ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す
ライターから記事を探す
寄稿記事
モータージャーナリスト
島崎七生人しまざきなおと

いま売れている車はコレ! 新車販売台数速報(2021年7月)

いま売れている車はコレ! 新車販売台数速報(2021年7月)

2021年7月の乗用車全体(軽自動車を含む)の販売台数は30万9463台、前年比は93.6%と21年2月以来の前年割れとなりました。特に軽自動車の前年比はスズキ(69.6%)や日産(52.8%)を中心に78.5%と落ち込みが大きくなっており、半導体不足による影響が続いているようです。

軽自動車を除く7月の新車販売ランキングは唯一2万台を超える台数を販売したトヨタヤリスが13ヵ月連続首位となる中、新顔のトヨタアクアが5位に、ホンダヴェゼルも6位にランクインしたことが注目です。

一方、軽自動車(乗用車)はホンダN-BOXが20ヵ月連続で首位をキープ、2位も10ヵ月連続でスズキスペーシア、3位にはダイハツムーヴが3ヵ月ぶりに返り咲きました。今回も自動車評論家の島崎七生人さんに詳しく解説をしてもらいましょう。

国産乗用車販売台数 2021年7月(軽自動車を除く)

順位車名ブランド名台数前年比
1ヤリストヨタ23,200165.7
2ルーミートヨタ14,807226.8
3カローラトヨタ9,24284.1
4アルファードトヨタ8,964106.1
5アクアトヨタ7,902217
6ヴェゼルホンダ7,573258
7ライズトヨタ7,53061.3
8ハリアートヨタ6,78072.2
9ノート日産6,65798.9
10ヴォクシートヨタ6,372119.9
11フリードホンダ6,005113.3
12セレナ日産5,32969.3
13フィットホンダ5,30057.5
14RAV4トヨタ5,079102.3
15プリウストヨタ4,63799.6
16ノアトヨタ4,367107.4
17シエンタトヨタ4,20678.7
18ソリオスズキ3,743109.1
19パッソトヨタ3,058103.9
20キックス日産2,828620.2
21ランドクルーザーWトヨタ2,632146.7
22ステップワゴンホンダ2,49464.2
23インプレッサSUBARU2,38778.3
24オデッセイホンダ2,131230.4
25MAZDA2マツダ2,124100
26レヴォーグSUBARU2,063197
27クラウントヨタ1,968120.7
28ロッキーダイハツ1,78568.8
29フォレスターSUBARU1,64163.3
30CX-5マツダ1,47993.5
31C-HRトヨタ1,36963.4
32MAZDA3マツダ1,26484.3
33エクストレイル日産1,24168.5
34トールダイハツ1,224101
35CX-30マツダ1,21872.3
36シャトルホンダ1,18277.6
37カムリトヨタ1,133136
38リーフ日産1,095161
39クロスビースズキ1,05781.2
40エスクァイアトヨタ1,03254.1
41CX-8マツダ1,031105.7
42UX250Hレクサス873164.7
43マーチ日産833284.3
44スイフトスズキ79529.6
45ハイエースワゴントヨタ72078.9
46ジムニーワゴンスズキ68632.7
47エクリプスクロス三菱656223.9
48RX300レクサス651175
49RX450Hレクサス597137.9
50IS300Hレクサス5762504.3

※ 上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含みます。

※ 例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含んでいます。

コロナや水害の影響が重くのしかかる

コロナや水害の影響が重くのしかかる

この7月から8月にかけての度々の大雨で、西日本から東日本の各地で甚大な被害が相次いだ。この折からの悪天候は当然、物流、交通への影響は避けられず、このために自動車メーカーの中でも工場の操業停止を余儀なくされた事例などがすでに見られる。台風シーズンは秋口にかけてまだこれからが本番だが、コロナ禍に重ねての災害は辛いとしか言いようがない。どうかこれ以上、身の回りでいろいろなことが起こらないでほしいとただただ願うばかりだ。

一例だがトヨタでは、国内全14の完成車工場28ラインのうちの27ラインで、8、9月に1〜13日の生産稼働の調整を予定しているとの発表があった。海外の取引先の工場がコロナウイルスの感染急拡大により稼働を停止、部品の調達がままならなくなったのが要因という。当初の生産計画にはある程度は織り込み済みとはいえ、レクサス車を含むトヨタ車のほぼ全車の生産に影響が波及するのは避けられないはずだ。

2月以来の前年割れ、特にスズキの不調が目立つ

2月以来の前年割れ、特にスズキの不調が目立つ

そうした中での7月の乗用車全体の販売台数は30万9463台の実績となり、前年比は93.6%と2月(99.95%)の実績を下回る結果となった。前年比を振り返ると3月=105.2%、4月=131.5%と続き5月には150.0%まで回復したものの、6月には104.5%となり、その流れが7月も引き続いた形だ。

7月を数字上で見てみると、前年比を上回ったのはトヨタ(106.8%)、三菱(101.1%)、ホンダ(100.8%)とレクサス(165.0%)の4ブランド。レクサスは6月も154.0%だったが、実は販売台数では6月の5398台に対し、7月は4701台と数字は落としているのが現状。前年比割れはスズキの69.1%が大きく(後述)、残りのブランドはいずれも80%台の数字だ。半導体不足による生産調整は引き続いていて、加えて販売の現場では悪天候に足を引っ張られたようだ。

