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「日産 セレナe-POWER」ついにミニバンの本命登場か?その走りと燃費に迫る

【ニューモデル速報&試乗】「日産 セレナe-POWER」ついにミニバンの本命登場か?その走りと燃費に迫る

いまだに人気を集める2Lクラスミニバン。トヨタのヴォクシー・ノア・エスクァイアの3兄弟がハイブリッドを武器に王座に君臨してきた。しかしホンダステップワゴンに続き、日産セレナにもついにハイブリッドモデルたるe-POWERが追加された。販売ランキング1位に君臨するノートe-POWERのようにセレナを王座に押し上げるのか?今回は試乗記を中心に紹介しょう。

やはり売れている2Lクラスのミニバン

3列シートをもち、多人数乗車を可能としたミニバン。すでにブームという一過性のものではなく、ファミリーカーとして日本に定着しています。それを裏付けるかのように、2018年2月の新車販売台数ランキングを見てもベスト10に日産セレナ、トヨタシエンタ、ホンダフリード、トヨタヴォクシーと4車種もランクインしています。

やはり売れている2Lクラスのミニバン

ミニバンもボディサイズによって細かく分けていますが、最も人気が高く熾烈な販売競争が行われているのが、2Lエンジンを主力エンジンとして積んだミドルクラスです。このクラスには販売台数ランキングでも上位に入っている日産セレナ、トヨタヴォクシーをはじめ、ヴォクシーの兄弟車であるノア、エスクァイア。そしてホンダステップワゴンが属しています。この5車種で2018年2月の1カ月で約3万5000台も売れているのです。

 

ついに出揃ったハイブリッドモデル

ついに出揃ったハイブリッドモデル

従来、このクラスで圧倒的な強さを誇っていたのがトヨタヴォクシー・ノア・エスクァイアの3兄弟です。現在でも3車種合計すると販売台数はトップですが、その勢いに陰りが見えています。その理由の一つとして挙げられるのは、ライバルたちのハイブリッド車の追加です。 ヴォクシー3兄弟はプリウスで搭載したハイブリッドシステムをライバルに先駆けていち早く導入しました。しかしホンダステップワゴンも2017年9月のマイナーチェンジ時にスポーティモデルのスパーダにハイブリッド車を追加しました。そして2018年2月、エンジンを発電機として搭載しモーターで走行するシリーズハイブリッドのセレナe-POWERを日産が満を持して投入してきたのです。

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他社とは異なるセレナのハイブリッド

今回は2Lミドルクラスミニバンの本命と言われているセレナe-POWERに試乗することができたので紹介しましょう。

他社とは異なるセレナのハイブリッド

セレナe-POWERは搭載しているエンジンはわずか1.2Lの排気量のガソリンエンジン。そのエンジンで発電し、モーターを駆動させて走行するシリーズハイブリッドシステムを採用しています。このe-POWERはすでにコンパクトカーのノートにも搭載されて、2018年1月〜2月の新車登録台数でNo.1に輝くなど高い支持を得ています。

他社とは異なるセレナのハイブリッド②

セレナに搭載されているe-POWERのシステムはノート同様に駆動用モーター+発電用1.2Lガソリエンジンという組み合わせ。しかし、車両重量の重いミニバンのセレナに合わせて、モーターの出力は25%アップの320Nm/100kWに向上。エンジンの出力もオイルクーラーを追加することで、7%アップの62kW。そしてバッテリー容量も20%アップさせることで、バッテリーのみの走行距離を拡大させています。

その結果、早朝や深夜でもエンジンが掛かることなく静かに出掛けることのできるマナーモードや強制的にバッテリーに充電するチャージモードを追加するなど、ドライバーが走行モードを選べるようになりました。

 

自慢の室内スペースは犠牲にならず!

自慢の室内スペースは犠牲にならず!

