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「マツダデミオ」良いことだらけの排気量アップ

「マツダデミオ」良いことだらけの排気量アップ
「マツダデミオ」良いことだらけの排気量アップ

この記事は、 5 分で読めます。

スタイリッシュなデザインとクラス唯一のディーゼルエンジンの設定など、他のコンパクトカーとは一線を画した魅力で人気のマツダデミオ。2018年8月のマイナーチェンジでガソリン車のエンジン排気量が拡大された。ダウンサイジング流行りの中であえて排気量拡大を行ったデミオ、その実力を試乗レポートしよう。

小さいけれど「全部入り」

小さいけれど「全部入り」

現在、マツダが自社で製造しているクルマの中で最もボディサイズが小さいのが、コンパクトカーのデミオです。

2014年9月より販売開始された現行モデルのデミオは、ボディサイズが全長4060mm×全幅1695mm×全高1525mm、他メーカーからOEM供給されている車種を除き、マツダで唯一の5ナンバーサイズとなっています。

コンパクトカーながら、マツダの新世代技術群であるスカイアクティブテクノロジーはフル搭載

コンパクトカーながら、マツダの新世代技術群であるスカイアクティブテクノロジーはフル搭載され、走行性能の高さ、そして先進運転支援技術の充実度は国産コンパクトカーの中でトップレベルの実力を持っています。

 

ガソリン車の排気量を1.3Lから1.5Lに拡大

ガソリン車の排気量を1.3Lから1.5Lに拡大

ガソリン車の排気量を1.3Lから1.5Lに拡大②

デミオは当初、最高出力92psを発生する1.3L直列4気筒ガソリンエンジンと最高出力115psを発生する1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンの2種類が設定されていました。しかし、2018年8月に商品改良を行い、従来の1.3Lガソリンエンジンから排気量を拡大した1.5Lガソリンエンジンへと変更されました。

ちなみにデミオには他に15MBと呼ばれるモータースポーツ参戦用のグレードが設定されており、こちらには以前から1.5Lガソリンエンジンが搭載されていました。しかし15MBの1.5Lエンジンはハイオクガソリン仕様で、最高出力116ps、最大トルク148Nmを発生。

JC08モード燃費は19.2km/Lですが、組み合わせられるトランスミッションは6速MTのみの特別バージョンです。

 

マツダらしくマニュアル(MT)の設定もあり

マツダらしくマニュアル(MT)の設定もあり

今回の商品改良で登場した1.5Lガソリンエンジンはレギュラーガソリン仕様で最高出力110ps、最大トルク141Nmと数値は抑えめ。組み合わせられるトランスミッションは6速ATを中心に、一部グレードに従来の5速から多段化された6速MTが設定されています。

燃費性能は、新しい基準のWLTCモードで2WDの6速MT車が19.8km/L、6速AT車が19.0km/L、そして4WDの6速AT車は17.2km/Lとなっています。

一見するとハイオク仕様の15MBと差がない様に感じますが、新基準のWTLCモードはこれまでのJC08モードより実走行に近く、数字的には低く出てしまうので、実際は15MBよりも好燃費が期待できます。

個性的なインテリアの特別仕様車も追加

個性的なインテリアの特別仕様車も追加

個性的なインテリアの特別仕様車も追加②

今回の商品改良ではエンジン以外にも小変更が加えられ、フロントウィンドウに紫外線および赤外線をカットする「スーパーUVカットガラス・IRカットガラス」を採用し、運転時の快適性を向上させています。

また個性的なインテリアデザインを特徴とする「スタイルコレクション」シリーズの特別仕様車第6弾として「ミスト・マルーン」を設定。洗練された色と素材にこだわり、上質な大人の世界観を表現しています。

ドアトリムや助手席前のインパネ、シートに肌触りのよいグランリックス(スエード調人工皮革)を、さらにシートにはキルティング加工を施し、コンパクトカーとは思えない上質な空間となっています。

個性的なインテリアの特別仕様車も追加③

個性的なインテリアの特別仕様車も追加④

今回試乗したのは、新しい1.5Lガソリンエンジンを搭載したデミオ15 Sツーリング Lパッケージ。車両本体価格は185万7600円です。実は車両本体価格は1.3Lガソリンエンジンとほとんど変わっていないので、バリュー感は相当高くなっています。

そして今回の試乗車はあえて、6速MT車をチョイスしました。 その理由は従来の1.3Lエンジンから1.5Lへと排気量が拡大され、最高出力は92psから110psへと18ps向上。そして最大トルクは121Nmから141Nmへと20Nmも向上しており、その出力アップをより実感できるからです。

エンジンが大きくなったことで気になる燃費性能は従来のJC08モード21.8km/LからWTLCモード19.8km/Lに表示変更されたので単純に比較はできません。しかし排気量が大きくなりパワーアップしたことで、アクセルの踏み込み量などが減るため、実用燃費ではほとんど変わらないでしょう。

実感できる排気量アップの恩恵

実感できる排気量アップの恩恵

実際に1.5Lエンジンを搭載した新型デミオのクラッチを繋いでスタートさせると、スムーズに加速し法定速度にあっという間に達してしまいました。排気量拡大の効果でアクセルペダルをそれほど踏み込むことなく、スーッっと加速する印象です。

コンパクトカーのMT車だとセコセコとシフトチェンジを行う印象があるかもしれませんが、コクピット内のシフトポジションとシフトチェンジのタイミングが表示され、うっかり3速のギアをキープしたまま、街乗りで走行していると4速を飛ばして5速に入れてください!という表示がなされます。

その指示にしたがってシフトチェンジを行ってもクルマがギクシャクすることはありません。こういった部分でも排気量アップの効果は大きく感じられます。

気になる燃費も合格点

街乗り中心で試乗を行いましたが、軽快な加速が特徴の1.5Lガソリンエンジンは実走行の計測でも18km/Lという優れた燃費性能を発揮しました。軽快な走りが特徴の1.5Lガソリンエンジン。そして太いトルクによってグランドツーリング的な走りの1.5Lディーゼルターボ。ますますデミオのクルマ選びは頭を悩ますことになりそうです。

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※記事の内容は2018年12月時点の情報で執筆しています。

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