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カルモマガジン編集長
馬弓良輔まゆみよしすけ

人気の上級ミニバンおすすめランキング 2019年秋

決定版!人気の上級ミニバンおすすめランキング 2019年秋

各ボディタイプの人気車種を、外観、内装・使い勝手、燃費・走り、安全装備など気になるポイントごとにプロが徹底評価し、ランキングするこの企画。

今回は「上級ミニバン」部門として、圧倒的な人気を誇るトヨタアルファード/ヴェルファイア、このジャンルの元祖ながら最近やや存在感の薄い日産エルグランド、走りのミニバンとして一世を風靡したホンダオデッセイ、ミニバンとSUVのクロスモデルという独自の立ち位置で根強い支持を集める三菱デリカD:5の4台を取り上げます。

圧倒的な人気を誇るアルファード/ヴェルファイア、売れているクルマは本当にいいクルマなのか?

馬弓(以下馬):ファミリーカーというより現代の高級車というポジションとなった感のあるラージサイズミニバン。アルファード/ヴェルファイアが圧倒的な存在感をみせています。

アルファード

圧倒的な販売台数を誇るトヨタアルファード/ヴェルファイア(写真はアルファード)

萩原(以下萩): 2015年1月に登場した現行型のトヨタアルファード/ヴェルファイアは、最も安いグレードの車両本体価格が約340万円という高額車にもかかわらず、2019年8月の新車販売台数はアルファードが4628台で14位、ヴェルファイアも2065台で30位となっています。

オデッセイ

現行型からスライドドアを採用したホンダオデッセイ

このカテゴリーでアルファード/ヴェルファイアに次いで売れているのは、2013年に登場したホンダオデッセイの1262台、2007年に登場し、今年大規模なマイナーチェンジを行った三菱デリカD:5は1115台、2006年登場のトヨタエスティマが627台。ここまでがベスト50にランクインしています。本来のライバルである2010年に登場した日産エルグランドは417台、アルファードの約10%にも満たないという現状です。

デリカD:5アーバンギア

大胆なフロンマスクを採用した三菱デリカD:5(写真はエアログレードのアーバンギア)

馬:そこまでクルマとして差があるとも思えないのに、ガチのライバルであるエルグランドは相当きびしい状況ですね。アウトドアなデリカD:5とスポーティなオデッセイも大きなミニバンですが、アルファード/ヴェルファイアとは少々方向性が異なります

エルグランド

高級ミニバンの先駆、日産エルグランドは販売面では苦戦

萩:アルファード/ヴェルファイアに勝負を挑んでも敗北しかなく、違う路線を歩んだほうが販売台数は計算できるという状況ですね。

馬:エスティマは年内での販売終了がアナウンスされてしまいましたので、今回はトヨタアルファード/ヴェルファイア、日産エルグランド、ホンダオデッセイ、三菱デリカD:5の4モデルを、外観、内装・使い勝手、燃費・走り、安全装備の各項目1人5点満点、合計10点満点で採点しランキング化しましょう。

【外観】アルファード/ヴェルファイアが証明したのは「大きく見えることが良いこと」だった

アルファード外観

現行型は少し車高を下げたが依然ライバルたちを寄せ付けないボリューム感豊かなスタイルが人気の理由(写真はアルファード)

1位:トヨタアルファード/ヴェルファイア 9.5点
2位:三菱デリカD:5 8点
3位:日産エルグランド 7点
4位:ホンダオデッセイ 6.5点

外観萩原馬弓合計
トヨタアルファード/ヴェルファイア54.59.5
日産エルグランド347
ホンダオデッセイ33.56.5
三菱デリカD:5448

 

馬:まずは外観デザインのランキングから。なるべく客観的な評価を心掛けますが、個人の主観が混じることはお許しください。特に私の発言に。

萩:このカテゴリーは大きなグリル、圧倒的な存在感を誇る高い車高、そしてスポーティに見えるエアログレードが必須条件です。圧倒的な人気モデルとなっているアルファード/ヴェルファイアはこの条件をすべてクリアしているので5点満点。

エルグランド外観

走行性能を確保するために低くしたスタイルが現行型エルグランドの特徴だったが…

エルグランド、そしてオデッセイは大きなグリルやエアログレードはクリアしていますが、走行性能向上のために低床プラットフォームを採用し全高を低く抑えました。それがアルファード/ヴェルファイアの独走を許す結果となったのです。フラッグシップ、そして高級車として堂々としたボディサイズが好まれるマーケットの意向から外れてしまったので3点。

