人気のカーリース3社のプランを徹底比較！押さえるべき6つのポイントも解説

カーリースの料金プランの仕組みとは？

一般的にカーリースでは、車両本体価格と残価、諸費用、契約期間を基に料金プランが決められています。「車両本体価格と残価」「諸費用」「契約期間」について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

車両本体価格と残価

カーリースの月額料金を決める上で重要なのが「残価」です。残価とは残存価格の略で、リース契約満了時に残っている車の価値を表します。

カーリースでは契約時に、契約満了時の想定残価を出し、車両本体価格から残価を差し引いた残りの金額を契約者が負担します。

なお、残価は契約年数や想定される走行距離などを基にカーリース会社が決めるのが一般的ですが、契約方式によっては契約者が設定できる場合もあります。

諸費用

車を購入する際は、初期費用として税金や自賠責保険料、手数料などがかかります。また、維持するためにもこれらの費用が必要です。

カーリースでは税金や自賠責保険料、手数料などが月額料金に含まれています。そのため、初期費用不要で乗り始めることができ、また、維持するうえでも別途負担する必要がありません。

このほか、メンテナンス費用を定額にできるプランがあったり、残価を担保するための走行距離制限を選べるプランを用意していたりするカーリースもあります。

契約期間

月額料金は、残価を引いた車両本体価格と諸費用を合わせた総額を、契約期間中の支払い回数で分割して算出されます。そのため、契約期間が長いほど月々の負担を抑えられます。

なお、契約期間は5年や7年、9年など長期に設定されているのが一般的で、あらかじめ決められた年数から選ぶケースが大半です。

人気のカーリースにはどんなプランがある？

カーリースは各社で用意されているプラン内容が異なるので、自分に合ったカーリースを選ぶには、複数のカーリース会社でプランを比較する必要があります。ここでは、2023年上半期の人気ランキング上位3社*が提供しているプランを見比べてみましょう。

※2023年7月時点の公式ホームページ情報より

おトクにマイカー 定額カルモくん

出典：おトクにマイカー 定額カルモくん

「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、1〜11年のあいだから1年単位で契約期間が決められる柔軟性の高さが特徴のカーリースです。本当に必要な期間だけ利用できるため、中途解約などのリスクも抑えやすいでしょう。

そのほかのプランの特徴としては、車の維持費を月額料金に含められるメンテナンスプランが3種類あり、必要な内容に合わせて選べるうえ、すべてのプランで返却時の原状回復費用補償が受けられたり、メーカー保証が延長できたりと、最後まで安心して利用できるサービスがそろっています。

また、7年以上の契約で、すべてのプランで走行距離が無制限になります。月々500円の「もらえるオプション」をつければ、契約満了時に車がもらえてマイカーとして乗り続けられるようになるなど、サービスを充実させるプランが豊富な点も魅力です。

オリックス　カーリース・オンライン

出典：オリックス　カーリース・オンライン

「オリックス カーリース・オンライン」では、5、7、9、11年の契約期間別にプランが用意されています。

そのうち、7年契約の「いまのりセブン」、9年契約の「いまのりナイン」、11年契約の「いまのりイレブン」では、カーリースの契約満了後に車がもらえます。また、それぞれのプランで一定の年数が経過すると、乗換えや返却が自由にできるというメリットもあります。

メンテナンスプランはありませんが、車検やメンテナンスの費用が無料になるクーポンがついてくるので、ある程度のメンテナンスは自身でできるという方にとってはコストを抑えやすいプラン設定といえるでしょう。走行距離制限は月間2,000kmと一般的なカーリースより長めに設定されているのも特徴です。

コスモMyカーリース

コスモ石油が提供する「コスモMyカーリース」は、契約年数、メンテナンスプラン、走行距離制限、頭金とボーナス払いを、用意された選択肢の中から選んでプランを決められるのが特徴です。

契約期間は5年と7年のほか、一部の車種では3年も選択できます。また、店舗限定で、契約満了時に車がもらえる9年契約も受け付けています。

介護・福祉車両が利用できるほか、運転免許証の取得費用も月額料金に含められる「めんくるパック」があるなど、オリジナル性の高いプランがあるのも特徴です。

自分に合ったカーリースのプラン選びのポイント6つ

どこのカーリースを利用するか、また、どのようなプランにするかによって、利用期間中の快適性は大きく変わってきます。そこで、自分に合ったカーリースのプランを選ぶ上で着目したい6つの項目別に、選び方のポイントを解説します。

プラン選びのポイント1：月額料金に含まれる費用

カーリースではプランによって、月額料金にどのような費用が含まれるかが異なります。

一般的に、カーリースの月額料金には車両本体価格、各種税金や自賠責保険料、手数料などが含まれますが、カーリース会社によっては、新車新規登録時以外の自動車重量税や自賠責保険料は含まないというプランもあります。

この場合、車検を受ける際に実費で負担しなければなりません。月額料金が安くても、自己負担を合わせるとほかのサービスより高くなることがあるので、事前によく確認しておきましょう。

なお、不要な項目が含まれて月額料金が高くなっているケースにも注意が必要です。例えばロードサービスは、すでに所有しているクレジットカードなどに付帯している場合は省きたいコストといえるでしょう。

また、自動車保険（任意保険）やメンテナンスプランも、すでに加入していたり、長年利用していて特典などが受けられる整備工場があったりする場合は、そちらを継続したほうがコストを抑えられることもあります。

月額料金の内訳を確認する際は、まとまった出費になりやすい項目がすべて含まれているか、そして不要な項目が含まれていないかをチェックしたうえで、数社で比較して最もコストパフォーマンスがいいところを選ぶのがポイントです。

