ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す
ライターから記事を探す
寄稿記事
モーター・エヴァンジェリスト
宇野 智うのさとる

中古車のトヨタ「サクシード バン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車のトヨタ「サクシード バン」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

姉妹車のプロボックスとともに日本のビジネスを支える商用ライトバン「サクシード バン」。ビジネスのみならず、プライベートユースから、カスタムベースとしても人気があります。サクシード バンの中古車が気になった方へ、おすすめモデルから選び方の注意点までをまとめてお伝えします。

【この記事のポイント】
✔ 一番推したい中古車のトヨタ「サクシード バン」は、2016年8月一部改良モデル
✔ 初期型でも問題なし。ただ、年式ごとの仕様の違いは確認を

中古車サクシード バン、おすすめモデルはズバリこれ。2016年8月一部改良モデル

中古車サクシード バン、おすすめモデルはズバリこれ。2016年8月一部改良モデル

サクシード バンは、姉妹車プロボックスと一緒に2002年7月にデビューした商用ライトバンです。プロボックスより少し高めの車両価格と、少し大きめのボディと、少し広めの荷室で設計されたミディアムクラスのバンとして発売されました(プロボックスは、コンパクトバンの位置付けでした)。販売終了は2020年5月、これはトヨタディーラーの全車種併売化に伴い、プロボックスに一本化されたからでした。

2002〜2020年に販売されたサクシード バンは、マイナーチェンジが1回、一部改良が4回実施されています。このうち、中古車選びのポイントとなる転換点は、2014年8月実施のマイナーチェンジと2016年8月の一部改良とその前後で大きく3つの型に分類できます。

「マイナーチェンジ」と書いていますが、制度上はフルモデルチェンジとなる大刷新が行われていました。外観上の違いは、フロントフェイスはリアコンビネーションランプのデザイン変更程度と、基本的なスタイルは変わっていませんので、見た目上はマイナーチェンジです。しかし、トランスミッションは、それまでの4速ATと5速MTのラインナップから、新しいCVT(無段変速機)へと換装となり、プラットフォームの一部に新しいものが採用されました。

2016年8月の一部改良では、衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスC」が全車標準装備し、安全性能が一気に向上ました。

したがって、サクシード バンで最もおすすめしたいのは、最終型となった2016年8月一部改良モデルとしました。しかし、初期型でも基本性能は高く、故障が少なく耐久性に優れて、長時間の運転でも疲れが少ないといったビジネスバンとしての出来の良さは光っています。サクシード バンのモデルの変遷については、次項で詳しく紹介しています。

初期型では、1.5Lディーゼルターボ+5速マニュアルというツウ好みのパワートレインをもつモデルもラインナップしていましたが、最終型は、1.5L+CVTのパワートレイン、駆動方式は、2WD(前輪駆動)と4WDの両方が設定されています。

グレードは、装備が何もないほうがいいという方から、快適装備や利便性の高い装備が必要という幅の広いニーズにまで対応した3タイプがラインナップしています。お好みに応じてお選びください。

最終型の中古車相場価格は、110万〜128万円、流通台数は少なく5台程度(2021年7月24日)となっています。お目当てのモデルが見つからなかったら、姉妹車のプロボックスをお探しください。

LINE買い方診断

★ほかにも!魅力的な中古車サクシード バン

この項では、サクシード バンの発売から販売終了までの歴史と、ピックアップしたタイプ別の中古車相場価格と流通台数をまとめてお伝えします。

サクシード バンの歴史

2002年7月2日 「サクシード」発売

2002年7月2日 「サクシード」発売

姉妹車「プロボックス」と同時発売。サクシードは、カルディナの後継車、プロボックスは、カローラバン/スプリンターバンの後継車としてデビュー。プロボックスはコンパクトクラスのライトバン(トヨタは「コマーシャルバン」と表現していた)で、サクシードはミディアムクラスのライトバンとなり、トヨタディーラー系列を分けて販売された。両車ともに全幅1,690mmの5ナンバー登録であるが、全長はプロボックスが4,195mm、サクシードは4,300mmとなり、室内長はプロボックスが1,810mm、サクシードが1,830mmと大きさが異なる(全高は同じ)。また、車両価格もサクシードのほうが同等グレード同士で10万円ほど高く設定された。

