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車が水没した時の対処法4ステップ!車の処理方法も紹介

車が水没した時の対処法4ステップ!車の処理方法も紹介
車が水没した時の対処法4ステップ!車の処理方法も紹介

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車が水没してしまったとき、どう対処したらいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。水没した車は、まず正しい手順を踏んで安全に移動させる必要があります。また、慌てないためにも、水没後は車を修理するのか買い替えるのか、正しい判断基準を持っておくことも重要です。そこで、今回は水没した車の移動方法や最適な処理の仕方を紹介します。

  • 水没した車はエンジンをかけてはいけない!
  • 水没車の処理は早めに決める!
  • 事前に冠水しやすい道を把握しておこう!

水没してしまった車は取扱い注意

水没してしまった車は取扱い注意

例えば、車が川や海に落ちてしまった場合には水没と判断ができますが、集中豪雨や洪水などの被害にあったとき、どこまでが水没と定義されるのでしょうか。

財団法人日本自動車査定協会(JAAI)によれば、「室内フロア以上に浸水した車、または複数の浸水の痕跡が確認される車を水没車と定義する」とされています。ここでいう「浸水の痕跡」とは、普通は発生しない場所に浸水した跡があるとき、エンジンルームのアルミ製部品に腐食があるとき、そしてナビやオーディオなどの作動不良があるときが挙げられます。

車が水没してしまうと、各部品に水や土砂が入り込んでいる可能性が高く、感電事故や電気系統のショートによる火災が発生する危険があります。そのため、車が水没したらエンジンをかけるのは控えましょう。

中でも、電気自動車やハイブリッドカーの取扱いには注意が必要です。ガソリン車よりも電圧が高いバッテリーを搭載しているため、触れただけでも感電する恐れがあります。むやみに車を動かそうとせず、正しく対処しなければいけません。

車が水没したときの対処法

車が水没したときの対処法

では、もしも車が水没してしまったら、どう対処するべきなのでしょうか。安全に車を移動させるために、以下のステップで対処しましょう。

ステップ1. レッカー車を手配する

水没した車を自分で動かすのは危険なので、まずはレッカー車を手配します。ロードサービスに救援をお願いするために、専用の電話番号かメールに連絡しましょう。万が一のときに困らないよう、日頃からロードサービスの連絡先を把握しておくとスムーズに対処できます。

ちなみに、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)に水没で救援を依頼すると、非会員の場合、利用料が13,130円(税込)かかります。さらに、1km毎に730円のけん引料が別途かかります。

一方で、任意保険に加入している場合、補償内容によっては無料でロードサービスを利用できます。ロードサービスを呼ぶ前に任意保険の問い合わせ窓口に連絡し、補償を受けられるか確認してみてください。

ステップ2. 必要書類を準備しておく

レッカー車が来るまでの間、必要な書類を準備しておきましょう。特に必要なのは、車検証、任意保険の書類です。

また、災害が原因の場合は、災害証明書を発行しましょう。災害証明書の発行には被災の状況や範囲がわかる記録が必要なので、水没車の状態を撮影します。条件を満たしていれば、後日各市区町村から自動車税の免除や納税の猶予などを認められる可能性があります。

また、レッカー車の利用明細書や修理費の見積書は、後日保険金を請求する際に提出するため、大切に保管しておきましょう。

ステップ3. ディーラーか整備工場に車を運んでもらう

レッカー車を手配できたら、近くのディーラーか整備工場に車を運んでもらいましょう。車の損傷度合いを見てもらい、そもそも修理できるかどうか、修理した場合どれほどの金額がかかるのかを把握するためです。

ちなみにディーラーで修理してもらう場合には、整備工場よりも費用が高額になる傾向があります。その分、新品の純正パーツを使用してもらえるので、修理後も安心して車に乗れるのがメリットです。また、ディーラーは車種に関する専門知識もあるので、安全性を求めるならディーラーに依頼しましょう。

一方、整備工場で修理をする場合には、ディーラーよりも費用を安く抑えることができますが、純正部品を使ってもらえるとは限りません。水没後は早めの対処が重要なので、レッカー車を待つ間に車をどこに運んでもらうか決めておきましょう。

