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馬弓良輔まゆみよしすけ

コンパクトカーの人気車種ランキング!全18車種からおすすめの車種を徹底紹介

2020年最新、コンパクトカーの人気車種ランキング!全18車種からおすすめの車種を徹底紹介

コンパクトカーは、使い勝手の良さと経済性の高さから、若者、ファミリー層、シニアまで世代を問わず人気の高いボディタイプです。現在国産車で買うことができるコンパクトカーは全18車種。全高が1550mm以内で立体駐車場にも入るハッチバック系と、軽自動車のスーパーハイトワゴンの流れを汲む背の高いトールワゴン系の2種類に分けることができます。今回は2020年度上半期(4月〜9月)の最新販売ランキングを眺めつつ、厳選した人気コンパクトカーのおすすめを紹介します。

ハッチバックとコンパクトカーの微妙な関係

ハッチバックとコンパクトカーの微妙な関係1

コンパクトカーという呼び方は、今日では排気量が1.0L〜1.5Lの2BOXタイプの車を指します。ちなみにハイエースのようにボンネットもトランクもないものを1BOX、アクアやヤリスのようにトランクのないタイプを2BOX、クラウンのようなセダンは独立したトランクを持つので3BOXと呼びます。以前は2BOXタイプのことを総じてハッチバックと呼んでいて、ハッチバックという言葉には小型車(=コンパクトカー)というニュアンスも含まれていました。

日本でハッチバックタイプに人気が出てきたのは1970年代の後半以降です。当初はおじさんぽいセダンや実用性に乏しいクーペを敬遠した若者や若いファミリーが乗る、スポーティで実用的な車がハッチバックでした。VWゴルフGTIが端緒となったハイパワーエンジンを搭載の「ホットハッチ」と呼ばれる車種も登場し、日本でもホンダシビックタイプRなどが人気を集めた時代もありました。

しかし、その後ハッチバックの代表格のVWゴルフ(=欧州Cセグメント、例えばマツダ3やトヨタカローラスポーツなど)が全長4.3m前後へと大きくなってしまったことで、全長4m前後までのハッチバック車(=欧州Bセグメント、例えばVWポロやマツダ2、トヨタヤリスなど)のことを日本ではコンパクトカーと分けて呼ぶようになったのです。

日本におけるコンパクトカーは、全長を3.7〜4m前後、全幅は一部のスポーティグレードなどを除いて1.7m未満の5ナンバーサイズに抑えることで、日本の狭い道でも運転のしやすいサイズとしていることが特徴です。最近では軽自動車のように背の高いトールワゴン系のコンパクトカーも出てきました。

ハッチバックとコンパクトカーの微妙な関係2

今回は日本の立体駐車場の高さ基準の一つである1550mm以下に抑えたコンパクトカーをハッチバック系、それよりも高い車高のコンパクトカーをトールワゴン系として、2つに分けて紹介することにします。なおトヨタライズやヤリスクロスなどのコンパクトSUVはSUVの記事、トヨタシエンタとホンダフリードの3列シート仕様をラインナップしたコンパクトミニバンはミニバンの記事で取り上げています。

やはり人気のコンパクトカー、ベスト10に4車種がランクイン

■2020年度上半期(4〜9月)コンパクトカー販売台数ランキング*乗用車全体50位まで

順位車名ブランド台数前年比ボディタイプ
1ヤリストヨタ79,400 20年2月発売コンパクトカー(ハッチバック)
4フィットホンダ50,521116.7コンパクトカー(ハッチバック)
6ルーミートヨタ34,27669.7コンパクトカー(トールワゴン)
9ノート日産31,08552.3コンパクトカー(ハッチバック)
14アクアトヨタ24,16847.2コンパクトカー(ハッチバック)
17ソリオスズキ16,54275.2コンパクトカー(トールワゴン)
18タンクトヨタ16,13640.4コンパクトカー(トールワゴン)
20パッソトヨタ15,10374.4コンパクトカー(ハッチバック)
25スイフトスズキ12,64075.7コンパクトカー(ハッチバック)
26MAZDA2マツダ12,144241.4コンパクトカー(ハッチバック)
38トールダイハツ7,14560.1コンパクトカー(トールワゴン)

 

経済性に優れたコンパクトカーの人気ぶりは販売台数を見ても明らかです。2020年の上半期販売台数ランキングではTOP10に4車種、50位までだと11車種がランクイン。トヨタヤリス、ホンダフィット、日産ノート、トヨタルーミーなど、各社の看板車種の名前が並びます。なお、トヨタタンクは9月のマイナーチェンジでルーミーに吸収され生産中止となっています。