▽プラットフォーム(車体の骨格部分となる主要構造物)

初代ヴィッツの「NBCプラットフォーム」を流用して開発された。

▽エクステリア

「INNOVATION + FUNCTION」をキーワードに開発された。トヨタは「機能美にまで昇華されたプロの道具をイメージし、コンパクトなボディに機能を凝縮」と伝えている。デザイン上の特色は、バンパーをはじめとするコーナー部分などを面取りした多面体形状で、ボディサイドは水平基調とし、社名やブランド名、製品名などを描ける広告スペースとして使用しやすい構成とした(コマーシャルバンとトヨタが表現したのは、このような仕様から)。

▽インテリア

「FUN + ACTION = FUNCTION」をキーワードに開発された。トヨタは「プロの仕事場として、合理的で使い勝手の良い便利・収納機能を備え、くつろぎと楽しさを感じさせる室内空間」と伝えている。室内は小型のパソコンが使え、食卓としても利用できるインパネテーブルをはじめとした、ビジネスシーンに便利な装備、収納機能を充実させた。また、新開発のシートを採用し、長時間の運転でも疲れの少ない形状とした。

▽パワートレイン

種類駆動方式変速機最高出力最大トルク燃費(※)
1.5Lガソリン2WD4速AT109PS141N・m15.8km/L
5速MT17.0km/L
4WD4速AT105PS138N・m13.8km/L
5速MT16.0km/L
1.5Lディーゼルターボ2WD5速MT72PS170N・m23.0km/L

※10・15モード燃費

4WDは、「V フレックスフルタイム方式」を採用、通常の直進走行ではFFに近いトルク配分を行い、高効率・低燃費での走行を可能とし、滑りやすい路面やコーナーリング時などでは後輪にも最適なトルク配分を行う仕様とした。なお、2WD車は前輪駆動となる。

▽足回り

フロントサスペンションは、サブフレーム付きステアリングギアを採用したマクファーソンストラット式、リアサスペンションは、フロアのフラット化にも貢献し耐久性と乗り心地を両立した、非線形たる形スプリングを用いたラテラルコントロールアーム付き4リンク式サスペンションを採用した。

▽安全装備

進化した衝突安全ボディ「GOA」を採用。キャビン内ではピラーやルーフサイドレールの内装材に、衝撃を吸収するリブなどを内蔵した。また、乗員の首への衝撃を緩和する「WILコンセプト」を取り入れたシート構造を前席に採用した。

▽グレード

ベースグレードから順に「U」「UL」「UL“Xパッケージ”」の3タイプが設定された。車両価格は、122万〜162万円で販売。

2005年8月1日 一部改良

対向車への眩惑を軽減するマニュアルレベリング機能付きヘッドランプと、一部グレードを除く全車にハイマウントストップランプ、ワイヤレスドアロック、AM/FMマルチ電子チューナー付きラジオ&2スピーカーを全車標準装備とした。車両価格は、129万〜171万円。

2008年8月1日 一部改良

ハイマウントストップランプを全車標準装備化した。なお、1.5Lディーゼルターボがラインナップから外され、1.5Lガソリンのみとなった。車両価格は、129万〜171万円で販売。

2010年6月1日 一部改良

環境対応普及促進税制による減税措置に適合させるため、エンジンのECU変更やオルタネーターの制御などを変更し、環境性能を向上、燃費が従来型比+0.2km/Lの16.0km/Lに向上した。

