ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す
ライターから記事を探す

アリオンに搭載される「Toyota Safety Sense」の内容は?安全性能を徹底解説

アリオンに搭載される「Toyota Safety Sense」の内容は?安全性能を徹底解説
アリオンに搭載される「Toyota Safety Sense」の内容は?安全性能を徹底解説

出典: トヨタ「アリオン」特長

車の安全性は決して無視できない車選びのポイントといえます。昨今の車には衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術が搭載されているケースがほとんどですが、先進安全技術の充実度は車種によって大きく異なるため、必ず細かい部分まで確認するようにしましょう。

ここでは、トヨタ「アリオン」の安全性能について詳しく紹介します。

  • アリオンは「Toyota Safety Sense」を標準装備している
  • アリオンの衝突被害軽減ブレーキは歩行者の検知ができない
  • 先進安全技術の充実度は近年の新型車には見劣りするといわざるをえない

アリオンの安全性能の特徴

2代目モデルとなる現行型のアリオンは2007年6月に登場し、販売開始から長期間が経過したモデルではありますが、数度にわたる一部改良や2回のマイナーチェンジによって進化させ、装備内容などをアップデートさせています。

先進安全技術に関しては、2016年6月の2回目のマイナーチェンジでトヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が採用されました。アリオンに搭載される「Toyota Safety Sense」はレーザーレーダーと単眼カメラの2種類のセンサーを利用する検知システムを採用しています。この2016年6月のマイナーチェンジ以降、アリオンの先進安全技術には手が加えられていません。

現在、アリオンにはエントリーグレードを含む全車に「Toyota Safety Sense」が標準装備されているのは評価できる部分ではあります。しかし、2016年時点に比べると現在では先進安全技術は格段に進化しました。アリオンに搭載している検知システムは世代が古く、性能面では最新のものに後れを取っていることは否めません。

アリオンに搭載される「Toyota Safety Sense」の内容

ここからは、アリオンの「Toyota Safety Sense」にはどのような先進安全技術が含まれているのかを見ていきましょう。

プリクラッシュセーフティ

プリクラッシュセーフティ出典: トヨタ「アリオン」WEBカタログ

先行車を検知して危険を警告

レーザーレーダーと単眼カメラで先行車を認識し、衝突のおそれがあるとシステムが判断した場合は警告を発してドライバーに危険を知らせます。

ブレーキ踏力をアシスト

警告を発している状態でドライバーがブレーキペダルを踏むと、システムがブレーキ踏力を強力にアシストしてブレーキ制動力を高め、衝突を回避できるように支援します。

自動ブレーキを作動

先行車との距離がさらに近づくなど、安全に減速できず衝突のおそれがさらに高まった場合は約10~80km/hの幅広い速度域において自動ブレーキを作動させ、減速することで衝突の回避や被害軽減をアシストする機能です。

アリオンでは検知対象が先行車のみとなっています。現在では車両と昼間の歩行者検知機能があるものが多く、中には自転車や夜間歩行者の検知が可能なものもあるため、アリオンのプリクラッシュセーフティは今となってはもの足りないといえるでしょう。

レーンディパーチャーアラート

レーンディパーチャーアラート出典: トヨタ「アリオン」特徴

車線からはみ出さないようサポート

約50km/h以上で走行中にシステムが車線を認識し、ウィンカー操作なしで車線から車両がはみ出す危険があると判断した場合は音と表示で警報を発し、ドライバーに注意喚起する機能です。

回避操作をサポートするステアリング支援機能などは搭載されていません。

オートマチックハイビーム

システムが対向車のランプなど周囲の明るさを認識し、状況に応じて自動でハイビームとロービームを切り替える機能です。ハイビームの使用頻度を上げて早期の歩行者発見をサポートするほか、手動切替えの手間をなくしたり、切替え忘れを防いだりすることで安全運転に貢献します。

アリオンに搭載されている「Toyota Safety Sense」に含まれる先進安全技術は以上の3種類ですが、「Toyota Safety Sense」のセンサー技術を活用した付帯機能として、先行車発進告知機能があります。