セレナe-POWERはガソリン車とは異なり駆動モーター用のバッテリーを搭載しなければなりません。そのバッテリーもフロントシート下に配置することで、室内の広さだけでなく、ラゲージスペースも全く犠牲にしておらず、セレナのセールスポイントの一つである室内空間の広さをキープしていることは特筆に値します。

自慢の室内スペースは犠牲にならず!②

自慢の室内スペースは犠牲にならず!③

自慢の室内スペースは犠牲にならず!④

自慢の室内スペースは犠牲にならず!⑤

アクセルで大半をこなす「e-POWERドライブ」は実用性高し

試乗したのはセレナe-POWERハイウェイスター V 2WDです。ガソリン車のセレナハイウェイスター Vセレクション2WD車と比べて、車両重量は70kg重くなっています。しかし、モーターの特徴である、発進時から最大トルクを発生させることにより、スムーズな発進そして加速を実現しています。ガソリン車ではかなりアクセルペダルを踏まないと上らなかった急な坂道でも、セレナe-POWERはモーターのトルクによってそれほどアクセルペダルを踏まなくてもスッと上ってくれます。

アクセルで大半をこなす「e-POWERドライブ」は実用性高し

もうひとつ、セレナe-POWERの特徴的な装備があります。それはアクセルペダルだけでの加減速を行うe-POWERドライブ。セレナe-POWERでは、このシステムを先に搭載したノートe-POWERや電気自動車のリーフに比べ、アクセルペダルを離した時の減速Gの強さを抑えています。さらに高速走行時ではアクセルペダルの感度を抑制するので、一定走行がよりラクに行えるようになりました。その結果、加減速時においてクルマの揺れも少なく、よりスムーズな走行が行えるようになりました。e-POWERドライブに慣れるとアクセルペダルの操作だけで多くの場面は対応可能となります。ドライバーにとっても有効な装備だと感じました。

アクセルで大半をこなす「e-POWERドライブ」は実用性高し②

ちなみにセレナe-POWERのe-POWERドライブはノーマル、エコ、スマートの3つのモードから選べます。スマート(S)は燃費と加速を両立させたモード。エコは加速力が鈍くなるものの、より燃費を重視したモードです。今回の試乗はすべてエコモードで行いましたが、モーターによるシームレスな加速には全く不満を感じるシーンはありませんでした。

ライバルに大差をつけた静粛性

セレナの武器になると感じたことは他にもあります。遮音ガラスや4層構造のセンターカーペットなどガソリン車に対して25アイテムの遮音仕様を追加したことで、上級ミニバンのエルグランドに匹敵するクラストップの静粛性を実現している点です。発電のためにエンジンが掛かった場合にもほとんど分からないレベルまで向上しています。この静粛性の高さはライバル車に大きな差をつけました。

話題のプロパイロットなど先進安全装備はオプション

気になる安全装備は高速道路などでの同一車線自動運転支援技術のプロパイロットをはじめ、ハイビームアシストや踏み間違い衝突防止アシストなど着実にアップデートされています。ただ、これらの先進装備がオプションとなっているのがやや不満なところです。

例えば、試乗したセレナe-POWERハイウェイスターV(340万4160円)にはプロパイロットなどの安全装備がセットになったオプション装備のセーフティパックB(24万3000円)やツートンカラー、オートデュアルエアコンなど40万1760円分の装備が付いていました。さらにツインモニターナビ、ETC、そしてフロアカーペットなどのオプションを装着すると合計で430万円を超えてしまいます。諸費用を含めると約450万円という高額車になってしまうのが最大のネックでしょう。

■日産セレナe-POWER価格表(2018年3月現在)

グレード駆動方式JC08モード燃費(km/L)車両本体価格(東京)
e-POWER XFF26.2296万8920円
e-POWER XV312万8760円
e-POWER ハイウェイスター317万8440円
e-POWER ハイウェイスター V340万4160円

 

非常にいいクルマだが最大のネックは価格の高さ

非常にいいクルマだが最大のネックは価格の高さ

セレナe-POWERの26.2km/L(JC08モード)という優れた燃費性能は25.0km/Lのステップワゴンスパーダハイブリッド。そして23.8km/Lのヴォクシーハイブリッドを凌駕しています。さらにフラットな乗り味、静粛性、安全性能という点でもライバルを大きくリードしています。ただし、価格面においては少々分が悪いように思えます。お子さんがいてお金が掛かる世代にこの価格差がどう受け取られるのか、クルマ出来は良いだけに今度の販売動向に注目です。

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※記事の内容は2018年3月時点の情報で執筆しています。

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