寄稿記事(上級者向け)
モータージャーナリスト
萩原文博はぎはらふみひろ

「ダイハツ タント」元祖スーパーハイトワゴンはまだまだ実力十分

「ダイハツ タント」元祖スーパーハイトワゴンはまだまだ実力十分
タント

新型となったホンダN-BOXが爆発的な人気となり、2017年12月にはスズキスペーシアもフルモデルチェンジを受けるなど、軽自動車のスーパーハイトワゴン戦線が騒がしい。このカテゴリーのパイオニアであるダイハツタントは2013年の発売以来4年が経過しているが、その実力はいまだ一線級なのか?プロが試乗記も交えて徹底レビュー!

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N-BOXとスペーシアは新型にスイッチ、5年目を迎えたタントやいかに!

N-BOXとスペーシアは新型にスイッチ、5年目を迎えたタントやいかに!

2017年は軽自動車の人気モデルとなっているスーパーハイトワゴンで大きな動きがありました。

8月に軽自動車で最も多い販売台数を誇るホンダN-BOXが第2世代へとフルモデルチェンジを行い、以前にも増して爆発的な人気となっています。

12月にはやや影の薄かったスズキスペーシアもフルモデルチェンジを実施。今回は子育て世代からアクティブなファミリーへとターゲットを変更し、ワゴンRやムーヴなどのハイトワゴンユーザーの取り込みも目論んでいます。

現在、軽自動車で最も勢いのあるスーパーハイトワゴンですが、そもそもこのクラスを開拓したのがダイハツタントです。

3代目となる現行型タントは2013年登場とこのクラスでは最もロングセラーモデルとなっていますが、ライバルたちが新型に切り替わる中、パイオニアの実力は色あせていないのでしょうか。今回はその実力を徹底的にチェックしましょう。

初代タントは2003年に登場しました

初代タントは2003年に登場しました。その特徴はハイトワゴンのダイハツムーヴをベースに、エンジンを運転席前に置くFFレイアウトを採用しながらも、広い室内空間を実現した点です。

セミキャブオーバー型の商用車タイプも同じように広い室内空間を実現していますが、それらはエンジンを運転席下に搭載しているため騒音や運転感覚がFFレイアウトモデルと比べると劣ります。

一般の人が違和感なく乗れるFFレイアウトを採用しながら、広大な室内空間を実現したことで、「軽自動車のミニバン」としてファミリー層から支持を受けたのです。ちなみに初代から標準モデルのタントと、メッキパーツを多用し押し出し感を強めたタントカスタムの2モデルが用意されていました。

柱のない左リアの「ミラクルオープンドア」で人気爆発!

初代タントは全てのドアがヒンジ式ドアを採用していましたが、2007年にフルモデルチェンジを行い2代目に進化したタントには、左リアドアにピラーを内蔵し大開口幅を実現したスライドドアの「ミラクルオープンドア」が採用されます。このミラクルオープドアの利便性の高さがタントを大ヒットモデルへと躍進させました。

柱のない左リアの「ミラクルオープンドア」で人気爆発!

3代目は2014年の新車販売台数ナンバーワン

そして2013年10月に現行型となる3代目タントが登場。2代目は助手席側のみがスライドドアでしたが、このモデルからは運転席側リアドアもスライドドアへ変更。

タントのアイコンとなっている助手席のミラクルオープンドアはさらに進化し、助手席のスライド量を10cm拡大。さらに後席下部の出っ張りをなくしてフルフラット化することで、A型のベビーカーを畳まず、積載できるようになるなどさらに利便性が向上しています。

さらに、燃費性能を向上させるためボディの一部(フロントフェンダーやバックドアなど)に軽量な樹脂製パーツを採用しています。こうした細かい工夫によって3代目タントは2014年普通車を含めても新車販売台数No.1に輝いたのです。

男性向けの「カスタム」はダイハツが元祖。もちろんタントにも

男性向けの「カスタム」はダイハツが元祖。もちろんタントにも

現行の3代目タントも子育てママ向けの標準車のタントと、エアロパーツを装着しターゲットを男性向けとしたタントカスタムの2種類が用意されています。

タントカスタムはメッキパーツを多用していることと大きなフロントグリルが特徴です。設定されているボディカラーもダーク系の色が多くなっています。

インテリアはタントがアイボリーやベージュという明るい色を採用①

インテリアはタントがアイボリーやベージュという明るい色を採用②

インテリアはタントがアイボリーやベージュという明るい色を採用しているのに対して、タントカスタムはブラックを基調としています(標準車のタントでもオプションでブラックインテリアパックが用意されています)。

歩行者も対象となったスマートアシストで進化を続ける安全装備

応となるなど、安全性能に関しては着実なアップデートが行われています。歩行者も対象となったスマートアシストで進化を続ける安全装備

安全性能ではデビュー当初から衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト」が設定されていましたが、2015年4月の一部改良の際に、それまでのレーダーセンサーとソナーセンサーに単眼カメラを加えたスマートアシストIIへと進化。前方の車両に加えて歩行者も認識するようになりました。