ステップ4. 車を修理するか、廃車にするか決める

ディーラーや整備工場で車をみてもらったら、修理するか廃車にするかを決めましょう。エンジンや電気系統に異常がある場合は、高い修理費用が必要となる傾向があります。買い替えたほうが安く車に乗れるかもしれないので、見積りを比較してみましょう。

大切なマイカーを廃車にする判断は難しいと思いますが、ディーラーや整備工場には、車の専門知識を持つプロがいます。修理後も安全に乗り続けられるのか相談するといいでしょう。

水没した車の処理方法

水没車は劣化しやすく、処理方法を決めかねている間に修理費がかさんでしまうこともあります。そのため、水没後は修理するのか買替えるのか、すみやかに判断しなければなりません。適切な判断をするために、水没した車の処理にはどのような選択肢があるのか紹介します。

中古車として売る

水没した車でも、浸水した範囲がフロアまで、かつ損傷が少なければ中古車として売却できます。また、中古車販売業者に買取りを頼めばスムーズに乗り換えられるので、修理や買い替えの期間を短くしたい場合は、水没車を売って買い替えるのがおすすめです。

ただし、エンジンやマフラーなどの主要パーツに損傷があると、買取価格が低くなり、価格がつかないこともあります

修理して乗り続ける

大切なマイカーを手放したくないという方もいるでしょう。フロアカーペットが浸水した程度であれば、修理して車に乗り続けるのも選択肢のひとつです。保険を適用すれば、修理費を抑えられる可能性もあります。

しかし、エンジンやマフラー、電気系統が水没で損傷すると、数十万円〜数百万円と高額な修理代がかかります。さらに修理したとしても元の状態に戻るわけではないため、安全面を考慮すると買い替えるのが妥当でしょう。

廃車にする

修理しても安全に車に乗れない場合や、買い取ってもらえない場合は、廃車という選択肢が残ります。

廃車にする際は廃車登録手続き費用や、引き取り費用、自動車リサイクル料金、解体費用がかかってしまいます。一方、廃車買取業車を利用すれば廃車に必要な手続きを無料で代行してくれるので、自己負担額を減らせるでしょう。

水没車に適用される保険と注意点

水没車の修理費用や新車の買い替え費用の自己負担額を軽減するためには、保険を活用しましょう。車が水没してしまった場合に適用される保険と、保険を利用する際の注意点を紹介します。

水没した車には車両保険が適用される

車両保険に加入していれば、水没による修理費用を保険で補うことができます。ただし、水没が原因でかかった修理費のすべてが車両保険で補償されるとは限りません。

車両保険金額は、現時点のその車の価値である時価額によって決められています。つまり、使用年数が長かったり、劣化がみられたりする車の時価額は、それだけ低くなります。そのため、場合によっては修理額が保険金額を上回ってしまいます。

状況車両保険適用
洪水・台風・高潮による水没
地震が原因で起きた津波による水没×

 

また、車が洪水、台風、高潮によって水没した場合は車両保険が適用されますが、地震が原因で発生した津波による水没に車両保険を利用できる保険会社はほとんどありません

なお、一部の保険会社では、地震が原因の津波による損傷をカバーできる特約を用意しているので、もしもの時に備えたいのであれば、特約への加入も検討しましょう。

保険金を請求すると翌年の保険料は上がる

車両保険を利用する場合は、翌年の保険料が上がることにも注意が必要です。車両保険は、利用すると等級が下がるしくみになっています。

等級とは、保険料負担の公平性を確保するために設定されているものです。無事故を継続するほど等級が上がり、保険料が割引されます。逆に保険を利用すると等級が下がり、保険料は上がってしまいます。この制度は水没の場合も適用されるので、利用前に確認しておきましょう。

水没した車に閉じ込められてしまったらどうすればいい?

水没した車に閉じ込められてしまったらどうすればいい?

