ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す
ライターから記事を探す
寄稿記事
モーター・エヴァンジェリスト
宇野 智うのさとる

中古車のトヨタ「ラッシュ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のトヨタ「ラッシュ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車のトヨタ「ラッシュ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

2006年1月から2014年10月の間に販売された、トヨタ「ラッシュ」。今のコンパクトSUVの先駆け的な存在でした。SUVとコンパクト2BOXとワゴンの良さを融合したパッケージングで、当時の人気は今ひとつでしたが、中古車では買いやすいモデルとなっています。そんなラッシュの中古車選びのポイントや、注意点をまとめてお伝えします。

  •  一番推したい中古車のトヨタ「ラッシュ」は2013年1月一部改良モデルの4WD「G “Lパッケージ”」
  •  先進安全装備が付かない基本設計が古い車。保証がしっかりと付いた中古車を選びたい

中古車ラッシュ、おすすめモデルはズバリこれ。2013年1月一部改良モデルの4WD「G “Lパッケージ”」

中古車ラッシュ、おすすめモデルはズバリこれ。2013年1月一部改良モデルの4WD「G “Lパッケージ”」

トヨタ「ラッシュ」は、2006年1月から2014年10月まで販売されていたコンパクトSUVで、ダイハツ「ビーゴ」からOEM供給を受けたモデルです。ラッシュは、コンパクト2BOXと、ワゴンを融合した新しいジャンルのクロスオーバーSUVとしてデビューしました。

デビュー後しばらくは販売が好調でしたが、人気は尻すぼみになり、デビュー後9年に満たずにラインナップから消えてしまいました。実質的な後継車は、ラッシュの販売終了から3年過ぎた、トヨタ「ライズ」(ダイハツ「ロッキー」のOEM)となり、こちらは大ヒット。ラッシュのデビューは、今のようなコンパクトSUV人気はなかったころ(ミドルクラスSUVは大人気でしたが)で、発売開始のタイミングがもっと遅かったら、ヒットを飛ばしたモデルになっていたかもしれません。

ラッシュのエンジンは、1.5Lガソリンで平凡なスペックではありましたが、今や珍しくなったFR(後輪駆動)ベースのSUV。2WD車で後輪駆動の国産コンパクトSUVは、ラッシュ/ビーゴのみという稀少な存在です。シティユースを前提とした設計ながら、最低地上高はしっかりと稼いでおり、そこそこのオフロードも難なくこなす隠れた実力モデルではありました。

そんなラッシュ、中古車で買うなら、最終モデルとなった2013年1月一部改良モデルの4WD、グレードは最上級グレードの「G “Lパッケージ”」をおすすめします。

この一部改良では、4WD車に、横滑り防止装置「VSC」とトラクションコントロールが標準装備化(保安基準の改正により、VSCは今では新車には必須装備となっている)されています。ラッシュは基本設計が古く、現在販売されている新車では標準装備が当たり前となった先進安全装備などは何も装備されていません。4WD車に追加されたVSCとトラクションコントロールがせめてもの、安全性能向上の装備となっています。

最上級グレード「G “Lパッケージ”」には、シート表皮に高級素材アルカンターラを採用するなど、装備が充実しています。年式が古いモデルで中古車価格もこなれてきていますし、基本設計が古いため、装備の基準も今より貧弱ですから、最上級グレードをおすすめします。

トヨタ「ラッシュ」 2013年1月改良モデル「G “Lパッケージ”」4WDの中古車価格帯は、109万〜155万円となっています(2021年7月15日時点)。

乗り出し0円で話題!
ラクラク車を持てる方法とは


今、乗り出し0円、税金も車検代もコミコミの月々定額で手軽に車を持つ方法が人気です。
サービス開始から5年で15万人以上が申し込んだ「おトクにマイカー 定額カルモくん」なら、お得に新車に乗れる可能性も。まずはどのくらい楽なのかチェックしてみましょう。