2014年8月6日 マイナーチェンジ

2014年8月6日 マイナーチェンジ

フロントフェイスやリアコンビネーションランプなどのデザインを変更、トランスミッションは、5速MTが廃止され、4速ATはCVTへ換装されて燃費が向上した。また、プラットフォームのフロント部を刷新し、サスペンションの構造を最適化。さらに、車速感応型電動パワーステアリングを全車標準装備とした。グレード構成は、ベースグレードから順に「U」「UL」「UL-X」「TX」と改められた。なお、TXはマイナーチェンジ前まではワゴンに設定されていたグレードであるが、バンの最上級グレードの位置付けに変更となった。トヨタの発表はマイナーチェンジとしているが、プラットフォームやトランスミッションなどの変更により、制度上は型式も変更となるフルモデルチェンジと同等であった。車両価格は、144万〜180万円で販売された。

2016年8月30日 一部改良

2016年8月30日 一部改良

4ナンバーの商用2BOXバンでは初採用となる、レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突回避支援型プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームを搭載した衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C(トヨタセーフティセンスC)」を全車に標準装備した。また、コンライト(オートライト)やイルミネーテッドエントリーシステムを全車に搭載。さらに、2WD車にアイドリングストップを標準装備化し、JC08モード走行燃費19.6km/Lを実現した。車両価格は、156万〜186万円で販売された。

2020年5月 販売終了

トヨタディーラー全車種併売化に伴い販売終了、プロボックスへ一本化された。

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車サクシード バン

こちらもおすすめ! <タイプ別>中古車サクシード バン

●ディーゼルターボ 中古車相場価格 16万〜80万円

2008年8月の一部改良時に廃止となったディーゼルターボは稀少、流通台数は10台未満(2021年7月24日時点)。トランスミッションは5速マニュアルのみとなります。

●4WD 中古車相場価格 18万〜130万円

「V フレックスフルタイム方式」を採用した4WDで、通常の直進走行では前輪中心のトルク配分で低燃費な走行に、滑りやすい路面やコーナーリング時などでは後輪にも最適なトルク配分を自動制御するスグレモノ。流通台数は約60台(2021年7月24日時点)。

サクシード バンならではのチェックポイント

商用バンですので、走行距離が多いタマが目立ちます。そこで注意したいのは、保証がしっかりと付いているかどうかです。目安として、保証期間1年以上、走行距離無制限のものがおすすめ。保証期間が数ヵ月以内や走行距離が数千キロ未満の保証のものでは、購入後の美品交換リスクが高くなります。故障が少なく耐久性に優れるサクシード バンですが、消耗する部品や油脂類の交換は必要です。

比べて検討!サクシード バンのライバル車種

日産「ADバン」

日産「ADバン」

サクシード バンとライバル関係にあたる年式では、2代目(1999〜2008年式)となります。
2021年7月24日時点の中古車価格帯は13万〜88万円、平均価格は約30万円、流通台数は20台ほどとなっています。

日産「NV150 AD」

日産「NV150 AD」

ADバンが2006年フルモデルチェンジして「NV150 AD」に車名変更されました(ADバンの一部グレードは2008年まで併売されていた)。
2021年7月24日時点の中古車価格帯は35万〜140万円、平均価格は約85万円、流通台数は130台ほどとなっています。

LINE買い方診断

中古車サクシード バンはここで探せ!

では、中古車サクシード バンをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

グーネット

2大中古車検索サイトの1つ、グーネット。1977年に「中古車情報通信」の名称で創刊された中古車検索雑誌から歴史が始まった老舗です。

グーネットは「グー鑑定」と呼ばれる、中古車を探している人に代わって、プロの鑑定士が中古車の車両状態を鑑定するサービスを提供。この鑑定士は第三者機関の「日本自動車鑑定協会(JAAA)」に所属。公正な鑑定が行われています。これで鑑定された中古車は、内外装、エンジンやトランスミッションといった機関、修復歴などの評価をまとめた「グー鑑定証」が与えられ、中古車情報ページの「グー鑑定」のアイコンから、その鑑定証を確認することができます。

また「ID車両」と呼ばれる中古車の品質を公正に証明するサービスも提供しています。「グー鑑定」と似ていますが、こちらはディーラー独自の基準で厳しいチェックを行った中古車の鑑定結果を「車両状態評価書」にまとめたものとなります。これは中古車情報ページの「ID車両」のアイコンから、その評価書を確認することができます。