ハッチバックとコンパクトカーの微妙な関係3

50位までにランクインした車種以外にも、トールワゴンではトヨタポルテ/スペード、スバルジャスティ、三菱デリカD:2が、ハッチバックではダイハツブーン、ホンダe、日産マーチ、三菱ミラージュがあります。合計するとハッチバック系で11車種、トールワゴン系が7車種、合計18車種が現在日本で買うことができる国産コンパクトカーです。これらのうちでトヨタルーミーとダイハツトール、スバルジャスティの3車種、スズキソリオと三菱デリカD:2の2車種、トヨタパッソとダイハツブーンの2車種は、それぞれ兄弟車ですので記事では同じ車として紹介します。
*各車の価格は1000円未満を四捨五入、サイズは代表的なグレードのものです。

使いやすさと経済性で人気「ハッチバック系コンパクトカー」の2020年度上半期(4〜9月)おすすめランキングBEST6

元祖・コンパクトカーといえばやはりこのハッチバック系。長らく市場でトップシェアを誇ってきたホンダフィット、トヨタアクア、日産ノートなどの有名車種の名前が並びます。このクラスは大きく分けるとホンダフィットや日産ノートのような室内空間の広さを重視したタイプと、トヨタヤリスやマツダ2のように後席やラゲッジルームはほどほどでスタイリッシュさや取り回しの良さを重視したタイプが存在します。このあたりも考慮しつつおすすめランキングを発表しましょう。

1位 「ホンダフィット」フルモデルチェンジで原点に回帰した王道コンパクトカー

●155.8〜253.7万円 ●全長3995mm / 全幅1695mm / 全高1515mm

1位 「ホンダフィット」フルモデルチェンジで原点に回帰した王道コンパクトカー1

2001年に登場したホンダフィットは、独自技術のセンタータンクレイアウトがもたらす広くて使い勝手の良い室内空間とキビキビした走り、そして良好な燃費などで瞬く間にベストセラーとなりました。4代目となる現行型のフィットは2020年2月に発売されたばかり。先代フィットが発売直後にリコールを多発した反省を活かしたのでしょう、当初の見込みより少し遅れての発売となりました。エンジンは1.3L4気筒ガソリンと1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドの2種類が用意されます。

1位 「ホンダフィット」フルモデルチェンジで原点に回帰した王道コンパクトカー2

フィットを1位にした理由はずばり日本での使いやすさを重視している点です。これは初代から現行型までフィットが変わらず持っている美点です。グローバル、特に欧州マーケットを狙ったこのサイズのコンパクトカーは、トヨタヤリスやマツダ2のように小洒落たスタイリッシュなデザインで勝負する車が多く、パーソナル感がありカッコイイ反面、後席やラゲッジの実用性はやや犠牲となっています。

1位 「ホンダフィット」フルモデルチェンジで原点に回帰した王道コンパクトカー3

フィットは室内空間の広さは後述する日産ノートと並んでクラス随一、後席の収納やシートアレンジの多彩さに限ればクラスナンバーワンと言っていいでしょう。現行型は先代のモノフォルムに比べるとフロントボンネットの存在感が強まったスタイルとなりました。先代が先進的な方向を目指したのに対して、新型フィットは乗用車らしさに回帰した印象です。柴犬のような、というキーワードが象徴するように、先代のような機能一辺倒ではなく、親しみのある車にしたいという意向はテレビCMを見ても窺い知 ることができます。とはいえ室内空間が犠牲になっているわけではありません。そしてシンプル、ラグジュアリー、SUVなど、内外装を5つのスタイルから選ぶことができるのも現行型フィットが力作だなと感じる点です。

1位 「ホンダフィット」フルモデルチェンジで原点に回帰した王道コンパクトカー4

フィットは「コンパクトカーだから」という言葉を「良さ」として捉えていて、「言い訳」としていないところも好感が持てます。センタータンクレイアウトという優れた技術的な裏付け、新世代の2モーターハイブリッド「e:HEV」のの洗練された走りと好燃費、そして過剰なキビキビ感から上級車のような落ち着きにシフトした足回り。コンパクトカーとしての魅力が詰まっています。