乗り出し0円でマイカー持てる! 申込者数20慢人以上 人気の方法を詳しくみる

資料請求はこちら

★ほかにも!魅力的な中古車ラッシュ

この項では、ラッシュの歴史と、もう1モデル、レアなモデルを紹介します。

ラッシュの歴史

2006年1月17日 「ラッシュ」デビュー

2006年1月17日 「ラッシュ」デビュー

ラッシュは、ダイハツが製造するコンパクトSUV「ビーゴ」のOEM供給を受けたモデルで、トヨタ自動車とダイハツ工業が連名で同日に発売の発表を行った。ラッシュ/ビーゴは「タフ&カジュアル スポーツ・ユーティリティ・ワゴン」をテーマに企画・開発され、SUVの“楽しさ・走破性”と、コンパクト2BOXの“気軽さ・使い勝手”、ワゴンの“うれしさ・機能性”を融合した新しいジャンルとして発売された。パワートレインは直列4気筒1.5Lガソリンに、2WD(後輪駆動)と4WDをラインナップ、トランスミッションは2WD車に4速AT、4WD車に4速ATと5速MTを組み合わせた。グレード構成はエントリーモデルの「X」と上級グレード「G」の2タイプを設定。車両価格は、160万〜195万円で販売された。

2008年1月11日 一部改良・特別仕様車追加

ボディカラーに、ブリティッシュグリーンマイカとパールホワイトIII(オプション)の2色を追加し、全車にパーキングブレーキ戻し忘れ防止ブザーを追加した。特別仕様車「G リミテッド」は、「G」をベースに、シート表皮の一部に高級素材アルカンターラを採用しラグジュアリー感を高め、オートレベリング機能付きディスチャージヘッドランプや、専用デザインのアルミホイール、メッキインナードアハンドルなどを装備した。駆動方式とトランスミッションは、2WD/4速AT、4WD/4速AT・5速MTを設定。特別仕様車の車両価格は、160万〜202万円で販売された。

2008年11月13日 マイナーチェンジ

2008年11月13日 マイナーチェンジ

フロントはグリル、バンパー、リアはコンビネーションランプとバンパーのデザインを変更、「G」のアルミホイールのデザイン変更など実施、ボディカラーに新色、シャンパンゴールドメタリックを追加した。インテリアでは、シート表皮にスエード調素材を採用、内装色にグレージュを追加して2色(もう1色はマイナーチェンジ前に設定されていたグレー)から選択可能にするなど、質感の向上が図られた。マイナーチェンジ前にラインナップしていた特別仕様車「G リミテッド」は廃止されたが、シート表皮にアルカンターラを採用し、ディスチャージヘッドランプやキーフリーシステム、盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)を装備した「G “Lパッケージ”」がグレード追加となった。なお、エンジンやトランスミッション、駆動方式に変更はなく、追加された「G “Lパッケージ”」にもすべての駆動方式とトランスミッションが設定された。車両価格は、166万〜212万円で販売、6万円ほどの値上げとなった。

2010年7月5日 一部改良・特別仕様車追加

装備が見直しされ、車両価格の値下げが実施された。価格は、166万〜208万円となり、最大3万円ほど安くなった。また、「X」をベースに、ボディカラーに特別色プラムブラウンパールクリスタルシャイン(オプション)を含む全9色を設定、インテリアでは特別色プラムのシート表皮、フロントシートおよび前席ヘッドレストのファブリック表皮にダブルステッチを施して質感を向上、装備ではキーフリーシステム(電子カードキー付き)、盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)を追加、センターアームレスト(AT車の運転席のみ)を追加した特別仕様車「X “スマートエディション”」をラインナップに追加。駆動方式とトランスミッションは標準グレードと同じく、2WD(4速ATのみ)と4WD(4速AT・5速MT)から選べた。特別仕様車の車両価格は、169万〜188万円で販売された。

2012年4月4日 一部改良

2012年4月4日 一部改良

ボディカラーに新色ブロンズオリーブパールメタリックを追加し全7色のラインナップとなった。また、ヘッドレストの形状変更と、後席中央部にヘッドレストと3点式シートベルトを追加した。車両価格は、169万〜209万円で販売された。

2013年1月31日 一部改良

ボディカラーに、アズキマイカを追加し全8色のラインナップになり、「X」と「G」のインテリアカラーとシート表皮にプラムを追加した。また、「X」はフロントセンターアームレストを標準装備化し、キーフリーシステム&盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)をオプション設定に追加した。さらに4WD車には、操縦安定性を向上させるシャシー制御とトラクションコントロールシステム「VSC&TRC」を標準装備した。車両価格は、169万〜220万円で販売された。

2014年10月に、2WD車が販売終了、2016年3月に全モデルの販売終了となった。この販売終了時点では、後継車不在であったが、2019年に登場した新型コンパクトSUV「ライズ」が実質的な後継車となった。なお、ラッシュはアジア・南米市場では2017年にダイハツ「テリオス」のOEM供給を受けてフルモデルチェンジして販売されている。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車ラッシュ

