはカスタムRとカスタムRSの2種類となっています。

2度目のマイナーチェンジで安全性能は大幅アップ

2度目のマイナーチェンジで安全性能は大幅アップ

アトレーワゴンは、長いモデルライフの中でアップデートを何回か行っています。まず、2007年のマイナーチェンジでは内外装の変更と同時にターボエンジンを新型に変更。新型のターボエンジンは、低回転からの力強いトルクを発生し、キビキビとした走りと低燃費を両立しています。さらに、上級グレードの新設定されたカスタムターボRSリミテッドには、大きな荷物を抱えている時などのドア開閉に便利なパワースライドドア(左側、挟み込み防止機能付)を設定しています。2015年4月の一部改良では、電子制御式4速ATや電子スロットルの採用によって燃費性能を向上。

そして2017年11月に行った2度目のマイナーチェンジでは、内外装のデザインの変更に加えて、最新の運転支援システム、スマートアシストIIIを標準装備し、安全性能をアップデート。さらに2019年11月の一部改良では、運転支援システム、スマートアシストIIIを装着したグレードにLEDヘッドランプを標準装備し、夜間の視界をより明るくして安全性のさらなる向上を図りました。直近の2020年8月の一部改良では、オートライト機能の標準装備化と実走行に近い燃費モードであるWLTCモードに法規対応し、アトレーワゴンの燃費性能はWLTCモードで13.4〜14.2km/Lとなっています。

色濃く残るビジネスモデルのDNA

色濃く残るビジネスモデルのDNA1

2017年に行ったマイナーチェンジ後のアトレーワゴンに試乗したことがありますが、インテリアの使い勝手はスーパーハイトワゴンのタントとは全くベクトルが異なります。乗用モデルではあるもののビジネスモデルのDNAが色濃く残っているのが特徴です。

色濃く残るビジネスモデルのDNA2

運転席の上方に設置された収納スペースや窓枠に設置されたボールペン入れなど、快適性というよりは実用性重視の装備と工夫が目立ちます。

色濃く残るビジネスモデルのDNA3

乗り味は、柔らかめに設定されたサスペンションにより、非常にソフト。重心が高いこともあってクルマの傾きも大きめです。しかしこれくらい柔らかいほうがラゲッジスペースに搭載した荷物に優しいということかもしれません。

広い室内空間は使う人によって無限の可能性

広い室内空間は使う人によって無限の可能性

アトレーワゴンの特筆すべきポイントは、広いラゲッジスペースです。低くフラットな床面と、乗り心地より収納性を重視したセカンドシートなど、たくさんの荷物を積みたい人や車中泊を行いたいという人にはまさにミニマルな装備のクルマとしてピッタリです。

軽自動車の王道車種であるタントがあるにもかかわらず、アトレーワゴンが存在しているのは、タントが乗員重視の仕様であるのに対して、アトレーワゴンは積載性重視の仕様と、求める目的が異なっているからです。小さなボディの軽自動車ですが、アトレーワゴンの広い室内空間は使う人によって無限の可能性を秘めています。

■アトレーワゴン価格表

グレード駆動方式WLTCモード燃費(km/L)車両本体価格
カスタムターボRS“SAIII”2WD14.2157万3000円
4WD13.4171万500円
カスタムターボRS“リミテッドSAIII”2WD14.2168万3000円
4WD13.4182万500円

 

※記事の内容は2021年6月時点の情報で制作しています。

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