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「マツダCX-8 vs三菱デリカD:5比較試乗!」アウトドアに使える3列シートSUV王座決定戦(萩原文博レポート)

「マツダCX-8 vs三菱デリカD:5比較試乗!」アウトドアに使える3列シートSUV王座決定戦(萩原文博レポート)
CX-8

ファミリーカーの定番となっているミニバンは広い室内空間や多彩なシートアレンジなど、家族が一緒に移動するクルマとして最適です。しかし、最近になってミニバンを脅かす存在が登場しました。それが3列シートSUVです。現在SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)と呼ばれるボディタイプがサイズの大小かかわらず人気となっています。その中でも最も大きなサイズのSUVは大きなボディを活かして3列シートを採用。多人数乗車が可能でポストミニバンとして注目を集めています。今回は3列シートSUVブームの火付け役であるマツダCX-8と、パジェロ譲りの高い悪路走破性を備えた個性派ミニバンの三菱デリカD:5の最新モデル2台に試乗した萩原文博さんが、どちらがアウトドアに使える3列シート車なのかを判定します。

ミニバンから撤退したマツダの新しい回答がCX-8

ミニバンから撤退したマツダの新しい回答がCX-81

マツダはフラッグシップモデルのCX-8をはじめ、CX-5、CX-30、CX-3、そしてEVモデルもあるMX-30と、5種類ものSUVをラインナップしています。その一方で、2016年3月にMPV、2017年9月にビアンテ、そして2018年1月にはプレマシーも販売終了となり、マツダの車種ラインナップからミニバンが消えました。

ミニバンから撤退したマツダの新しい回答がCX-82

「魂動」デザインがミニバンでは表現できないこと、人馬一体の走りもミニバンでは実現できないことを、マツダはミニバン廃止の理由として挙げています。そんなマツダが多人数乗車可能なクルマとして2017年4月に発売したのが、フラッグシップモデルであり、3列シートを持つSUVのCX-8だったのです。

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保1

ミニバンはスクエアなボディを活かして、広い室内空間を確保しています。しかしその一方で3列シートまで使用してしまうと、ラゲッジスペースが狭くなる傾向があります。CX-8は全長4900mmという長さを活かして3列シート使用時のラゲッジ容量は239L(サードシートをたたむと約572L)と十分なラゲッジスペースを確保しています。

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保2

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保3

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保4

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保7

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保5

異例に長いボディを持つCX-8、3列使用時でもラゲッジを確保6

CX-8が異例に長いボディを持つのは、ミドルサイズSUVのCX-5のボディを延長したモデルではなく、海外で販売されている上級モデルCX-9を日本仕様に改良したモデルだからです。ちなみにCX-9の全長は5075mmもあります。そんなCX-9譲りの2930mmというロングホイールベースにより、CX-8は6人もしくは7人乗りの3列シートレイアウトを実現。室内空間とエンジンルームの距離がしっかりキープされていることもあって優れた静粛性も実現しています。

3つのエンジンを選べるのもCX-8の魅力

3つのエンジンを選べるのもCX-8の魅力

CX-8は当初、最高出力は190ps、最大トルクは450Nmを発生する2.2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンのみでしたが、2018年10月の一部改良で、最高出力230ps、最大トルク420Nmを発生する2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジンと、最高出力190ps、最大トルク252Nmを発生する2.5L直列4気筒ガソリンエンジンを追加しました。組み合わされるトランスミッションは全車6速AT、燃費性能は、11.6~15.8km/Lで、ディーゼルターボ車は15.4~15.8km/Lと優れた燃費性能を発揮します。

都会派の見た目を裏切るCX-8の意外な悪路走破性の高さ

都会派の見た目を裏切るCX-8の意外な悪路走破性の高さ

駆動方式は2WD(FF)と4WDで、4WD車は高効率なAWDシステムであるアイ・アクティブAWDを採用。このシステムはドライバーのステアリング操作に応じて後輪トルクを最適化させ、スムーズな旋回性能を実現します。また、タイヤの回転速度やGセンサーなどの情報を基に、路面のグリップ状況に合わせて前後の駆動トルク配分を最適化するので、未舗装の荒れた路面でも安心感を持って運転を楽しむことが可能です。そして、険しい悪路でも高い走破性を実現する「オフロード・トラクション・アシスト」も搭載するなど、都会派の見た目を裏切る高いオフロード走破性を誇ります。

先進運転支援装備は「マツダ全部盛り」

先進運転支援装備は「マツダ全部盛り」

車両の挙動を制御する「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)」をはじめ、安全装備は「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」に基づいて、ドライバーが安全かつ安心して運転できる状態を最大限に続けられることを追求しています。最新の360°ビューモニターを含めたマツダの先進安全技術「アイ・アクティブセンス」のすべてを採用するなど非常に充実しています。

