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車はディーラーで修理するべき?整備工場との違いとおすすめの修理先

2_ディーラー_修理
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ディーラーは、大切な愛車が傷付いてしまったときや、車について相談したいときなどに頼れる存在です。メーカー品質の高い技術力と信頼度で、安心して車を預けることができますが、修理の場合は整備工場という選択肢もあります。そこで、より良い選択ができるように、ディーラーと整備工場それぞれの特徴や、サービスや料金の違いなどを、ケースごとの対処法と併せてご紹介します。

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ディーラーではどんな修理ができる?

車の調子が悪いときや、傷がついてしまったときに、相談相手として真っ先に思い浮かぶのがディーラーではないでしょうか。ディーラーは信頼度が高い一方で、費用が高いイメージも強いですが、ほかの業者と比べてどんな特徴があるのかを、メリットとデメリットを基にご紹介します。

ディーラーの特徴

ディーラーは、自動車メーカーと特約店契約を結び、メーカーの新車や中古車を販売する正規販売店です。販売からアフターサービスまで、車の購入者のカーライフをまるごとサポートしてくれる上、スタッフは取り扱うメーカーの車種やそれぞれの性能を知り尽くしているので、車検や修理、点検整備といったメンテナンスや、購入前後の相談も安心して行えます。
なお、ディーラーには専門の整備士が常駐していることが多く、メーカーの車種に精通した高い知識と技術を持つエキスパートが、純正パーツを使って修理や整備を行ってくれます

ディーラーのメリットとデメリット

メーカーのプロであるディーラーは、メリットも多い反面、デメリットに思われる点もあります。修理などを依頼するときは、メリットとデメリットをしっかり把握しておくことが大切です。

・メリット
ディーラーに修理を依頼する最大のメリットは、なんといっても安心感でしょう。車はメーカーや車種ごとに使われるパーツが異なりますが、ディーラーでは車種に合わせた最適な修理を行うことが可能です。車種ごとのトラブル事例についてもデータが蓄積されているので、依頼された箇所を修理するだけでなく、車両点検もしっかり行い、長く快適にカーライフを楽しめるよう総合的にサポートしてくれます。
また、ディーラーはメーカーから純正パーツを確実に仕入れることができるので、パーツの入荷待ちに時間を取られることもなく、比較的短期間で修理を終わらせることができます。メーカー保証期間内であれば無料または格安で修理をしてもらえたり、リコールがあったときは速やかに対応してもらえたりするのも、ディーラーならではのメリットでしょう。

・デメリット
ディーラーで修理を行う際は純正パーツを使用するため、部品代が高額になりやすい傾向があります。専門知識を持った整備士に修理をしてもらえる安心感がある反面、メーカーのコンプライアンスに基づいて安全性を厳しくチェックするので、まだ使える状態のパーツでも使用年数などを基に交換することがあります。そのため、修理内容によっては10万円単位の金額が発生するなど、コストが割高になりやすいというデメリットがあります。
また、ディーラー常駐の整備士が行えるのは修理や点検のみで、板金や塗装については専門業者に外注することになります。その場合は納期が長くなることもあります。

ディーラーと整備工場、修理できる内容に違いはあるの?

ディーラーと整備工場、修理できる内容

ディーラー以外で車の修理を頼める場所には、自動車整備工場があります。整備工場は地域に密着したところが多く、多彩な車種を扱うため、車についての困りごとがあれば気軽に相談できるのが魅力です。整備工場の特徴やメリットとデメリットを、ディーラーと比較しながら見ていきましょう。

整備工場の特徴

整備工場は自動車の修理や点検を専門に行う業者で、地域に密着して営業している中小規模の工場がほとんどです。特定のメーカーだけを扱うディーラーとは違い、整備工場では複数のメーカーの車種を扱います。サービス内容や料金は工場によって異なり、修理や点検だけを行うところもあれば、板金や塗装まで引き受けるところもあります。
整備工場は幅広い車種を修理しているため対応力が高く、1ヵ所だけ修理したいといった細かな相談にものってもらえるのが魅力です。

