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「トヨタカローラフィールダー」コンパクトなボディが貴重な5ナンバーステーションワゴン

「トヨタカローラフィールダー」コンパクトなボディが貴重な5ナンバーステーションワゴン
「トヨタカローラフィールダー」コンパクトなボディが貴重な5ナンバーステーションワゴン

2012年に登場した11代目カローラのステーションワゴンモデルがカローラフィールダーです。2019年9月に後継モデルとなるカローラツーリングが発売された後も、取り回しの良い5ナンバーサイズステーションワゴンとして根強い人気があり販売が継続されています。まもなく販売終了の噂もあるカローラフィールダーですが、その魅力を改めて徹底レビューしましょう。

新型登場後も継続販売されるカローラフィールダー

新型登場後も継続販売されるカローラフィールダー

2019年9月にカローラフィールダーの後継モデル、カローラツーリングが登場しました。カローラツーリングはトヨタのクルマづくりの構造改革である“TNGA”を採用し、ボディサイズが全幅1,745mmの3ナンバーサイズに拡大。低重心でスポーティーなスタイリングをまとい、走る楽しさと取り回しの良さを両立した人気モデルとなっています。

しかし新型のカローラツーリングが登場したにもかかわらず、5ナンバーサイズの先代モデルであるカローラフィールダーはラインナップを縮小しつつ併売されています。今回はそろそろ販売中止の噂も聞こえてきた貴重な5ナンバーサイズの国産ステーションワゴン、トヨタカローラフィールダーについて徹底レビューしましょう。

セダンより少し長く、少し背が高い

セダンより少し長く、少し背が高い

5ナンバーサイズのステーションワゴン、カローラフィールダーは2012年5月にデビューしました。このモデルは小型化・軽量化を目指して、ボディの骨格にあたるプラットフォームはヴィッツ系のものを採用、ボディ後方のリアゲートを軽量化するため樹脂製パーツを採用したことも話題となりました。

ボディサイズは全長4,400~4,410mm、全幅1,695mm、全高1,465~1,535mmとセダンより全長で20mm、全高は50mm高くされ、差別化を図りつつ全車で取り回ししやすい5ナンバーサイズをキープしています。

フィールダーだけの1.8Lエンジンも設定されていた

フィールダーだけの1.8Lエンジンも設定されていた

パワーユニットは当初、2種類の1.5L直列4気筒ガソリンエンジンと1.8L直列4気筒ガソリンエンジンでしたが、2013年にハイブリッドを追加しました。1.8Lエンジンはセダンのカローラアクシオには設定がなく、フィールダーのみに搭載されました。

トランスミッションはFFの1.5Lエンジン搭載車に5速MTが設定され、その他はCVT(無段変速機)が組み合わされています。燃費性能は、JC08モード燃費はガソリン車が16.0~23.0km/L、ハイブリッド車は33.8km/Lとなっています。ちなみにフィールダーのハイブリッドモデルはハイブリッドシステム用のバッテリーや燃料タンクをリアシート下に効率良くレイアウトした結果、ガソリン車と同じ通常時407L、後席格納時872L(いずれもVDA法数値)のトランク容量を確保しているのは特筆すべき点です。

2015年のマイナーチェンジで先進安全装備を搭載

2015年のマイナーチェンジで先進安全装備を搭載

2015年4月にカローラフィールダーはマイナーチェンジを実施し、「スポーティ」をテーマにデザインを手直ししました。フロントのロアグリルの大型化やデザイン変更、リアコンビネーションランプの形状変更などによりワイド感やシャープなイメージを表現しています。インテリアは上質感の向上をテーマにステアリングホイールとシフトノブの本革巻きに高触感のスムースシボを採用。シフトレバーハウジングとシフトベゼルをピアノブラックとし、シフトレバーハウジングにはメッキ加飾を追加しました。

このタイミングで先進安全装備のレーザーレーダーとカメラを組み合わせた「Toyota Safety Sense C」を新設定。衝突回避支援型プリクラッシュセーフティやLDA(レーンディパーチャーアラート)、AHB(オートマチックハイビーム)をパッケージ化し、さらに先行車発進告知機能などと組み合わせることで安全性能を大幅に向上させています。この他にもアイドリングストップ機構の標準装備化やエンジン制御の改良により燃費性能を向上、同時に特別仕様車として設定された「W×B」を標準グレードとしました。

2017年にも2度目のマイナーチェンジを実施

2017年にも2度目のマイナーチェンジを実施1

2017年にも2度目のマイナーチェンジを実施2

2017年にも2度目のマイナーチェンジを実施3

2017年にも2度目のマイナーチェンジを実施4

2017年10月に2度目のマイナーチェンジを実施。先進安全パッケージである「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備化、アクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)も新設定しています。外観はフロントバンパーやグリルの意匠変更によって、デザインをよりスタイリッシュに変更しました。内装も助手席側インストルメントパネルにメッキ加飾を施すことで質感を向上させています。そしてハイブリッド車はモーターやインバーターの制御を改良することでJC08モード燃費34.4km/Lを達成しました。

カローラツーリング登場後は法人ニーズに合わせた仕様に変更

2019年にカローラツーリングが登場した後の2021年9月にも一部改良を行い、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」のプリクラッシュセーフティを歩行者(昼)検知機能付衝突回避支援タイプにアップデート、コンライトも全車に標準装備して安全性を向上させています。

カローラツーリングの登場以降、カローラフィールダーは1.5Lエンジンを搭載した「EX」2WDのMTとCVT車、「EX」4WDのCVT車、「ハイブリッドEX」の2WDという法人ニーズを意識した4グレードに絞られて販売されています。最新モデルの燃費性能は15.6~27.8km/Lで車両本体価格は170万9,400円~229万2,400円となっています。

新車だけでなく中古車も購入候補として視野に入れたい

新車だけでなく中古車も購入候補として視野に入れたい

現在、5ナンバーサイズのステーションワゴンは、このカローラフィールダーとホンダシャトルの2モデルしか販売されていません。SUVの台頭により国産ステーションワゴンはスバルレヴォーグやカローラツーリングを除いて非常に厳しい状況ですが、カローラフィールダーとシャトルは根強い人気を誇っています。広い荷室と低重心を活かしたステーションワゴンの走行性能と利便性はSUVでは味わえません。

すでに世代交代を行っているカローラフィールダーなので、手に入れるのであれば早めにしたほうが良いでしょう。新車ではグレードや仕様に制限があるので、高年式の中古車も検討に入れると選択の幅が広がります。

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※記事の内容は2021年10月時点の情報で制作しています。

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