1位 「ホンダフィット」フルモデルチェンジで原点に回帰した王道コンパクトカー5

直接のライバルは日産ノートですが、途中でテコ入れされたとはいえ旧態化しつつあるノートを選ぶ理由はスタイルの好みを除けば見当たりません。フィットの存在を脅かすコンパクトカーがあるとしたら、それは日産ノートではなくトヨタルーミーやスズキソリオのような軽自動車で人気のスーパーハイトワゴン系の圧倒的な室内空間の広さとスライドドアの利便性を持った車種の台頭でしょう。前述のような機能性重視から乗用車ライクなスタイルへの方向転換はそのあたりも理由なのかもしれません。

2位 「トヨタヤリス」いいクルマ感の漂うパーソナルコンパクトカー

●139.5〜249.3万円 ●全長3940mm / 全幅1695mm / 全高1500mm

2位 「トヨタヤリス」いいクルマ感の漂うパーソナルコンパクトカー1

ダイハツが製造しているパッソや軽自動車を除けば、トヨタブランドで最もベーシックな車がヤリスです。先代まで日本ではヴィッツという名称で販売されていましたが、2020年2月に発売された4代目から日本でもヤリスとなりました。エンジンは1L3気筒ガソリン、1.5L3気筒ガソリン、そして1.5L+モーターのハイブリッドの3種類が用意されます。

2位 「トヨタヤリス」いいクルマ感の漂うパーソナルコンパクトカー2

斬新なスタイルと骨太の走行性能でコンパクトカーに旋風をもたらした初代はともかく、2代目と3代目のヴィッツにはどこか安クルマというイメージがつきまとっていました。しかし今回のヤリスは見た目も中身もしっかりと作り込んだ力作です。全長や全幅はフィットと近いのですが、そのスタイルは室内空間の確保よりもパーソナル感を重視したスタイリッシュなデザインとなっているのが特徴です。

2位 「トヨタヤリス」いいクルマ感の漂うパーソナルコンパクトカー3

パーソナル感はデザインだけでなく、前席の快適性や使いやすさに特化した装備、例えばシートの前後位置をレーバーによってワンタッチでお気に入り位置に戻してくれる「運転席イージーリターン機能」や、左右に傾きながら回転することで乗り込みやすさをアシストする「ターンチルトシート」などの機能面にも現れています。細かいところですがフロントドアの立体的で立派なアームレストなどを見ると、ベーシックカー然としていた旧モデルとの違いを如実に感じることができます。

2位 「トヨタヤリス」いいクルマ感の漂うパーソナルコンパクトカー4

課題とされていた走りの質感、内装のクオリティも大幅に向上し、安全装備やコネクティッド機能などもしっかりと用意され、コンパクトカーだからという言い訳は見当たりません。室内空間の広さや使い勝手の良さで今回はフィットを1位としましたが、多目的に使える道具として優れたフィット、パーソナル性を重視したスタイリッシュなヤリス、どちらも最新モデルらしく非常に高いレベルで仕上がっています。同じハッチバック系のコンパクトカーながら方向性は大きく異なるので、自分の使い方、ライフスタイルに合わせてチョイスするのが良いでしょう。

3位 「スズキスイフト」スポーツモデルもある古典的な良さを持つコンパクトカー

●153.6〜214.2万円 ●全長3845mm / 全幅1695mm / 全高1500mm

3位 「スズキスイフト」スポーツモデルもある古典的な良さを持つコンパクトカー1

フィットやノートのような広い室内空間を持つコンパクトカーと、ヤリスやマツダ2のような前席優先のパーソナル感を重視したコンパクトカーの間に位置するのがスズキスイフトです。間、と表現しましたが以前からのコンパクトカーらしいと言い換えることもできます。スイフトスポーツという走りを磨いたグレードを用意しているあたりも伝統的なコンパクトカーの文法に忠実です。

3位 「スズキスイフト」スポーツモデルもある古典的な良さを持つコンパクトカー2

外観は好評だった先代モデルからのキープコンセプト。欧州での販売も多分に意識しているせいか、塊感のある力強いデザインです。さらに本格的なエアロパーツが装着されたスイフトスポーツはホットハッチらしさが強調されており、昔からのクルマ好きなら懐かしさで涙が出るのではないでしょうか(?)。外装色も赤や黄色、オレンジといった鮮やかなカラー、ブラックルーフのツートーンカラーも設定され、元気な印象を与えてくれます。