整備工場のメリットとデメリット

地域密着型で幅広いメーカーに対応していることから、長いお付き合いのできる整備工場ですが、ディーラーに比べて次のようなメリットとデメリットがあります。

・メリット
整備工場は、街道沿いや駅前などに店舗を持つディーラーと違い、自宅からアクセスしやすい場所にあることが多い傾向にあります。修理はもちろん、車で気になることがあるときや、急なトラブルなどにも対応してもらえる「車のお医者さん」的な存在です。困ったときにすぐ修理を依頼できる身近さは、整備工場ならではのメリットといえます。
整備工場は修理のクオリティも高い上、純正以外のパーツでの修理も提案してくれるので、コストを抑えることが可能です。同じ整備士が長く勤務していることも多いので、信頼して車を預けることができるでしょう。

・デメリット
整備工場は少人数で整備を行う小規模なところが多く、部品交換と板金や塗装をいっしょに頼みたいなど、複数の依頼には対応してもらえない場合があります。また、幅広い車種を扱うだけに部品の在庫が少なく、取寄せに時間がかかってしまうこともあります。整備工場で修理をお願いするなら、ある程度時間がかかることは覚悟しておきましょう。
また、一定の知識と技術を持ったディーラーの整備士と違い、整備工場では担当する整備士によって技術力にばらつきがある場合もあります。さらに、安全装備や自動運転、電気自動車といった先進技術が搭載された車種は、整備工場では対応できないこともあります。

ディーラーと整備工場、修理を依頼するならどっち?

ディーラーと整備工場はそれぞれにメリットとデメリットがあり、愛車の修理をどちらに依頼するか悩ましいところです。そこで、修理を依頼する上でポイントとなる点にしぼって、それぞれの違いを比較してみましょう。

〈ディーラーと整備工場の違い一覧〉

 ディーラー整備工場
特徴・車種やメーカーに精通している
・信頼度が高い
・保証が手厚い
・純正パーツで安心
・パーツ交換が得意
・個人経営が多い
・地域密着で気軽に相談できる
・複数メーカーと取引きがある
・困ったときに助けてもらえる街のお医者さん的存在
メリット・車種ならではの専門知識が豊富
・自動運転や電気自動車など最新技術搭載車が得意
・トラブル事例が蓄積されている
・リコール対応あり
・料金が安い
・気軽に相談できる
・同じ整備士が長く勤務することが多く、じっくり付き合える
デメリット・料金が高め
・板金や塗装などは外注となり、納期に時間がかかる
・工場によって技術力やサービスが異なる
・部品の在庫が少なく納期が長い

 

安心感で選ぶならディーラー

整備工場は整備士の技術力にばらつきがありますが、ディーラーはメーカーの車種に精通したエキスパートが整備を担当するので、安心して修理を任せることができます。また、ディーラーは純正パーツのみを使用するため、不具合も少なく、修理後も安心して運転できます。修理の際はトータル的に点検をしてくれるので、初めての故障などで不安なときも安心して頼ることができます。

料金で選ぶなら整備工場

できるだけ修理代を抑えたいのであれば、ディーラーよりも整備工場に依頼するほうがリーズナブルです。メーカーの特約店であるディーラーにはコンプライアンスを遵守する責任があり、純正パーツを使用しながら安全性を第一に修理を行うため、コストが高くなる傾向があります。その点、整備工場では、純正ではないパーツも用いながら車のコンディションを整えてくれるので、修理コストを抑えることが可能になります。

時間で選ぶときは修理内容次第

修理の所要時間は、修理箇所や内容によってケースバイケースとなります。部品交換や軽度の修理であれば、ディーラーでも整備工場でも所要時間はほとんど変わりませんが、在庫が少ない整備工場では、交換部品の取寄せに時間がかかることがあります。また、整備士の人数が限られることで修理に時間を要する場合もあり、ディーラーのほうがスピーディーに終わる可能性が高いです。一方、ディーラーは板金や塗装に対応していないケースが多いため、そのような修理を含む場合は、対応している整備工場であれば早めに修理が完了します。

ほかにもある!車の修理方法

ほかにもある!車の修理方法

ディーラーや整備工場はあらゆる修理を任せられますが、外国車や台数が少ない輸入車などの一部の車は、専門の修理工場に頼んだほうがいいケースもあります。また、不具合の程度によっては自分で補修できる場合もあるでしょう。ディーラーや整備工場以外で修理する方法についても知っておくと、修理の選択肢が広がります。