先行車発進告知機能は、信号待ちや渋滞などでブレーキペダルを踏んで停止している際に先行車が約4m以上進んでも自車が停止したままであるとシステムが判断した場合、音と表示で先行車の発進をドライバーに知らせて出遅れを防ぐ機能です。

インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]

トヨタでは、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置に該当するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]は「Toyota Safety Sense」に含まれておらず、別扱いとなっています。

インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]は車両に設定された8個の超音波センサーで周囲の状況を監視し、障害物を認識します。前後進行方向に障害物を検知している場合はエンジン出力を抑制し、急加速を防ぐようサポート。さらに障害物と接近した場合にはブレーキ制御も入るシステムです。

インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]は全車標準装備ではなく、「Gパッケージ」「G-plusパッケージ」に搭載されます。基本グレードの「A15」「A18」では、メーカーオプションでの追加が可能です。

経済産業省や国土交通省が普及を啓発する先進安全技術を搭載する車「サポカー」は、搭載する機能によって区分が設けられています。衝突被害軽減ブレーキを搭載する車は「サポカー」、衝突被害軽減ブレーキに加えてペダル踏み間違い時急発進抑制装置などを搭載する車は「サポカーS」に分類され、「サポカーS」はさらに搭載されている先進安全技術の充実度によって「サポカーSベーシック」「サポカーSベーシック+」「サポカーSワイド」の3つに分類されます。

最も上位の「サポカーSワイド」の認定には歩行者の検知が可能な衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトの搭載が必要で、今日では「サポカーSワイド」の認定を受けていることが誰もが安心して利用できる車のひとつの基準となっています。

アリオンは衝突被害軽減ブレーキが歩行者の検知に対応していないため、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を装着しているグレードでも「サポカーSベーシック+」、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]非装着車は「サポカー」の認定となっているため、先進安全技術が充実しているとは言い難い状況です。

アリオンの安全性能は近年の新型車には見劣りするといわざるをえない

アリオンの先進安全技術の充実度は高いとは言い難く、近年の新型車には大きく見劣りする状態であることは否定できません。アリオンのような4ドアセダンのメインターゲットはシルバー世代であるため、せめて歩行者検知が可能な衝突被害軽減ブレーキは欲しいところです。

モデルライフが長いため放置されている印象があり、安全性能に関してはさらなるアップデートが必要といえるでしょう。

LINEでクイズキャンペーン 第4弾

よくある質問

Q1:アリオンには先進安全技術は全車に標準装備されているの?

A:はい、アリオンにはレーザーレーダーと単眼カメラの2種類のセンサーを使用する検知システムを採用したトヨタの衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されています。

Q2:アリオンに搭載される先進安全技術にはどんなものがあるの?

A:先行車を検知して危険があれば自動ブレーキを作動させる「プリクラッシュセーフティ」、車線からのはみ出しを警告する「レーンディパーチャーアラート」、周囲の状況に応じてハイビームとロービームの自動切替えを行う「ハイビームアシスト」、信号待ちや渋滞時の出遅れ防止をサポートする「先行車発進告知機能」が搭載されています。

Q3:アリオンはグレードによって先進安全技術の充実度に差がある?

A:はい、あります。ペダル踏み間違い時急発進抑制装置にあたるインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]は基本グレードの「A15」「A18」には標準装備されず、メーカーオプション扱いとなっています。

Q4:アリオンはどの「サポカー」に該当するの?

A:アリオンのインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]装着車は「サポカーSベーシック+」、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]非装着車は「サポカー」に該当します。

※記事の内容は2021年1月時点の情報で執筆しています。

トヨタアリオンの新車カーリース情報
関連するカーリース情報
その他のトヨタアリオンの記事
関連記事
カーリースお役立ち記事
車種から記事を探す
人気記事ランキング
注目のキーワード
閉じる

LINEでクイズキャンペーン 第4弾