3位 「スズキスイフト」スポーツモデルもある古典的な良さを持つコンパクトカー3

室内空間の広さはこのクラスとしては標準的、後席とラゲッジルームも十分実用的です。インテリアデザインもシンプルでスポーティ。メーター類やスイッチの配置は運転好きな人なら「やる気」になるでしょう。こちらも良い意味で古典的です。

3位 「スズキスイフト」スポーツモデルもある古典的な良さを持つコンパクトカー4

キビキビした走りで専門家からの評価が高いスイフトにはノーマルの1.2Lエンジン、1.2Lエンジン+マイルドハイブリッド、1.2L+フルハイブリッド、スイフトスポーツ専用の1.4Lターボエンジンと、非常に多彩なパワーソースが用意されています。MC前はこれに加えて1Lターボエンジンもありました。組み合わされるトランスミッションもCVT、トルコン6AT、シングルクラッチのロボタイズドマニュアル(AGS)、5MT、そして6MTと5種類もあります。ツインクラッチのDCTこそありませんが、世の中の一般的なトランスミッションがほぼ揃っています。

3位 「スズキスイフト」スポーツモデルもある古典的な良さを持つコンパクトカー5

そんなエンジンとトランスミッションコレクター(?)なスイフト、多くの人におすすめなのは走りと燃費と価格のバランスが非常によいスズキご自慢の1.2Lマイルドハイブリッドです。フルハイブリッドは組み合わされるトランスミッションが国産車では珍しいAGSと呼ぶシングルクラッチタイプのAT。慣れないとややギクシャクする一面もあるので万人におすすめはできませんが、ダイレクト感のある走りには独特の魅力があります。スイフトスポーツはトルコン6ATと6MTが用意され、こちらは走りの良いスイフトの中でもさらに上のレベル。

古典的なコンパクトカーの良さを現代に伝えるスイフト、クルマ好きなら「刺さる」ポイントがたくさんあるのではないでしょうか。言い忘れましたが先進安全装備も2020年5月のマイナーチェンジで大幅にアップデートされ、全車速対応ACCなど運転支援機能も充実しています。

4位「ホンダe」街中ベストで電気自動車以外の部分も魅力的なコンパクトカー

●451〜495万円 ●全長3895mm / 全幅1750mm / 全高1510mm

4位「ホンダe」街中ベストで電気自動車以外の部分も魅力的なコンパクトカー1

電気自動車は遠出に使うのではなく街中で使うのがベスト、というホンダの現時点でのポリシーのもと世に送り出されたホンダe。航続距離は260kmほどで先駆者の日産リーフよりも短いのですが、ホンダが言うように日常の通勤や買い物で使うなら確かにこれで十分でしょう。

4位「ホンダe」街中ベストで電気自動車以外の部分も魅力的なコンパクトカー2

ツルッとしたボディに丸いヘッドライトがレトロモダンな印象を与える外観、そして5枚の液晶パネルやデジタルサイドミラーなどで未来感あふれるインテリアなど、ホンダeには電気自動車であること以外にもワクワクする要素がたくさん詰まっています。何かと殺風景で電気自動車であること以外に魅力の薄いリーフに比べて、ホンダeが大きくリードしているポイントです。

4位「ホンダe」街中ベストで電気自動車以外の部分も魅力的なコンパクトカー3

走りも非常に完成度が高く、上質な乗り味は輸入車プレミアムブランドのコンパクトカーに勝るとも劣りません。やはりいろいろ雑なテスラと違って「自動車メーカー」の作った電気自動車は違うなと思います(個人の感想です)。特にリアにモーターや駆動系をまとめたことで、4.3mという抜群の小回り性能を実現している点は高く評価したいポイント。「街中ベスト」のための電気自動車、という姿勢が一貫しています。

4位「ホンダe」街中ベストで電気自動車以外の部分も魅力的なコンパクトカー4

とはいえ450万円以上のお値段をどう考えるか、ということもありベスト3からは外しました。セカンドカーに輸入車のコンパクトカーを使っている方で、自宅に給電装置を設置できるのであれば、検討リストに加える価値はあると思います。

5位「マツダ2」改良を重ねる上質なプライベートコンパクトカー

●145.9〜277.8万円 ●全長4065mm / 全幅1695mm / 全高1500mm

5位「マツダ2」改良を重ねる上質なプライベートコンパクトカー1

現行型は2014年のデビュー当初はデミオという名前でしたが、マツダのブランド戦略の一環で2019年からマツダ2へと変更されています。デミオとしては4代目となるモデルで、3代目同様にスペース効率よりもプライベート感、パーソナル感を重視した仕立てとなっています。

