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岡崎五朗おかざきごろう

「トヨタランドクルーザー」世界一のタフネスさと圧倒的な悪路走破性能、高いどころかお買い得だ!(岡崎五朗レポート)

「トヨタランドクルーザー」世界一のタフネスさと圧倒的な悪路走破性能、高いどころかお買い得だ!(岡崎五朗レポート)
「トヨタランドクルーザー」世界一のタフネスさと圧倒的な悪路走破性能、高いどころかお買い得だ!(岡崎五朗レポート)

14年ぶりのフルモデルチェンジを受けたトヨタランドクルーザー。通称300系と呼ばれる新型は発売以来大反響を呼び、数年待ちという長い納車待ちの列ができています。そんな新型ランドクルーザーを岡崎五朗さんがレポートします。

世界で圧倒的な信頼を獲得した“陸の巡洋艦”

世界で圧倒的な信頼を獲得した“陸の巡洋艦”

デビュー70周年を迎えたランクルことランドクルーザーがフルモデルチェンジした。300系と呼ばれる新型は、2007年に登場した200系の後継モデル。実に14年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

ここでランクルに関するトリビアをひとつ。ランドクルーザーというネーミングは、陸(ランド)の巡洋艦(クルーザー)からきているが、これはイギリスのオフロード車メーカーであるランドローバーを強く意識したものだ。かつて最強のオフローダーとして知られていたランドローバー=陸の海賊を征伐すべく、陸の巡洋艦=ランドクルーザーと名付けたわけだ。

世界で圧倒的な信頼を獲得した“陸の巡洋艦”2

写真:トヨタ自動車

事実、ランドクルーザーはモデルチェンジを重ねつつ、ランドローバーを超える孤高の存在へと進化していった。他にもジープやメルセデス・ベンツGクラス、三菱パジェロ、日産サファリなどライバルは存在するけれど、こと信頼・耐久性にかけてランクルの実力は圧倒的だ。日本にいるとピンとこないかもしれないが、アフリカ、中東、オーストラリアなど、世界には故障やスタックによる立ち往生が命の危険に直結する地域がある。そんな厳しい環境下で、ランドクルーザーはオンリーワンの存在として多くのユーザーから厚い信頼を獲得している。

グレードによっては5年待ち!

グレードによっては5年待ち!

そんなクルマが14年ぶりにフルモデルチェンジしたとなれば注目が集まるのは当然だ。発表直後から300系には多くのオーダーが舞い込み、トヨタによると納車までの期間は2年以上に達している。しかし、ディーラーにコンタクトを取った人から聞いた話によれば、グレードによっては5年待ち!のケースもあるという。ランクルは世界的に大人気で、日本への割り当て台数が限られるという理由もあるが、それにしても510万円〜800万円という価格帯のクルマがここまで売れるというのは驚きである。

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア2

写真:トヨタ自動車

エクステリアでまず目に付くのが重厚感のあるフロントフェイスだ。グレードによって顔つきは2種類用意されていて、とくにノーマル系はメッキ面積が大きく押し出し感が強い。こんな顔がルームミラーに映ったら思わず道を譲りたくなりそう。ランクルは中東のVIP達に大人気のクルマであり、高級車然とした佇まいが求められるのだ。

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア3

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア4

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア5

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア6

重厚感のあるフロントフェイス、上質になったインテリア7

一方、GRスポーツ仕様はメッキの使用が控えられ、代わりにTOYOTAのロゴが入る。また、メカニズム的にも悪路走破性をより高める機能を与えられるなど、よりスポーティー、それもオンロードではなく悪路走破性を追求する方向でのスポーツ性を高めているのが特徴となる。そうそう、見ての通り、インテリアの質感が大幅に高まったのも朗報だ。

ディーゼルが追加されたのにハイブリッドがない理由

ディーゼルが追加されたのにハイブリッドがない

エンジンは従来日本仕様には用意されなかったディーゼルエンジンの設定に加え、燃費を向上すべくガソリンエンジンを4.8LV8から3.5LV6ターボへとダウンサイジング。先進安全装備関連ではランクルとしては初めて、前方の車線をカメラで読み取って車線逸脱を防ぐ操舵支援システムを装着した。

ディーゼルが追加されたのにハイブリッドがない2

手っ取り早く燃費を向上したいならトヨタお得意のハイブリッドを使うのが効果的だが、「信頼耐久性や悪路走破性能を考えるとランクルには向かない」と開発陣は判断したという。操舵支援システムについても、信頼性の高い油圧式パワーステアリングをメインにしつつ、操舵支援専用の電動パワーステアリングを追加する仕組みだ。コストは上がるが、電動パワーステアリングが故障してもメインの油圧が残っていれば走行を続けられることを開発陣は重視した。低燃費と先進安全装備は現代のクルマが避けて通れないものだが、それによって信頼耐久性が低下することをトヨタは絶対に許さない。「どこにでも行けて生きて帰って来られる」性能こそがランクルのコアバリューだからだ。

向上したオンロード性能、さすがの悪路走破性

向上したオンロード性能、さすがの悪路走破性

3.5Lターボも3.3Lディーゼルも約2.5トンという重量級ボディを楽々走らせる。ボディ構造は当然ながら耐久性に優れたラダーフレーム方式を継承しているが、オンロードでのハンドリングが大きく向上している。キビキビした軽快感はないものの、ステアリングの正確性としっとりしたロール特性によって、ランクルが苦手としていたワインディングロードでも案外楽しく走れる。乗り心地も良くなった。

向上したオンロード性能、さすがの悪路走破性2

写真:トヨタ自動車

もちろん悪路走破性にも抜かりはない。今回はかなり険しいオフロードコースも走ったが、普通のSUVだったら一瞬でスタックしてしまうようなぬかるみや岩場を、拍子抜けするほど簡単に走りきってみせた。

パーソナルチョイスはディーゼルのGRスポーツ

パーソナルチョイスはディーゼルのGRスポーツ

写真:トヨタ自動車

売れ線はガソリンエンジンを搭載するZXとのことだが、僕がいちばん気に入ったのはディーゼルのGRスポーツ。価格は800万円するが、世界一のタフネスさと圧倒的な悪路走破性能を備えていることを考えると、高いどころかお買い得とさえ思えた。

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※記事の内容は2021年11月時点の情報で制作しています。

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