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岡崎五朗おかざきごろう

「スズキソリオ/ソリオバンディット」軽のスーパーハイトワゴンとほぼ同じ価格でさらなる余裕(岡崎五朗レポート)

「スズキソリオ/ソリオバンディット」軽のスーパーハイトワゴンとほぼ同じ価格でさらなる余裕(岡崎五朗レポート)

5ナンバーサイズのミニバンには3列シートが必須という固定概念を打ち破ったスズキソリオが4代目に進化しました。人気の軽自動車のスーパーハイトワゴンと変わらない価格で、さらなる余裕があるのがソリオの魅力だと岡崎五朗さんはレポートします。

3列シートではないミニバン人気のきっかけ

3列シートではないミニバン人気のきっかけ

2021年2月の軽自動車販売ランキングは上からN-BOX、スペーシア、タント、ルークスの順。なんと1位から4位までをスーパーハイト系と呼ばれる背の高いモデルが占めた。一方、5ナンバーサイズ以上のミニバンは様子が少々異なっていて、3列シートが多い。軽自動車と違って乗車定員が4人に制限されないのだから3列シートにして7人や8人乗れた方がいいと考えるのは自然な成り行きである。

とはいえそんな傾向にも変化が起きつつある。トヨタ ルーミーが販売ランキング上位に食い込むなど2列シートモデルの人気が高まってきているのだ。そのきっかけを作ったのがソリオである。

スズキの新ジャンル開拓力は本当に大したものだ

スズキの新ジャンル開拓力は本当に大したものだ

ワゴンRの派生だった初代はさして注目を集めなかったものの、スライドドアと前後ウォークスルーを採用した2代目ソリオ(2010年発売)は「5ナンバーサイズのミニバンには3列シートが必須」という固定概念を見事に覆してみせた。3代目ソリオにぶつける形で2016年に登場し瞬く間に大ヒット作となったダイハツ トールと、そのOEM版であるトヨタ ルーミー、タンク(昨年ルーミーに統合)は明らかに二匹目のドジョウ狙いである。古くは47万円のアルト、初代ワゴンR、記憶に新しいところでは先代ハスラー、そしてこのソリオなど、スズキの新ジャンル開拓力は本当に大したものだと思う。

全長も幅も欲張らずに持ち味をきっちり残してきた

全長も幅も欲張らずに持ち味をきっちり残してきた

今回紹介するのは昨年登場した4代目。注目はボディサイズの拡大で、後席と荷室の拡大を目的に全長を80㎜伸ばしてきた。とはいえそこはコンパクトさが売りのソリオ。全長は依然として3790㎜しかない。トヨタパッソよりは長いが、ヤリスよりは短いといえばサイズ感を理解しやすいだろう。全幅も20㎜増えたが、それでも5ナンバー枠の制限である1700㎜を大きく下回る1645㎜にとどめ、なおかつ左右ミラー間の幅は先代と変えていない。欲張らずに持ち味をきっちり残してきたというわけだ。

80㎜の全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがない

80㎜の全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがない1

80㎜の全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがない2

キャビンは広い。165㎜スライドする後席を最後端にセットしたときの足元は広大だし、前方にスライドしても窮屈感はまったくない。80㎜の全長拡大は、人と荷物をたくさん積んで遊びに出かけるようなシーンでの使い勝手に確実に効いている。

80㎜の全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがない3

80㎜の全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがない4

80㎜の全長拡大は効いているが、リア中央席のヘッドレストがない5

ただし残念な点も。リア中央席にヘッドレストがないことだ。ヘッドレストは追突されたときに乗員の首をむち打ちから守る安全装備だが、それが4人分しかないというのは安全に乗車できるのは4人までということを意味する。せっかく軽自動車にはできない5人乗車が可能なのだから、マイナーチェンジではぜひともリア中央席にヘッドレストを追加して欲しい。

予算に余裕がなければ非ハイブリッドモデルも大あり

予算に余裕がなければ非ハイブリッドモデルも大あり

試乗したのは1.2L直4エンジンに小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドモデル。発進や低速域ではかすかにモーターの存在を感じるものの、アシスト感はいわれなければ気付かない程度。燃費向上も市街地で10%、郊外で3%、高速道路で2%程度だから、予算に余裕がなければ非ハイブリッドモデルを選ぶのも大ありだ。

動力性能に不足なし、乗り心地も大幅に改善

動力性能に不足なし、乗り心地も大幅に改善

上り勾配や高速道路でも交通の流れに乗って走っている分には動力性能に不足はない。先代の弱点だった乗り心地、とくにリア側の突き上げと揺すられ感も大きく改善された。ゆとりのある肘まわりスペースを含め、乗っていて感じる余裕の大きさが軽自動車に対する最大のメリットだ。最新のスーパーハイト系軽自動車はとてもよくできているが、ほぼ同じ価格でさらなる余裕が手に入るモデルとして要注目の一台だ。

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※記事の内容は2021年4月時点の情報で制作しています。

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