昨今はゲリラ豪雨や勢力の強い台風による車の水没事故が相次いでいます。冠水した道路で立ち往生してしまい、車に閉じ込められてしまうこともあるかもしれません。そこで、水没した車に閉じ込められてしまったときの対処法についても紹介します。

ハンマーがあれば、サイドガラスを割る

水位が深い場所で車の中に取り残されている場合、水圧でドアが開かなくなることがあります。また、電気系統に損傷があると、窓すら開かなくなることも珍しくありません。

こうしたときに役立つのは、脱出用のハンマーです。ハンマーでガラスを割ることで外に脱出できる可能性が高まるので、冠水が心配される地域に住む方は、事前に用意しておくと安心です。

なお、ハンマーを使ってガラスを割るときは、サイドガラスを割るようにしましょう。フロントガラスはガラス片が飛び散らないように中間膜が挟み込まれているため、ハンマーを使っても割れにくいためです。

なお、サイドガラスを割るときは、中央を叩くよりも四隅を叩くことで割れやすくなります。ハンマーがない場合は、ヘッドレストの金属部分やシートベルトのバックルで代用が可能です。

ガラスを割れないときは車中に水が入ってくるのを待つ

万が一のときのために、ドアや窓が開かず、ガラスも割れないという最悪のケースの対処法も確認しておきましょう。どうしても外に脱出できない場合は、車の中に自然と水が入ってくるのを待つのが得策です。

なぜなら、外の水の深さと車の中の水の深さが近くなってくると、ドアにかかる圧力が小さくなり、ドアを開けやすくなるためです。車内で身動きが取れない状態に陥ってしまうと、一刻も早く外に出たいと焦ってしまいますが、冷静に行動することが大切です。

車の水没を防ぐために気をつけたいこと

車が水没してしまうと手続きに手間や費用がかかるのはもちろん、車が使えなくなってしまいます。そのため、日頃から車が水没しないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。

冠水している道路を車で通るのは避ける

車はある程度の浸水に対応できるよう設計されているものの、ボルト穴が開いていたり、仕切りが内張のみの箇所があったりと、基本的には水に弱い構造です。

室内には電気系統の配線が集中しているので、水が入ると誤作動を起こし、回線がショートする可能性があります。また、マフラーから内部に水が浸入すると、エンジンが故障し、その場で立ち往生してしまうこともあります

最近では局地的な豪雨により、水位が急速に上昇することも考えられるため、冠水した道路を走ることは大きなリスクを伴います。安全に車に乗り続けるためにも、冠水している道路の運転は控えましょう。

冠水しやすい場所を確認しておく

日頃から冠水しやすい道や場所を把握しておくのも、水没を避けるための工夫のひとつです。特に、河川に近い道や、混雑しやすい地下道、水はけの悪い場所は要注意です。

具体的にどの場所が危険かわからない場合は、国土交通省が発表しているハザードマップを参考にしましょう。ハザードマップとは、過去に発生した災害状況を踏まえて、未来の被害状況を予測して地図に記しているものです。

自宅近くで危険な場所を把握したら、日ごろ使っている道のほかに、安全なルートが別にあるかどうか確認しておきましょう。

車が水没したら正確かつスピーディーに対処しよう!

水没した車はショートしやすく、むやみにふれると思わぬ事故につながります。すぐにロードサービスに連絡し、ディーラーや整備工場で車をみてもらいましょう。

水没車は劣化するスピードが速いので、修理するか廃車にするか、すみやかに判断しなければなりません。しかし、費用面で買い替えに不安がある場合は、カーリースを利用してお手頃価格で新車に乗り換えることも一つの手段です。カーリースなら頭金や初期費用がかからず、定額で新車に乗り換えられるので、家計への負担を減らすことができます。

よくある質問

Q1:車が水没したときはどうすればいい?

A:自分で動かすのは危険なので、ロードサービスに依頼してレッカー車で車を運んでもらいましょう。 修理できるか確認するために、最寄りのディーラーや整備工場に運ぶのが一般的です。

Q2:水没した車への対処方法は?

A:修理して乗り続ける、修理して売る、廃車にするといった選択肢があります。判断基準は水没による損傷状況と、それに伴う修理費で決めましょう。また、保険を利用できるかどうかも確認してください。

Q3: 水没した車には必ず保険が適用できる?

A:いいえ、水没の原因によって保険が適用されるかどうかが変わります。地震による津波が原因の水没には、ほとんどの保険会社が対応していません。また、仮に保険が適用できたとしても、修理費や買い替え費用をすべて補填できるとは限りません。

※記事の内容は2020年11月時点の情報で制作しています。

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