専門工場

整備工場の中には、BMWやメルセデス・ベンツ、ポルシェといった外国メーカーの整備を専門に扱う工場があります。外国車は、店舗数や車種の知識が豊富な整備士が少ないなどの理由で、ディーラーや整備工場ではアフターケアが行き届かない場合もあります。そのようなときは、外国メーカーの整備を長年手がけている整備工場に相談するのが安心です。アメリカ車専門や欧州メーカー専門といった工場もあり、高い技術力と確かな実績で信頼を寄せるドライバーも少なくありません。

ほかにも、AT車に乗っている場合は、AT車専門工場に相談するのもひとつの方法です。特に変速機の故障は、ディーラーでは新品と交換になり高額な費用がかかりますが、AT専門工場であれば修理で済むこともあり、修理費用を抑えることができます。

自分で修理

軽度の傷やへこみの補修や、ワイパーやランプの交換といった簡単な修理であれば、ディーラーや整備工場に出すことなく自分でできる場合もあります。カー用品店などで修理用品を販売しているので、そうしたツールを使って修理や交換ができれば、圧倒的に安く済ませることも可能です。ただし、車は精密機械なので、場合によっては故障などのトラブルを招くおそれもあります。傷かくしなどの簡単な補修以外は、ディーラーや整備工場に相談することを強くおすすめします。

こんなときはどうする?ケース別おすすめ対処法

どんなに大切に扱っていても、車のトラブルはいつどこで起きるかわかりません。傷みの程度や修理箇所、保証期間などによって修理の依頼先が変わってくることもあるので、トラブルのケース別に適した修理先を知っておきましょう。

不具合がある

傷がついたり部品が外れたりといった具体的な症状はないものの、ときどき異音がする、エンジンのかかりが悪いといった不具合があるときは、メーカーに特化したディーラーに相談するのがおすすめです。不具合の原因を調べる中で故障などが見つかった場合、メーカー保証の期間内であれば無料で修理してくれることもあります。

事故を起こした

自損事故の場合、メーカー保証の期間内であっても補償対象外になることがあります。ディーラーでの有償修理は料金が高くなりがちなので、整備工場のほうが費用を抑えられます。一方、不慮の事故でぶつけられたり傷がついたりした場合は、ディーラーに修理を依頼しましょう。すぐに修理の見積りを作成して、保険会社への取次ぎなどもスムーズに進めてくれます

エアコンが壊れた

エアコンの風は出るけれど冷風にならない場合は、エアコンガスの不足が考えられます。その場合は、どこに持ち込んでもガスを補充できます。それ以外の原因でエアコンが使えない場合は、電装系に強い専門業者に修理を依頼するか、電装系の修理ができる整備工場に持ち込む必要があります。ディーラーの場合は新品交換になるケースが多いですが、メーカーの保証期間内であれば、無償または格安で交換できる可能性があります。

バンパーがへこんだ

バンパーのへこみは、ディーラーに依頼するとバンパーごと取り換えることが多く、部品代とバンパーの全面塗装でおよそ15~30万円と高額になります。対して整備工場では、へこみをパテで埋め、部分的な塗装で目立たなくできれば、5万円以下で修理できる可能性もあります。

車の状態に応じて修理先を選ぼう

車の修理といっても、小さな傷から事故による損傷までさまざまなパターンがあり、ケースによって修理先は変わってきます。大切な車に最適な修理を行い、安心して乗り続けるためにも、ディーラーと整備工場の得意分野を理解して、車の状態に応じて修理先を選ぶようにしましょう。

よくある質問

Q1:ディーラーと整備工場の修理の違いは?

A:ディーラーはメーカーの特約店なので、車種に精通した整備士が、純正パーツを使用して車に最適な修理を行います。一方整備工場は、純正以外のパーツも用いながら、さまざまなメーカーの車の修理を行います。

Q2:修理を依頼するのはディーラーと整備工場どちらがいい?

A:不具合の内容や修理の程度によって最適な依頼先は変わりますが、安全性を重視するなら、メーカーに特化したディーラーが安心です。ただ、費用が高くなりがちなので、修理費用を抑えたい場合は整備工場がいいでしょう。

Q3:原因がわからない不具合が起きたときはどこに頼めばいい?

A:異音やエンジンの不調など、原因がわからない不具合が見られるときは、メーカーに特化したディーラーに相談するのがおすすめです。点検中に故障などが見つかった場合、メーカー保証の期間内であれば無料で修理してくれることもあります。

※記事の内容は2021年1月の情報で制作しています。

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