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中古車のホンダ「ジェイド」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のホンダ「ジェイド」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

ファミリーカーの定番モデルとなったミニバン。その中で立体駐車場に対応する全高1550mmに抑えたコンパクトなボディに、3列シートをレイアウトした画期的なパッケージを採用しているのがホンダジェイドです。2015年に登場した現行モデルは、1.5Lエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載。またHonda SENSINGと呼ばれる先進の運転支援システムを採用しているのが特徴です。今回は中古車のジェイドなら、どのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

【この記事のポイント】
✔一番推したい中古車のホンダ「ジェイド」は2015〜2018年式のハイブリッドX
✔スポーティーな走りを楽しむなら1.5RSを手に入れる

中古車のジェイド、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2015〜2018年式のハイブリッドX」を150万円で買う!

中古車のジェイド、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら「2015〜2018年式のハイブリッドX」を150万円で買う!

現在、ホンダジェイドの中古車の流通台数は約240台となっています。中古車の平均価格は3カ月前が約158万円で、現在は約162万円と4万円の値上がり傾向。中古車の価格帯は約70万〜約300万円と幅広くなっています。すでに生産終了となっているモデルなので、今後中古車が増加する可能性は低いでしょう。

ジェイドは2018年にマイナーチェンジを行い、それまでの3列シートのみからステーションワゴンのように使える5人乗り2列仕様車を設定します。このマイナーチェンジを境に前期型、後期型と分けると中古車の流通台数は前期型が約180台、後期型は約60台と圧倒的に前期型が多くなっています。搭載されているパワートレインは1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドと1.5L直列4気筒ターボの2種類です。

もし、自分がジェイドの中古車を購入するとしたら、流通台数の豊富な前期型のハイブリッドXを狙います。燃費性能に優れたハイブリッド車というだけでなく、運転支援システムのHonda SENSINGを標準装備しているからです。現在、2015〜2018年式の前期型ハイブリッドXの中古車は約105台流通していて、価格帯は約80万〜約185万円となっています。予算150万円に絞っても約75台。100万円以下でも7台あります。
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ジェイドのサードシートはエマージェンシーと割り切りたいスペースですが、サードシートを格納すれば、広いラゲッジスペースとなります。また、全高は1550mmと立体駐車場に対応しているので、都市部のマンションに住んでいる人にはピッタリのクルマです。さらに、リアサスペンションにダブルウィッシュボーン式を採用し、高い路面追従性を実現。走行性能の高さはミニバン離れしています。
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さらに高い走行性能を求めるのであれば、1.5Lターボエンジンを搭載したRSがおすすめです。1.5RSの中古車は約84台流通していて、価格帯は約100万〜約250万円。運転支援システムのHonda SENSING付きだと190万円からとなります。100万円台でも約58台の中古車が流通しているので、走りの良いステーションワゴンで、時々ミニバンとして使いたいという人におすすめです。

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ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のジェイド

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車のジェイド

もっと予算があるという人には、2018年のマイナーチェンジの際に設定されたハイブリッドRSホンダセンシングがおすすめです。スポーティーな外観デザインをはじめ、CVT制御に全開加速ステップアップシフト制御とブレーキ時ステップダウンシフト制御を追加。ハイブリッドシステムも制御に改良が加えられ、さらにパドルシフトを採用するなどジェイドハイブリッドの中でもスポーティーなグレードです。ハイブリッドRSホンダセンシングの中古車の流通台数は約23台で、価格帯は約169万〜約299万円となっています。優れた燃費性能と走行性能を両立したジェイドハイブリッドRS Honda SENSINGの高年式中古車が200万円前半で手に入るのはバリューが相当高いです。

ジェイドのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

ジェイドのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

ストリームの後継車として登場したホンダジェイドは2015年2月から2020年7月まで販売された6人乗りのコンパクトミニバンです。ジェイドは、足回りや床下部品の小型化を徹底し、効率良くレイアウトした超高密度低床プラットフォームを採用。ボディサイズは全長4650mm×全幅1775mm×全高1550mmで、3列シートをもつクルマながら都市部に多く存在する立体駐車場に対応した優れたパッケージングが特徴です。
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外観デザインは、フロントマスクにグリルとヘッドライトを横基調で結んだホンダのデザインアイデンティティ「ソリッド・ウイング・フェース」を採用。リアコンビランプは、リアウィンドウと連続性のあるグラフィック処理で一体感を保ちつつ、テールランプとストップランプにLEDを採用し、上質感を演出しています。