ミニバンとSUVを融合させた孤高のロングセラーがデリカD:5

ミニバンとSUVを融合させた孤高のロングセラーがデリカD:51

一方の三菱デリカD:5は2007年1月に登場。すでに14年以上販売されているロングセラーミニバンです。「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」の融合をコンセプトとした個性派モデルとして根強い人気を誇ります。

ミニバンとSUVを融合させた孤高のロングセラーがデリカD:52

ボディ構造には、乗員をしっかり守る環状骨格構造の「リブボーンフレーム」を採用。歴代「デリカ」伝統の十分なグランドクリアランスを持つスクエアなボディを、大径タイヤで支える独創的なフォルムを採用しています。これによりアプローチアングルは24°、ランプブレークオーバーアングルは18°、デパーチャーアングルは21.5°を実現。さらに最低地上高も210mm 確保するなど、クロカン系SUV に匹敵する高い悪路走破性を誇っています。

デリカD:5は2019年のビッグマイナーチェンジで商品力を大幅に回復した

デリカD:5は2019年のビッグマイナーチェンジで商品力を大幅に回復した1

2007年に登場したデリカD:5ですが、販売開始から約12年が経過した2019年2月にビッグマイナーチェンジを行いました。ボディサイズは全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm、乗車定員はグレードによって7人乗りと8人乗りが用意されています。ラゲッジ容量は、3列目シート使用時が約94〜約388L、3列目シートをたたんだときは約826〜約1003L(7人乗り)、もしくは約805〜982L(8人乗り)となります。

デリカD:5は2019年のビッグマイナーチェンジで商品力を大幅に回復した2

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デリカD:5は2019年のビッグマイナーチェンジで商品力を大幅に回復した4

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外観デザインは三菱のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用。縦型のマルチヘッドライトなどにより、ひと目でデリカD:5とわかる個性的なデザインへと変更されました。

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搭載するエンジンは大幅な改良が加えられた2.2L直4ディーゼルターボエンジンで、最高出力145ps、最大トルク380Nmを発生。組み合わされるトランスミッションも最新の8速ATとなり、燃費性能はWLTCモードで12.6km/Lを実現しています。

デリカD:5の4WDシステムの充実ぶりはさすが!

デリカD:5の4WDシステムの充実ぶりはさすが!1

デリカD:5の4WDシステムの充実ぶりはさすが!2

駆動方式は4WDのみ。AYCと呼ぶ三菱ご自慢の4WDを核とした走行安定システムが搭載されています。4WDシステムは電子制御カップリングによって2WD、4WDオート、そして4WDロックという3種類の駆動モードを任意に選ぶことができるのは、さすがデリカ。舗装路、ダート、雪道などさまざまな走行状況で性能を発揮します。特に4WDロックモードはオートモードより高めに後輪への駆動配分を設定する仕様で、悪路走行やスタック脱出性に優れており低速から高速まで4WDらしい力強い走行を可能としました。

運転支援システムは、予防安全技術「eアシスト」を採用。衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]や車線逸脱警報システム[LDW]、レーダークルーズコントロールシステム[ACC]などの運転支援システム、誤発進抑制機能(前進時)を採用するなどアップデートが図られていますが、CX-8に比べるとやや物足りない内容です。

トータルバランスではCX-8が優位、ただしデリカD:5でないと行けない道もある

トータルバランスではCX-8が優位、ただしデリカD:5でないと行けない道もある1

CX-8とデリカD:5を比較してみて、CX-8が優れているポイントは運転支援システムの充実度やオンロードの快適な乗り味、そして3列シート使用時のラゲッジスペースの広さです。一方デリカD:5の優れているポイントは、多彩なシートアレンジが可能で、荷室容量を大きく変化させられること。そして高いロードクリアランスと路面状況の変化に強い4WDシステムが挙げられます。

また両車ともにディーゼルエンジンを搭載していますが、CX-8には2.5Lガソリン&ガソリンターボエンジンも用意されているなどバリエーションが豊富です。

トータルバランスではCX-8が優位、ただしデリカD:5でないと行けない道もある2

結論から言うと、トータルバランスではCX-8に軍配が上がります。「オフロード・トラクション・アシスト」を搭載していて、かなりの悪路でも高い走破性も兼ね備えています。ただし、シートバリエーションやさらにアップダウンの激しいオフロードの走行を求めるのであれば、デリカD:5を選んだほうがアドバンテージは大きくなります。

まったく異なるキャラクターの2モデルなので異種格闘技戦に見えますが、じっくりと比較してみると実は実力伯仲のライバル同士と言えるかもしれませんね。

※記事の内容は2021年9月時点の情報で制作しています。

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