一方、デリカD:5はミニバンながら高い悪路走破性を実現した異端児としてコアなファンに支えられていました。しかし、2019年2月に大幅なマイナーチェンジを行い、三菱のフロントデザインのアイコンであるダイナミックシールドを取り入れたフロントマスクに変更され、押し出し感を強化しました。従来のデリカファンからすると、賛否両論あると思いますが、ミニバンのトレンドとしては正しい方向性だと思うので4点と高く評価しました。

オデッセイ外観

伝統的に立体駐車場に収まる低い車高がウリだったオデッセイ。現行型は車高が高くなったものの、それでもライバルよりは低い

馬:高級車はエンジンルームが長い方がエライ(=大きなエンジンを積んでいるから)という古典的なデザイン文法を、現代的な解釈で高級ミニバンにあてはめるとアルファード/ヴェルファイアのスタイルになるのでしょう。背が高い(=運転席の着座位置が高くて見下ろし感がある)ことが、その中でも核心であることをこのクルマに教えていただきました。感謝と涙の4.5点です。フロント、リアともライトデザインの意匠はもっと良いものができると信じていますので5点はつけません。

デリカD:5外観

大規模なマイナーチェンジ(ディーゼルモデルのみ)でライト周りは刷新されたが機能的なスタイルのデリカD:5

デリカD:5はだいぶ見慣れてきました。ボディ全体の機能的なデザインは、唯一無二のものですので高く評価しています。こちらも4点。エルグランドも押し出しの強さという信念は曲がっていませんので4点。オデッセイはこれまでのモデルが持っていたスポーティなミニバンというイメージから少し離れた結果、迷走してしまいました。3.5点です。

【内装・使い勝手】広さもクオリティも高いアルファード/ヴェルファイア、モダンになったデリカD:5

アルファード内装

ドライバーズカーであることを主張するアルファード/ヴェルファイア

1位:トヨタアルファード/ヴェルファイア 9.5点
2位:三菱デリカD:5 8.5点
3位:日産エルグランド 8点
3位:ホンダオデッセイ 8点

内装萩原馬弓合計
トヨタアルファード/ヴェルファイア54.59.5
日産エルグランド448
ホンダオデッセイ448
三菱デリカD:54.548.5

 

萩:方向性は異なれど、いずれも高額車なので、やはり質感の高さと豪華さは必須条件です。セカンドシートはリラックスした姿勢で移動できるオットマンは装着が望ましいです。そしLEDによるイルミネーションなどのエンターテイメント性、10インチ、11インチといった大画面のディスプレイも人気のアイテムとなっています。

アルファード2列目シート

アルファードの最上級グレードの豪華な2列目シート

そうしたポイントを上手に押さえているのがアルファード/ヴェルファイア。5点満点です。

エルグランド内装

エルグランド2列目シート

豪華さでは負けていないエルグランド

エルグランドやオデッセイは質感の高さやラグジュアリーな装備は充実していますが、エンターテイメント性が物足りないので4点。大幅改良でインテリアの質感が向上したデリカD:5は4.5点とします。

デリカD:5内装

デリカD:5の質の高いインテリア

大幅に現代的で質感の高いインテリアとなったデリカD:5

馬:おおむね同意ですが、アルファード/ヴェルファイアのダッシュボードデザインは古くさいので4.5点。それ以外の室内空間については文句ないです。2列目シートが豪華なのにしっかりと座れる点を特に高く評価しています。

オデッセイ内装

現代的なオデッセイのインテリア

現代的な印象が強いオデッセイのインテリア

デリカD:5はマイナーチェンジでインテリアが刷新されグッとモダン、かつほどほどの高級路線になりました。ただもてなしでは及ばないので4点。古典的なエルグランドと現代的なオデッセイと違いがあるものの、高級感という点でノア/ヴォクシークラスとはさすがに違います。この2台も4点です。

【燃費・走り】燃費よし、走りよしのオデッセイ、進化がめざましいD:5

オデッセイ燃費
1位:ホンダオデッセイ 10点
2位:三菱デリカD:5 9.5点
3位:トヨタアルファード/ヴェルファイア 8.5点
4位:日産エルグランド 8点

燃費・走り萩原馬弓合計
トヨタアルファード/ヴェルファイア44.58.5
日産エルグランド448
ホンダオデッセイ5510
三菱デリカD:54.559.5

 

萩:搭載しているパワートレインはアルファード/ヴェルファイアは2.5Lガソリンエンジン、3.5Lガソリンエンジンそして2.5エンジンのハイブリッドシステムの3種類で、燃費性能はJC08モードで10.4〜19.4km/Lです。エルグランドは2.5L、3.5Lガソリンエンジンの2種類で燃費性能はJC08モードで9.2〜10.8km/Lにとどまります。オデッセイは2.4Lガソリンエンジンと2Lガソリンエンジンのハイブリッドの2種類で、燃費性能はJC08モードで12.6〜26.0km/Lと好数値。そしてデリカD:5は既存モデルが継続される2L、2.4Lガソリンエンジン、そして大改良された2.2Lディーゼルターボの3種類で燃費性能はJC08モードで10.6〜13.6km/Lとなっています。

