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車のチェーンを買うときはここに注目! 車のチェーンの選び方と注意点

車のチェーンを買うときはここに注目! 車のチェーンの選び方と注意点
車のチェーンを買うときはここに注目! 車のチェーンの選び方と注意点

車のチェーン装着規制が始まってから、チェーンの購入を検討する方も増えているようです。しかし、スタッドレスタイヤが主流の今、チェーンを使用したことがないという方も多く、どのように選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、車に合うチェーンの選び方を、チェーンの種類とともにご紹介したいと思います。

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車のチェーンはなぜ必要なの?

車のチェーンはなぜ必要なの?

スタッドレスタイヤを履いていれば、ある程度の雪道は問題なく走れるため、あえてチェーンをつける必要はないと思う方も多いようです。しかし実際は、スタッドレスタイヤは新雪やアイスバーンに弱く、そのような道では、スリップやスピン、スタックなどの危険性が高くなります。一方、チェーンは雪道や凍結路での走破性が高く、新雪の上でもスタックの心配が少なく、スタッドレスタイヤよりも安心して走行できます。

2017年に行われたJAFユーザーテストによると、スタッドレスタイヤではアイスバーンになった勾配9%の坂道を登れず、スタッドレスタイヤにチェーンを装着したら登りきれたとの結果も出ています。また、2018年に国土交通省より発表された、定められた区間でのチェーン着用を義務付けるチェーン規制も、JAFのユーザーテストの結果をもとに決められています。

国土交通省発表のチェーン規制とは?

国土交通省が発表したチェーン規制は、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時に、勾配の大きい峠部でこれまでに大規模な立ち往生などが発生した区間を対象に、チェーンの装着を義務付けるというものです。チェーンを装着している車のみ通行を許可することで、積雪による通行止め時間を短くすることが目的です。

高速道路や指定の道路など、チェーン規制がかかっている道では、チェーンがないと走行することができません。降雪や積雪の可能性があるエリアへ出かけるときは、万が一に備えてチェーンを用意しておいたほうが、安心して冬のドライブを楽しめるでしょう。

チェーンの種類とそれぞれの特徴

チェーンには4つの種類があり、それぞれ特徴も異なります。
チェーンを購入する前に、種類とそれぞれのメリット・デメリットを把握しておくと選びやすくなります。

金属タイプ

金属の輪が鎖状に連なったチェーンで、形状の異なるラダーチェーンと亀甲チェーンの2タイプがあります。

<メリット>
・グリップ力が強い
・コンパクトに収納できる
・価格が安い
・ラダーチェーンは坂道での登坂能力に優れている
・亀甲チェーンは雪道、凍結路ともに強くて横滑りしにくい

<デメリット>
・走行時の騒音と振動が大きく、乗り心地が良くない
・重みがあり、装着にはコツも必要
・装着したまま乾燥路を走ると切れやすい

非金属タイプ

非金属タイプ

ゴムやウレタンなどの素材でできたチェーンで、さまざまな形状のものがあります。

<メリット>
・雪道、凍結路ともに高性能を発揮する
・走行時の騒音や振動が金属タイプより少ない
・金属タイプよりも装着が簡単

<デメリット>
・耐久性が低い
・ある程度形状が保たれるため保管に場所をとる
・価格が高い

布製タイプ

表面の毛羽立ちがグリップ力を発揮する、特殊繊維製のタイヤカバーの形状をしたチェーンです。女性や高齢者などの力に自信がない方や、赤ちゃんや体調の良くない方を乗せていて振動を極力抑えたい時に向いています。

<メリット>
・装着が簡単で短時間でできる
・布製なので軽く、コンパクトに折りたためて収納場所を取らない
・騒音も振動もほぼなく、乗り心地が良い

<デメリット>
・摩耗しやすく寿命が短い
・装着したまま車を停めていると地面に張りついて傷むため、こまめな取り外しが必要
・チェーン規制エリアではチェーンと認められないことがある

スプレータイプ

樹脂原料などの液体をタイヤに吹きかけて使うチェーンです。急な降雪などの緊急時にあると役立ちますが、チェーン規制がかかっている場所での使用は認められていません。

<メリット>
・スプレーするだけなので簡単
・駆動輪以外のチェーンをしていないタイヤのスリップ予防などに使える

<デメリット>
・効果の持続力が短い
・乗るたびにタイヤ4本ともにスプレーしなければならず、割高になる
・チェーン規制の道ではチェーンとして認められない
・タイヤがベタついたり、車体につくと汚れたりする

車に合ったチェーンの選び方

チェーンにはさまざまなタイプがありますが、自分の車に合っていなければ、本来の性能を発揮することができません。それどころか、事故などを招く危険性も伴います。車に合うチェーンを探すには、次の4点を意識して選ぶことをおすすめします。