5位「マツダ2」改良を重ねる上質なプライベートコンパクトカー2

何度かの改良を経た外観デザイン、インテリアデザインとも非常に質感が高く、本革シート仕様も用意されるなど、プレミアムブランドを目指すマツダのコンパクトカーとして不足はありません。室内空間は広さという点ではフィットやノートに敵いませんが、雰囲気の良さで勝負しています。

5位「マツダ2」改良を重ねる上質なプライベートコンパクトカー3

1.5Lガソリンエンジンと1.5Lディーゼルターボエンジンを搭載し、トランスミッションはCVTではなくトルコン式6ATを用意するあたりに、走りにこだわるマツダらしさを感じます。特にこのクラスの国産車唯一となるディーゼルエンジン車は好燃費なのはもちろん、走りも力強く、ハイブリッドに対抗できる商品力を持っています。欧州車ライクな乗り味が国産の他のライバルたちとの差別化ポイントです。

5位「マツダ2」改良を重ねる上質なプライベートコンパクトカー4

同じようにプライベート感を重視した最新のトヨタヤリスに比べると、走りの洗練さ具合や運転支援、コネクティッドなどの部分で見劣りする部分はあります。ただしホンダフィット対日産ノートほど、ヤリスとマツダ2の間に大差がついているわけではありません。この手の車はスタイルの好き嫌いも大きな要素ですが、その点でマツダ2を選んだとしても、特にディーゼルモデルなら後悔はないでしょう。

6位「日産ノート」e-POWERで息を吹き返したものの

●144.8〜281.3万円 ●全長4100mm / 全幅1695mm / 全高1520mm

6位「日産ノート」e-POWERで息を吹き返したものの1

混迷する日産の経営についての批評は経済専門家にお任せしますが、グローバルマーケット優先のしわ寄せで、国内向けラインナップが貧弱であることはクルマメディアとして指摘せざるを得ません。具体的に言えばコンパクトミニバン、2.0Lクラス(欧州Cセグメント)のハッチバック・セダン、そしてプレミアムSUVなど、それなりに需要があるセグメントの車種展開がないことです。

6位「日産ノート」e-POWERで息を吹き返したものの2

また、キューブ、ジュークなど人気のあったコンパクトカーをモデルチェンジせず廃止したり、エルグランド、スカイライン、フーガ、マーチなどもモデルライフが長くなっているのにマイナーチェンジに留めていたり、そんな現在の状況に対しては国内担当の日産社員の嘆きが漏れ伝わってきます。とはいえスカイラインのマイナーチェンジ、新型フェアレディZなどを見ていると風向きは少し良い方に変わってきたかなと感じます。そんな日産にあってセレナ、エクストレイル、そして紹介するノートはかなり良い扱い(?)を受けている車種です。

6位「日産ノート」e-POWERで息を吹き返したものの3

現行型のノートもデビューは2012年ですからもう8年も経っています。しかし2016年に行われた大規模なマイナーチェンジのおかげで商品力が大幅に向上し、先代ホンダフィットの低迷もあって今日までなんとか第一線に踏み止まっています。

6位「日産ノート」e-POWERで息を吹き返したものの4

歴代のノートはベストセラーだったホンダフィットを強く意識したクルマでした。また上級車種のティーダの受け皿となることも求められたため、現行型もコンパクトカーとしては少し大きめのボディを持っています。登場当初はインテリアなどの作りや質感が少々貧弱だったのですが、2016年のマイナーチェンジで内外装が刷新され、デザインも含めてずいぶん改善されました。

そしてこの時に追加された「e-POWER」と呼ぶモーター主役型ハイブリッドがノートの人気回復に非常に貢献しました。e-POWERは電気自動車のようなモーターによるスムーズで力強い走りと好燃費が魅力ですが、ハイブリッドの割には価格が安いことも消費者の心を掴んだ理由でしょう。

6位「日産ノート」e-POWERで息を吹き返したものの5

しかし、ホンダフィットが新型に切り替わったことで状況は変わりました。ホンダがフィットに搭載した「e:HEV」と呼ぶハイブリッドシステムは、はっきりいうとe-POWERの「上位互換」です。モーターが主役でエンジンは発電という概念は同じですが、「e:HEV」はモーターが苦手とする高速域ではエンジンを動力性能にも振り分けるなど、燃費・動力性能ともe-POWERを上回ります(参考までにe:HEVと同じようなしくみでさらに充電機能を持たせたのが三菱アウトランダーやエクリプスクロスのPHEVです)。

エンジンの直結機能をもたせないことで低価格なハイブリッドを実現したノートe-POWERですが、新型フィットのハイブリッドモデルも同じような価格帯で出てきたことを考えると、いま積極的におすすめする理由は見当たりません。

ランキング外のハッチバック系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?