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インテリアは、運転席と助手席で左右対称となる大胆な平面を創出。シルバー加飾でふち取りした木目加飾パネルを配置することで、上質な家具を思わせるデザインを採用。室内空間は、さまざまなシーンに応える居住性と使い勝手の良さを追求しています。
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2列目シートの「Vスライドキャプテンシート」は、リアのホイールハウスを避け、斜め後方へ大きくスライドさせる新機構で、足元に広いスペースを作り出します。シートを後ろに下げるほどシート位置が内側に寄っていくため、2列目シートでも快適な前方視界を得られます。3列目シートは、用途や積む物に合わせて左右独立してシートを倒すことができる「5:5分割床下格納機構」を採用しています。

パワートレインはJC08モード燃費で、25.0km/Lという優れた燃費性能を実現する1.5L直噴エンジン+高出力モーター、そして7速DCTを組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDを搭載。

安全装備では、フロントエンブレム裏に設置したミリ波レーダーと、フロントウィンドウ内上部に設置した単眼カメラという、特性の異なる2種類のセンサーで構成した先進の運転支援システム「Honda SENSING」を装備しています。
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2015年5月には、最高出力150ps、最大トルク203Nmを発生する1.5L直列4気筒VTECターボエンジンを搭載したRSを追加しました。走りに磨きをかけるため、サスペンションは、ハイブリッド車に対してフロントの剛性を15%、リアの剛性を20%アップ。さらに、スプリングやダンパーなどにRS専用のセッティングを施すことで、上質な乗り心地を損なうことなく、安定感のある走りと軽快なステアフィールを実現しています。
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外観もメッシュタイプの専用グリルデザインを採用。さらにテールゲートと同様、フロントグリルにもRSエンブレムをあしらっています。インテリアはブラウンとブラックの2色を用意。シートはファブリックとプライムスムースのコンビシートを採用しています。
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2018年5月にジェイドはマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えて、「NEW STYLE WAGON」をコンセプトに、ガソリン車とハイブリッド車に2列シート5人乗り仕様を追加。RSグレードは2列シート5人乗り仕様のガソリン車とハイブリッド車となりました。
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さらに、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準装備するなど商品力に磨きをかけています。RSはインラインタイプのLEDヘッドライトや、ハニカムメッシュフロントグリル、新規採用18インチのアルミホイールを採用し、スポーティーかつシャープなデザインとしています。ガソリン車、ハイブリッド車ともにトランスミッションのセッティングが変更され、よりスポーティーで上質な走りへと進化しています。

こちらもおすすめ!ジェイドの中古車をタイプ別に選ぶなら

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とにかくコスパ重視なら 「2015〜2018年式のハイブリッドX」 中古市場の相場約80万〜約185万円

ホンダジェイドの中古車で、コストパフォーマンスが高いのは、「2015〜2018年式のハイブリッドX」です。燃費性能に優れた1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載。また、先進の運転支援システム「Honda SENSING」を採用しているにもかかわらず、中古車相場は約80万〜約185万円と100万円以下から手に入ります。欲張りな人でもこのグレードならば納得でしょう。

走行性能を重視するなら「ターボエンジンを搭載した1.5RS」 中古市場の相場約100万〜約250万円

ジェイドには1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドと1.5L直列4気筒ターボという2つのパワートレインが用意されています。1.5 Lターボエンジンを搭載するRSグレードは、サスペンションなど専用のシャシーセッティングが施され走行性能に磨きをかけています。前期型に運転支援システムは採用されていませんが、2列シート仕様となった後期型は標準装備となります。中古車の価格帯は約100万〜約250万円となっていて、100万円台で走りが良く、立体駐車場に対応した優れたパッケージングのコンパクトミニバンはジェイドのほか見当たりません。

走りも安全性能もすべて備えたモデルなら「ハイブリッドRS Honda SENSING」 中古市場の相場価格帯は約169万〜約299万円

ジェイドの中古車は2018年のマイナーチェンジ前に集中しています。したがって流通台数は少ないですが、走りも安全装備も充実しているのが、ハイブリッドRS Honda SENSINGです。価格帯は約169万〜約299万円となっていますが、ほとんどが200万円台です。しかしこのモデルが100万円台ならば、即買いしたいベストバイグレードです。

中古車のジェイドならではのチェックポイントはココ

中古車のジェイドならではのチェックポイントはココ

前期型には安全装備が非装着のグレードがある

ジェイドは最上級モデルのハイブリッドXは運転支援システムのHonda SENSINGが標準装備となっていますが、前期型のハイブリッドやRSは非装着となっています。マイナーチェンジ後のモデルには車名にHonda SENSINGと入っているので、間違えにくくなっていますが、自分の購入するクルマにHonda SENSINGが装着されているかどうかはしっかりと確認してください。

ジェイドは内装をチェック

ミニバンのジェイドは外観以上にインテリアをチェックしましょう。特にお子さんやペットが乗ることが多いセカンドシートやラゲッジルームなどの汚れなどを見て、前オーナーがどのように使用していたのかを確認したいところ。また、さまざまな装備がしっかりと作動するかどうかも確認しましょう。