さらに走行中ウィンカーを出さずに車線から車両がはみ出しそうになった場合、ドライバーに音と警告灯で伝える車線逸脱警報機能を追加しています。さらに2016年11月の一部改良でスマートアシストはIIからIIIへと進化。

スマートアシストIIIではフロントウィンドウ上部に小型ステレオカメラが設置され、衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)の作動車速域が約80km/hまで対応となるなど、安全性能に関しては着実なアップデートが行われています。

搭載するエンジンは直列3気筒DOHC

搭載するエンジンは直列3気筒DOHCと直列3気筒ターボの2種類。駆動方式は全モデルにFFと4WDが用意されています。トランスミッションは全車CVTを採用し、JC08モード燃費は24.6〜28.0km/Lを実現しています。

見た目通りの広い室内と、見た目を裏切る安定した走り

見た目通りの広い室内と、見た目を裏切る安定した走り

では実際乗ってみるとどうなのでしょう。今回試乗したグレードは標準モデルのタントX“SAIII”です。クルマを改めて見回すとボディサイズに制約のある軽自動車だけに1750mmの全高は非常に高いと感じます。

ドアを開いて乗り込んでみるとやはり頭上の空間は余裕タップリで開放感は抜群

ドアを開いて乗り込んでみるとやはり頭上の空間は余裕タップリで開放感は抜群です。タントのセールスポイントの一つである助手席側リアに採用されたミラクルオープンドア。

やはりその使い勝手は格別で、低く設定されたフロアもあってお子さんからお年寄りまでラクラクと車内にアクセスすることが可能です。

また、リアシートを一番後ろまでスライドさせれば①

また、リアシートを一番後ろまでスライドさせれば②

また、リアシートを一番後ろまでスライドさせれば、ベビーカーもそのまま畳まずに載せることができますし、背の高い鉢植えなども積載することも可能です。このミラクルドアだけはN-BOXにもスペーシアにもないタント独自の魅力と言えるでしょう。

広いキャビンスペースを確保するために背の高いタントですが①

広いキャビンスペースを確保するために背の高いタントですが②

広いキャビンスペースを確保するために背の高いタントですが、見た目を裏切って走行中に揺れを感じて安定性を欠くようなことはほとんどありません。タントはアンダーボディの剛正強化やフロントサスペンションのショックアブソーバーのリバウンドスプリングの設定、フロントスタビライザーの採用グレードの拡大などによってカーブなどでのふらつきを抑制し、操縦安定性を向上させているからです。

このあたりはダイハツのスーパーハイトワゴン作りの長い経験を感じさせます。新採用された樹脂製パーツは軽量化や歩行者保護性能を向上させるだけでなく、ボディの空力性能向上にも貢献しており、高速道路での静粛性もかなり改善されています。これまでのスーパーハイトワゴンはパワーのあるターボエンジンでないと合流などの加速時にストレスを感じることもありましたが、タントは自然吸気エンジンでもアクセル操作に対して、機敏に反応しキビキビと軽快に走ることも印象的でした。

■ダイハツタント価格表

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
LFF28122万400円
4WD27135万円
L“SAIII”FF28128万5200円
4WD27141万4800円
XFF28135万5400円
4WD25.8147万9600円
X“SAIII”FF28142万200円
4WD25.8154万4400円
G“SAIII”FF28153万3600円
4WD25.8165万7800円
Xターボ“SAIII”FF26150万1200円
4WD24.6162万5400円
カスタムXFF28152万8200円
4WD25.8165万2400円
カスタムX“SAIII”FF28159万3000円
4WD25.8171万7200円
カスタムX“トップエディションSAIII”FF28165万2400円
4WD25.8177万6600円
カスタムRS“SAIII”FF26170万6400円
4WD24.6183万600円
カスタムRS“トップエディションSAIII”FF26174万9600円
4WD24.6187万3800円

 

タントのオススメグレードは標準車がX“SAIII”です。その理由はオートエアコンや助手席側のスライドドアにワンタッチで開閉できるパワースライドドアを標準装備しているからです。

一方のタントカスタムはX“トップエディションSAIII”です。専用の14インチアルミホイールをはじめ、ダークメッキLEDヘッドランプと専用の大型エアロバンパー(フロント/リア)を装備しています。自然吸気エンジンで走行性能は十分満足できると思いますが、高速を使う頻度の多い人や坂道などが多いという人にはターボエンジンを搭載した、タントXターボ“SAIII”、タントカスタムRS“トップエディションSAIII”をオススメします。

ミラクルオープンドアと安全装備はまだまだ魅力的

冒頭で述べたようにスーパーハイトワゴン市場にはN-BOXやスペーシアといったフレッシュなニューモデルが続々と登場しています。しかしそのパイオニアであるタントは独自のミラクルオープンドアや進化を続ける安全装備など、子育て世代の使い勝手を追求したクルマ作りで、まだまだ魅力的な一台であることは間違いないでしょう。

※記事の内容は2018年1月時点の情報で執筆しています。

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