プラン選びのポイント2：残価精算の有無

カーリースには「オープンエンド」と「クローズドエンド」という2種類の契約方式があり、どちらを選ぶかで契約満了時に費用負担が発生するリスクが変わってきます。

オープンエンドは、契約満了時に車の価値を査定し、残価との差額を精算する契約方式です。査定額が残価を下回っていた場合には、差額を支払わなければなりません。

対してクローズドエンドは、残価精算を行わない契約方式です。オープンエンドに比べて月額が若干高くなる傾向はありますが、契約満了時の残価精算による思わぬ出費を避けられます。

それぞれの特徴をしっかり理解したうえで、自身のマネープランに合う方を選びましょう。

プラン選びのポイント3：契約期間

契約期間も、カーリースのプランを選ぶ際に確認しておきたいポイントです。多くのプランでは3年、5年、7年など車検のタイミングに合わせて契約期間が設定されていますが、1年単位で契約期間を決められるプランもあります。

契約期間が決まっているカーリースは、車検を受ける前に車を返却できることで、その分コストを下げられます。一方、1年単位で選べるカーリースなら、必要な期間だけ利用できて中途解約のリスクを抑えられます。

また、契約期間は月額料金にも影響してくるため、予算を踏まえて検討することも大切です。乗換えなどの予定がなく、できる限り月額料金を抑えたい場合は、11年などの長期プランがおすすめです。

プラン選びのポイント4：取扱車種

取り扱っている車種も、カーリース会社やプランによって異なります。国産メーカーの全車種から選べるプランもあれば、特定のメーカーの車種だけだったり、人気の車種やグレードのみに限定していたりするプランもあります。

特定のメーカーや人気の車種にしか乗らないと決めている場合を除けば、取扱車種が豊富なプランのカーリースを選ぶのがおすすめです。取扱車種が多いほど、豊富な選択肢の中から用途に合った車を選びやすくなります。

プラン選びのポイント5：走行距離制限

一般的にカーリースでは、ほとんどのプランで走行距離制限が設けられています。これは、カーリースが車の返却を前提としていることで、契約満了時の車の価値を担保するためです。なお、走行距離制限の上限を超えると、それによって下がった車の価値に相当する金額の超過料金がかかることもあります。

設定されている走行距離制限の上限はカーリース会社やプランによって異なるため、超過のリスクを防ぐためにも、通勤や通学、休日のお出かけなどで比較的長距離を走ると想定される場合は、月間の走行距離制限にゆとりがあるプランを選びましょう。

また、車を持ったことで行動範囲が広がったり、契約期間の途中でライフスタイルが変わったりして必要な走行距離が変わる可能性もあります。長期契約の場合などは、走行距離制限が無制限になるプランにしておくと安心です。

プラン選びのポイント6：契約満了時の選択肢

カーリースでは、原則として契約期間が終わったら車を返却します。しかし、プランによっては返却以外の選択肢が用意されていることもあります。同じリース車に乗り続けたい場合は、再リースや延長、買取り、もらえるプランなどがあるカーリースを選んでおくといいでしょう。

それぞれ手続きやコストが変わってくるので、契約前に詳細を確認しておくと、より満足度の高いプランが組みやすくなります。

なお、もらえるプランの場合は、契約満了後はそのままマイカーになることから、原状回復やカスタマイズの禁止、走行距離制限といった制約がなくなります。契約期間中から自由度高く利用したい方におすすめのプランといえるでしょう。

カーリースのプランを選ぶときの注意点

カーリースはお得に新車に乗れる便利なサービスですが、選ぶプランによってはデメリットが生じることもあります。カーリースのプランを選ぶときの注意点についても知っておきましょう。

中途解約金

カーリースは車両本体価格や諸費用と契約期間を基に月々の料金を算出していることから、多くのカーリースでは中途解約が認められていません。

やむを得ない事情で契約を続けるのが不可能と判断された場合は中途解約となりますが、その場合は中途解約金が発生します。中途解約金は、残りの契約期間の月額料金の総額から、納めていない税金などを引いた金額を一括で支払うことになるため、大きな負担となってしまいます。

カーリースのプランを選ぶときは、違約金を支払う事態にならないよう、契約期間を慎重に決めるとともに、契約期間途中でも中途解約金なしで乗換えができるプランについても確認しておきましょう。

原状回復義務

カーリースには、原則として返却時の車の原状回復義務があります。そのため、契約期間中、車に傷やへこみなどをつけてしまった場合は、修理して借りたときの状態に戻してから返却しなければいけません。車の状態によっては原状回復費用が高額になってしまうケースもあるので、リース期間中の車の使い方には気をつけましょう。

ただし、通常の利用でつく軽微な傷は原状回復の対象にはなりません。また、原状回復費用補償が受けられたり、もらえることで原状回復義務がなくなったりするプランを用意しているカーリースもあるため、心配なときはそのようなプランがあるカーリースを選ぶといいでしょう。

カーリースをお得に使うためにも自分に合ったプランを選ぼう

カーリースには各社でさまざまなプランが用意されているため、数社で比較して自分に合ったものを選ぶことが大切です。また、カーリースのデメリットをカバーできるかどうかも重要なポイントとなるでしょう。

カーリースの仕組みや各社のプランをしっかりと把握して、どのようなカーライフを送りたいかを踏まえてプランを検討すると共に、契約前でも無料で相談できるサービスを用意しているカーリースで、希望を伝えてプランの提案を受けてみるのもおすすめです。

※この記事は2023年7月時点の情報で制作しています