ここまで6台をハッチバック系のおすすめとして紹介してきました。これ以外の車種ではトヨタアクア、トヨタパッソ/ダイハツブーン、日産マーチ、三菱ミラージュがあります。

ランキング外のハッチバック系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?1

トヨタアクアはもっともベーシックなハイブリッドカーとして一時期は販売ランキング上位の常連でした。ハイブリッドらしい先進的なスタイルが特徴であり、それが人気の理由でもありました。しかし、これだけハイブリッド車が増えてくると、ハイブリッドらしさを強調したスタイルの犠牲となった後席やラゲッジルームの狭さがネックとなってきます。登場から時間が経ち、内装のクオリティなどでもヤリスに比べるときびしいものがあります。

ランキング外のハッチバック系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?2

ランキング外のハッチバック系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?3

マーチとミラージュについては登場以来、幾度となく改良を受けています。とはいえデビューから時間が経ったモデルであり、安全装備こそアップデートを実施しているものの、ハイブリッドやディーゼルなどの好燃費モデルがないことなどで、おすすめしにくいモデルです。この2台であればスイフトやフィットで良いのではないでしょうか。

ランキング外のハッチバック系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?4

トヨタパッソ/ダイハツブーンは全長3650mmとひとまわり小さなボディを持っていることからわかるように、軽自動車からのステップアップを狙った車です。どうしても軽自動車が嫌だというのであれば仕方ないのですが、ホンダN-WGNや日産デイズのような最新の軽自動車トールワゴンの方が走りも燃費も使い勝手も良いと思います。

小さいのに広いから人気上昇中!「トールワゴン系コンパクトカー」の2020年度上半期(4〜9月)おすすめランキングBEST2

軽自動車で人気の高いトールワゴンやスーパーハイトワゴンの流れを汲む、背の高いコンパクトカーをここではトールワゴン系と呼んでいます。このクラスではトヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティの3兄弟とスズキソリオ/三菱デリカD:2のようにスライドドアを持った軽自動車スーパーハイトワゴンのコンパクトカーが人気です。

1位「スズキソリオ/三菱デリカD:2」元祖は今でも最前線の戦闘力

●148.6〜227.3万円 ●全長3710mm / 全幅1625mm / 全高1745mm

1位「スズキソリオ/三菱デリカD:2」元祖は今でも最前線の戦闘力1

コンパクトカーに高い車高とリアスライドドアを持ち込んだのがスズキソリオです。元々はワゴンRワイド、ワゴンRソリオという名前だったことからわかるようにワゴンRの拡大版でした。2010年に登場したソリオとしては2代目にあたるモデルからスライドドアを採用し、2015年に登場した現行型もそれを踏襲しています。

1位「スズキソリオ/三菱デリカD:2」元祖は今でも最前線の戦闘力2

ソリオにはソリオバンディットというカスタム系モデルもラインナップされ、標準ボディとエアロ系ボディという軽自動車の流儀と同様の2つのモデル構成となっています。ソリオもバンディットも三菱にOEM供給され、それぞれデリカD:2、デリカD:2カスタムとして販売されていますが、エンブレムやグレード構成以外はほぼ同じです。

1位「スズキソリオ/三菱デリカD:2」元祖は今でも最前線の戦闘力3

ソリオの特徴はコンパクトカーとしては非常に広い室内空間とリアスライドドアの採用による高い利便性です。スライド&リクライニング機構を備えたリアシートは3人用を謳っていますが、分割が5:5であることやセンターアームレストの作りなどから明らかに2名乗車で快適な設計としていることが伺えます。後席にはアームレストの設定がなく6:4分割式のライバルのルーミー/トールと設計思想が異なります。4人家族で使うならソリオのリアシートの方が快適です。