きちんと整備を受けたクルマかどうかをチェック

中古車のコンディションは前オーナーの使い方に左右されます。エンジン車の場合は、走行距離が少ないほうが良コンディションといわれますが、バッテリーを搭載しているハイブリッド車の場合は、年式の割に走行距離が少ないと、バッテリーが弱っている可能性があるので、コンディションが良いとは言いきれません。また走行距離が伸びていても、ディーラーなどでしっかりとメンテナンスを行っている履歴が整備記録簿に残っていれば、安心して購入することができます。したがってジェイドの中古車を購入する際には、必ず、整備記録簿でこれまでの履歴を確認してください。もし、この整備記録簿がないというのであれば、購入は避けたほうがいいでしょう。

ジェイドの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

コンパクトミニバンのヒットモデル「トヨタシエンタ」

コンパクトミニバンのヒットモデル「トヨタシエンタ」

ジェイドの最大のライバルと言えるのは、同じコンパクトサイズミニバンである、トヨタシエンタでしょう。現行型シエンタは2015年に登場しました。ジェイドがリアにヒンジ式のドアを採用しているのに対して、シエンタは利便性に優れたスライドドアを採用。サードシートがセカンドシート下に格納できるなど工夫が施されています。搭載するパワートレインは1.5Lガソリンエンジンと1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドの2種類。同じコンパクトミニバンですが、ジェイドが走行性能重視なのに対してシエンタはユーティリティ重視となっています。

5ナンバーサイズのスタイリッシュなコンパクトミニバン「トヨタウイッシュ」

5ナンバーサイズのスタイリッシュなコンパクトミニバン「トヨタウイッシュ」

ジェイドと同じスタイリッシュな外観デザインを採用したコンパクトサイズのミニバンとしてトヨタウィッシュをピックアップしました。最終モデルとなった2代目ウィッシュは2009年〜2017年に販売されました。シャープなヘッドランプと相まって精悍さを高めたほか、ルーミーさとスポーティーさを兼ね備えたスタイリッシュな外観が特徴です。搭載するエンジンは1.8Lと2Lの直列4気筒です。最上級グレードの2.0Zは3ナンバーサイズボディを採用し、リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用するなどスポーティーさを強調しています。

スタイリッシュなデザインながらリアスライドドアを採用「マツダプレマシー」

スタイリッシュなデザインながらリアスライドドアを採用「マツダプレマシー

最終モデルとなったマツダプレマシーは、2010年〜2018年に販売されました。高い空力性能を実現した外観デザインによって燃費性能や走行時の静粛性を向上させています。また、スタイリッシュ系コンパクトミニバンでは唯一リアにスライドドアを採用し、利便性の高さも魅力です。搭載されているエンジンは2L直列4気筒のみですが、後期型にはスカイアクティブGと呼ばれるマツダの新技術が搭載されたエンジンが搭載されていました。サスペンションはリアにマルチリンク式を採用し、ミニバンながらマツダらしいスポーティーな走りが味わえるモデルとなっています。

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中古車のジェイドを賢く探すのなら

中古車のジェイドを賢く探すのなら

では、中古車のジェイドをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合わせた保証を付けることができます。

カーセンサーnetのジェイドの掲載件数は249件、価格帯は69.8万~298.9万円となっています(※)。
※いずれも2021年7月31日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のジェイド掲載台数は251件、価格帯は69.8万~279万円となっています(※)。
※いずれも2021年7月31日時点の情報です。

やや販売面で苦戦したので流通台数は少ないが、優れたパッケージの意欲策

やや販売面で苦戦したので流通台数は少ないが、優れたパッケージの意欲策

ジェイドが発売されたタイミングはスタイリッシュミニバンの人気が下降していたタイミングで、コンパクトサイズミニバンはシエンタやフリードのような広い室内空間と利便性の高いリアスライドドアを採用したモデルが人気となっていました。しかしジェイドは立体駐車場に対応したパッケージング、早くから先進安全装備のHonda SENSINGを搭載しているなどセールスポイントの多い車種です。新車時は価格が高いため苦戦しましたが、中古車となっては隠れた名車と言える存在です。

よくある質問

Q1:中古車のジェイド、どれを買うべき?

A:ジェイドの中古車は2015年〜2018年式に集中しています。流通台数は最上級グレードのハイブリッドXが多いので、このグレードを狙うと高いコストパフォーマンスを体感することができます。

Q2:中古車のジェイドを買うときに気を付けたいポイントは?

A:運転支援システムのHonda SENSINGは前期型では最上級グレードのハイブリッドXにしか標準装備されていません。しかし後期型では全車標準装備となり、車名にHonda SENSINGと入っています。

Q3:中古車のジェイドはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のジェイドに乗ることができます。

※記事の内容は2021年7月時点の情報で制作しています。

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