「スズキソリオ」少し大きく、もっと便利になって打倒トヨタルーミー！

“プチバン”と言われるリッタカーのコンパクトハイトワゴン。5ナンバーサイズで取り回しのしやすいボディと広い室内空間を両立し、リア両側スライドドアや前後左右のウォークスルーを採用するなど利便性に富んだモデルです。現在、このカテゴリーを席捲しているのはトヨタルーミーですが、パイオニアとして市場を開拓したのはスズキソリオです。このスズキソリオが2020年11月にフルモデルチェンジを行い、世代交代を行いました。

今回もソリオとソリオバンディッドの2本立て、少し大きくなった

今回もソリオは標準車のソリオと押し出し感を強めたソリオバンディッドの2モデルを用意しています。先代モデルに比べて、全長を80mm（バンディッドは70mm）延長し、荷室床面長を100mm拡大したことで、大きな荷室と広く使いやすい室内空間を両立しました。

大きくなったボディにはボディの骨格であるルーフパネルとルーフメンバーの接合部に軽自動車のハスラーで採用した高減衰マスチックシーラーという素材を採用し、こもり音や雨音を低減。さらに操縦安定性を高める構造用接着剤を採用し、乗り心地や静粛性を向上させています。

また、内装部品の形状を見直すことで特にリアシートの左右乗員の肩回りスペースを拡大し、3人乗車時の快適性を向上しています。また全長を拡大しているものの、取り回しの良さの指標となる最小回転半径は4.8mと先代モデルと同じ数値をキープし、優れた小回り性能を発揮します。

ダイナミックになったソリオ、迫力を増したバンディッド

外観デザインは、標準車のソリオはフード先端を上げることで、厚みを増した存在感のあるフロントマスクとなりました。ボディサイズが拡大した強みを活かして、ダイナミックで伸びやかなスタイリングを実現しています。

一方のソリオバンディッドはポジションランプとヘッドランプを二段に重ねた個性的なヘッドランプ、そして細部まで作り込んだ立体感のあるフロントグリルによって上質かつ個性あるスタイルと圧倒的な存在感を表現しました。さらにシャープで動きのある線と面の構成によって迫力あるスタイリングを演出しています。

リビングをイメージしたソリオ、大人のこだわりのバンディッド

インテリアは標準車のソリオは、ネイビーとホワイトを基調とした色遣いで洗練された室内空間を演出。光沢あるライン柄とグレーミックス表皮を組み合わせたシートはリビングにあるソファーをイメージし、車内をシックで落ち着いた雰囲気のただよりリビングのような空間に仕立てています。

一方のソリオバンディッドは、シートやインストルメントパネル、ドアトリムなどをボルドーとブラックを基調としたデザインとして、上質感と大人のこだわりを感じる空間に仕上げています。さらにインテリアカラーに合わせて、赤いアクセントカラーを用いたスピードメーターを採用しました。

パワートレインは1.2L4気筒エンジンとマイルドハイブリッド

搭載するパワートレインは2種類で、最高出力91ps、最大トルク118Nmを発生する1.2L直列4気筒エンジンと、その1.2Lエンジンに最高出力3.1ps、最大トルク50Nmを発生するISG（モーター機能付発電機）＋リチウムイオンバッテリーを組み合わせたスズキ独自のマイルドハイブリッドシステムとなります。

スズキご自慢のマイルドハイブリッドシステムはブレーキを踏んだ際などの減速時のエネルギーを利用して発電し、専用のリチウムイオンバッテリーに充電。そして加速時にはその電力を使用してモーターを駆動させエンジンをアシストし、出力と燃費を向上させます。

ミッションは全車CVTが組み合わされ、駆動方式は全グレードで2WD（FF）と4WDを用意。燃費性能はWLTCモードで17.8〜19.6km/Lを実現しています。

先進安全装備は全車速追従ACCに夜間歩行者対応も

安全装備には、ステレオカメラを採用し、夜間の歩行者も検知可能となった衝突被害軽減ブレーキのデュアルカメラブレーキサポートをはじめ、誤発進抑制機能、そして高速道路などでのドライバーの負担を軽減する全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール機能（ACC）など安全性を向上。運転席前方のダッシュボード上に運転に必要な情報を見やすく表示するカラーヘッドアップディスプレイも採用しました。

サーキュレーターや予約ロック機能付きスライドドアなど流行りモノもしっかり装備

その他の装備では、パワースライドドアに予約ロック機能を追加し、ドアが閉まるのを待たずに携帯リモコンでドアロックを可能としたのをはじめ、USB電源ソケットをインパネ中央部に2個設置。後席の右側面にアクセサリソケットを設置するなど利便性を高めています。また、車内の空気を循環させ、エアコン使用時のフロントシートとリアシートの温度差を少なくするスリムサーキュレーターを採用するなど利便性そして快適性を向上させているのが特徴です。

新型ソリオはスズキが誇る軽量・高剛性の新プラットフォーム「ハーテクト」を採用し、リアサスペンションのストローク拡大やコイルスプリングの見直しなどで後席の乗り心地を向上。さらに、ロードノイズを低減するため、リアのインナーフェンダーライニングを前面採用し、車内の静粛性を向上させ、会話しやすい空間を実現しています。

新型ソリオの車両販売価格は158万1800円〜213万1800円となっています。

■スズキ ソリオ価格表

※記事の内容は2021年1月時点の情報で制作しています。