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「スバルXV」初期型とはまるで別物の乗り心地の良さに驚いた

「スバルXV」初期型とはまるで別物の乗り心地の良さに驚いた
「スバルXV」初期型とはまるで別物の乗り心地の良さに驚いた

この記事は、 5 分で読めます。

立体駐車場に入るSUVとして人気のスバルXVが、ベース車のインプレッサのマイナーチェンジに合わせて大きめの一部改良を受けました。2Lエンジンの全車マイルドハイブリッド化、アイサイト・ツーリングアシストの採用などが目玉とされていましたが、実際に走らせるとその乗り心地の著しい改善ぶりが印象に残ったという萩原さんの試乗レポートをお届けしましょう。

立体駐車場に入るSUVとしてスマッシュヒット

立体駐車場に入るSUVとしてスマッシュヒット1

コンパクトサイズSUVのスバルXVは全長4465mm×全幅1800mm×全高1550mmというボディサイズを採用し、都市部のマンションなどに多い立体駐車場に対応する優れたパッケージングでスマッシュヒットとなりました。

立体駐車場に入るSUVとしてスマッシュヒット2

もちろん、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)と呼ばれる新世代のプラットフォームやスバル独自のシンメトリカルAWDなどによる路面状況を問わない高い走行性能もヒットの要因であることは言うまでもありません。

2Lエンジンが全車マイルドハイブリッド化されるなど意外と大きめの変更

2Lエンジンが全車マイルドハイブリッド化されるなど意外と大きめの変更1

現行型XVは2017年5月に登場して以降、2018年10月、2019年10月と毎年のように一部改良を行っています。直近の2019年10月の改良のポイントはベース車であるインプレッサスポーツのマイナーチェンジを受けてかなり広範囲に及んでいます。

2Lガソリンエンジンはスバル独自のマイルドハイブリッドであるe-BOXERを全車搭載。グレードも2.0e-Lアイサイト、2.0e-Sアイサイトを設定し、選択肢を拡大したほか、運転支援システムのアイサイト・ツーリングアシストが全車標準装備となりました。

2Lエンジンが全車マイルドハイブリッド化されるなど意外と大きめの変更2

2Lエンジンが全車マイルドハイブリッド化されるなど意外と大きめの変更3

またスバルご自慢の4WDシステム「X-MODE」は、雪道や砂利道など滑りやすい道を走行するときに使用する「SNOW・DART」と、深雪やぬかるみといったタイヤが埋まってしまいそうな道を走行する時に使用する「DEEP SNOW・MUD」の2つの走行モードが選べるようになり、悪路走破性も高めています。今回、この大きめの改良を受けたXVに試乗することができましたのでインプレッションを紹介しましょう。

インプレッサ同様、劇的に改善した乗り心地

インプレッサ同様、劇的に改善した乗り心地1

インプレッサ同様、劇的に改善した乗り心地2

インプレッサ同様、劇的に改善した乗り心地3

インプレッサ同様、劇的に改善した乗り心地4

今回試乗したのは、車両本体価格292万6000円の最上級グレード、アドバンスです。ラグーンブルー・パールという専用色にブルーの専用内装を搭載したモデルです。ちなみに試乗車には季節柄ブリヂストンのブリザックVRX2というスタッドレスタイヤが装着されていましたので、ドライ路面での操縦性能や乗り心地はやや不利だったことは付記しておきます。

XVのベース車であるインプレッサスポーツ/インプレッサG4は同じタイミングでマイナーチェンジを行いましたが、これまでやや硬めに感じられた乗り心地が非常にしなやかで欧州車のように変わっていたのが印象的でした。

XVもデビュー当時に乗った1.6Lガソリン車、e-BOXER車は、新採用されたSGPのボディ剛性や操縦安定性の高さは実感できたものの、乗り心地はやや硬めでサスペンションに突っ張った感じがありました。特に段差を乗り越えた時や道路のつなぎ目を走行した時など、サスペンションが上手に動かないためダイレクトな衝撃があって、少々戸惑ったものです。

初期型とは別物のフラットな乗り味、高速で役立つツーリングアシスト

初期型とは別物のフラットな乗り味、高速で役立つツーリングアシスト1

しかし、今回一部改良したXVは初期モデルで感じた不満点が見事に解消されていました。サスペンションがしっかりと動いて、路面からの衝撃を見事に吸収、SUVらしい大らかな乗り味を実現しています。スタッドレスタイヤであることがちょっと信じられないほど良好な乗り心地でした。

初期型とは別物のフラットな乗り味、高速で役立つツーリングアシスト2

一般的に重心の高いSUVは、カーブを曲がる際の横方向の揺れや加減速時の前後方向への揺れが大きくなりがちですが、XVはそういった揺れをうまく抑えています。非常にフラットな乗り味は初期型とは見違えるほどの進化です。

初期型とは別物のフラットな乗り味、高速で役立つツーリングアシスト3

安全装備ではアイサイト・ツーリングアシストが追加されました。高速道路などで全車速追従機能付クルーズコントロールを使用している際に、車線中央維持するステアリング制御も行ってくれるようになり、ストレスの溜まる渋滞時でもドライバーの負担を軽減してくれます。

燃費はほどほどだがスムーズさが光るe-BOXER

2L直噴エンジンが廃止され、XVのパワートレインは1.6Lガソリンエンジンとこの2Lエンジン+モーターのe-BOXERの2種類となりました。1.6Lエンジンは街乗りだけならば全く不満はありませんが、高速道路の流入などでの加速性能は正直、かなりパワー不足を感じます。ロングドライブをするという人にはオススメできません。

一方、e-BOXERはエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムなのですが、モーターの出力が小さいためWLTCモードで15.0km/Lと、トヨタのハイブリッド車ほど燃費が良いわけではありません。とはいえ、エンジンでパワーが足りない部分をモーターがアシストしてくれるので、XVのスマートなイメージによく似合うパワーユニットだと感じました。
都市部に住んでいて、趣味などで時々雪道を走ることもあるという人にXVはピッタリ合うのではないでしょうか。

※記事の内容は2020年3月時点の情報で制作しています。

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