●稀少なマニュアル車 中古車市場の相場50万〜110万円

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車ラッシュ

マニュアル車とAT車、外観上の違いはありません。

ラッシュの4WD車には、5速MTが設定されていました。後輪駆動ベースの4WDのコンパクトSUVというだけでも稀少なのに、さらにMT車ときたら、まさしくレア車の仲間入りです。

●(参考)2WD車なら 中古車市場の相場30万〜108万円

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車ラッシュ

新車車両価格が安い2WD車ですが、中古車市場では一概に4WDより2WDが安いとは言い切れません。中古車価格は、年式・走行距離・グレード・装備・ボディカラー・内外装の状態など多岐にわたる条件で決められるからです。

ラッシュならではのチェックポイント

ラッシュ固有の中古車選びの注意点は特にありませんが、年式が古いタマが多くなりますので、保証はしっかりと付いたものを選ぶようにしましょう。保証期間は1年以上、走行距離は無制限となっているものがおすすめです。保証がないものや、付いていても3ヵ月程度の短い保証期間のものは、故障リスクが高いタマと考えて差し支えありません。

比べて検討!ラッシュのライバル車種

ダイハツ「ビーゴ」

ダイハツ「ビーゴ」

ラッシュのOEM供給元が、ダイハツ「ビーゴ」。違いはエンブレムぐらいしかありません。トヨタブランドにこだわりがなければ、ビーゴからも探してみてください。ただ、新車販売台数はラッシュよりかなり少なく、連動して中古車流通台数もかなり少なくなっています。

2021年7月15日時点の中古車価格帯は35万〜134万円、平均価格は約71万円、流通台数は18台ほどとなっています。

スズキ「エスクード」

スズキ「エスクード」

スズキのグローバル戦略モデルでコンパクトSUVのエスクード。ラッシュ/ビーゴも海外市場向けのモデルだったという共通点があります。こちらは現行モデルが販売中ということもあり、年式が新しいタマも多く、中古車価格帯と平均価格はラッシュより高くなりますが、同程度の年式で比較するといい勝負です。
2021年7月15日時点の中古車価格帯は35万〜271万円、平均価格は約155万円、流通台数は267台ほどとなっています。

中古車ラッシュはここで探せ!

では、中古車ラッシュをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年7月15日時点、グーネットでは、ラッシュの掲載件数は181件、価格帯は22万~167万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年7月15日時点、カーセンサーでは、ラッシュの掲載件数は167件、価格帯は22万~167万円となっています。

定額カルモくんもおすすめ!


中古車を探すなら、購入以外のもっとお得な方法も検討してみましょう。

おトクにマイカー 定額カルモくん 中古車」は、頭金・ボーナス払い0円、月々10,000円台から利用できる人気カーリースです。掲載されている5,000台以上の中古車は全車、大手中古車販売店の品質評価基準で4点以上、車検2年と故障保証1年付き。乗ってすぐに修理費用がかかる心配がありません。

また、毎日入れ替わる中古車在庫の中から希望の1台を見つけるのは難しいものです。中古車探しを楽に進めたい方は、下の「お試し審査」から希望や条件を伝えておくのがおすすめです。通過後にぴったりの車を案内してもらい、無駄なく車種やプランを検討できます。お気軽にどうぞ。

車種やプランは後から選べる_お試し審査をしてみる

まずは気になる中古車の料金をチェックする

定額カルモくんの資料を見る

基本設計は古いが、使い勝手に優れるコンパクトSUV

デビューは2006年、一度もフルモデルチェンジされることなく販売終了されてしまったラッシュですが、ワゴンとコンパクト2BOXとSUVのいいとこ取りをしたクロスオーバーSUV。今流行りのコンパクトSUVの先駆者として実力は十分です。

よくある質問

Q1:中古車のラッシュ、どれを買うべき?

A:ラッシュは1世代しかなく、モデル構成はグレードの違いか、駆動方式とトランスミッションというシンプルなラインナップですので「これを買うべき」というイチオシモデルが特にない状況ですが、予算が許す限り、年式が新しい上級グレードを買うことをおすすめします。

Q2:中古車ラッシュを買うときに気を付けたいポイントは?

A:年式が古いモデルとなりますので、保証がしっかりと付いた中古車を選ぶようにしましょう。保証期間は1年以上、走行距離無制限を目安とすると安心です。

Q3:中古車ラッシュはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車ラッシュに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年7月15日時点のものです。

関連記事
カーリースお役立ち記事
車種から記事を探す
人気記事ランキング
注目のキーワード
閉じる

お得なクルマ情報が届く_リース&カルモの最新情報も!_LINEで受け取る