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専門家のお墨付き!「もっと売れていいクルマ」BEST3〜島崎七生人’sチョイス

専門家のお墨付き!「もっと売れていいクルマ」BEST3〜島崎七生人’sチョイス
カルモくんなら新車が

毎年、発売される新車の中で、専門家から見ると出来は良いのになぜか販売が振るわないクルマがあります。販売力の問題か、強力すぎるライバルのせいなのか、それとも……。今回はカルモマガジンで「販売台数速報」を担当する自動車評論家の島崎七生人さんに「もっと売れていいクルマ」のBEST3を選んでもらいました。

第1位「ホンダフィット」コンパクトで快適なピープルムーバー

第1位「ホンダフィット」コンパクトで快適なピープルムーバー1

2021年6月販売台数:3393台(16位)
同・1〜6月累計販売台数:2万9686台(12位)

初代の登場から今年で20年、現行モデルで数えて4世代目となるフィットは、昭和でいえばシビック(“市民の”という意味)相当の乗用車。誰でも気軽に乗れるフレンドリーな“キャラ”の持ち主だ。とはいえ初代からホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用しスペース効率を高めていたり、燃費にもこだわり、2010年の2代目で当時159万円の安価なハイブリッド車を設定するなどしてきた。

第1位「ホンダフィット」コンパクトで快適なピープルムーバー2

最新モデルは2020年2月の登場で、まだ新しい部類。しかし前後して登場したトヨタヤリスとはセグメントが同じことからよく比較され、ヤリスはSUVのヤリスクロスとスポーティモデルのGRヤリス合算という事情はあるが、販売台数上は大きく水をあけられているのが現状。

第1位「ホンダフィット」コンパクトで快適なピープルムーバー3

けれど、そもそもBセグメントの王道をいく2ボックス・ハッチバックのヤリスと、MPVと見做したくなるほどのフィットの使い勝手のよさは比べ物にならない。もしコンパクトでも快適なピープルムーバーが欲しいというなら断然フィット。理屈抜きで室内は広々としており明るいからだ。さらにシートの造りやサスペンションのセッティングは、乗り心地のよさに目覚めた(!?)最新のホンダ車のセンスでまとめられており、理屈抜きで走りっぷりも心地いい。

第1位「ホンダフィット」コンパクトで快適なピープルムーバー4

このシトロエンのような癒やされ感満載の世界観こそフィットの魅力であって、あくまで個人の意見だが、上質感を磨くことはしても、間違っても“モア・スポーティ”の市場の声に応えてタイプRなどトップモデルに据えるようなことはしなくていいと思う。

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第2位「マツダCX-30」あらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な仕上げが味わえる

第2位「マツダCX-30」あらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な仕上げが味わえる1

2021年6月販売台数1376台(28位)
同・1〜6月累計販売台数:1万1661台(30位)

2019年9月に登場したCX-30。もともとCX-3、CX-4(※)、CX-5、CX-8、CX-9(※)と揃うマツダのCXライン(※=日本未導入)の他モデルが1桁の車名なのに対し2桁になっているのが特徴。その“ココロ”は、SUVながらイカつさがなく、かといって世にはびこるクーペ風のスタイルとはひと味違うスポーツカー的な小気味いいスタイリッシュさが味わえる点。

第2位「マツダCX-30」あらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な仕上げが味わえる2

とくにキュッと引き締まったカタチがよくわかる“リヤ斜め7:3”の角度は見どころだ。同時に1540mmに全高が抑えられ、いわゆる立駐対応も考慮されており、市街地でも使いやすい。

第2位「マツダCX-30」あらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な仕上げが味わえる3

乗っても“いいクルマ感”がヒシヒシと伝わる。最新モデルは足回りなどに改良が入ったようで、その磨かれ具合も気になるが、基本的に街中から高速まで穏やかで安定感のある乗り味になっている。パワートレインは1.8Lディーゼルターボ、2Lガソリン、同・マイルドハイブリッドがあるが、2Lガソリン、ディーゼル・モデルの軽快な走りなども悪くない。

第2位「マツダCX-30」あらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な仕上げが味わえる4

見渡すと、派生元のマツダ3のファストバックはスポーティカーの位置づけで、同じクラスのMX-30は、CX-30以上にクルマや生活スタイルにコダワリを持つユーザー向け。そうしたフォーメーションの中でCX-30は、実用性が高く日常生活上のあらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な内外観の仕上げが味わえるところがいい。

第2位「マツダCX-30」あらゆる用途がこなせ、かつ快適な走り、上質な仕上げが味わえる5

または同じCセグメントでいうと、SUBARU XVなど競合車種といえる。アチラもインプレッサのハッチバックに対し、より表情豊かなところが魅力。けれどCX-30 とキャラクターを較べると、見るからに分かりやすく遊び心を全身で表現するXVに対し、CX-30は「言ってないけどリゾートホテルなら予約済みですよ」的な、大人の自由な気持ちを秘めたクルマ……そんな違いといったところか。

第3位「ホンダN-ONE」チャーミングなコンパクトカーという意味でクラスレス

第3位「ホンダN-ONE」チャーミングなコンパクトカーという意味でクラスレス1

2021年6月販売台数:2168台(15位=軽)
同・1〜6月累計販売台数:1万3969台(15位=軽)

今年5月末時点で、N-BOXの国内累計販売台数が200万台を突破した。2011年12月の初代発売以来9年5ヵ月のことで、同じホンダのフィットの記録(11年9ヵ月)を上回るホンダ最速の記録。「販売台数速報」のページでもしばしばご紹介済みだが、N-BOXはここ数年、ずっと販売台数1位の座をキープし続けており、王者の貫録さえ漂わすモデルとなっている。

第3位「ホンダN-ONE」チャーミングなコンパクトカーという意味でクラスレス2

その一方で、同じNシリーズながらN-ONEはというと、直近のデータでこの6月の販売台数が2168台で軽自動車中15位(N-BOXは1万4215台・1位)、2021年1〜6月上半期では1万3969台・15位(N-BOXは11万551台でもちろん1位)と、N-BOXとは大きな開きがあるのが現状。同月の数字で見るとN-WGN(3772台・10位)のほうが上回っているのを見ても「あらら」と気になってしまう。

第3位「ホンダN-ONE」チャーミングなコンパクトカーという意味でクラスレス3

今の軽自動車市場の主力がハイトワゴン系だと承知の上で、N-ONEをもっと見直すべきではないかと思う。確かに室内空間ではN-BOXに一歩譲るし、スライドドアではない点も指摘できる。だが、N-ONEも人が4人座って乗る分にはまったく不満なしの広さだし、買い物(ホームセンターでのちょっとした買い物含む)、家族の通院や駅への送迎など日常ユースで実に重宝する。昔ながらのセダンに乗り継いできたようなベテランのドライバーにとって運転ポジションも違和感がないはずだ。

第3位「ホンダN-ONE」チャーミングなコンパクトカーという意味でクラスレス4

さらにチャーミングなコンパクトカーという意味でクラスレスなのもいい。このあたり、同じ軽ハッチバックながらベーシックなスズキアルトやダイハツミライースと大きく異なる部分だ。日頃フィアット500を足にしている筆者が言うのだから間違いないが(笑)、日常使いだからこそ、こういう味気なくないコンパクトカーがあれば、気持ちを豊かにホッコリとさせてくれるというものだ。

※記事の内容は2021年8月時点の情報で制作しています

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