異例の好調が続くトヨタヤリス

異例の好調が続くトヨタヤリス

とはいえ車種別の販売台数を個々に見てみると、6月に対して台数を伸ばした車種は決して少なくない。13ヵ月連続で7月も1位をキープしたトヨタヤリスはまさにその筆頭……というよりも異例なほどで、2万3200台(前年比165.7%)と、6月の1万4937台(同136.2%)から8000台超の台数を上乗せした。

ヤリスとの「重なり」が注目のトヨタアクアは5位にランクアップ

ヤリスとの「重なり」が注目のトヨタアクアは5位にランクアップ1

このことで思うのは、7月に発売された新型アクアだ。東日本大震災があった2011年にトヨタ自動車東日本(当時の関東自動車工業株式会社)・岩手工場で誕生した先代は、世界で187万台以上を販売(ユーザーがドライブで削減したCO2排出量は累計で約1240万tという)。初のフルモデルチェンジは、まさに満を持してということになるだけでなく、ほかでもない絶好調のヤリスのハッチバックとは“重なる”ところも多々ある。

ヤリスとの「重なり」が注目のトヨタアクアは5位にランクアップ2

ただしヤリスは、こと販売台数では人気の高いSUVクラスのヤリスクロスをシリーズに従えての数字であり、アクアがハイブリッド専用車なのに対し、より廉価なガソリン車を幅広くラインナップさせるなどの違いがある。ヤリスよりも新型アクアはホイールベースが50mm長く、よりファミリー層狙いであったりと立ち位置も変えている。ホームページに“8月6日時点での工場出荷時期目処:ご注文いただいてから2ヵ月程度”といった表示があり、現状でも決して長いリードタイムとはいえないまでも、今後の動向が気になるところ。ちなみに7月はすでにアクアは5位(7902台)に飛び込んでいる。

トヨタ車以外の10位圏内はホンダヴェゼルと日産ノート

トヨタ車以外の10位圏内はホンダヴェゼルと日産ノート

7月の10位圏内は、前述のアクアが14位に退いたRAV4と入れ替わったものの、トヨタ8車とホンダ、日産2車の情勢は変わらなかった。ホンダヴェゼルは納車のやりくりがつき始めたのか台数を伸ばし、反対にノートは、ノート オーラの影響か、ここで僅かに台数を下げているが、先代ノートe-POWER時代に最大14%の構成比を記録したという人気のNISMOがオーラに設定されたこともあり、今後の台数の推移は着目しておきたい。

ホンダフリード、日産セレナ、スズキソリオなども健闘

ホンダフリード、日産セレナ、スズキソリオなども健闘

ほかに販売台数で見ると、6月に対して大きく数字を伸ばしたのは11位のホンダフリード(+981台)、12位の日産セレナ(+1060台)、スズキソリオ(+1234台)、25位のマツダ2(+1226台)など。マツダ2は順位もここにきて6月の42位から25位に上げた。6月は50位圏外だった日産リーフが38位に入ってきたほか、同様にレクサスUX250H、RX300の2車も圏内入りを果たし健闘している。

軽乗用車販売台数 2021年7月

順位車名ブランド名台数前年比
1N-BOXホンダ16,992104.7
2スペーシアスズキ10,98382.3
3ムーヴダイハツ8,97989.1
4タントダイハツ7,89560.2
5ミラダイハツ5,93892.7
6ハスラースズキ5,63563.8
7タフトダイハツ5,55288.1
8アルトスズキ4,26783.0
9ルークス日産3,86848.6
10N-WGNホンダ3,70760.1
11デイズ日産3,09555.8
12ワゴンRスズキ2,82446.0
13eK三菱2,379102.1
14N-ONEホンダ2,1586743.8
15ピクシストヨタ1,762107.0

 

※ 通称名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計しています(アルト、ミラ、ムーヴ、eK、ピクシスなど)

N-BOXは相変わらず好調

N-BOXは相変わらず好調

いっぽう7月の軽自動車の販売台数は前年比78.5%と、6月の96.8%以上の伸び悩みを見せた。個々に見てみると15位圏内で前年比を上回ったのは、1位のホンダN-BOX(前年比104.7%)ほか4車で、6月に上回った車種が7車だったのに対して、全体に勢いが感じられなかった。

不調のスズキは新車種「ワゴンRスマイル」に期待

不調のスズキは新車種「ワゴンRスマイル」に期待

1位のN-BOXとともに1万台超と健闘しているのは2位のスズキスペーシア(1万983台)のみ。ただしスズキは全体の勢いが感じられず、6月と台数を較べてもハスラー(-1606台)、アルト(-403台)や、ここに来て一休みなのか15位圏外に外れたジムニーといった具合。光明としては12位のワゴンR(6月に対し+206台の2824台)に車名上のバリエーションとなる“スマイル”が登場したことで、久々の新車種がどのくらい注目を集めるかに期待したい。

LINEクルマ診断

※記事の内容は2021年8月時点の情報で制作しています。

関連記事
カーリースお役立ち記事
車種から記事を探す
人気記事ランキング
注目のキーワード