萩原文博
寄稿記事(上級者向け)
モータージャーナリスト
萩原文博はぎはらふみひろ

「スズキソリオ」いまだ人気上昇中のコンパクトワゴン、その使い勝手から燃費まで

【徹底レビュー】「スズキソリオ」いまだ人気上昇中のコンパクトワゴン、その使い勝手から燃費まで
ソリオ

小型車のスーパーハイトワゴンというマーケットを確立

小型車のスーパーハイトワゴンというマーケットを確立

ホンダN-BOX、スズキスペーシア、ダイハツタントなど軽自動車の販売台数上位を占めているのは、いずれも「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるクルマです。ボディサイズに制限のある軽自動車枠いっぱいまで拡大したボディに、多彩なシートアレンジが可能なインテリア、そして利便性の高い両側リアスライドドアを採用したモデルです。昨今の軽自動車は安全装備面で小型車を上回っていますし、税金面で優遇されることなどもあって販売台数は増加中です。

そういった状況の中、スズキソリオは小型車のスーパーハイトワゴンという一見ニッチと思われる市場を開拓し、堅実なセールスを続けているモデルです。ここではリッターカーのハイトワゴンという新たな市場を開拓した意欲作スズキソリオについて徹底レビューしてみましょう。

現行型ソリオは2015年8月に登場しました。モデル体系は標準車のソリオと、現在流行している薄目の二段式のヘッドライトを採用したソリオバンディットの2種類。リアスライドドアを採用したのは2010年に登場した先代からですが、ソリオのルーツをたどると1997年に登場したワゴンRワイドに到達します。ワゴンRワイドは軽自動車のハイトワゴン、ワゴンRをベースに全長と全幅を拡大したボディに1.0Lのエンジンを搭載したモデルです。ドアはヒンジ式を採用していました。当時、ワゴンRは大ヒットしており、ワゴンRワイドはまさに「二匹目のどじょう」を狙ったモデルでした。

一本化用ソリオ

成功までの長く曲がりくねった道のり

しかし、その作戦は功を奏さずワゴンRワイドの販売はきびしいものでした。1999年にフルモデルチェンジを行い後継車としてワゴンRプラスが登場します。このモデルは最初から小型車用として開発されたシャシーを採用するなど意気込みを感じさせるモデルでしたが、やはりセールス的には苦戦。2000年12月の一部改良時にワゴンRソリオと車名を変更。さらに2005年8月の一部改良で軽自動車のワゴンRがモデルチェンジしたことにより、「ソリオ」と現在の車名に変更されました。結局、ワゴンRとは異なるシャシーを使用しているにもかかわらず、ワゴンR人気に便乗しようという作戦はうまくいかず、度重なる車名変更という迷走だけが目立つ車種でした。

安く手に入れる

先代モデルの成功、ライバルの参入

ソリオの転機となったのが、2010年12月に登場した先代モデル。軽スーパーハイトワゴンのようなスタイルに両側スライドドアを採用したコンパクトハイトワゴンへと生まれ変わりました。そして先代ソリオは見事にその新しいマーケットの開拓に成功、市場を独占してきたのです。しかし、このソリオの成功によりコンパクトハイトワゴン市場にスポットライトが当たり、2016年11月にはトヨタルーミー/タンク、ダイハツトール、スバルジャスティが投入されます。しかしライバルがヒットモデルとなっても、ソリオの販売台数は落ちませんでした。従来のリッターカー市場はコンパクトハイトワゴンが主力車種となるほど変わってしまったのです。

ライバル車をいまだに寄せ付けないハイブリッドの好燃費

ライバル車をいまだに寄せ付けないハイブリッドの好燃費

スズキソリオは今もコンパクトハイトワゴン市場の主役です。2015年8月に登場した現行ソリオは軽量・高剛性を両立した新開発のプラットフォームを採用し、走行性能や静粛性そして、安全性を大幅に向上させています。搭載されているパワートレインは、デビュー当初は最高出力91ps、最大トルク118Nmを発生する1.2L直列4気筒エンジン、そしてその1.2Lエンジンに最高出力3.1ps、最大トルク50Nmを発生するモーター機能付発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムの2種類を設定していました。

搭載パワートレイン
さらに、2016年11月には1.2Lエンジンに最高出力13.6ps、最大トルク30Nmを発生するモーター機能付発電機を組み合わせたパラレル方式ハイブリッドシステム搭載車を設定。スズキ独自の5速オートギアシフト(AGS)と組み合わされ、燃費性能はJC08モード燃費で32.0km/Lという実力を発揮しています。駆動方式はこのハイブリッド車は2WD(FF)のみですが、ガソリン車とマイルドハイブリッド車は4WDも用意され、JC08モード燃費は22.0〜27.8km/Lとライバル車を凌ぐ優れた燃費性能を誇ります。

抜群に使いやすいリアシート

ソリオ室内

ソリオ運転席

抜群に使いやすいリアシート

ソリオ荷室

シートアレンジ

利便性の高いリアスライドドアは、両手がふさがっていても、スイッチひとつでスライドドアが自動解錠&自動オープンしてくれるワンアクションパワースライドドアを装備しています。そして、スライドドアの開口高は1230mm、開口幅640mmと広々としているだけでなく、ステップ高は360mmと低く床面との段差が小さいため、小さいお子さんから高齢者まで、誰もが乗り降りしやすい仕様となっているのが特徴です。さらに、センターピラーに乗降クリップを用意するなど高いホスピタリティを持っています。

安全装備のレベルの高さもさすが

ステレオカメラ

ソリオは安全装備も充実しています。フロントガラス内に設置されたステレオカメラで前方のクルマや人を検知し、またリアバンパーに内蔵した超音波センサーによって車両後方の障害物を検知するなど車両の全方位で監視しています。

運転支援システム
ステレオカメラを使用した運転支援システムは、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などに加えて、高速道路で先行車との追従走行を行うアダプティブクルーズコントロール、周囲の状況に合わせて自動でハイビームとロービームを切り替えるハイビームアシストも装備しています。

マイルドハイブリッドの上級グレードがおすすめ

販売台数では販売拠点数の多いライバル車にリードされていますが、コンパクトハイトワゴン市場を開拓したソリオは燃費性能や安全性能といったクルマの実力では大きくリードしています。

ソリオのおすすめのグレードは先進の運転支援システムが標準装備のマイルドハイブリッドの上級グレードMZ(バンディットはMV)です。ナノイー内蔵オートエアコンをはじめ、後席右側スライドドアにも自動開閉機能を備えています。フルハイブリッドのSZ(バンディットはSV)の32.0km/Lという燃費は魅力ですが、約22万円の差があります。マイルドハイブリッド車の燃費もなかなかの優れものなので、MZ(バンディットはMV)で十分でしょう。

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格
G2WD(FF)24.8145万9080円
4WD22158万5440円
ハイブリッド MX2WD(FF)27.8170万3160円
4WD23.8182万9520円
ハイブリッド MZ2WD(FF)27.8195万4800円
4WD23.8208万1160円
ハイブリッド SX2WD(FF)32201万9600円
ハイブリッド SZ217万9440円
バンディッドハイブリッド MV27.8194万4000円
4WD23.8207万360円
バンディッドハイブリッド SV2WD(FF)32216万8640円

 

※記事の内容は2019年8月時点の情報で執筆しています。

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