1位「スズキソリオ/三菱デリカD:2」元祖は今でも最前線の戦闘力4

エンジンはノーマルの1.2Lエンジン(ソリオのみ)、1.2Lエンジン+マイルドハイブリッド、1.2L+フルハイブリッドが用意され、特に1.2Lエンジン+マイルドハイブリッドは価格と性能のバランスが良いことはスイフトで触れた通りです。新設計のシャシーを採用した現行型はフットワークの良さも見た目以上、この部分でもルーミー/トールを上回ります。

1位「スズキソリオ/三菱デリカD:2」元祖は今でも最前線の戦闘力5

2019年のマイナーチェンジで先進安全装備もアップデートされ、全車速追従ではないもののACCを選ぶこともできるようになりました。年内にフルモデルチェンジの噂もありますが、前述のようにライバルであるルーミー/トールに比べ、走りや燃費の面でややリードしているソリオがこのクラスのベストバイです。

2位「トヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティ」後発は手堅くまとめた優等生

●155.7〜209万円 ●全長3700mm / 全幅1670mm / 全高1735mm

2位「トヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティ」後発は手堅くまとめた優等生1

スズキソリオのスマッシュヒットを見て2016年に投入されたトヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティ。同じように広くて高い室内空間と便利なスライドドアを持つモデルです。オリジナルはダイハツトールで、ルーミーとジャスティはバッジ違いの兄弟車です。以前はトヨタタンクもありましたがトヨタの全車種併売化に伴い、マイナーチェンジを実施した2020年9月からルーミーに一本化されました。標準車とカスタムの2本立てですが、ジャスティはカスタム系のみ、ターボエンジンなしの設定です。

2位「トヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティ」後発は手堅くまとめた優等生2

タントでの経験を活かし、先行したソリオをマークして作られたため、室内空間の広さ(ソリオより幅がやや広い)と使い勝手の良さはソリオ同様の高いレベルを誇ります。ソリオの項で触れたようにリアシートに対する考え方が異なっており、こちらは狭いながらもリアの真ん中の席に対して多少の配慮が見受けられます。一方でセンターアームレストの設定がないので、長距離ドライブで後席に人乗せる機会の多い方は要注意です。内装ではセンターメーターを採用するソリオに対して、こちらはメーター類を運転席の前に配置している点が異なります。

2位「トヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティ」後発は手堅くまとめた優等生3

エンジンは1.0Lエンジンと1.0Lターボエンジンの2種類。ノーマルの1.0Lエンジンはソリオの1.2Lエンジン(4気筒)や1.2Lエンジン+マイルドハイブリッドに比べると3気筒ということもあって、動力性能や音・振動の面でやや不利です。また、ソリオはマイルドハイブリッドやフルハイブリッドを用意していますが、ルーミー軍団にはありません。一方でソリオにはないターボモデルがあるのはルーミー軍団の強み、特にカスタムモデルを選ぶ方にはアピールする部分でしょう。

2位「トヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティ」後発は手堅くまとめた優等生4

トヨタルーミー/ダイハツトール/スバルジャスティは、その合計販売台数は実はフィットをも凌ぐ人気モデルです。ライバルのソリオに比べると、走りや燃費でやや劣る部分があるので2位としましたが、その差はそれほど大きくはありません。

ランキング外のトールワゴン系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?

ランキング外のトールワゴン系コンパクトカーに掘り出し物はあるのか?

ここまで2車種をハッチバック系のおすすめとして紹介してきました。これ以外の車種ではトヨタポルテ/スペードがあります。こちらは助手席側に前後席共用の大きなスライドドアを配しているのが特徴のモデル。プチバンと呼ばれる非常にユニークな存在ですが、登場から8年が経過していること、リアスライドドアを持つルーミーやソリオに比べると使い勝手が限られることなど、積極的におすすめするモデルではありません。

新型車の投入で大きくコンパクトカーの勢力図が変わった2020年

新型車の投入で大きくコンパクトカーの勢力図が変わった2020年

今年の初めにホンダフィットがフルモデルチェンジを受け、トヨタヴィッツがヤリスへと切り替わったことで、コンパクトカーの勢力図も大きく変化しています。当面はこの2台に加えてマイナーチェンジを受けたばかりのトヨタルーミー/ダイハツトールが、販売ランキングの上位を占める状況は続きそうです。フィットもヤリスも売れるだけの理由がある実力車です。コンパクトカーを選ぶのであればこの2台を軸に検討をして間違いはないでしょう。

LINEクルマの買い方診断

※記事の内容は2020年11月時点の情報で制作しています。

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