「グー鑑定」や「ID車両」対象車は、全体の2割程度となっています。なお、非対象車は品質が良くないという意味ではありません。

さらに「グー保証」と呼ばれる、グーネット独自の中古車保証制度も提供しています。保証期間は国産車が最長3年で部品交換や修理から、移動中のキー閉じ込めなどのトラブル対応やレッカー移動などのロードサービスも全国24時間365日対応で付属(ロードサービスは自動車保険にも付いていることが多いですが)。なお、グー保証対象車は全体の1割程度となっていますが、これが付いていなくても、トヨタ保証やディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は多くあります。

2021年7月24日時点、グーネットでは、サクシード バンの掲載件数は66件、価格帯は16万~180万円、平均価格は約66万円となっています。

カーセンサー

2大中古車検索サイトのもう1つ、カーセンサー。1984年に中古車情報雑誌「カーセンサー」が創刊、今はグーネットと肩を並べる老舗中古車検索サイトとなっています。中古車掲載台数は、時期によって変動しますが約50万台。この台数はグーネットとほぼ同じで、掲載される中古車物件もほぼ同じとなります。これはほとんどの中古車販売店が、カーセンサーとグーネットの両方に掲載登録している背景があるためです。

カーセンサーは「カーセンサー認定」と呼ばれる中古車の品質鑑定情報を提供しています。鑑定は、第三者機関の「AIS」が行い、内外装の状態から目立たない小さなキズまで厳しくチェックし10段階評価しています。鑑定結果は、中古車情報ページから「車両品質評価書」で確認することができます。カーセンサー認定中古車は、全体の1割程度となりますが、この認定中古車でなくても、一般財団法人日本自動車査定協会の「V-CON」や、トヨタ、ディーラーの品質評価制度に基づく検査結果が掲載された中古車が無数にあります。

また「カーセンサーアフター保証」と呼ばれるカーセンサー独自の有償保証制度を提供。これは、エンジン、トランスミッションといった機関から細かい電装装備品まで全350項目を保証、走行距離無制限で最長3年まで加入できる手厚いものとなっています。カーセンサーもグーネット同様に、カーセンサー保証対象車でなくても、トヨタ保証、ディーラー保証、中古車販売店保証が付いている中古車は無数にあります。

カーセンサーのスマホアプリでは、写真からアリオンが検索できる機能を備えています。街で見かけて気になった車を撮影して、アプリからアップロードするとアリオンを特定、そのまま中古車情報を調べることができる便利な機能。中古車探しのライフハックツールとしてもおすすめです。

2021年7月24日時点、カーセンサーでは、サクシード バンの掲載件数は471件、価格帯は16万~262万円、平均価格は約83万円となっています。

日本のビジネスを支える商用バン

サクシード バンは姉妹車のプロボックスとともに、日本のビジネスを支える商用バンです。故障が少なく、耐久性に優れ、長時間運転しても疲れないと多くの方々が絶賛しています。

よくある質問

Q1:中古車のサクシード バン、どれを買うべき?

A:「これを買うべき!」と特に強く推すモデルはありません。どのモデルもおすすめです。エンジンやグレードのラインナップは、乗る人の用途に合わせた仕様、装備となっています。前述の「サクシード バンの歴史」の項に、モデル別の特徴も併せて記載していますので参考にしてみてください。

Q2:中古車サクシード バンを買うときに気を付けたいポイントは?

A:商用バンですので、走行距離に注意。保証がしっかりと付いたものを選ぶようにしましょう。詳しくは「サクシード バンならではのチェックポイント」の項をご覧ください。

Q3:中古車サクシード バンはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサー、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車サクシード バンに乗ることができます。

※当記事記載の中古車価格等の情報は、2021年7月24日時点のものです。

関連記事
カーリースお役立ち記事
車種から記事を探す
人気記事ランキング
注目のキーワード