1. タイヤとチェーンのサイズの相性

チェーンがタイヤにフィットしていないと、チェーンがダブついて車体を傷つけてしまうことがあります。また、空回りしたり走行中に外れたりして、事故につながる危険性もあるので、自分のタイヤに合ったチェーンを探しましょう。なお、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤは、同じサイズでも外径に若干の差があります。それにより、チェーンがつけられなかったりフィットしなかったりすることがあるので、可能であれば試着をした方が確実でしょう。

2. 使用頻度や生活環境

2. 使用頻度や生活環境

降雪地帯に住んでいたりウインタースポーツなどで雪道を走る機会が多かったりと、使用頻度が高い場合には、性能と耐久性の高いチェーンや装着が簡単なタイプの方が、安全性が高く使い勝手もいいでしょう。予備として持っておく程度なら、予算内の価格で収納場所にも困らないタイプがおすすめです。いろいろなタイプがあるからこそ、実際に使用する状況を考慮して選ぶと失敗しにくくなります。

3. JASAAの認定マーク

非金属性タイプのチェーンには、ケースやチェーン本体に認定マークや認定票が表記されているものがあります。このマークは、JASAA(一般財団法人 日本自動車交通安全用品協会)が定める規格に基づいて製造され、実車走行試験で性能が確認できたチェーンにのみ表示されています。一定以上の耐久性と走破性を認められた、安全性の高いチェーンの証しです。安さにつられて認定マークのないチェーンを購入し、走行中に壊れたケースもあるので、購入時は認定マークのあるものを選ぶことをおすすめします。

4. 装着のしやすさ

チェーンをつけるのは、冬の寒い野外であることがほとんどです。シチュエーションによっては、積雪や降雪の中で装着したり、車道脇のわずかなスペースで作業したりすることになるかもしれません。特に雪の降る中や積もった場所では、チェーンやタイヤに雪が次々と付着したり、足元が悪かったり寒さで思うように作業できなかったりして、手間取ることも考えられます。そのような場面も視野に入れ、つけやすい構造のチェーンを選びましょう。

チェーンを使用するときに気を付けたいこと

チェーンもどんどん進化していて、走破性や安全性が以前に増して高くなり、つけやすいデザインのものも増えています。車に合ったチェーンを、少しでも長く使い、安全に装着するためにも、使用の際は次の点に注意しましょう。

・事前に装着の練習をしておこう
予備としてチェーンを購入した人の中には、一度も開封しないまま車に積んだままの方も少なくないようです。備える意識を持っているのは素晴らしいことですが、もしものためにもう一歩踏み込んで事前に装着の練習をしておきましょう。やりにくい箇所や装着のコツなどがわかり、突然の大雪などで急遽使用することになったときに役立ちます。

・持ち越しのチェーンはシーズン前に劣化をチェックする
シーズンオフの間、使っていないと、サビや亀裂が生じることがあります。シーズンを迎える前に必ず状態をチェックして、少しでも違和感があれば速やかに交換しましょう。なお、チェーンの寿命は、チェーンのタイプや使用頻度によっても変わりますが、だいたい5年前後と言われています。

・安全な場所で装着する
チェーンの装着時はしゃがんだ姿勢が多くなり、ほかの車の運転手からは死角になって、事故に巻き込まれるケースがあります。凍結した路面では、スリップやスピンで制御できなくなった車が突っ込んでくる可能性もあるので、ドライブ先でチェーンをつけるときなどは、安全な場所での作業を心がけましょう。

・走行速度に注意する
スタッドレスタイヤは、雪道でもノーマルタイヤとあまり変わらない速度での走行が可能ですが、チェーン装着時は金属性チェーンの場合は時速30キロメートル以下、非金属製チェーンでも時速50キロメートル以下での走行が望ましいとされています。雪の中でスピードを出すこと自体が危険ですが、チェーンの破損を招くリスクも高まるため、速度には十分注意して走行しましょう。なお、チェーンをつけたまま乾燥路を走ることも、チェーンの破損につながりやすくなります。

・使い終わったら洗ってからしまう
使用後のチェーンには、道路の汚れや融雪剤などが付着しています。そのまま放置するとチェーンの劣化を招くことがあるため、使用後は必ず水洗いして、十分に乾かしてからしまいましょう。

もしものためにチェーンを用意しておこう

もしものためにチェーンを用意しておこう

冬のドライブを安全で快適なものにしてくれる車のチェーン。スタッドレスタイヤの上につけることでグリップ力をより高めることもできるので、いざというときのために持っておくと安心です。車に合ったチェーンを用意して、万全の備えで雪道でのドライブを楽しんでください。

※記事の内容は2020年4月時点の情報で制作しています。

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