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「マツダ2」新エンジン搭載で磨きを掛けた上質な走り(萩原文博レポート)

「マツダ2」新エンジン搭載で磨きを掛けた上質な走り(萩原文博レポート)
「マツダ2」新エンジン搭載で磨きを掛けた上質な走り(萩原文博レポート)

2019年にデミオから名称を変更したマツダ2。コンパクトカーながら上質な内外装を持つ個性的な一台です。デミオから数えると既に7年が経過したモデルですが、2021年6月に新ガソリンエンジンの搭載をはじめとした商品改良を行いました。そのインプレッションを萩原文博さんにレポートしてもらいましょう。

登場時からのコンセプトは上質なパーソナルカー

登場時からのコンセプトは上質なパーソナルカー

2019年9月に販売開始したコンパクトカーのマツダ2は、2014年に登場したデミオがマイナーチェンジを機に車名変更したモデルです。マツダ2はコンパクトカーながら「日常を豊かにする上質なパーソナルカー」をコンセプトとして質感にこだわっています。

外観デザインは、見る人の心を動かすエレガントさを目指して、余計な要素をそぎ落とし、研ぎ澄ますことでシンプルかつ豊かさのある彫りの深い造形を創り出し、路上で見かけたときの新鮮さと存在感を高めました。

一方のインテリアは、いつまでも乗っていたくなる居心地のよい空間を目指して、上質さと遊び心を両立させた色合いと厳選した素材で、ユーザーの多様なライフスタイルにマッチするよう作り込んでいます。

全長4mの国産コンパクトカーは電動化が進んでいるカテゴリーですが、マツダ2は質の高い走りにこだわり、ガソリンとディーゼルエンジンのみを搭載しています。マツダ2は2021年6月に一部改良を行い、搭載する1.5Lガソリンエンジンの変更をはじめとした商品力向上を実施しました。今回新1.5Lガソリンエンジンを搭載したマツダ2に試乗することができましたので、そのインプレッションを紹介しましょう。

ディーゼルエンジンと6AT、6MTでライバルと差別化

ディーゼルエンジンと6AT、6MTでライバルと差別化1

マツダ2はマツダの車種ラインナップでエントリーモデルとなるコンパクトカーです。ボディサイズは全長4,065mm×全幅1,695mm×全高1,500mm(4WD車は1,525mm)で、ライバルはトヨタアクア、日産ノート、ホンダフィットといった国産5ナンバーサイズのコンパクトカーが挙げられます。マツダ2の特徴は1.5Lのガソリン&ディーゼルエンジンを搭載しているだけでなく、ガソリン車、ディーゼル車それぞれに6速ATに加えて、6速MTのトランスミッションを用意している点です。

ガソリンエンジンの改良とスマホ連携の強化がポイント

ガソリンエンジンの改良とスマホ連携の強化がポイント1

マツダ2は販売開始以降、何度か特別仕様車が登場しました。そして2021年6月にも「サンリットシトラス」という特別仕様車を設定すると同時に、一部改良を行っています。

一部改良の大きなポイントは15C、15S、15Sスマートエディション、そして15MBを除いたグレードに搭載される1.5L直列4気筒ガソリンエンジンを改良したことです。圧縮比を14.0へと高めることで、燃費&環境性能を向上。その結果、一部のグレードが免税対象となりました。また、改良された高圧縮ガソリンエンジン車ではアクセル操作に対するクルマの応答性とコントロール性を向上させています。

ガソリンエンジンの改良とスマホ連携の強化がポイント2

また、スマートフォンをコンソールに置くだけで簡単に充電できるワイヤレス充電(Qi)をはじめ、簡単登録で次回からスマートフォンを取り出さなくても自動接続できるApple CarPlayのワイヤレス接続をオプション設定するなど、スマートフォンとの連携を強化。さらに4WD車にはフロントウィンドウに溜まった雪を取り除きやすくなるワイパーデアイサーを標準装備するなど利便性が向上しています。

内外装がスポーティーな仕立ての限定車、安全装備もプラス

内外装がスポーティーな仕立ての限定車、安全装備もプラス1

新エンジン搭載、スマートフォンとの連携強化など魅力がアップしたマツダ2。今回試乗したのは、新エンジンを搭載した車両本体価格179万8,000円の15S ブラックトーンエディションの6速MT車です。

ブラックトーンエディションは2020年12月に設定された特別仕様車で、15Sプロアクティブをベースに外観はドアミラーとフロントグリルにグロスブラック塗装を採用。装着されている16インチアルミホイールもブラックメタリック塗装を採用したスポーティーなモデルです。

内外装がスポーティーな仕立ての限定車、安全装備もプラス2

内外装がスポーティーな仕立ての限定車、安全装備もプラス3

内外装がスポーティーな仕立ての限定車、安全装備もプラス4

内装はレッドステッチのシート加飾が施され、エアコンルーバーベゼルにもシルバー/ダークレッドの加飾、ステアリング、シフトノブ、パーキングブレーキには本革巻きを採用しています。そのほか、MRCC・SBS・LASを特別装備したお買い得なモデルです。

内外装がスポーティーな仕立ての限定車、安全装備もプラス5

試乗車には、オプションの360°ビューモニター+フロントパーキングセンサー、自動防眩ルームミラー(6万500円)、ALHパッケージ(4万9,500円)が装着され、それでも車両本体価格は194万1,000円と200万円以下となっています。

軽快で静かな新しいガソリンエンジン

軽快で静かな新しいガソリンエンジン

従来、マツダ2に搭載されていたスカイアクティブGと呼ばれる1.5L直列4気筒ガソリンエンジンにはエンジンカバーが装着されていました。しかし新エンジンはエンジンカバーがありません。これはコストカットではないか?と思いましたが、聞けばエンジンの静粛性が向上したので、採用しなかったとのこと。

本当にそうなのかと思いながら発進させると、MT車ということを差し引いても非常にアクセルレスポンスが鋭くなっていることに気づきました。そしてアクセルペダルを踏むと軽快に加速していきますが、確かに耳障りなノイズや不愉快な振動は非常によく抑えられています。軽快に回るエンジンの特性とMTとの相乗効果で非常に街乗りが楽しいクルマに仕上がっていました。

依然として輝きを放っている

依然として輝きを放っている1

足回りの良さも相変わらずです。速度域は高くなくてもハンドル操作に対して素直な動きをするマツダ2は、走りの楽しさを味わえる数少ない国産コンパクトカーだと改めて実感しました。軽快さを前面に押し出していますが、乗り心地も良く、静粛性も高い。登場から時間が経過したモデルですが、度重なる改良、そして新エンジンのおかげもあって、マツダ2は依然として輝きを放っていました。

依然として輝きを放っている2

軽自動車でも200万円を超えるモデルが登場していますが、新1.5L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載したマツダ2は200万円以下で購入できるベストバイの1台といえるモデルです。質感の高さはまさに小さな高級車と言える出来映えです。

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※記事の内容は2021年10月時点の情報で制作しています。

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