低床のプラットフォームを活かしたエルグランドとオデッセイはミニバン特有の重心の高さも感じさせず、不快な揺れの少ない走りが特徴です。デリカD:5のディーゼル車のスムーズな走りはミニバンの中でもトップレベル。車両重量の重いミニバンとディーゼルエンジンの相性の良さが表現されています。

アルファード/ヴェルファイアは重心の高さのせいかやや揺れが大きめな印象がつきまといます。しかしハイブリッドを設定し燃費性能は高いので4点。フラットな乗り味は魅力ですが、ガソリンエンジンのみの設定で燃費性能が苦しいエルグランドも4点。フラットな乗り味、ハイブリッドを設定した優れた燃費性能の両方を備えたオデッセイが5点満点。そして設計が古いことを感じさせない揺れの少ない走りとディーゼルエンジン特有のエコノミー性の高さが特徴のデリカD:5が4.5点です。

デリカD:5燃費

馬:アルファード/ヴェルファイアはハイブリッドモデルの走りと燃費は5点をつけてもいいかなと思ったのですが、ハイブリッドモデル同士でオデッセイと比べると少々落ちる操縦安定性とフロアの振動を抑えきれていないことが減点で4.5点。オデッセイは本当に出来が良いですね、5点満点です。つくづくデザインが残念です。ディーゼルモデル前提ですがデリカD:5は新エンジンと8ATを手にいれてめざましく走り味が近代化されました。三菱は不思議なことに、と書くと失礼ですが走りに関してはどのモデルも水準以上のものを出してきます。抜群の悪路走破性も加味して5点満点。エルグランドは燃費の減点が大きいので4点にとどめます。

【安全装備】最新版を搭載したアルファード/ヴェルファイアが一歩抜きんでている

トヨタセーフティセンス
1位:トヨタアルファード/ヴェルファイア 10点
2位:日産エルグランド 9点
2位:ホンダオデッセイ 9点
3位:三菱デリカD:5 8点

安全装備萩原馬弓合計
トヨタアルファード/ヴェルファイア5510
日産エルグランド4.54.59
ホンダオデッセイ4.54.59
三菱デリカD:5448

 

萩:アルファード/ヴェルファイアでも5年、デリカD:5は登場から約12年とモデルライフが長くなっていますが、装着されている運転支援システムの内容は取り上げた4モデルで差がありません。ただ、機能面で見るとモデルライフの新しいアルファード/ヴェルファイアが充実しているので5点満点。続いて、ほとんどのグレードでホンダセンシングを標準装備しているオデッセイ、そしてプロパイロットは装着されていないものの、安全装備をアップデイトしているエルグランドが4.5点。操作したときにちょっとクセがあったデリカD:5を4点とします。

馬:最新のトヨタセーフティセンスは高機能ですね、5点満点でいいと思います。オデッセイとエルグランドが4.5点、誤発進防止装置のないD:5が4点です。

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【総合】盤石のアルファード/ヴェルファイア、異種格闘技ながら光るデリカD:5

アルファードとヴェルファイア

1位:トヨタアルファード/ヴェルファイア 9.4点
2位:三菱デリカD:5 8.6点
3位:ホンダオデッセイ 8.4点
4位:日産エルグランド 8.0点

総合萩原馬弓合計
トヨタアルファード/ヴェルファイア4.84.69.4
日産エルグランド3.94.18.0
ホンダオデッセイ4.14.38.4
三菱デリカD:54.34.38.6

*各項目の合計を平均(小数点以下第2位四捨五入)

馬:アルファード/ヴェルファイアが圧倒的な人気を誇る上級ミニバンですが、人気と実力は一致していたようです。

萩:そうですね。このカテゴリーにおいては人気モデルであるアルファード/ヴェルファイアは隙がなく盤石といえる体制でしょう。モデルの古さもありますがまともに勝負にいったエルグランドはやはりすべての項目で後塵を拝しました。オデッセイも走りの良さ以外でアルファード/ヴェルファイアを超える部分は見当たりません。デリカD:5のディーゼル車は見た目こそ、アルファード/ヴェルファイアに近づいたものの、ディーゼルターボ+4WDという異なる成り立ちであり、異種格闘技戦のようなものですね。

馬:ミニバンでありSUVでもあるデリカD:5は依然、孤高の存在です。オデッセイは走りがいいだけにスタイルが残念です。ステップワゴンと同じですね。日産には国内マーケットへのやる気を求めたいところです。

※記事の内容は2019年10月時点の情報で執筆しています。

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