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宇野 智うのさとる

日産ノート e-POWER 4WDは滑りやすい路面で無敵だった!日産氷上試乗会レポート

日産ノート e-POWER 4WDは滑りやすい路面で無敵だった!日産氷上試乗会レポート
日産ノート e-POWER 4WDは滑りやすい路面で無敵だった!日産氷上試乗会レポート

2022年の冬真っ盛り、長野県は女神湖で開催された、日産氷上試乗会のレポートをお届けします。お伝えしたいのは「ノートのヨンク、すげー」ということですが、100台限定の『GT-R T-spec』などのスポーツモデルもトゥルントゥルンの氷上で全開走行してきたので、併せてお伝えします。

日産氷上試乗会レポート

女神湖氷上コース

ノート オーラ 氷上無敵の4WD

新型ノートの4WDは、前後輪ともにモーターで駆動する方式となっています。これは先代ノート e-POWER 4WDと同じ仕組みですが、後輪モーターの出力が大幅にアップし、最高出力50kW(68PS)最大トルク100N・mというスペックになりました。これは、軽自動車のターボエンジン同等のスペック。先代ノートのリアモーターの最高出力は4.8PS、最大トルク1.5kgmでしたから、雲泥の差です。

ノート オーラ 氷上無敵の4WD

ノート オーラ G FOUR(4WD)

先代ノート4WDは、寒冷地帯、積雪地帯にお住まいの方向けのいわゆる「生活四駆」の位置づけで、滑りやすい路面で安定した走行ができればいい、という考えのものです。いっぽう、新型ノート、ノート オーラの4WDは「生活四駆」の領域を遥かに超えていました。

コンパクトカーのノートは、実用車。上級志向のノート オーラはプレミアムなモデルですが、実用車の沿線上に位置します。そのため、スポーツカーや本格オフロード4WDのような走りの良さを追求したモデルではありませんが、そこは日産。実用車でも走りに磨きをしっかりとかけています。

新型になったノートは全車、エンジンは発電専用とし駆動は100%モーターとするシリーズ方式ハイブリッド『e-POWER』の搭載となりました。燃料はガソリンの電動車、走りの質感は、エンジン音を除けばEVと変わりありません(新型ノートのエンジン音は、先代よりも遥かに抑えられ、存在感を極力消した設定でとても静か!)。

ノート オーラ 氷上無敵の4WD2

クロスオーバーモデル『ノート AUTECH CROSSOVER』を運転するカルモマガジン編集長

滑りやすい路面でのアクセルコントロールはモーター駆動が優勝

電動車(ノートはガソリンが燃料なので電動車ではない、という意見もありますが、本記事では、動力源にかかわらず100%モーターで駆動する車のことを電動車と表現します)が雪道や凍結路において、ICE(内燃機関=エンジン)車よりも有利になります。

その理由は、絶妙な駆動力調整はエンジンよりモーターのほうが遥かにしやすいからです。現在のICEは電子制御がされていますが、緻密なコントロールはモーターにはかないません。燃料を爆発させて力を得るエンジンの出力調整は、すべてデジタル処理されるモーター出力調整のような精密な制御ができません。

また、モーターのトルク特性も滑りやすい路面では有効です。理論上、モーターは0回転のときが最もトルクが太く、回転数が上がるにつれてトルクが細くなっていきます。滑りやすい路面で発進するとき、無駄に回転数を上げるとホイールスピンを起こすだけで前に進みません。回転数を上げなくてもしっかりと力が出せる電動車は、駆動力の緻密な制御と相まって、悪路でも安定した走りを見せるのです。

滑りやすい路面でのアクセルコントロールはモーター駆動が優勝

ノート X FOUR(4WD)

スケートリンクより滑る路面でもノート4WDの安定性はすごかった!

試乗コースは、凍った湖の上。カチンコチンに凍っただけの路面ならまだしも、路面には太陽光で氷が溶けた水が張られた超絶滑りやすい状態。人が歩くだけでも神経を使いまくる路面です。

そんなスケートリンクより滑りやすい路面でも、ノートの4WDはすごかった!曲がります。止まります。発進します。この点は文章で表現するより、動画でご確認ください。

<チャプター>
0:00 女神湖氷上コース空撮
1:20 ノート オーラ 2WD
4:09 ノート オーラ 2WD VDC ON/OFF比較
5:44 ノート オーラ 4WD
11:13 GT-R T-Spec
17:45 スカイライン 400R
20:25 リーフ
21:02 おまけのジムニー

100台限定『GT-R T-Spec』氷上でもアクセル全開

100台限定『GT-R T-Spec』氷上でもアクセル全開

100台限定のT-specを駆る筆者

GT-Rの2022年モデルで特別仕様車「T-Spec Premium Edition(ティー スペック プレミアム エディション)」は、限定100台。その貴重な1台を、女神湖の氷上で全開走行できる貴重な機会に恵まれました!

一般道でも扱いやすく、乗り心地がよかったGT-R T-spec プレミアムエディションは、氷上でも変わりませんでした。

405馬力のモンスター「スカイライン 400R」もはや大人のおもちゃ

最高出力405PSを誇る、スカイライン 400R。電子制御4WDのGT-Rとは異なりこちらはFR。氷上で試乗させてくれるとは、ドリフトを楽しみなさいといわんばかり。

405馬力のモンスター「スカイライン 400R」もはや大人のおもちゃ

スカイライン 400R。ドライバーは筆者。

いざ乗ってみると想定外の走りやすさ。400Rは、乾いた路面でもちょっとお尻を振るくらいの許容を見せるくらいでしたので、氷上ではさぞ扱いが難しいだろうと想像していました。しかしながら、お尻は華麗に流れるものの、コントロールはしやすく楽しい1台に。氷上ではもはや大人のおもちゃとなっていました。

2WDのリーフでも運転しやすい!

2WDのリーフでも運転しやすい!

ノート e+。ドライバーは筆者。

やはりモーター駆動は滑りやすい路面では最強でした。リーフには「eペダル」と呼ばれる、アクセル操作だけで減速、停止までできる機能を備えています。これは、モーターの回生(モーターを手動で回して豆電球をつける理科の実験と同じ理屈)を利用したものですが、アクセルを戻すだけでタイヤをロックさせずに減速してくれるので、トゥルントゥルンの氷上では運転しやすいことこの上ありません。リーフに対してあまり良い評価を示していなかった、カルモマガジン編集長もここでは太鼓判を押していました!

2WDのリーフでも運転しやすい!2

ノート e-POWER 4WD の走行性能は、本格オフロード4WDも真っ青になるくらいの良さがありました。凹凸の激しいオフロードではない公道であれば、滑りやすい路面での走行安定性は、ノート e-POWER 4WD が最強といって過言ではないでしょう。それも、実用車でコンパクトカーといったモデルに採用されていることは、かなりのアドバンテージです。

豪雪地帯にお住まいの方へ、次の新車にノートシリーズの4WDを自信を持っておすすめします。

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