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「ホンダN-BOX」これ以上は必要ないと思わせる軽自動車の絶対王者

「ホンダN-BOX」これ以上は必要ないと思わせる軽自動車の絶対王者
「ホンダN-BOX」これ以上は必要ないと思わせる軽自動車の絶対王者

初代のモデル末期だった2015年度から昨年度2020年まで軽乗用車の新車販売台数No.1の座に君臨し、まさにキング・オブ・軽自動車というべき存在のホンダN-BOX。2017年8月に登場した2代目となる現行モデルは3年が経過した現在でもその人気に陰りは見えません。そんな軽スーパーハイトワゴンの人気モデルであるN-BOXを徹底レビューしましょう。

再びすべてを刷新した現行モデル

再びすべてを刷新した現行モデル

2011年に登場した初代N-BOXはクルマの骨格やパワートレインを一から開発したモデルでしたが、2代目となる現行型N-BOXは再びすべてを刷新しました。走りの良さや広く使い勝手の良い室内空間という美点は継承しつつ、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準装備し、新たな軽自動車のスタンダードを築きました。

キープコンセプトながら洗練を重ねた外観

キープコンセプトながら洗練を重ねた外観1

骨格にあたるプラットフォームは、高効率のフロアフレーム構造やハイテン鋼と呼ばれる軽量・高剛性の素材を採用し、従来モデルより約80kgもの軽量化を実現しています。これにより優れた走行&燃費性能と乗り心地、高い衝突安全性能を実現しています。

キープコンセプトながら洗練を重ねた外観2

標準車とカスタムというモデル構成は変わらず、外観デザインも先代モデルのイメージを継承していますが、全タイプ標準装備のLEDヘッドライトやルーフサイド溶接に見た目の良いルーフレーザーブレーズを採用するなど、細部にわたって洗練と上質を追求しています。

助手席スーパースライドシートなど室内の使い勝手はさらに向上

助手席スーパースライドシートなど室内の使い勝手はさらに向上

インテリアでは登場時の標準モデルはベージュを基調にカフェで過ごすようなリラックス空間を、N-BOXカスタムではブラックを基調とした上質かつ精悍な空間を、それぞれ表現しています。

標準のベンチシートに加えて、助手席シートの前後スライド量を570mm確保した助手席スーパースライドシートを設定。後席・運転席間の移動をはじめ、標準装備となったスライドリアシートと合わせて多彩な使い方が可能となっています。

さらにシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化と抗ウイルス加工を施したアレルクリーンプラスシートや、紫外線と赤外線を軽減する360°スーパーUV・IRカットパッケージをすべての窓に採用するなど、車内の環境を快適に整える先進装備が充実しています。

新機軸投入で走りも一段レベルアップ

新機軸投入で走りも一段レベルアップ

現行型N-BOXは660cc直列3気筒自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を搭載。最高出力58ps、最大トルク65Nmを発生する自然吸気エンジンには、軽乗用車初となるホンダのエンジン技術「VTEC」を搭載し、発進から高速まで爽快な加速性能と優れた燃費性能を両立しています。最高出力64ps、最大トルク104Nmを発生するターボエンジンは、過給圧を最適にコントロールする電動ウェイストゲートを採用。これによってパワーを発生させる際のターボの過給圧を任意に調整可能となり、低燃費化やアクセルを踏んだときの反応の良さに寄与しています。組み合わされるトランスミッションは全車CVT、駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDを用意しており、燃費性能はJC08モードで、23.0~27.0km/Lを実現しています。

軽自動車の安全性能の基準を変えた

軽自動車の安全性能の基準を変えた

そして現行型N-BOXの最大のトピックは軽自動車で初めて安全運転支援システムの「Honda SENSING」を標準装備したことでしょう。現在では他社モデルでも安全運転支援システムの標準装備化が進んでいますが、この潮流を作ったのは現行型N-BOXであるのは間違いありません。N-BOXに搭載されているHonda SENSINGは、衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)など8種類の基本機能に加えて、オートハイビーム、そしてホンダ初搭載となった後方誤発進抑制機能を追加した10種類の機能を標準装備しています。この種類の多さと性能の高さは現在でも軽自動車でトップレベルの実力です。

2019年10月に一部改良を実施

現行型N-BOXは2019年10月に一部改良を行い、安全運転支援システムであるHonda SENSINGの衝突軽減ブレーキを横断する自転車にも対応させました。また街灯のない夜間の歩行者検知も進化させています。さらにリアワイドカメラを従来の30万画素から100万画素まで向上させることで、より明確な後方確認が可能となり安心感を高めています。快適装備では、従来4WD車のみに採用していた「運転席&助手席シートヒーター」、ターボ車のみに採用していた「左右独立式リアセンターアームレスト」を標準装備としました。

2020年12月に初のマイナーチェンジ

2020年12月に初のマイナーチェンジ1

2020年12月に現行型N-BOXは初のマイナーチェンジを実施します。外観デザインでは、標準車はシンプルさと機能性を強調、ヘッドライトとグリルの形状変更により、より落ち着いた親しみやすいスタイルに変更しています。N-BOXカスタムは、精緻なイメージはそのままに、アッパーグリルのメッキの立体化を強調するなどフロント周りのデザインを強化し、ナンバープレートを中央に配置し、メッキバーをリアバンパーに追加しています。

2020年12月に初のマイナーチェンジ2

2020年12月に初のマイナーチェンジ3

2020年12月に初のマイナーチェンジ4

2020年12月に初のマイナーチェンジ5

2020年12月に初のマイナーチェンジ6

インテリアでは、標準車は基調色を安心感のあるダークブラウンへと変更、カスタムはブラックの内装やシート表皮は継承しつつ、マルチブラック塗装の加飾を刷新し深みのある奥行き感を与えています。

さらなる上質さを求めるなら「コーディネイトスタイル」

さらなる上質さを求めるなら「コーディネイトスタイル」1

さらにN-BOXの標準車に追加された「コーディネイトスタイル」は、ツートーンの外装色をブラウンルーフへ統一し、メッキドアハンドルやディッシュホイールを装備。インテリアはダークブラウンの内装に加えて、塗装加飾とシート表皮をブラウン色調とすることで仕立ての良さを強調しています。

さらなる上質さを求めるなら「コーディネイトスタイル」2

N-BOXカスタムの「コーディネイトスタイル」はダークメッキの加飾に加え、色調をそろえたカラークリア仕上げのアルミホイールで重厚感を表現。インテリアにはブラック内装とマルチボルドーの塗装加飾、さらにホンダの軽自動車としては初となるフル合皮シートを採用し高級感あるスタイルを誇ります。

さらなる上質さを求めるなら「コーディネイトスタイル」3

このマイナーチェンジでは安全装備もアップデート。Honda SENSINGの後方誤発進抑制機能に用いるソナーセンサーを4個へ増やすことで、後方の障害物の接近を検知しドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムを追加し、駐車時などの安心感を高めています。

これ以上のクルマは必要ない?

これ以上のクルマは必要ない?

マイナーチェンジでの外観デザインの変更ポイントや装備の追加が少なかったことは、現行型N-BOXの基本商品力の高さを示しています。競争の激しい軽スーパーハイトワゴンの中にあっても、N-BOXは隙の少ないクルマだと言えるでしょう。N-BOXに乗ると、もうこれ以上のクルマは必要ないなという気になります。そしてそのことに多くの人が気付いてしまったのかもしれません。

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※記事の内容は2021年9月時点の情報で制作しています。

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